「げ」から始まる四字熟語
絞込み検索
鯨飲馬食(げいいんばしょく)
一度の食事で非常に多くのものを食べたり飲んだりすること。 「鯨飲」は鯨のように多量に飲むこと。 「馬食」は馬のように多量に食べること。
鯢桓之審(げいかんのしん)
鯨(くじら)が旋回して集まるような、大海の水深が深い場所のこと。 「鯢」は鯨、雌鯨のこと。 「桓」はくるくると回る様子。 「審」は水深が深いところ、淵(ふち)などのこと。
霓裳羽衣(げいしょううい)
薄い絹などで作った軽やかで美しい女性の衣装のこと。または、楊貴妃が得意とした舞曲の名前。 「霓裳」は虹のように美しいもすそ、「羽衣」は鳥の羽で作った薄くて軽い衣のことで、天人が着て空を飛ぶとされるもの。
激而行之(げきじこうし)
善の本質を持つ人でも、欲望が激しくなると悪事を行ってしまうということ。 水の流れをせき止めて逆行させることから。 「激(げき)して之(これ)を行(や)る」とも読む。
撃壌鼓腹(げきじょうこふく)
善い政治が行われ、人民が平和で不満のない生活を楽しむ様子。または、世の中が平和なことのたとえ。 「鼓腹」は食べるものが十分にあり、満腹になった腹を楽器のように打ち鳴らすこと。 「壌」は土や地面のことで、「撃壌」は地面をたたいて拍子をとること。 古代中国の聖天使尭帝は、世の中がうまく治まっているか気になり町の様子を見に行った。 そこで、一人の老人が満腹になった腹を打ち鳴らし、地面を踏んで拍子をとりながら「世の中は平和で天子はいてもいなくても変わらない」という意味の歌を歌っていた。 それを聞いた尭帝は、人民が政治を行うものの力を意識することなく、満ち足りた生活が出来ていることが分かり安心したという故事から。 「撃壌鼓腹」ともいう。
撃壌之歌(げきじょうのうた)
古代中国の伝説の聖天子である尭帝が国を治めている時代に、世の中が平和であることを喜び、人々が歌った歌のこと。 「撃壌」は足で地面を踏み、音を鳴らして拍子をとること。
撃柝一声(げきたくいっせい)
拍子木を打つこと。 または、合図すること。 「撃柝」は拍子木を打ち鳴らして、夜に見回りをすること。または、その人、夜番のこと。
激濁揚清(げきだくようせい)
悪を取り除き、善を勧めること。 「濁」は濁った流れことで、悪のたとえ。 「清」は清らかな水のことで、善のたとえ。 悪を激流に流して、善を上に押し上げるという意味から。 「濁(だく)を激(げき)して清(せい)を揚(あ)ぐ」とも読む。 「揚清激濁」ともいう。
撃排冒没(げきはいぼうぼつ)
一切を顧みずに、徹底的に攻撃すること。 「撃排」は撃退すること。 「冒」は覆って押さえつけること。 「没」は沈めること。
激憤慷慨(げきふんこうがい)
激しく怒って嘆くこと。 「激憤」は激しく怒ること。または、その怒り。 「慷慨」は怒り嘆くこと。
屐履之間(げきりのあいだ)
非常にこまかいこと。 「屐」は木の下駄のような履物。 「履」は靴という意味。 履物を履いて歩く時間という意味から。
屐履之間(げきりのかん)
非常にこまかいこと。 「屐」は木の下駄のような履物。 「履」は靴という意味。 履物を履いて歩く時間という意味から。
下化衆生(げけしゅじょう)
菩薩が全ての人々を救い悟りへ導くこと。 仏教の言葉で、上を向けばさらに高い次元の悟りを目指し、下を向けば全ての人々を救おうとするということから。
戯作三昧(げさくざんまい)
小説を作ることに没頭すること。 または、遊びで小説を書くこと。 「戯作」は遊びで小説を書くこと。 または、日本の江戸時代の小説類の総称。 「三昧」は一つのことに夢中になること。
外題学問(げだいがくもん)
見た目だけは立派だが、中身のない学問。 「外題」は書物の表題の名のこと。 名前は知っているが、内容が全くない学問という意味から。
解脱同相(げだつどうそう)
