『呂氏春秋』を出典とする四字熟語 — 31 件
『呂氏春秋』(りょししゅんじゅう)を出典とする四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全31件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
按兵不動(あんぺいふどう)「召類」
状況や様子を窺いながら、良い機会が訪れるのを待つこと。 「按」は抑える、引き留めること。 「兵を按(あん)じて動かず」とも読む。
一上一下(いちじょういちげ)「圜道」
上がったり下がったりすること。 または、情況に合わせて対応すること。 「一」は"あるときは"の意味。
以湯止沸(いとうしふつ)「尽数」
対処の方法を間違えたために、事態が更に悪くなること。 沸騰している湯の勢いを弱めるために、沸騰している湯を注ぐということから。 「湯(ゆ)を以(もっ)て沸(ふつ)を止(とど)む」とも読む。
延頸挙踵(えんけいきょしょう)「精通」
強く待ち焦がれること。 または、すぐれた才能を持つ人物が現れるのを心待ちにすること。 「延頸」は首を伸ばすこと。 「挙踵」はかかとを上げて爪先立ちすること。 爪先立ちをしながら、首を長く伸ばして待ち望むということから。 「頸(くび)を延(の)べ踵(かかと)を挙(あ)ぐ」とも読む。
煙視媚行(えんしびこう)「不屈」
恥じらいをふくんだ、しとやかな新婦のようす。 「煙視」は煙の中で物を見るように、伏し目がちに見ること。 「媚行」はゆっくりと歩くこと。 嫁いできたばかりの女性は落ち着いてつつましくふるまうものだ、という『呂氏春秋』の一節にある言葉。
掩耳盗鐘(えんじとうしょう)「自知」
浅はかな考えで、自分で自分を欺くことのたとえ。 または、自分の良心を騙して、そのことを考えないようにしながら悪事を働くこと。 または、隠していた悪事がいつのまにか知れ渡ること。 「掩耳」は耳をふさぐこと。 男が大きな鐘を盗んだが、重くて持って帰ることができず、割って小さくして持って帰ろうと槌で打つと大きな音がして、他人に気付かれることを恐れた男は慌てて自分の耳を塞いだという故事から。 「耳(みみ)を掩(おお)いて鐘(かね)を盗む」とも読む。
亥豕之譌(がいしのか)「察伝」
文字を書き間違えること。 「亥」と「豕」は文字の形が似ていて書き間違えやすいことから。 「譌」は誤りという意味。
業煩無功(ぎょうはんむこう)「適威」
入り組んでいる煩雑な状態で仕事を行っても、成果は出ないということ。 「業(ぎょう)煩(わずら)わしければ功(こう)無し」とも読む。
形息名彰(けいそくめいしょう)「上徳」
後の時代に名が残ること。 「形息」は肉体がなくなること。 「名彰」は名が世に知られること。 肉体がなくなっても名が世に知られるという意味から。 「形(かたち)息(や)みて名(な)彰(あらわ)る」とも読む。
刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)「察今」
時代の変化を知らずに、古い考えや昔からの習慣にこだわって、融通がきかないことのたとえ。 中国の春秋時代、楚の人が舟で川を渡っているときに川に剣を落としてしまったので、慌てて剣を落とした位置を舟に記した。 向こう岸に着いた後に、舟に記した位置をたよりに水中を探したという故事から。 「舟に刻みて剣(けん)を求む」とも読む。
骨肉之親(こつにくのしん)季秋紀「精通」
家族のこと。 または、親しい関係の愛情が深いこと。 「骨肉」は骨と肉のように離れがたい関係という意味から、近い血縁者、肉親。 「親」は親しさという意味。
三豕渉河(さんししょうか)「察伝」
文字を間違えること。 中国の春秋時代の子夏が旅の途中に、「晋の軍隊が三匹の豕と河を渡った」と史書を読んでいるのを聞き、「己」を「三」、「亥」を「豕」と読み間違えたのだろうといい、三匹の豕ではなく年号の己亥の年であると指摘したという故事から。
三豕渡河(さんしとか)「察伝」
文字を間違えること。 中国の春秋時代の子夏が旅の途中に、「晋の軍隊が三匹の豕と河を渡った」と史書を読んでいるのを聞き、「己」を「三」、「亥」を「豕」と読み間違えたのだろうといい、三匹の豕ではなく年号の己亥の年であると指摘したという故事から。
