「ぎ」から始まる四字熟語
絞込み検索
疑雲猜霧(ぎうんさいむ)
周囲の人々の疑惑や嫉妬が、雲や霧がかかっているかのように晴れないこと。 「疑」は疑うこと。「猜」は嫉妬すること。 疑ったり妬んだりする周囲の人々の気持ちを雲や霧がかかってすっきりとしない様子に例えた言葉。
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
釈迦が説法した寺の名前。 「祇樹給孤独園」を略して「祇園」、「精舎」は梵語で寺院という意味。
偽詐術策(ぎさじゅっさく)
策略、計略のことで、相手を貶めるための策略をいう。 「偽詐」は相手を騙すこと。 「術策」は策略、計略のこと。
魏紫姚黄(ぎしようこう)
植物の牡丹(ぼたん)のこと。または、多くの人々に知られている花のこと。 「魏紫」は魏の一族の家に伝わっている薄紅色の牡丹。 「姚黄」は姚の一族の家に伝わった黄色の牡丹。 どちらも中国の宋の時代の洛陽にあって広く知られていた牡丹の品種。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)
疑う心を持ってしまい、取るに足らないことを恐れたり、怪しく感じたりしてしまうこと。 「疑心」は疑う心のこと。 「暗鬼」は暗い場所に見える亡霊のこと。 疑う心を持っていると、暗い場所に亡霊(存在するはずのないもの)が見えてくるという意味から。
疑事無功(ぎじむこう)
信じることができずに、疑いながら行動しても、よい結果が期待できないということ。 一度やると決めたことは、迷うことなくやり遂げるべきであるという戒めの言葉。 「疑事(ぎじ)功(こう)無し」とも読む。
欺世盗名(ぎせいとうめい)
世間を偽って、実質よりも大きな名声を得ること。 「盗名」は不適切な名声を手に入れること。 「世を欺(あざむ)き名(な)を盗む」とも読む。
巍然屹立(ぎぜんきつりつ)
人並みはずれてすぐれている人のこと。 または、山や建物が一際高く立っていること。 「巍然」は山がとても大きく高い様子。 「屹立」は一際高く立っていること。 「巍然(ぎぜん)として屹立(きつりつ)す」とも読む。
偽装工作(ぎそうこうさく)
別のものと間違えるように手を加えること。誤魔化し偽ること。 「偽装」は別のものを装って誤魔化すこと。 「工作」は目的を果たすために必要な事柄を計画して行うこと。 「偽装」は「擬装」とも書く。
擬装工作(ぎそうこうさく)
別のものと間違えるように手を加えること。誤魔化し偽ること。 「偽装」は別のものを装って誤魔化すこと。 「工作」は目的を果たすために必要な事柄を計画して行うこと。 「偽装」は「擬装」とも書く。
儀狄之酒(ぎてきのさけ)
味のよい酒のこと。 「儀狄」は人の名前で、中国の夏の時代に、酒を生み出したとされている伝説上の人物。または、酒のたとえ。 中国の夏の国の禹王が儀狄の酒を飲み、そのうまさから、酒に溺れて国を滅ぼすものが出ると言い、酒を禁じたという故事から。
欺軟怕硬(ぎなんはこう)
弱者を苦しめ、強者に媚びへつらうこと。 「欺」は軽んずること。 「軟」は弱者のたとえ。 「怕」は怖がること。 「硬」は強者のたとえ。 「軟(なん)を欺(あざむ)き硬(こう)を怕(おそ)る」とも読む。
逆取順守(ぎゃくしゅじゅんしゅ)
道理に背いたやり方で天下を取った後は、道理を守って国を治めること。 「逆取」は道理に背いた方法で手に入れること。 「順守」は道理に従ったやり方で守ること。 古代中国、殷の湯王は夏の桀王から、周の武王は殷の紂王から、それぞれ武力を使って天下を奪い取り、その後は文事に則ったやり方で政治を行い、聖天子と呼ばれたという故事から。
牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
必要以上に食べたり飲んだりすること。 牛が水を飲むように、馬が飼い葉を食べるように飲み食いするという意味から。
牛鬼蛇神(ぎゅうきだしん)
不思議で怪しい作風や作品。 または、容姿が醜い人や卑しくゆがんだ性格の人のたとえ。 「牛鬼」は人の体に牛の形の頭をしている怪物。 「蛇神」は人の頭に蛇の体をしている怪物。 どちらも容姿や心が醜いことのたとえ。
牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)
すぐれている人と愚かな人が同じ待遇を受けること。 「驥」は一日で千里の距離を走ることができるすぐれた馬。 「皁」は牛や馬の餌を入れる飼い葉桶のこと。 牛とすぐれた馬が同じ飼い葉桶で餌を食べるということから。 「牛驥皁を同じうする」とも訓読する。
牛溲馬渤(ぎゅうしゅうばぼつ)
役に立たないもののこと。 「溲」は尿、小便。 「勃」は糞、大便。 牛の尿と馬の糞という意味から。 また一説には、「牛溲」は利尿作用があるとされる薬草のおおばこのこと。 「馬勃」は簡単に入手できるきのこの一種のほこりたけのこと。 どちらも貴重ではなく、大して役に立たないものという意味から。 「牛溲馬渤」とも書く。
牛溲馬勃(ぎゅうしゅうばぼつ)
役に立たないもののこと。 「溲」は尿、小便。 「勃」は糞、大便。 牛の尿と馬の糞という意味から。 また一説には、「牛溲」は利尿作用があるとされる薬草のおおばこのこと。 「馬勃」は簡単に入手できるきのこの一種のほこりたけのこと。 どちらも貴重ではなく、大して役に立たないものという意味から。 「牛溲馬渤」とも書く。
牛首馬肉(ぎゅうしゅばにく)
外見は立派だが中身が釣り合っていないこと。 牛の頭を看板に掲げているが、実際には馬の肉を売るという意味から。
牛溲馬勃(ぎゅうそうばぼつ)
役に立たないもののこと。 「溲」は尿、小便。 「勃」は糞、大便。 牛の尿と馬の糞という意味から。 また一説には、「牛溲」は利尿作用があるとされる薬草のおおばこのこと。 「馬勃」は簡単に入手できるきのこの一種のほこりたけのこと。 どちらも貴重ではなく、大して役に立たないものという意味から。 「牛溲馬渤」とも書く。
牛溲馬渤(ぎゅうそうばぼつ)
役に立たないもののこと。 「溲」は尿、小便。 「勃」は糞、大便。 牛の尿と馬の糞という意味から。 また一説には、「牛溲」は利尿作用があるとされる薬草のおおばこのこと。 「馬勃」は簡単に入手できるきのこの一種のほこりたけのこと。 どちらも貴重ではなく、大して役に立たないものという意味から。 「牛溲馬渤」とも書く。
牛刀割鶏(ぎゅうとうかっけい)
ちょっとしたことに、無駄に大きな手段を使って処理すること。 牛をさばくための牛刀を使って鶏をさばくという意味から。 「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」を略した言葉。 「牛刀割鶏」ともいう。
牛歩戦術(ぎゅうほせんじゅつ)
故意にゆっくりと事を進めることで妨害する戦術のこと。 政策などの審議を引き延ばすために、投票の規則の範囲内で、わざとゆっくり歩いたりして時間を稼ぐ戦術をいう。
尭階三尺(ぎょうかいさんじゃく)
君主がつつましい生活をすることのたとえ。 古代中国の伝説の聖天子の宮殿は、土を固めただけの階段があり、高さは三尺ほどしかなかったということから。 君主の生活の理想とされている。
仰観俯察(ぎょうかんふさつ)
目に入るさまざまな物や現象を観察すること。 上を見上げては空に起こる現象を観察し、下を見ては土地の様子を観察するという意味から。 「俯察仰観」ともいう。
澆季溷濁(ぎょうきこんだく)
思いやりなどの人らしい感情が薄くなり、善悪や正邪の基準がおかしくなって、世の中が乱れること。 「澆季」はこの世の終わりのような、道徳や人情が乱れた世の中のこと。 「溷濁」は濁るや、汚れるということ。 「澆季混濁」とも書く。
澆季混濁(ぎょうきこんだく)
思いやりなどの人らしい感情が薄くなり、善悪や正邪の基準がおかしくなって、世の中が乱れること。 「澆季」はこの世の終わりのような、道徳や人情が乱れた世の中のこと。 「溷濁」は濁るや、汚れるということ。 「澆季混濁」とも書く。
澆季末世(ぎょうきまっせ)
人々の心が荒れ果てた末の世。 「澆季」と「末世」は、この世の終わりのような、道徳や人情が乱れた世の中のこと。
行儀作法(ぎょうぎさほう)
