「無」を含む四字熟語一覧
無を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
悪逆無道(あくぎゃくぶとう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「無道」は人としての道理にはずれていること。
悪逆無道(あくぎゃくぶどう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「無道」は人としての道理にはずれていること。
悪逆無道(あくぎゃくむどう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「無道」は人としての道理にはずれていること。
鴉雀無声(あじゃくむせい)
周囲に動くものもなく、静まりかえった様子のこと。 鴉(からす)や雀(すずめ)の鳴き声すらしないという意味から。
安心無為(あんじんむい)
信仰することで得た心の安らぎ。
安然無恙(あんぜんむよう)
病気や怪我などがなく、心を悩ませることもなく穏やかなこと。または、軍事などでそれまでに損害が出ていないこと。 「安然」は穏やかな様子。 「無恙」は健康で悩みなどもない様子。 「安然(あんぜん)として恙(つつが)無し」とも読む。
安穏無事(あんのんぶじ)
何事もなく、世の中や暮らしが穏やかで安らかなさま。 「無事安穏」ともいう。
一事無成(いちじむせい)
一つの物事ですら最期までやり遂げることができないこと。 何一つ成果を得られないという意味から。 「一事(いちじ)成(な)ること無(な)し」とも読む。
一望無垠(いちぼうむぎん)
一目ではるかかなたまで広々と見渡せること。 広々と見晴らしの良い景色をいう。 「垠」は地の果てのこと。 「一望垠(はて)は無し」とも読む。
一徹無垢(いってつむく)
ひとすじに信じ込む、純粋な様子。 「一徹」は思い込んだら、そのことを貫き通すこと。 「無垢」は穢れがなく、清らかなこと。
意料無限(いりょうむげん)
思いきわめた果てという意味。 「意料」は思いをめぐらすこと。 「無限」は限りなくを強調した言葉。
異類無礙(いるいむげ)
異なっているもの同士が、何ものにも邪魔されることなく互いに通じ合うこと。 「異類」は違う種類という意味。 「無礙」は障害になるものがないということ。 仏教の言葉で、性質の異なる火と水が、何の妨げもなく通じ合うことをいう。 「異類無碍」とも書く。
異類無碍(いるいむげ)
異なっているもの同士が、何ものにも邪魔されることなく互いに通じ合うこと。 「異類」は違う種類という意味。 「無礙」は障害になるものがないということ。 仏教の言葉で、性質の異なる火と水が、何の妨げもなく通じ合うことをいう。 「異類無碍」とも書く。
慇懃無礼(いんぎんぶれい)
態度や言葉遣いなどが必要以上に丁寧過ぎると、嫌味に聞こえてしまい、かえって失礼にあたるということ。 または、一見とても礼儀正しくみえるが、実は心の中で相手を見下していること。 「慇懃」はとても礼儀正しいこと。 「無礼」は失礼なこと。
有為無常(ういむじょう)
この世の全ての現象や存在は常に移り変わり、はかないものということ。 仏教語から「有為」は様々な因縁から生じる現象。
有象無象(うぞうむぞう)
元は仏教語で有形、無形全てのもののことで、この世に存在する全てのもののこと。 または、数が多くつまらない人や物のことを卑しめる言葉。
有無相生(うむそうせい)
有があるから無があり、無があるから有があるという、有と無の相対的な関係のこと。 または、この世のものはすべて相対的な関係にあるということ。 「相生」はお互いに生じあうこと。 元は、相対的であるものを絶対的であるかのように錯覚してしまう、人間の愚かさや危うさを警告した言葉。
有無相通(うむそうつう)
片方にあってもう片方に無いものを、互いに補うことでどちらもうまくいくようにすること。 「有無(うむ)相(あい)通(つう)ず」とも読む。
有耶無耶(うやむや)
あるのかないのかよくわからないほど曖昧な様子。 「有りや無しや」という言葉を漢文調に有耶無耶と書いて、それを音読したという説が有力な語源である。
有漏無漏(うろむろ)
煩悩のある人と、煩悩の無い人のこと。仏教の言葉。 「漏」は六根(感覚器官である目、耳、鼻、舌、身、意の六つ)から漏れ出るもの、転じて煩悩のこと。 「有漏」は煩悩から脱することが出来ない人のこと。 「無漏」は煩悩を振り払い、悟りの境地に達した人のこと。
永永無窮(えいえいむきゅう)
果てしなく続くこと。または、終わりのない永遠に続く長い時間。 「無窮」は限りが無いこと。 「永永(えいえい)として窮(きわ)まり無し」とも読む。
永々無窮(えいえいむきゅう)
果てしなく続くこと。または、終わりのない永遠に続く長い時間。 「無窮」は限りが無いこと。 「永永(えいえい)として窮(きわ)まり無し」とも読む。
永遠無窮(えいえんむきゅう)
果てしなく続くこと。または、終わりのない永遠に続く長い時間。 「無窮」は限りが無いこと。
影迹無端(えいせきむたん)
痕跡や手がかりになるものが何もないこと。 「迹」は痕跡。 「端」は手がかり。 「影迹(えいせき)端(たん)無し」とも読む。
応用無辺(おうゆうむへん)
仏や菩薩は、衆生を苦しみから救うためならいつでもどこでも自由に現れるということ。 「無辺」は限りがないということ。
応用無辺(おうようむへん)
仏や菩薩は、衆生を苦しみから救うためならいつでもどこでも自由に現れるということ。 「無辺」は限りがないということ。
海内無双(かいだいむそう)
この世で、比べる人がいないくらい優れている人のこと。 「海内」は世界や国内のこと。 「無双」は二つとない、または比べることができないという意味。
架空無稽(かくうむけい)
でたらめなこと。 「架空」と「無稽」はどちらも根拠のない、でたらめなこと。
廓然無聖(かくねんむしょう)
不満や疑念などのわだかまりがなく、聖なる真理などないと悟ること。 「廓然」は心が広々としていて、わだかまりなどなにもないこと。 「無聖」は凡人と聖者の差がないという意味。 仏教の言葉で、古代中国の南北朝時代の梁の国の武帝が、インドから来た達磨に聖諦第一義のことを尋ねたという故事から。
画無失理(かくむしつり)
計画に無理がなく、しっかりと筋道がたっていること。 「画」は計画のこと。 「理」は道理に適っている筋道。 「画(かく)に失理(しつり)無し」とも読む。 この言葉の前に「算(さん)に遺策(いさく)無し」という言葉がある。
禍福無門(かふくむもん)
不幸も幸福も、その人自身が招くものであるということのたとえ。 不幸や幸福がやってくるための決まった入り口があるわけではなく、心がけ次第で不幸にも幸福にもなるということ。 「禍福門無し、唯人の招く所なり」を略した言葉。
感慨無量(かんがいむりょう)
計ることが出来ないほど、深く感じ入ること。 「感慨」は深く心に感じて、しみじみとした気持ちになり、その気持ちにひたること。 「無量」は計ることができないほどに量が多いこと。 「感無量」という言葉はこれを略したもの。
汗顔無地(かんがんむち)
その場から逃げ出したいほどに恥ずかしいこと。 「汗顔」は顔に汗をかくということから、この上ないほどに恥ずかしい様子のこと。 「無地」は場所がないということから、居場所がないこと。 「汗顔(かんがん)、地無(ちな)し」とも読む。
完全無欠(かんぜんむけつ)
足りない部分や短所などが全くないこと。 「完全」と「無欠」はどちらも不足や弱点が全くないという意味。 同じ意味の言葉を重ねて強調したもの。