侈衣美食(しいびしょく)「精通」
贅沢な生活のたとえ。 「侈」はぜいたくという意味で、「侈衣」はぜいたくな衣服のこと。 高価で華やかな衣服においしい食事ということから。
衆口熏天(しゅうこうくんてん)「離謂」
たくさんの人たちの意見には、ものすごい力があるということのたとえ。 「衆口」はたくさんの人たちの意見。 「熏天」は天を動かすほどに感動させるということ。 たくさんの人たちの意見は、天を動かすほどに感動させるほどの力があるということから。 「衆口(しゅうこう)天(てん)を熏(くん)ず」とも読む。
賞罰之柄(しょうばつのへい)「義賞」
ほめることと罰を与えることができる権力のこと。 「柄」は権力のこと。
食馬解囲(しょくばかいい)「仲秋・愛士」
恩を受けた人が、恩人の危機に助けに行くこと。 中国の秦の穆公は、逃げた愛馬を探していると、野人が馬を捕らえ食べようとしていたが、穆公は野人の気持ちを察して馬だけでなく酒も出してやった。 その後、穆公が戦争で危機に陥ると、駆けつけた野人のおかげで穆公は戦争に勝利したという故事から。 「馬を食らいて囲みを解く」とも読む。
時不久留(じふきゅうりゅう)「首時」
時間は素早く過ぎていくものであるということ。 「時(とき)久(ひさ)しくは留(とど)まらず」とも読む。
攘臂疾言(じょうひしつげん)「驕恣」
とても誇らしそうな様子。 「攘臂」は袖を捲り上げること。 「疾言」は早口で喋ること。
千里之志(せんりのこころざし)「長利」
すぐれた才能を持っている人の、先を見据えた大きな志。 「千里」ははるか遠い先のことを見据えていること。
池魚之殃(ちぎょのわざわい)「必己」
なんの関係も無いのに、災難に巻き込まれることや巻き添えにあうこと。 語源が諸説ある言葉。 罪を犯した桓魋が逃げるときに、池に宝珠を投げ込み、それを探すために池をさらったために魚が全滅したという故事から。 または、城門の火事の消火のために池の水を使ったために、干上がって魚が全滅したという故事から。 または、城門の火事が広がり、池中魚という名前の人の家に燃え移って死んだという故事から。 「池魚之禍」とも書く。
兎起鳧挙(ときふきょ)「論威」
並外れて素早いことのたとえ。 兎が巣から素早く飛び出したり、鴨が飛び上がる様子にたとえた言葉。 「兎(うさぎ)起(た)ち鳧(かも)挙(あ)がる」とも読む。
貪小失大(どんしょうしつだい)「権勲」
すぐに手に入る小さな利益を得ようとしたために、大きな利益を得られなくなること。 「小を貪(むさぼ)りて大を失う」とも読む。
伐性之斧(ばっせいのおの)「本生」
人の心や体に害を与えるもののこと。 「伐性」は人としての本質を害すること。 女性や淫らな音楽に溺れたり、偶然起こる良い出来事に期待することをいう。 人としての本質を破壊する斧という意味から。
肥肉厚酒(ひにくこうしゅ)「本生」
贅沢な食べ物とお酒のこと。 油の乗ったおいしい肉と高級な酒という意味から。 「厚酒肥肉」ともいう。
榑木之地(ふぼくのち)「求人」
東にある、太陽が昇るとされる地方。 または、日本の異名。 「榑木」は太陽の昇る場所にあるとされる神木の名前で、この神木から太陽が昇るとされている。榑木は扶桑(ふそう)ともいう。 「扶木之地」とも書く。
分形連気(ぶんけいれんき)「精通」
親子の関係が非常に深いこと。 「分形」は体が異なっていること。 「連気」は気持ちがつながっていること。 体は異なっているが気持ちがつながっているということから。
旁時掣肘(ぼうじせいちゅう)「具備」
他人の横から口を出して邪魔をすること。 「旁」はそば、近い場所という意味。 「掣肘」は肘を引っ張るという意味から、仕事の邪魔をすること。 「旁(かたわ)らより時に肘(ひじ)を掣(ひ)く」とも読む。
爛腸之食(らんちょうのしょく)「本生」
食べ過ぎること。 「爛腸」はたくさんのご馳走を食べて内臓をただれさせること。 腸をただれさせるほどの、たくさんの肉や酒などのご馳走を食べるという意味から。
立錐之地(りっすいのち)「為欲」
とても狭い土地や空間のこと。 錐(きり)を立てるのが精一杯なほど狭い土地という意味。 一般的には「立錐の余地もない」と用いる。
魯魚亥豕(ろぎょがいし)「察伝」
文字を書き間違えること。 「魯」と「魚」、「亥」と「豕」の字の形が似ていて間違えやすいことから。