立ち居振る舞いの仕方。 「行儀」は礼儀にかなっているかという面から見た、立ち居振る舞い。 「作法」は礼儀正しい立ち居振る舞い。
尭鼓舜木(ぎょうこしゅんぼく)
理屈や道理に合った意見は聞き入れるべきであるということ。 政治を行う人や、人の上に立つ立場の人に対する戒め。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説上の聖天子のこと。 古代中国の尭帝は朝廷に太鼓を置いて意見がある人には太鼓を打たせ、舜帝は木札を立てて誰でも意見を書けるようにしたという故事から。
仰首伸眉(ぎょうしゅしんび)
大きな目標を持って、平気な顔をして何事にも動じないこと。 「仰首」は頭を上げること。 「伸眉」は寄せた眉を伸ばすこと。 頭を上げて胸を張り、眉をつり上げる様子から。 「首(こうべ)を仰ぎ眉(まゆ)を伸ぶ」とも読む。
仰事俯畜(ぎょうじふちく)
家族を養って、家計を成立させること。 「仰事」は両親に仕えること。 「俯畜」は妻と子を養うこと。 「仰いで事(つか)え俯(ふ)して蓄(やしな)う」とも読む。
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
普段の生活で行う最も基本的な動作のこと。 転じて、普段や常々という意味。 「行」は歩く、「住」は止まる、「坐」は座る、「臥」は寝ること。 仏教では、これらのことを四威儀や四儀ともいう。 「行住座臥」とも書く。
行住座臥(ぎょうじゅうざが)
普段の生活で行う最も基本的な動作のこと。 転じて、普段や常々という意味。 「行」は歩く、「住」は止まる、「坐」は座る、「臥」は寝ること。 仏教では、これらのことを四威儀や四儀ともいう。 「行住座臥」とも書く。
仰天長嘆(ぎょうてんちょうたん)
この上なく嘆くこと。 空を見上げて大きなため息をつくという意味から。 「天(てん)を仰(あお)ぎて長嘆(ちょうたん)す」とも読む。
仰天不愧(ぎょうてんふき)
天に恥じるようなやましいことが何もないということ。 「天(てん)を仰(あお)ぎて愧(は)じず」とも読む。
尭年舜日(ぎょうねんしゅんじつ)
世の中が平和で穏やかなこと。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説の聖天子のこと。 尭帝と舜帝が世の中を治めていた平和な年月のことから。 「舜日尭年」ともいう。
業煩無功(ぎょうはんむこう)
入り組んでいる煩雑な状態で仕事を行っても、成果は出ないということ。 「業(ぎょう)煩(わずら)わしければ功(こう)無し」とも読む。
尭風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
世の中が平和で穏やかなこと。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説の聖天子のこと。 尭帝と舜帝が善政を行って、人々にもたらした恩恵を風や雨にたとえた言葉。
魚塩之中(ぎょえんのうち)
海でとれる海草や魚介、塩などを扱う商売の仲間のこと。 または、そのようなものを売っている場所のこと。
魚塩之利(ぎょえんのり)
魚を捕ったり、塩を取ったりして得られる利益のこと。
玉砕瓦全(ぎょくさいがぜん)
名誉を守るために未練なく死ぬことと、何もすることなく長く生きること。 「玉砕」は宝石が砕けちるように美しく死ぬこと。 「瓦全」は瓦のようにつまらないものとして長く生きること。 「大丈夫は寧ろ玉砕す可く、瓦全たる能わず」を略した言葉。
玉趾珠冠(ぎょくししゅかん)
高貴な人物の上品で、きらびやかな姿を言い表す言葉。 「玉趾」は高貴な人の足を敬って言う言葉。 「珠冠」は宝玉が装飾されている冠のこと。
玉石混交(ぎょくせきこんこう)
良いものと悪いもの、または価値の高いものと低いものが混在していることのたとえ。 「玉石」は宝石と石のことから、優れている人と劣った人、または、良いものと悪いもののたとえ。 「混淆」は様々なものが入り混じること。 宝石とただの石が入り混じっているという意味から。 「玉石混交」とも書く。