乾燥無味(かんそうむみ)
面白いと思える要素や風情が何もないこと。 「無味」は味が無いという意味から、面白みがないことのたとえ。 「乾燥」は水分がなくなり潤いに欠けるという意味から、風情や面白みがないことのたとえ。 「乾燥無味」ともいう。
眼中無人(がんちゅうむじん)
傲慢で人を人として扱わず、好き放題に振る舞う様子。 「眼中人(ひと)無し」とも読む。
頑鈍無恥(がんどんむち)
信念がなく、恥知らずなこと。 「頑鈍」は信念がなく、恥知らずなこと。 「無恥」は恥知らずなこと。 中国の漢の陳平が、劉邦は傲慢で無礼だが、報酬を惜しまないために、強欲で恥知らずな兵士が集まると言ったという故事から。
窮極無聊(きゅうきょくぶりょう)
非常に貧しく希望がないこと。 または、貧しく、心苦しいために、何も楽しめないこと。 「窮極」は貧しさが極限に達すること。 「無聊」は頼りになるものがないこと。または、心に憂いがあって何も楽しめないこと。
窮極無聊(きゅうきょくむりょう)
非常に貧しく希望がないこと。 または、貧しく、心苦しいために、何も楽しめないこと。 「窮極」は貧しさが極限に達すること。 「無聊」は頼りになるものがないこと。または、心に憂いがあって何も楽しめないこと。
挙世無双(きょせいむそう)
世の中に比べられるものが存在しないほどに素晴らしい様子。 「挙世」は世間全体ということ。 「無双」は並ぶものが存在しないということ。
虚無恬淡(きょむてんたん)
心に不信や不満、欲望などなく、穏やかで落ち着いていること。 「虚無」は何もなく、空っぽなこと。 「恬淡」はあっさりとしていて、無欲なこと。
虚無縹渺(きょむひょうびょう)
何もなく、どこまでも広がっている風景を言い表す言葉。 「虚無」は何もないこと。 「縹渺」は遠くはっきりと見えないこと。 「虚無縹緲」とも、「虚無縹眇」とも書く。
虚無縹緲(きょむひょうびょう)
何もなく、どこまでも広がっている風景を言い表す言葉。 「虚無」は何もないこと。 「縹渺」は遠くはっきりと見えないこと。 「虚無縹緲」とも、「虚無縹眇」とも書く。
虚無縹眇(きょむひょうびょう)
何もなく、どこまでも広がっている風景を言い表す言葉。 「虚無」は何もないこと。 「縹渺」は遠くはっきりと見えないこと。 「虚無縹緲」とも、「虚無縹眇」とも書く。
金甌無欠(きんおうむけつ)
何一つ欠けていることがない、完璧なこと。 または、一度も侵略されたことがない国のたとえ。 「金甌」は黄金で出来た瓶のことで、国や天子のたとえ。 全く欠けていない黄金の瓶ということから。 「金甌(きんおう)欠(か)くる無し」とも読む。
疑事無功(ぎじむこう)
信じることができずに、疑いながら行動しても、よい結果が期待できないということ。 一度やると決めたことは、迷うことなくやり遂げるべきであるという戒めの言葉。 「疑事(ぎじ)功(こう)無し」とも読む。
業煩無功(ぎょうはんむこう)
入り組んでいる煩雑な状態で仕事を行っても、成果は出ないということ。 「業(ぎょう)煩(わずら)わしければ功(こう)無し」とも読む。
功徳無量(くどくむりょう)
功績や恩恵がこの上なく大きいこと。 「功徳」は功績と人徳。 「無量」は計ることが出来ないほど多いこと。 仏教の言葉で、信仰によって仏からの恩恵を授かること。
君命無二(くんめいむに)
君主からの命令は、一度出されてしまえば、それが絶対であるということ。 または、臣下は君主からの命令に対して、疑いの心を持たないこと。 「君命(くんめい)に二(に)無し」とも読む。
愚痴無知(ぐちむち)
愚かで知識がないこと。 または、そのような人のこと。 「愚痴」は愚かなこと。 「無知」は何も知らないこと。 「愚痴無智」とも書く。
愚痴無智(ぐちむち)
愚かで知識がないこと。 または、そのような人のこと。 「愚痴」は愚かなこと。 「無知」は何も知らないこと。 「愚痴無智」とも書く。
群竜無首(ぐんりゅうむしゅ)
よい人材はたくさんいるが、統率できる者がいないために、うまく事が運ばないこと。または、まとめる人がいないこと。 「群竜」の「竜」はよい人材のたとえで、「群竜」は竜がたくさんいるという意味から、よい人材がたくさんいること。 「無首」の「首」は統率できる者のことで、「無首」は統率できる者がいないこと。 「群竜、首無し」とも訓読みする。
群竜無首(ぐんりょうむしゅ)
よい人材はたくさんいるが、統率できる者がいないために、うまく事が運ばないこと。または、まとめる人がいないこと。 「群竜」の「竜」はよい人材のたとえで、「群竜」は竜がたくさんいるという意味から、よい人材がたくさんいること。 「無首」の「首」は統率できる者のことで、「無首」は統率できる者がいないこと。 「群竜、首無し」とも訓読みする。
刑故無小(けいこむしょう)
故意の犯罪には大も小もないので、小さな罪であっても刑罰を与えるべきであるということ。 「故」は故意に犯した犯罪のこと。
勁勇無双(けいゆうぶそう)
並外れて武術にすぐれ、勇ましい様子。 「勁勇」は勇気があって、力強いこと。 「無双」は比べるものが存在しないこと。 「勁」は「きょう」とも、「無」は「む」とも読む。
兼愛無私(けんあいむし)
全ての人を愛すること。 「兼愛」は全ての人を愛するという意味。 墨子が儒教の「仁愛」を差別愛と批判して唱えた思想。 「無私」は個人的な感情がないこと。 「兼愛(けんあい)私(わたくし)無し」とも読む。
後患無窮(こうかんむきゅう)
後になってわずらわしい問題が尽きることなく発生すること。 「無窮」は終わりがない、尽きないという意味。
厚顔無恥(こうがんむち)
恥知らずで、遠慮がない態度のこと。 「厚顔」はあつかましいこと。 「無恥」は恥知らずなこと。 他人のことを一切考えずに、自分の思い通りに行動する態度のこと。 「無恥厚顔」ともいう。
高潔無比(こうけつむひ)
他と比べられないほどに、心の品格が高く、清らかな様子。 「高潔」は心に品格があり、清らかなこと。 「無比」は比べられるものが存在しないこと。
荒誕無稽(こうたんむけい)
言動などに裏付けがなく、無責任で適当なこと。
宏大無辺(こうだいむへん)
果てがないほど、広々としていること。 「宏大」は広くて大きいこと、「無辺」は果てがないこと。 「広大無辺」「洪大無辺」とも書く。
広大無辺(こうだいむへん)
果てがないほど、広々としていること。 「宏大」は広くて大きいこと、「無辺」は果てがないこと。 「広大無辺」「洪大無辺」とも書く。
洪大無辺(こうだいむへん)
果てがないほど、広々としていること。 「宏大」は広くて大きいこと、「無辺」は果てがないこと。 「広大無辺」「洪大無辺」とも書く。
高枕無憂(こうちんむゆう)
何の心配事も無く、ぐっすりと眠ること。 「高枕」は枕を高めにして、寝やすくすること。 「無憂」は心配することが何もないこと。 中国の戦国時代、張儀が魏の哀王に秦と連衡することを勧めたという故事から。 「枕を高くして憂い無し」とも読む。
荒唐無稽(こうとうむけい)
根拠も何もなく、でたらめなこと。 「荒唐」はでたらめなこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。 「無稽荒唐」ともいう。
功徳無量(こうとくむりょう)
功績や恩恵がこの上なく大きいこと。 「功徳」は功績と人徳。 「無量」は計ることが出来ないほど多いこと。 仏教の言葉で、信仰によって仏からの恩恵を授かること。
公平無私(こうへいむし)
個人的な利害で動いたり主観で判断したりせず、偏ることなく平等であること。 「公平」は全てのものを同等のものとして扱うこと。 「無私」は個人的な利害や感情をはさまないこと。 「公平にして私(わたくし)無し」とも読む。