僧侶が着る服装、袈裟のこと。 「解脱」は煩悩の迷いから開放されて悟りの境地に達すること。 「幢相」は寺の庭に立て、小さな旗のついた幢に袈裟の形が似ているということから。 「解脱幢相衣」を略した言葉。 「解脱同相」とも書く。
解脱幢相(げだつどうそう)
僧侶が着る服装、袈裟のこと。 「解脱」は煩悩の迷いから開放されて悟りの境地に達すること。 「幢相」は寺の庭に立て、小さな旗のついた幢に袈裟の形が似ているということから。 「解脱幢相衣」を略した言葉。 「解脱同相」とも書く。
月下推敲(げっかすいこう)
詩文の字句や表現を深く考えて、何度も修正して仕上げること。 月の光に照らされた門を開ける動作を「推す」と表現するか、「敲く」と表現するか、考えをめぐらせるという意味から。 中国の唐の詩人の賈島が、科挙の試験を受けるために驢馬に乗って移動している時、詩の表現を「推す」と「敲く」のどちらにすべきか悩みながら進むと、政府の高官である韓愈の行列にぶつかってしまった。 賈島は韓愈に非礼をわびて事情を話すと、韓愈は「敲のほうがよい」と答えた。 それから二人は詩を論じ合ったという故事から。
月下氷人(げっかひょうじん)
男女の間に入り、結婚の手助けをする人。仲人。 「月下」は「月下老人」を略したもので、縁結びの神のこと。 「氷人」は氷の上で氷の下にいる人と話しをする夢を見たため、その夢について占ってもらうと「結婚の手助けをする前触れだろう」と言われ、後にその通りになったという故事から仲人を意味する。
月下老人(げっかろうじん)
縁結びの神のこと。 または、男女の間に入り、結婚の手助けをする仲人のこと。 中国の唐の韋固は、月明かりの下で読書をしている一人の老人と出会った。 韋固は老人のそばにあった袋の中身を問うと、老人は「将来結婚する相手同士の足首を結ぶ赤い縄が入っている」と答え、韋固の結婚相手を予言した。 その後、韋固は老人の予言通りの相手と結婚したという故事から。
月卿雲客(げっけいうんかく)
公卿と殿上人のこと。 または、高い身分の人のこと。 「月卿」は三位以上の公卿。 「雲客」は宮中での昇殿を許された雲上人、殿上人。 古代中国では宮中を天にたとえ、日を天子に、月を臣下にたとえていたということから。
齧指痛心(げっしつうしん)
親孝行の情がこの上なく厚いことのたとえ。 中国の春秋時代の曽参は、母親が自宅で指をかむと、胸騒ぎがしてどこにいてもすぐに帰宅する親孝行者だったという故事から。 「指を齧みて心を痛ましむ」と読む。
刖趾適屨(げっしてきく)
無理に折り合いをつけたり、強引に物事を行ったりすることのたえ。または、目先のことにとらわれて物事の根本をおろそかにすることのたとえ。 足と靴の大きさが合わないとき、足の先を切って靴に合わせるという意味から。 「刖」は切ること。 「趾」は足(足の先)のこと。 「屨」は靴のこと。 「趾(あし)を刖(き)り屨(くつ)に適せしむ」とも読む。
月旦春秋(げったんしゅんじゅう)
人の価値などを評価して批評すること。 「月旦」は毎月のはじめの日のこと。 「春秋」は五経の一つの「春秋」のことで、「春秋」には、孔子の歴史への批評が含まれているということから、批評という意味。 後漢の許劭は、毎月のはじめの日に人を批評したものを発表していたという故事から。
月中蟾蜍(げっちゅうのせんじょ)
月に住んでいるといわれる伝説上のひきがえるのこと。 古代中国の英雄が不老不死の薬を得たが、それを英雄の妻が盗み、月に逃げてひきがえるになったという伝説から。
月白風清(げっぱくふうせい)
月明りの美しい秋の静かな夜の風情。 「月白」は白く美しく輝く月。 「風清」は涼しくさっぱりとした秋の風。 「月白(つきしろ)く風清(かぜきよ)し」とも読む。 「風清月白」ともいう。
言易行難(げんいこうなん)