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)
良いものと悪いもの、または価値の高いものと低いものが混在していることのたとえ。 「玉石」は宝石と石のことから、優れている人と劣った人、または、良いものと悪いもののたとえ。 「混淆」は様々なものが入り混じること。 宝石とただの石が入り混じっているという意味から。 「玉石混交」とも書く。
玉石同匱(ぎょくせきどうき)
すぐれているものも、劣っているものも同じように扱われること。 「匱」は大きな木箱のこと。 大きな木箱に宝石と石を一緒に入れるということから。 「玉石(ぎょくせき)匱(き)を同じくす」とも読む。
玉石同砕(ぎょくせきどうさい)
すぐれているものや劣っているもの、賢者や愚者などがともに滅びてなくなること。 宝石も石も一緒に砕けてなくなるという意味から。
玉蟾金兎(ぎょくせんきんと)
月の別名。 「玉蟾」は月に住むといわれるひきがえる。 「金兎」は月に住むといわれる兎。 どちらも月の別名。
玉兎銀蟾(ぎょくとぎんせん)
月の別名。 「玉兎」は月にいるとされている兎。 「銀蟾」は月にいるとされているひきがえる。 どちらも月の別名。
玉友金昆(ぎょくゆうきんこん)
すぐれた才能や学識のある兄弟のこと。 他人の兄弟をほめる時に使う言葉。 「玉」と「金」は宝石と黄金のことで、すぐれたもののたとえ。 「昆」は兄、「友」は弟のこと。 「金友玉昆」「玉友金昆」ともいう。
玉葉金枝(ぎょくようきんし)
天子の一族や子孫のこと。 「金」と「玉」はどちらも身分が高く、気品があることのたとえ。 「枝」と「葉」は子孫のたとえ。 元は雲や樹などの美しさをいう言葉。 「玉葉金枝」ともいう。
玉楼金殿(ぎょくろうきんでん)
立派で美しい豪華な建物のこと。 「金殿」は金で飾った建物のこと。 「玉楼」は宝石で飾った建物のこと。 「玉楼金殿」ともいう。
魚質竜文(ぎょしつりゅうぶん)
正しいように見えるが、実際には間違っていること。 または、実質はないが、外見は立派に見えること。 「質」は実質、本質。 「文」は見た目のこと。 本質は魚だが、竜のように見えるという意味から。
魚質竜文(ぎょしつりょうぶん)
正しいように見えるが、実際には間違っていること。 または、実質はないが、外見は立派に見えること。 「質」は実質、本質。 「文」は見た目のこと。 本質は魚だが、竜のように見えるという意味から。
魚菽之祭(ぎょしゅくのまつり)
粗末な祭りのこと。 「菽」は豆類の食べ物。 魚や豆類などの普段食べている食べ物を供える祭りということから。
魚跳竜門(ぎょちょうりゅうもん)
社会的に高い地位に上り詰めて名声を得ることを願う言葉。 中国の黄河にある竜門という流れの速い場所を登り切った魚は竜になるという伝説から。 「魚(うお)竜門(りゅうもん)を跳(は)ぬ」とも読む。
玉昆金友(ぎょっこんきんゆう)
すぐれた才能や学識のある兄弟のこと。 他人の兄弟をほめる時に使う言葉。 「玉」と「金」は宝石と黄金のことで、すぐれたもののたとえ。 「昆」は兄、「友」は弟のこと。 「金友玉昆」「玉友金昆」ともいう。
漁夫之勇(ぎょふのゆう)
よい出来事も悪い出来事も全ては運命だと思い、どんな災難にあっても、いつかよい出来事があると信じて、勇気を持って取り組むこと。 「漁夫」は漁師。 漁師が水中で恐ろしいものに出会っても、仕事を辞めずに続ける勇気という意味から。 「漁父之勇」とも書く。
漁父之勇(ぎょふのゆう)
よい出来事も悪い出来事も全ては運命だと思い、どんな災難にあっても、いつかよい出来事があると信じて、勇気を持って取り組むこと。 「漁夫」は漁師。 漁師が水中で恐ろしいものに出会っても、仕事を辞めずに続ける勇気という意味から。 「漁父之勇」とも書く。
漁父之利(ぎょふのり)