高慢無礼(こうまんぶれい)
思い上がって他人を見下す、礼を失する態度。 「高慢」はいい気になって人を見下すこと。 「無礼」は礼儀を理解していないこと。
口無択言(こうむたくげん)
口から出る言葉の全てが正しく、選ぶ必要がないということ。 「口(くち)に択言(たくげん)無し」とも読む。
国士無双(こくしむそう)
国の中で最もすぐれている人のこと。 「国士」は国の中で最もすぐれている人のこと。 「無双」は比べるものが存在しないこと。 古代中国、蕭何という人物が「韓信は国士無双の人物」といって韓信のことを劉邦に推薦した。その話を聞いた劉邦は韓信を指揮官(大将軍)に登用し、後に天下を取ったという故事から。
古今無双(ここんむそう)
過去から現代まで、比べるものが存在しないほどすぐれていること。 「古今」は過去から現在までということ。 「無双」は匹敵するものがないということ。
孤立無援(こりつむえん)
たった一人で、誰かの助けも期待できないこと。 「無援」は助けがないという意味。 「無援孤立」ともいう。
傲岸無礼(ごうがんぶれい)
人を見下して、礼儀に外れている様子。 「傲岸」はいばり人を見下すこと。 「無礼」は礼儀に外れている様子。
豪胆無比(ごうたんむひ)
他と比べられないほどに、度胸があり、思い切った行動をする様子。 「豪胆」は何事にも動じない度胸があること。 「無比」は他と比べることのできるものが存在しないこと。
傲慢無礼(ごうまんぶれい)
思い上がって他人を見下すこと。礼を失する態度のこと。 「傲慢」は、いい気になって人を見下すこと。 「無礼」は、礼儀を理解していないこと。 「無礼傲慢」ともいう。
三界無安(さんがいむあん)
現世で生きることは、苦しいことや悩むことが多く、心が落ち着いて楽になることはないということ。 「三界」は欲界、色界、無色界の三つの世界のことで、現世のことをいう。 「無安」は心が安らぐことがないこと。
三界無宿(さんがいむしゅく)
この世界のどこにも落ち着ける場所がないこと。 「三界」は人が輪廻する三つの領域の欲界、色界、無色界のこと。 「無宿」は住居がないこと。
三国無双(さんごくむそう)
日本・中国・インドの三つの国の中で比べることができるものすらないこと。 もとは富士山のことをいった言葉。
算無遺策(さんむいさく)
策略が全てうまくいくこと。 「算」は結果を予測して考えること。 「遺策」は駄目な部分のある策略。 「算(さん)に遺策(いさく)無(な)し」とも読む。
残念無念(ざんねんむねん)
たまらなく悔しいこと。 「残念」は目的を果たせずに思い残すこと。 「無念」は目的を果たすことが出来なくなることを悔しく思うこと。 似た意味の言葉を重ねて強調したもの。 「無念残念」ともいう。
至高無上(しこうむじょう)
限りないほど素晴らしいこと。 「至高」は最高、「無上」は”この上なく”または”限りない”という意味。
市井無頼(しせいぶらい)
街の中で生活している無法者。 「市井」は多くの人が住んでいる所。町。 「無頼」は無法者。ならず者。
至道無難(しどうぶなん)
好き嫌いや損得など選り好みする気持ちさえなければ、禅で悟りを開くことは難しいことではないということ。 「至道」は悟りや真理に達する道のこと。
四無量心(しむりょうしん)
他人のために尽くそうという、推し量ることのできない四つの心のこと。 または、仏道を志す人が持つべき心構えのこと。 仏教の言葉で、世の人々に起こす四つの無量心をいう。
遮二無二(しゃにむに)
一つのことに全力を注ぐこと。 「遮二」は二を断ち切るという意味。 「無二」は二は無いという意味。 「しゃりむり」の当て字という説もある。
手足無措(しゅそくむそ)
不安に駆られて慌てている様子。 「措」は落ち着くこと。 「手足(てあし)措(お)くところ無(な)し」とも読む。
生死無常(しょうじむじょう)
人の一生が儚いことのたとえ。 「無常」は仏教の言葉で、世の中が変化しやすいということ。
蕭条無人(しょうじょうむにん)
人が一人もいなくて寂しいこと。 「蕭条」は静かで寂しい様子。 「蕭条(しょうじょう)として人無し」とも読む。
従容無為(しょうようむい)
心を悩まされることなく、心にゆとりがあり、何もかまえることがないこと。 「従容」はゆとりがあり、落ち着いている様子。 「無為」は行動しないこと。 ゆったりとして、何もかまえなくとも全てが自然に治まるという政治論をいう。 「縦容無為」とも書く。
縦容無為(しょうようむい)
心を悩まされることなく、心にゆとりがあり、何もかまえることがないこと。 「従容」はゆとりがあり、落ち着いている様子。 「無為」は行動しないこと。 ゆったりとして、何もかまえなくとも全てが自然に治まるという政治論をいう。 「縦容無為」とも書く。
諸行無常(しょぎょうむじょう)
世の中は常に変化しており、いつまでも変化しないものや永久に無くならないものはないということ。 人生、人の命の儚さをいう言葉。 「諸行」はこの世にある全てのもの、全ての現象のこと。 「無常」は変化しないものはないという意味。 「諸行無常、諸法無我、涅槃寂静」という仏教の思想の特徴を表す三法印の一つ。 平家物語の冒頭として有名。
諸法無我(しょほうむが)
仏教の根本的な三つの思想の一つで、この世に存在しているものの全ては、永遠不変の本質はもっていないということ。 「諸行無常」、「涅槃寂静」と合わせて三法印と呼ばれる。 「諸法」はこの世の全ての事象や現象のこと。 「無我」は不変の本質である「我」は存在しないということ。
真実無妄(しんじつむぼう)
間違いや嘘ではない、本当のこと。 または、嘘や偽りのない様子。 「無妄」は騙したり、偽らないこと。
真実無妄(しんじつむもう)
間違いや嘘ではない、本当のこと。 または、嘘や偽りのない様子。 「無妄」は騙したり、偽らないこと。
親密無間(しんみつむかん)
人と人との関係が非常に親密で、隙間や隔たりがまったくない様子。 「親密(しんみつ)間(かん)無(な)し」とも読む。
事実無根(じじつむこん)
事実に基づいていない上に、根拠もないこと。
事無二成(じむにせい)
二つの物事を同時に行っても、両方とも成功させることはできないということ。 「事(こと)に二成(にせい)無(な)し」とも読む。
縦横無礙(じゅうおうむげ)
思ったまま好きなように物事を行う様子。 または、満足するまで自由に行動すること。 「縦横」は縦と横のことから自分の思うよう好きに振舞うこと。 「無礙」は何者にも縛られないこと。
縦横無尽(じゅうおうむじん)
思うまま好きなように物事を行う様子。 または、満足するまで自由に行動すること。 「縦横」は縦と横のことから、自分の思いのままに振る舞うこと。 「無尽」は尽きることが無いという意味。
重重無尽(じゅうじゅうむじん)
全てのものが、互いに数え切れないほどの関係を持っていて、反映し、一体化しあっているということ。 「重重」は何重にも重なり合っていること。 「無尽」は尽きないこと。 華厳宗の世界観を示す言葉で、十枚の鏡を張り巡らせた中央に一本の蝋燭を立てると、炎が鏡に移り、それがさらに別の鏡に映っていき、限りなく重なり合うように、世界は成り立っているとされている。 「十十無尽」とも書く。
十十無尽(じゅうじゅうむじん)
全てのものが、互いに数え切れないほどの関係を持っていて、反映し、一体化しあっているということ。 「重重」は何重にも重なり合っていること。 「無尽」は尽きないこと。 華厳宗の世界観を示す言葉で、十枚の鏡を張り巡らせた中央に一本の蝋燭を立てると、炎が鏡に移り、それがさらに別の鏡に映っていき、限りなく重なり合うように、世界は成り立っているとされている。 「十十無尽」とも書く。