言うだけなら簡単だが、実際に行うことは難しいということ。 「言うは易し行うは難し」の形で用いることが多い言葉。
減価償却(げんかしょうきゃく)
会計上の手続きの一つで、使用や年数の経過で土地以外の固定資産の価値の減少を各会計年度に割り当てて、一定の方式で経費として算入すること。
阮簡曠達(げんかんこうたつ)
小さなことにこだわらない、心の広いおおらかな人柄のたとえ。 「阮簡」は人の名前。 「曠達」は心が広く、小さなことにこだわらないこと。 古代中国の晋の時代にいたとされる竹林七賢の一人の阮咸の甥である阮簡は、心が広くおおらかな人格だったということから。
言外之意(げんがいのい)
言葉の隠された真意のこと。 「言外」は直接表現されていない、隠された言葉の意味ということ。
元気溌剌(げんきはつらつ)
生命力が満ち溢れていて、生き生きとしていること。 「元気」は事をなそうとする気持ちのこと。 「溌剌」は魚が飛び跳ねる様子のことから、生き生きとしていることのたとえ。 「元気溌溂」とも書く。
元気溌溂(げんきはつらつ)
生命力が満ち溢れていて、生き生きとしていること。 「元気」は事をなそうとする気持ちのこと。 「溌剌」は魚が飛び跳ねる様子のことから、生き生きとしていることのたとえ。 「元気溌溂」とも書く。
言近旨遠(げんきんしえん)
日常的な言葉でも、深い意味が含まれているということ。 「言近」は日常使われるような、身近で分かりやすい言葉。 「旨遠」は含まれている意味が深いこと。 「言(げん)近くして旨(むね)遠し」とも読む。
元軽白俗(げんけいはくぞく)
中国の中唐の詩風を批判した言葉。 「元」は元槇、「白」は白居易のことで、どちらも中唐の詩人のこと。 中国の北宋の詩人の蘇軾が批判して言った言葉で、元槇は軽薄で、白居易は卑俗であるという意味。
原憲之貧(げんけんのひん)
心は清らかだが、貧乏なことのたとえ。 孔子の弟子の原憲(げんけん)は、貧しくても満足していたという話から。
言行一致(げんこういっち)
実際に口に出して言ったことと行動が同じであること。 主張していることと行動が同じであること。 「言行」は発言と行動。「一致」は同じものであること。
言行齟齬(げんこうそご)
言葉にして言った事と、実際の行動が一致しないこと。 「言行」は言葉と行動。 「齟齬」は食い違うこと。
元亨利貞(げんこうりてい)
易経で乾の卦のもつ四つの徳のこと。 「元」は全てのものが生まれる根源。 「亨」は全てのものが成長すること。 「利」は開花すること。 「貞」は実を結ぶこと。 天の四つの徳として春夏秋冬、仁礼儀智に配したもの。 易経の占いの結果で、積極的に徳を積み、正しい操を守れば、全てのことは上手くいくという意味。 「元(おお)いに亨(とお)る、貞(ただ)しきに利(よろ)し」とも読む。
言固如是(げんこにょぜ)
長い時間が経ち、間違って伝えられた経典を正しい文章へと戻すこと。 「言(げん)固(もと)より是(かく)の如(ごと)し」とも読む。 中国の清の時代の考証学者である阮元が、弟子である王引之の書物を賞賛した言葉から。
言語漏洩(げんごろうえい)
秘密が外部に漏れること。
言語漏洩(げんごろうせつ)
秘密が外部に漏れること。
厳塞要徼(げんさいようきょう)
守りが非常に固い要塞のこと。 「厳塞」は守りの固い要塞。 「要徼」は地形が険しく、攻めにくい国境。
言者不知(げんしゃふち)
物事に対して本当に知っている人は、軽々しく言葉に出して説明しようとしないということ。
減収減益(げんしゅうげんえき)
前期に比べて収入も利益も減ること。
玄裳縞衣(げんしょうこうい)
鶴の別称。 「玄」は黒い色、「縞」は白い色。 「玄裳」は黒い着物のすそ。 「縞衣」は白い上着。 鳥の鶴の姿を黒い着物と白い上着を着ている姿にたとえた言葉。