二者が争っている間に、無関係な者が苦労することなく利益を得ること。 「漁夫」は漁師のこと。 古代中国の趙が燕を攻めようとしたときに、燕の遊説家の蘇代が趙の恵文王の元に出向いて「鷸(シギ)と蚌(ハマグリ)が争っている間にどちらも漁師に捕まえられてしまった」というたとえ話をした後に「趙と燕が争えば、弱ったところを秦に狙われて両国とも取られてしまうだろう」と言って恵文王を説得したという故事から。 「漁父之利」とも書く。
漁夫之利(ぎょふのり)
二者が争っている間に、無関係な者が苦労することなく利益を得ること。 「漁夫」は漁師のこと。 古代中国の趙が燕を攻めようとしたときに、燕の遊説家の蘇代が趙の恵文王の元に出向いて「鷸(シギ)と蚌(ハマグリ)が争っている間にどちらも漁師に捕まえられてしまった」というたとえ話をした後に「趙と燕が争えば、弱ったところを秦に狙われて両国とも取られてしまうだろう」と言って恵文王を説得したという故事から。 「漁父之利」とも書く。
魚網鴻離(ぎょもうこうり)
欲しいものが手に入らず、欲しいと思っていないものが手に入ることのたとえ。 「鴻」は鳥の雁のこと。 「離」は網にかかること。 魚を取るために網に魚がかからず雁がかかるということから。
魚目燕石(ぎょもくえんせき)
本物にそっくりな偽物のこと。 または、偽物が本物の価値を落とすこと。 「燕石」は中国の燕山から出る宝石に似た石。 魚の目玉と燕山の石は、宝石に似ているが価値は全くないということから。
魚目混珠(ぎょもくこんしゅ)
本物と偽物が入り混じっていて見て区別できないこと。 「魚目」は魚の目玉。 魚の目玉は宝石に見えるが価値はないということから、似ているが全く違うもののたとえ。 「魚目(ぎょもく)珠(たま)に混(こん)ず」とも読む。
魚爛土崩(ぎょらんどほう)
国家や物事が内側から壊れてなくなること。 「魚爛」は魚が内臓から腐ること。 「土崩」は積み上げた土が崩れること。 「土崩魚爛」ともいう。
魚竜爵馬(ぎょりょうしゃくば)
古代の中国で行われていた演芸のこと。 諸説あるが、大魚が竜になってうねり歩いたり、大きな雀や馬の形をしたものが飛び去ったりする、非常に珍しく変わっているものとされている。
魚鱗鶴翼(ぎょりんかくよく)
中央が突出した、魚の鱗のような形の陣形と、左右に長く広げて敵を包囲しようとする鶴が翼を広げたようにみえる形の陣形。 どちらも兵法の八陣の一つで、「魚鱗之陣」と「鶴翼之陣」のこと。
魚鱗之陣(ぎょりんのじん)
中央が突出した、魚の鱗のような形の陣形。 兵法の八陣の一つ。
義理一遍(ぎりいっぺん)
世間体のために形式的に物事をすること。 「義理」は世間体のために、仕方なくやらなければならない物事のこと。 「一遍」は一度、一通りという意味。
義理人情(ぎりにんじょう)
義理と人情。 「義理」は社会で暮らす上で守らなければいけない、正しい道理。 「人情」は人が生まれたときから持っている、他人への情けや思いやりの気持ち。
議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
たくさんの意見が出されて、活気のある議論がされること。 「百」は数が多いことのたとえ。
銀河倒瀉(ぎんがとうしゃ)
大きくて立派な滝を言い表す言葉。 または、雨が激しく降る様子を言い表す言葉。 「銀河」は天の川。 「倒瀉」は逆さまになって流れ落ちてくること。 銀河が地上に降り注ぐという意味から。 「銀河(ぎんが)、倒(さか)しまに瀉(そそ)ぐ」とも読む。
銀盃羽化(ぎんぱいうか)
物を盗まれることのたとえ。 「羽化」は羽が生えて飛んで行くということ。 中国の唐の書家の柳公権は、書の報酬として様々な金品を得ていた。 ある時、縄で結ばれたままの箱の中身である銀の杯が使用人に盗まれたことに気づいたが、銀の杯に羽が生えて飛んで行ったのだろうと言って、使用人を咎めなかったという故事から。 「銀杯(ぎんぱい)羽化(うか)す」とも読む。
銀波金波(ぎんぱきんぱ)
日の光や月の光によって金色や銀色に美しく輝く波の様子のこと。 「銀波金波」ともいう。
吟風弄月(ぎんぷうろうげつ)
自然の景色を題材にして、詩を詠むこと。 「吟風」は風に吹かれながら詩歌を吟じること。 「弄月」は月を眺めて楽しむこと。 「風(かぜ)に吟(ぎん)じ月を弄(もてあそ)ぶ」とも読む。