重々無尽(じゅうじゅうむじん)
全てのものが、互いに数え切れないほどの関係を持っていて、反映し、一体化しあっているということ。 「重重」は何重にも重なり合っていること。 「無尽」は尽きないこと。 華厳宗の世界観を示す言葉で、十枚の鏡を張り巡らせた中央に一本の蝋燭を立てると、炎が鏡に移り、それがさらに別の鏡に映っていき、限りなく重なり合うように、世界は成り立っているとされている。 「十十無尽」とも書く。
十々無尽(じゅうじゅうむじん)
全てのものが、互いに数え切れないほどの関係を持っていて、反映し、一体化しあっているということ。 「重重」は何重にも重なり合っていること。 「無尽」は尽きないこと。 華厳宗の世界観を示す言葉で、十枚の鏡を張り巡らせた中央に一本の蝋燭を立てると、炎が鏡に移り、それがさらに別の鏡に映っていき、限りなく重なり合うように、世界は成り立っているとされている。 「十十無尽」とも書く。
寿福無疆(じゅふくむきょう)
長寿と幸福がいつまでも続くことを願う言葉。 「無疆」はいつまでも続くこと。
純一無雑(じゅんいつぶざつ)
他の物がまったく混ざってない様子。 または、邪心や偽りなどが一切無く純粋なこと。 「純一」や「無雑」はどちらも他のものが全く混ざっておらず純粋であるという意味で、同じ意味の語を重ねて強調した言葉。 「純一(じゅんいつ)にして雑(まじ)ること無し」とも読む。
純一無雑(じゅんいつむざつ)
他の物がまったく混ざってない様子。 または、邪心や偽りなどが一切無く純粋なこと。 「純一」や「無雑」はどちらも他のものが全く混ざっておらず純粋であるという意味で、同じ意味の語を重ねて強調した言葉。 「純一(じゅんいつ)にして雑(まじ)ること無し」とも読む。
純潔無垢(じゅんけつむく)
汚れが全くない、真っ白な心のこと。 「純潔」は清らかなこと。 「無垢」は穢れが全く無いこと。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
純真無垢(じゅんしんむく)
邪念や私欲などのない清らかな心を持っていること。 または、自然のままで飾り気のない様子のこと。 「純真」と「無垢」はどちらも清らかで汚れのないという意味。 同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。 主に子供のことをいう言葉。
純精無雑(じゅんせいむざつ)
わずかな汚れもなく、混じり気のない様子。 「純精」と「無雑」はどちらも純粋という意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
仁者無敵(じんしゃむてき)
人徳が備わった人には、敵になる人がいないということ。 「仁者」は仁徳が備わっている人、仁徳者。 仁徳者が君主になれば、全ての人民を平等に愛するので、敵になる人がいなくなるという意味から。 「仁者は敵無し」とも読む。
人畜無害(じんちくむがい)
何ものにも害を与える可能性がないこと。 または、そのような人や物のこと。 「人畜」は人と家畜。 落ち着いた性格の人や、女性に対して危険性のない男性をいう言葉。
水火無情(すいかむじょう)
水害や火災は人に大きな損害を与えるということ。 水害や火災には情けはないという意味で、天災の恐ろしさをいう言葉。
水清無魚(すいせいむぎょ)
心が清く高潔であっても、程度が過ぎると人に親しまれないということ。 「水清ければ魚無し」とも読み、澄み切った水には魚が住めないという意味から。
清浄無垢(せいじょうむく)
汚れのない清らかな様子。 仏教では、煩悩がなく澄んでいる心のこと。 「無垢」は汚れのないという意味。 「清浄」は「しょうじょう」とも読む。 「無垢清浄」ともいう。
聖人無夢(せいじんむむ)
徳を積んだ聖人は、悩むことや心を乱すことがないので、夢をみることがないということ。 「聖人に夢無し」とも読む。
清淡虚無(せいたんきょむ)
静かで落ち着いて、わだかまりなどがなにもなく、欲の少ない心。 「清淡」は心が清らかでさっぱりしていること。 「虚無」は何もない状態ということから、物欲がないという意味。
精忠無比(せいちゅうむひ)
比較することが出来ないほどの純粋な忠義心。 「精忠」は純粋な君主への忠義心。
千万無量(せんばんむりょう)
どれくらいあるか数えることができないほどに数が多いこと。 「千万」はこの上なく数が多いこと。 「無量」は見当がつけられないほど数が多いこと。
千万無量(せんまんむりょう)
どれくらいあるか数えることができないほどに数が多いこと。 「千万」はこの上なく数が多いこと。 「無量」は見当がつけられないほど数が多いこと。
千里無烟(せんりむえん)
人々の生活が貧しく苦しいこと。 「千里」は千里四方という意味から、広大な範囲のたとえ。 「烟」は炊事をするときにでる煙。 千里四方の広い範囲で、炊事をする煙が見えないという意味から。 「千里無煙」とも書く。
千里無煙(せんりむえん)
人々の生活が貧しく苦しいこと。 「千里」は千里四方という意味から、広大な範囲のたとえ。 「烟」は炊事をするときにでる煙。 千里四方の広い範囲で、炊事をする煙が見えないという意味から。 「千里無煙」とも書く。
束手無策(そくしゅむさく)
どうする方法もなく、何もできないこと。 「束」は縛ること。 策略もなく、手も縛られていて何もできないという意味から。 「手(て)を束ねて策無し」とも読む。
造反無道(ぞうはんむどう)
体制に背いて、道理に外れた行いをすること。 「造反」は体制に背いた行動を起こすこと、謀反。
大逆無道(たいぎゃくむどう)
道理や人の道からひどく外れた常軌を逸した行為のこと。 「大逆」は君主や親を殺すなどの極悪な行い。 「無道」は道理を無視した行いのこと。
大公無私(たいこうむし)
個人的な意見をはさむことなく、公平な立場を貫くこと。
他言無用(たげんむよう)
内密の話題を絶対に他の人に話してはいけないということを表現する言葉。 「他言」は内密の話題を他人に話すこと。 「無用」はしてはいけないという意味。
他言無用(たごんむよう)
内密の話題を絶対に他の人に話してはいけないということを表現する言葉。 「他言」は内密の話題を他人に話すこと。 「無用」はしてはいけないという意味。
澹然無極(たんぜんむきょく)
この上なく静かで穏やかなこと。 「澹然」は静かで穏やかなこと。 「無極」は程度が甚だしいこと。
胆勇無双(たんゆうむそう)
何事にも恐れることなく、誰よりも勇気があること。 「胆勇」は大胆で勇気があること。 「無双」はこの世にあるなにものとも、比較することすらできないほどにすぐれているという意味。
中秋無月(ちゅうしゅうむげつ)
美しい満月が出る、秋の十五夜に月が出ないこと。 または、風流を邪魔されることのたとえ。 「中秋」は月が美しく見え、月を観賞して楽しむ、陰暦の八月十五日のこと。 「無月」は雲に覆われて、月が見えないこと。
忠勇無双(ちゅうゆうむそう)
一際、忠義心に厚く、勇気があること。 または、そのような人のこと。 「忠勇」は忠義心に厚く、勇気があること。 「無双」は比べることのできるものが存在しないこと。
痛快無比(つうかいむひ)
胸がすっとして、並外れて楽しく気持ちのよい様子。 「無比」は比べることができるものが存在しないということ。
痛烈無比(つうれつむひ)
手加減がなく、非常に激しいこと。 「痛烈」は激しく非難すること。 「無比」は比べることができるものが存在しないということ。