言笑自若(げんしょうじじゃく)
何があっても決して慌てず、落ち着いていることのたとえ。 「言笑」は喋り声と笑い声。談笑すること。 「自若」は落ち着いていて慌てないこと。 中国の三国時代の蜀の関羽は、毒矢をひじに受け、諸将との宴会の途中に、その場で手術したが、骨を削って血が溢れる中でも酒を飲み、談笑していたという故事から。
現身説法(げんしんせっぽう)
仏や菩薩がこの世に現れて、人々を救うために様々な姿に変わって法を説くこと。 または、指導者が現在の姿や体験したことを見せて、人を教え導くこと。 「現身」は仏や菩薩が人々を救うために、様々な姿に変わって現れること。 「説法」は仏の教えを説くこと。
原心定罪(げんしんていざい)
罪の動機や心の状態をしっかりと考慮した上で罪状を定めること。 「心(こころ)を原(たず)ねて罪(つみ)を定(さだ)む」とも読む。
現状維持(げんじょういじ)
現在の状況を変化しないように保つこと。 または、状況が変化しないこと。
現状打破(げんじょうだは)
現在の状態を打ち破ること。 「現状」は今現在の状態。 「打破」は障害になるものを打ち破ること。
厳正中立(げんせいちゅうりつ)
片方に偏ることなく、どちらの敵にも味方にもならないこと。 「厳正」は公正な立場を貫くこと。 「中立」は二者の間にあっても、決してどちらの側にもつかないこと。
源清流清(げんせいりゅうせい)
君主が善であれば、民も善になることのたとえ。 水源の水が清ければ川の下流も清いという意味から。 「源(みなもと)清ければ流れ清し」とも読む。
阮籍青眼(げんせきせいがん)
来客を心から歓迎すること。 中国の晋の賢者の阮籍は、気に入らない客には白い目をしてそっけなく扱い、気に入った客には青い目をして喜んで迎えたという故事から。
現世利益(げんぜりやく)
仏教の信仰や修行をすることによって、この世で受けることができる仏や菩薩の恩恵のこと。 仏教の言葉で、仏教を信仰することで願いが叶うことをいう。 「現世」は「げんせ」とも、「げんせい」とも読む。
還相回向(げんそうえこう)
浄土へと往生した人がこの世に戻り、全てのものに功徳を還元して浄土へ往生させること。 「還相」は浄土へと往生した人が、全てのものを救うためにこの世へと戻ってくること。 「回向」は積み重ねた功徳を全てのものへと与えること。
還俗復飾(げんぞくふくしょく)
僧や尼が俗世の人に戻ること。 「還俗」は僧や尼が俗世の人に戻ること。 「復飾」は髪を伸ばすこと。
厳談酷促(げんだんこくそく)
容赦無く借金を取り立てること。 「厳談」と「酷促」はどちらも激しい取り立てのことで、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
言文一致(げんぶんいっち)
いつも使っている話し言葉で文章を書くこと。 または、明治時代の言論界や文学界に行われた、文体の改革運動のこと。 「言文」は口語と文語のこと。 言論界では福沢諭吉や西周、文学界では二葉亭四迷や山田美妙などが推進した。
厳父慈母(げんぷじぼ)
厳格な父親と優しい母親のこと。 両親の理想像をいう。
源平藤橘(げんぺいとうきつ)
日本を代表する四つの貴族をまとめていう言葉。 奈良・平安時代以降に権勢を誇った貴族で、源氏、平氏、藤原氏、橘氏をいう。
玄圃積玉(げんぽせきぎょく)
美しい文章のたとえ。 「玄圃」は中国の霊山、崑崙山の仙人が住んでいるとされているところ。 「積玉」は積み重なっている宝石。 たくさんの宝石のように美しいという意味から。
彦倫鶴怨(げんりんかくえん)
偽善者を批判する言葉。 「彦倫」は中国の南斉の人の名前。 俗世を離れて鐘山に隠遁していた彦倫が、俗世に戻って県の長官になったことを隠者だと信じていた鶴も騙されたと怨むと、孔稚珪が似非隠者ぶりを批判した言葉から。