天衣無縫(てんいむほう)
詩や文章などにわざとらしさがなく、自然で美しいこと。 また、無邪気で飾り気のない人柄のこと。 「天衣」は天に住むとされる天女の衣服のこと。 「無縫」は縫い目がないこと。 天女の衣服は、縫い目がない(加工されていない)にもかかわらず美しいという意味から。 「無縫天衣」ともいう。
天下無双(てんかぶそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天下無双(てんかむそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天下無敵(てんかむてき)
この世に相手になるものが存在しないほどに強いこと。 「天下」は全世界や全国のこと。 「無敵」は相手になるものが存在しないこと。 「天下に敵無し」とも読む。
天下無類(てんかむるい)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと。 「無類」は二つと存在しないということから、比べることが出来るものがないという意味。
天下無双(てんがぶそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天下無双(てんがむそう)
世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。
天壌無窮(てんじょうむきゅう)
いつまでも終わることなく、天と地と共に続いていくこと。 「天壌」は天と地のことで、広く大きいことや終わりがないことのたとえ。 「無窮」は極まりないという意味から、永遠や永久のたとえ。
天地無用(てんちむよう)
荷物の外側に見えやすいように記す指示で、中の物が壊れやすい物なので、取り扱いに注意して上下を逆にしてはいけないということ。 「天地」は上と下。 「無用」はしてはいけないという意味。
天道無親(てんどうむしん)
天の働きは、何に対しても公平であるということ。 「無親」は特定の人にだけ親しくするようなことはしないということ。 「天道(てんどう)親(しん)無し」とも読む。
当代無双(とうだいむそう)
同じ時代に比較するものが存在しないほどにすぐれていること。 「当代」は現在の時代。 「無双」は比較できるものが存在しないということ。
徒食無為(としょくむい)
何もしないでただ過ごすこと。 「無為」は何もしないこと。 「徒食」は働かないで食べること。 「徒食無為」ともいう。
南無三宝(なむさんぼう)
仏門に入り、仏教の三宝を信じて、仏に頼ること。 または、驚いたり失敗したときに「南無三」と略して発する言葉。 「南無」は経典や仏の名前の前につけて、絶対的な信頼を寄せて頼ること(梵語の音訳)。 「三宝」は仏、仏の教え、教えをひろめる僧のこと。
破戒無慙(はかいむざん)
仏教の戒律を破っても全く恥じることがないこと。 「破戒」は不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒という仏教の戒律を破ること。 「慙」は恥だと感じること。
万寿無疆(ばんじゅむきょう)
健康でいつまでも長生きすること。 「万寿」は一万年の寿命ということから、長生きのたとえ。 「無疆」は限りがないということ。 限りなく長生きしますようにと、長寿を祝う言葉。 「万寿(ばんじゅ)疆(きわま)り無し」とも読む。
万邦無比(ばんぽうむひ)
全ての国の中でも、比べることができるものがいないほどにすぐれていること。 「万邦」は全ての国。 「無比」は比べることができるものが存在しないということ。
百載無窮(ひゃくさいむきゅう)
いつまでも無くなることがないこと。 「百載」は「百歳」のことで、百年という意味から、永遠、永久という意味。 「無窮」は限りがないこと。 天地はいつまでも不変であることをいう言葉。
剽悍無比(ひょうかんむひ)
極めて素早く、荒々しいこと。 「剽悍」は動きが素早く、乱暴なこと。 「無比」は比べるものが存在しないほど、ということ。
風月無辺(ふうげつむへん)
自然の風景が極めて美しいこと。 「風月」は自然の美しさ、特に風や月などの風情や景色。 「無辺」はその美しさが際限なく、広々としていること。 自然界の壮大さや美しさに感動したり、その無限の広がりを称賛する言葉。
婦怨無終(ふえんむしゅう)
男性からの愛を失った女性は、その怨みをいつまでも忘れることはないということ。 「婦(ふ)の怨(うら)みは終わり無し」とも読む。
無為不言(ぶいふげん)
何もしていなくても、何も言わなくても全てがうまくいくこと。
無骨一辺(ぶこついっぺん)
礼儀を知らず、風流を理解できないこと。 「武骨」は礼儀作法を知らず、風情を理解できないこと。 「一辺」は一つの方向に偏るという意味。一辺倒。 「無骨一辺」とも書く。
無事安穏(ぶじあんのん)
何事もなく、世の中や暮らしが穏やかで安らかなさま。 「無事安穏」ともいう。
無事息災(ぶじそくさい)
穏やかで変わったことが特にないこと。 「無事」は特別なことが特になにもないこと。 「息災」は仏の力でさまざまな災いを取り除くこと。
無事平穏(ぶじへいおん)
穏やかで変わったことが特にないこと。 「平穏」は起伏がなく平で穏やかなこと。 「無事」は特別なことがないこと。 「無事平穏」ともいう。
無望之禍(ぶぼうのわざわい)
考えてもいなかった不幸が突然訪れること。 「毋望」は予期していなかったことが突然起こること。 「毋」は「无」、「無」とも書く。
無礼傲慢(ぶれいごうまん)
思い上がって他人を見下すこと。礼を失する態度のこと。 「傲慢」は、いい気になって人を見下すこと。 「無礼」は、礼儀を理解していないこと。 「無礼傲慢」ともいう。
無礼千万(ぶれいせんばん)
この上なく失礼なこと。 「千万」は程度が普通より大きく超えていること。
文人無行(ぶんじんむこう)
文人の行儀や作風がよくないこと。 「文人」は知識人や芸術家などのこと。 「無行」は行儀が悪いこと。
平穏無事(へいおんぶじ)
穏やかで変わったことが特にないこと。 「平穏」は起伏がなく平で穏やかなこと。 「無事」は特別なことがないこと。 「無事平穏」ともいう。
弁才無礙(べんさいむげ)
喋ることが非常にうまく、流れるように話すことが出来ること。 「弁才」は弁舌の才能があること。 「無礙」は何ものにも妨げられることがないこと。 元は仏教語で、菩薩が仏の教えを他人に説く、すぐれた能力のことをいった言葉。 「弁才無碍」とも書く。
弁才無碍(べんさいむげ)
喋ることが非常にうまく、流れるように話すことが出来ること。 「弁才」は弁舌の才能があること。 「無礙」は何ものにも妨げられることがないこと。 元は仏教語で、菩薩が仏の教えを他人に説く、すぐれた能力のことをいった言葉。 「弁才無碍」とも書く。
弁才無礙(べんざいむげ)
喋ることが非常にうまく、流れるように話すことが出来ること。 「弁才」は弁舌の才能があること。 「無礙」は何ものにも妨げられることがないこと。 元は仏教語で、菩薩が仏の教えを他人に説く、すぐれた能力のことをいった言葉。 「弁才無碍」とも書く。
弁才無碍(べんざいむげ)
喋ることが非常にうまく、流れるように話すことが出来ること。 「弁才」は弁舌の才能があること。 「無礙」は何ものにも妨げられることがないこと。 元は仏教語で、菩薩が仏の教えを他人に説く、すぐれた能力のことをいった言葉。 「弁才無碍」とも書く。
放佚無慙(ほういつむざん)
自分勝手で恥知らずであること。 「放佚」は自分勝手なこと。 「無慙」は罪を犯していながら、それを恥だと感じないこと。
放蕩無頼(ほうとうぶらい)
酒や女遊びに溺れて素行に問題があること。 「放蕩」は好き勝手にすることや酒や女遊びに溺れること。 「無頼」は社会的に認められた職に就かず、素行が悪いこと。
法誉無上(ほうよむじょう)
仏教を信仰している人たちの中で、最も高い名誉があること。 「法誉」は仏教の中での名声や名誉のこと。 「無上」は最も上なこと。
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
公の場であるにもかかわらず、周りに人がいないかのように、他人の迷惑を考えない好き勝手な行動をすること。 「傍(かたわら)に人(ひと)無(な)きが若(ごと)し」と訓読する。 「旁若無人」とも書く。
旁若無人(ぼうじゃくぶじん)
公の場であるにもかかわらず、周りに人がいないかのように、他人の迷惑を考えない好き勝手な行動をすること。 「傍(かたわら)に人(ひと)無(な)きが若(ごと)し」と訓読する。 「旁若無人」とも書く。
無為渾沌(むいこんとん)
そのままの状態で、はっきりとしていない様子。 「無為」は人の手が入っていない、あるがままの状態。 「渾沌」は物事がはっきりと区別されていないこと。 天地が入り混じっていて、はっきりと分かれていない状態をいう。
無為自然(むいしぜん)
人の手を加えずにあるがままにまかせること。 「無為」は何もしない、「自然」は人の手が入っていないありのままの状態。
無為徒食(むいとしょく)
何もしないでただ過ごすこと。 「無為」は何もしないこと。 「徒食」は働かないで食べること。 「徒食無為」ともいう。
無為不言(むいふげん)
何もしていなくても、何も言わなくても全てがうまくいくこと。
無位無官(むいむかん)
地位や肩書き、階級などがないこと。 「位」は地位や身分、「官」は役目や官職のこと。
無位無冠(むいむかん)
重要な地位や役職がないこと。位がないこと。 「位」は地位や身分、「冠」は地位のたとえ。 「無位」「無冠」はどちらも地位や身分、役職がないという意味。
無為無策(むいむさく)
何も対策をせずに、そのまま放置すること。 「無為」は何もしないこと。 「無策」は有効的な対策をだすことができないこと。 「無策無為」ともいう。
無為無能(むいむのう)
「何もしない何もできない」ということ。 自分のことを謙遜するときに用いることが多い。 「無為」は何もしないこと。 「無能」は能力がないということ。
無影無踪(むえいむそう)
どこへ行ったのかわからないこと。 「踪」は足跡のことで、影も足跡も存在しないという意味。
無益有害(むえきゆうがい)
害があるだけで何も益がないこと。 「無益有害」ともいう。
無援孤立(むえんこりつ)
たった一人で、誰かの助けも期待できないこと。 「無援」は助けがないという意味。 「無援孤立」ともいう。
無何有郷(むかうきょう)
理想郷を言い表す言葉。 「無何有」は何も有ること無しという意味で、何も存在しない世界のこと。 絶対的な無の世界のことから。 「无何有郷」とも書く。 「むかう(の)きょう」や「むかうのさと」とも読む。
無何有郷(むかうのさと)
理想郷を言い表す言葉。 「無何有」は何も有ること無しという意味で、何も存在しない世界のこと。 絶対的な無の世界のことから。 「无何有郷」とも書く。 「むかう(の)きょう」や「むかうのさと」とも読む。
無何有郷(むかゆうきょう)
理想郷を言い表す言葉。 「無何有」は何も有ること無しという意味で、何も存在しない世界のこと。 絶対的な無の世界のことから。 「无何有郷」とも書く。 「むかう(の)きょう」や「むかうのさと」とも読む。
無何有郷(むかゆうきょう)
理想郷を言い表す言葉。 「無何有」は何も有ること無しという意味で、何も存在しない世界のこと。 絶対的な無の世界のことから。 「无何有郷」とも書く。 「むかう(の)きょう」や「むかうのさと」とも読む。
無学浅識(むがくせんしき)
学問と知識のどちらもないこと。 「無学」は学問がないということ。 「浅識」は知識が浅いということ。
無学無識(むがくむしき)
学問と知識のどちらもないこと。 「無学」は学問がないということ。 「無識」は知識がないということ。
無学無知(むがくむち)
学問と知識のどちらもないこと。 「無学」は学問がないということ。 「無知」は知識がないということ。
無学文盲(むがくもんもう)
知識がなく、文字を読むことさえできないこと。 または、その人のこと。
無我夢中(むがむちゅう)
一つの物事に集中しすぎて、自分のことすら忘れること。 または、集中しすぎて他のことを何も気にかけないこと。 「無我」は仏教語で自分への執着をなくすということから我を忘れること、「夢中」は一つのことに集中して他のことをまったく考えられなくなること。
無垢清浄(むくせいじょう)
汚れのない清らかな様子。 仏教では、煩悩がなく澄んでいる心のこと。 「無垢」は汚れのないという意味。 「清浄」は「しょうじょう」とも読む。 「無垢清浄」ともいう。
無稽荒唐(むけいこうとう)
根拠も何もなく、でたらめなこと。 「荒唐」はでたらめなこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。 「無稽荒唐」ともいう。
無稽之言(むけいのげん)
でたらめで根拠のない話のこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
無稽之談(むけいのだん)
でたらめで根拠のない話のこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
無間地獄(むけんじごく)
仏教の八大地獄のうちの一つ。 大罪を犯した者が死後落ちる場所で、絶え間ない責苦を受け続けるという八大地獄の中で最下層にある地獄のこと。
無芸大食(むげいたいしょく)
特に才能や特技もない人が、食事だけは人並み以上に食べること。 または、そのような人のことを蔑んでいう言葉。 「無芸」は技術や特技を何も身につけていないこと。
無間地獄(むげんじごく)
仏教の八大地獄のうちの一つ。 大罪を犯した者が死後落ちる場所で、絶え間ない責苦を受け続けるという八大地獄の中で最下層にある地獄のこと。
無告之民(むこくのたみ)
貧しい人や老人、孤児などの弱者のこと。 苦しみを訴える相手や手段が存在しない人たちのことから。 「無告」は苦しみを訴える相手が誰もいないこと。
無辜之民(むこのたみ)
何の罪も犯していない人たちのこと。 「無辜」は罪が無いという意味。 主に天災や人災などに巻き込まれて苦しめられる人々のことをいう。
無根無蔕(むこんむてい)
頼みとするところや支えてくれるものが何もないこと。 「無根」は根が無いこと、「無蔕」は蔕(へた)がないこと。 植物が根付くための根や果実をつけるための蔕がないことから。
無策無為(むさくむい)
何も対策をせずに、そのまま放置すること。 「無為」は何もしないこと。 「無策」は有効的な対策をだすことができないこと。 「無策無為」ともいう。
無罪放免(むざいほうめん)
刑事事件で拘留していた容疑者の拘束を解いて、自由にすること。または、疑いが晴れることをいう。 「無罪」は刑事事件で容疑者の行動に証拠がなく、証明されずに犯罪にならないこと。 「放免」は拘束を解いて自由にすること。
無慙無愧(むざんむき)
恥ずかしいと思うことなく、動揺することもなく悪行を行うこと。 「慙」と「愧」はどちらも恥じるという意味で、ともに「無」をつけて恥じることが無いという意味から。
無始曠劫(むしこうごう)
どれくらいかもわからないほどの昔のこと。 「無始」はいつが始まりだったかわからないこと。 「曠劫」はとても長い過去の年月のこと。
無師独悟(むしどくご)
師の教えに頼らず、自分の力で悟ること。
無始無終(むしむしゅう)
始まりもなく、終わりもないこと。 仏教語で、死んでは生まれ変わる輪廻(りんね)を永遠に繰り返すという意味から。
無始無終(むしむじゅう)
始まりもなく、終わりもないこと。 仏教語で、死んでは生まれ変わる輪廻(りんね)を永遠に繰り返すという意味から。
無私無偏(むしむへん)
自分の利益などを考えずに公平に行動や判断をすること。 「無偏」は偏ることがないこと。
無常因果(むじょういんが)
この世の儚さと、前世の行いの報いのこと。 「無常」はこの世のものは変わらないものはないということから、世の儚さをいう。 「因果」は原因と結果のことで、過去、現在、未来の三つの世にわたって因果の理が貫いているということ。
無上趣味(むじょうしゅみ)
どんなものでも、最も良いものを好んで欲しがる気持ちのこと。 「無上」は一番よいもののこと。 「趣味」は楽しみとすること。
無常迅速(むじょうじんそく)
人の世の移り変わりは、この上なく速くてはかないということ。 「無常」は仏教語で世の中は変化がとても速くて変化しないものはないということ。または、人の命ははかないということ。 「迅速」は非常に速い様子のこと。
無上菩提(むじょうぼだい)
もっともすぐれた悟りのこと。 「無上」は仏の悟りということから、最もすぐれた悟りのこと。 「菩提」は悟りのこと。
無声之詩(むせいのし)
絵画のこと。 音声がなくても詩を作りたい気分になるものということから。
無声無臭(むせいむしゅう)
誰にも気づかれずに目立たないことや、行動しても影響がまったく無いこと。 または、天の行いは、計り知ることができないので、人は気がつかないということ。 何の声もなく、何のにおいもしないという意味から。
無想無念(むそうむねん)
何も思わず何も考えない無心の状態のこと。 「無念」は仏教語で迷いを捨てて心が澄んでいる状態のこと。 「無想」は何も考えないということ。 特に何も考えていない思慮の足りない様子を指すこともある。 「無想無念」ともいう。
無駄方便(むだほうべん)
役にたっていないように見えるものが、実際は何かの役にたっていることもあること。 「方便」は状況にあわせた方法のこと。
無知愚昧(むちぐまい)
知恵や学問がないために、物事の道理を理解することが出来ず愚かなこと。 「無知」は知恵や学問がなく、愚かなこと。 「愚昧」は物事の道理を理解できないこと。 主に一般的な常識とされていることを理解できないことをいう。
無恥厚顔(むちこうがん)
恥知らずで、遠慮がない態度のこと。 「厚顔」はあつかましいこと。 「無恥」は恥知らずなこと。 他人のことを一切考えずに、自分の思い通りに行動する態度のこと。 「無恥厚顔」ともいう。
無知蒙昧(むちもうまい)
知恵や学問がないために物事の道理を理解することが出来ず、愚かなこと。 「無知」は知恵や学問がなく、愚かなこと。 「蒙昧」は物事の道理を理解できないこと。 「無智蒙昧」とも書く。
無智蒙昧(むちもうまい)
知恵や学問がないために物事の道理を理解することが出来ず、愚かなこと。 「無知」は知恵や学問がなく、愚かなこと。 「蒙昧」は物事の道理を理解できないこと。 「無智蒙昧」とも書く。
無知文盲(むちもんもう)
知識や知恵がなく、文字が読めないこと。または、そのような人のこと。 「文盲」は文字を読むことができないこと。または、学問のないこと。 「無智文盲」とも書く。
無智文盲(むちもんもう)
知識や知恵がなく、文字が読めないこと。または、そのような人のこと。 「文盲」は文字を読むことができないこと。または、学問のないこと。 「無智文盲」とも書く。
無茶苦茶(むちゃくちゃ)
物事の筋道が立たないこと。 または、物事の程度をひどく超えていること。 「苦茶」は「無茶」を強調する言葉。 もとは平仮名の言葉で漢字を当てた言葉とされる。
無手勝流(むてかつりゅう)
策略を巡らせて、実際に戦わずに勝つことやその方法。 または、誰かに教わることなく、自身で考え出したやり方のこと。 「無手勝」は武器を何も持たずに勝利すること。 「流」は物事のやり方。 日本の戦国時代の剣客、塚原卜伝が渡し舟に乗っている時に真剣勝負を挑まれ、陸で戦おうと川の中州に誘ったあとに、そのまま舟を出して置き去りにして、「戦わずに勝つ、それが無手勝流だ」と言って相手を諫(いさ)めたという故事から。
無二無三(むにむさん)
ただ一つだけで、ほかに代わりになるものがないこと。 または、一つのことにひたすら没頭すること。 もとは仏教語で、仏になるための道はただ一つで、二も無ければ三も無いという意味から。
無二無三(むにむざん)
ただ一つだけで、ほかに代わりになるものがないこと。 または、一つのことにひたすら没頭すること。 もとは仏教語で、仏になるための道はただ一つで、二も無ければ三も無いという意味から。
無念残念(むねんざんねん)
たまらなく悔しいこと。 「残念」は目的を果たせずに思い残すこと。 「無念」は目的を果たすことが出来なくなることを悔しく思うこと。 似た意味の言葉を重ねて強調したもの。 「無念残念」ともいう。
無念千万(むねんせんばん)
堪らなく悔しいこと。 「無念」は目的を果たすことが出来なくなることを悔しく思うこと。 「千万」は程度が甚だしいこと。
無念無想(むねんむそう)
何も思わず何も考えない無心の状態のこと。 「無念」は仏教語で迷いを捨てて心が澄んでいる状態のこと。 「無想」は何も考えないということ。 特に何も考えていない思慮の足りない様子を指すこともある。 「無想無念」ともいう。
無病呻吟(むびょうしんぎん)
病気になっているわけではないのに苦しそうにすること。 または、取り立てるほどのことでもないのに、大げさに騒ぎ立てること。 または、必要以上に嘆息して見せるだけで、真実だとは思えない詩文のたとえ。 「呻吟」は苦しんで声を発すること。
無病息災(むびょうそくさい)
病気をすることなく、健康で元気に暮らすこと。 「無病」は病気にならないこと。 「息災」は病気や災害などの災いを仏の力で止めるという意味から、災いもなく元気であること。元は仏教の言葉。
無仏世界(むぶつせかい)
仏が存在していない世界。 釈迦が入滅したとされる紀元前約五百年前から、五十六億七千年後までの期間とされている。
無辺無礙(むへんむげ)
どこまでも広く、縛られるものが何もないこと。 仏教の言葉で、「無辺」はどこまでも広いこと、「無礙」は煩悩にとらわれずに自由なこと。 「無辺無碍」とも書く。
無辺無碍(むへんむげ)
どこまでも広く、縛られるものが何もないこと。 仏教の言葉で、「無辺」はどこまでも広いこと、「無礙」は煩悩にとらわれずに自由なこと。 「無辺無碍」とも書く。
無偏無党(むへんむとう)
主義や思想にこだわることなく、一定の党に所属せずに、公平で中立の立場をとること。 「無偏」はかたよらないこと。 「無党」は特定の主義や主張を持つ党派に所属しないこと。
無縫天衣(むほうてんい)
詩や文章などにわざとらしさがなく、自然で美しいこと。 また、無邪気で飾り気のない人柄のこと。 「天衣」は天に住むとされる天女の衣服のこと。 「無縫」は縫い目がないこと。 天女の衣服は、縫い目がない(加工されていない)にもかかわらず美しいという意味から。 「無縫天衣」ともいう。
無法之法(むほうのほう)
法と呼ばれるものが存在しないこと。または、法や規則で縛らなくても、秩序が自然に守られていること。 仏教の言葉では、この世の全ては空であり、真実ですら存在しないということが真実ということ。 儒教の言葉では、道徳を行き渡らせれば、細々とした法を作らずとも秩序は保たれるということ。
無妄之福(むぼうのふく)
考えてもいなかった幸運が突然訪れること。 「無妄」は予期していなかったことが突然起こること。 「無」は「无」、「毋」とも書く。
無望之禍(むぼうのわざわい)
考えてもいなかった不幸が突然訪れること。 「毋望」は予期していなかったことが突然起こること。 「毋」は「无」、「無」とも書く。
無味乾燥(むみかんそう)
面白いと思える要素や風情が何もないこと。 「無味」は味が無いという意味から、面白みがないことのたとえ。 「乾燥」は水分がなくなり潤いに欠けるという意味から、風情や面白みがないことのたとえ。 「乾燥無味」ともいう。
無明長夜(むみょうじょうや)
煩悩を振り払うことが出来ず、悟りを得ることが出来ない様子。 仏教の言葉で、「無明」は夜が明けないという意味から、仏の真理を理解できず、悟りを得ることが出来ないことのたとえ。 多くの人々が悟りを得ることが出来ないことを、夜が長く続いて明けないことにたとえた言葉。
無用之用(むようのよう)
一目見た時は役に立たないと思っていたものが、重要な働きをすること。 『老子』や『荘子』でよく使われる逆接的な理論。 車軸や容器の内側には何もないことが重要であり、役に立つ働きをするということから。
無用有害(むようゆうがい)
害があるだけで何も益がないこと。
無欲恬淡(むよくてんたん)
さっぱりとしていて、欲がなく、物事にこだわらないこと。 「恬淡」はものに執着せずに、落ち着いていること。 「恬淡」は「恬澹」、「恬憺」とも書く。
無欲恬澹(むよくてんたん)
さっぱりとしていて、欲がなく、物事にこだわらないこと。 「恬淡」はものに執着せずに、落ち着いていること。 「恬淡」は「恬澹」、「恬憺」とも書く。
無欲恬憺(むよくてんたん)
さっぱりとしていて、欲がなく、物事にこだわらないこと。 「恬淡」はものに執着せずに、落ち着いていること。 「恬淡」は「恬澹」、「恬憺」とも書く。
無余涅槃(むよねはん)
精神だけでなく、肉体からの制約からも解放された完全な悟りの境地のこと。 「無余」は何も残っていないこと。 「涅槃」は煩悩を完全に捨て去った悟りの境地のこと。
無理往生(むりおうじょう)
自分の言動を強引に相手に承諾させること。 「往生」は元は「圧状」と書き、人を脅して相手に無理やり文書を書かせること。
無理算段(むりさんだん)
苦しい中で色々と工夫して都合をつけること。 「算段」は方法や手段を工夫すること。 主に金銭のやりくりについていう言葉。
無理難題(むりなんだい)
現在の状況で解決すること非常に難しい問題のこと。 または、道理に合わない理不尽な要求のこと。 「無理」は道理に合わないこと。または、実現が困難なこと。 「難題」は解決することが非常に難しい問題のこと。
無理非道(むりひどう)
人としての道理から外れていること。 「無理」と「非道」はどちらも人としての道理から外れていること。
無理無体(むりむたい)
相手の都合を考えずに、強引に強制して行わせること。 「無理」と「無体」はどちらも同じような意味で、人の道に反した行いを強引に行うこと。
無量無辺(むりょうむへん)
どこまでも広く大きいこと。 「無量」は量ることが出来ないほど数が多いこと。 「無辺」は程度が非常に大きいこと。 仏教の言葉で、物事の程度や分量などの見当をつけることができないほど大きいことをたとえた言葉。
無累之人(むるいのひと)
なにものにも縛られない、自由な心を持っている人のこと。 「累」はわずらわしさという意味。 世間のわずらわしい出来事から逃れて、関わらない人ということから。
妄誕無稽(もうたんむけい)
根拠がなにもなく、でたらめなこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
問答無益(もんどうむえき)
話し合うことに意味がないこと。 議論を終わらせるときに使う言葉。 話を続けても、互いに利益になることはないという意味から。
問答無益(もんどうむやく)
話し合うことに意味がないこと。 議論を終わらせるときに使う言葉。 話を続けても、互いに利益になることはないという意味から。
問答無用(もんどうむよう)
話し合うことに意味が無いこと。 「問答」は話し合うこと、「無用」は必要ないことで、主にこれ以上話し合っても無駄なため、一方的に話し合いを終わらせるときに使う言葉。
薬石無効(やくせきむこう)
薬や医者の治療がまったくもって効かないこと。 「薬石」は石の鍼(はり)治療や薬剤。 「無効」は効き目が無いという意味。
唯一無二(ゆいいつむに)
世の中に一つだけで他に並ぶものがないもののこと。 「唯一」は一つだけ、「無二」は二つとないということで、同じ意味を持つ同義語を並べたもの。
有害無益(ゆうがいむえき)
害があるだけで何も益がないこと。 「無益有害」ともいう。
有形無形(ゆうけいむけい)
形があるものと無いもの。 視覚的に認識できるものとできないもの。 物質的なものと精神的なもの。
有厚無厚(ゆうこうむこう)
不合理なことをこじつけによって正当化しようとすること。 「極めて厚さがあるものは、もはや厚い厚くないということすら言えないので厚さの概念自体がない」という詭弁(きべん)。
有口無行(ゆうこうむこう)
口先だけで行動が伴わないこと。 「有口」は口先だけがうまいこと。 「無行」は行動しないこと。
融通無礙(ゆうずうむげ)
何かにこだわることがなく、思考や行動が自由であること。 「融通」は物事が停滞することなく順調に進むこと。 「無礙」は障害になるものがないという意味。 「融通無碍」とも書く。
融通無碍(ゆうずうむげ)
何かにこだわることがなく、思考や行動が自由であること。 「融通」は物事が停滞することなく順調に進むこと。 「無礙」は障害になるものがないという意味。 「融通無碍」とも書く。
有頭無尾(ゆうとうむび)
初めだけはあるが、終わりがないこと。 初めて物事を途中で止めることをいう。 「頭(こうげ)有りて尾(お)無し」とも読む。
有備無患(ゆうびむかん)
日頃から十分に準備をしておけば、何が起こっても困らないという意味。 「備え有れば患(うれ)い無し」の形で使うことが多い言葉。
有名無実(ゆうめいむじつ)
名前は立派だが内容が伴っていないこと。 「有名」は立派な名前、「無実」は内容がないこと。 使われていない法律や制度、存在しているものの活動はしていない組織などのことをいう。
勇猛無比(ゆうもうむひ)
比較できるものがいないほどに、勇敢で強いこと。 「勇猛」は勇敢で力強いこと。 「無比」は比べることのできるものが存在しないということ。
憂来無方(ゆうらいむほう)
心配事はいつ、どこから来るか予想できないということ。 「憂来」は気がかりな出来事が現れること。 「無方」は方角が決まっていないこと。 「憂いの来(きた)る方(ほう)無し」とも読む。
乱雑無章(らんざつむしょう)
秩序が乱れていることや筋道が立たないこと。 「無章」は筋道が立たないという意味。
流転無窮(るてんむぐう)
様々な状態に変化し続けて、留まることがないこと。 「流転」は次から次へと変化し続けること。 「無窮」は終わることなく続くこと。
冷酷無情(れいこくむじょう)
思いやりも同情心もないこと。 「冷酷」は思いやりがなくひどいこと。 「無情」は思いやりも、相手を哀れむ心もないこと。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。