「け」を含む四字熟語
「け」を含む四字熟語 — 560 件
薄唇軽言(はくしんけいげん)
口数が多く、口が軽いこと。 おしゃべりな人を遠まわしに非難する言葉。
波譎雲詭(はけつうんき)
魅了して夢中にすること。または、文章の作り方が自在で巧みなこと。 「詭」と「譎」はどちらもいつわるやあやしいという意味で、波や雲のように自在に形を変えて、人の目を奪うということから。
破邪顕正(はじゃけんしょう)
不正を打破して、正しい行いを示して守ること。 仏教の言葉で、邪説を打破して、正しい仏教の道を指し示すことをいう。
撥雲見日(はつうんけんじつ)
心配ごとがなくなって、将来に希望がもてるようになること。 「撥雲」は日の光を遮る暗く厚い雲が晴れるということで、心配ごとがなくなることのたとえ。 暗い雲が晴れて日の光がさすという意味から。 「雲を撥(ひら)き日(ひ)を見る」とも読む。
撥雲見天(はつうんけんてん)
心配ごとがなくなって、将来に希望がもてるようになること。 「撥雲」は日の光を遮る暗く厚い雲が晴れるということで、心配ごとがなくなることのたとえ。 暗い雲が晴れて日の光がさすという意味から。
爬羅剔抉(はらてきけつ)
世に知られていない人材を探し出して用いること。 または、人が秘密にしていることや、弱点を暴くこと。 「爬」は爪などでほじくって集めること。 「羅」は網などで鳥を捕まえること。 「剔」は削り取ること。 「抉」は抉り取ること。
氾愛兼利(はんあいけんり)
たくさんの人々を同じように愛して、利益を公平に分かち合うこと。 「氾愛」は全ての人々を平等に愛すること。 「兼利」は利益を分かち合うこと。 中国の戦国時代、荘子が墨子の思想について述べた言葉から。 「氾(ひろ)く愛し兼ねて利(り)す」とも読む。
反間之計(はんかんのけい)
敵の間者に偽の情報を流して内部から乱したり、敵の間者を利用して敵の情報を得たりする策略のこと。 『孫子』「用間」の中にある五つの計略の一つ。
班荊道故(はんけいどうこ)
しばらく会っていない、昔の友人とたまたま出会って語り合うこと。 「班荊」は草を敷くこと。 「道故」は話をすること。 中国の春秋時代、伍挙が楚から亡命して晋に行く途中に、古い友人の公孫帰生とたまたま出会って語り合ったという故事から。 「荊(けい)を班(し)きて故(こと)を道(い)う」とも読む。
売剣買牛(ばいけんばいぎゅう)
戦争を止め、武器を売り農業を活発にすること。 前漢の宣帝の時代に、民に倹約と農業を奨励して、武器を売って牛を買うことをすすめた。 民は農耕に精を出し、その結果収穫量があがり、税収も増えて役人も民も皆が豊かになったという故事から。
万頃瑠璃(ばんけいるり)
青く、どこまでも広がっている様子。 「万頃」は限りなく広いこと。 「瑠璃」は紺青色のこと。または、紺青色の宝石のこと。 空や海がどこまでも青く広がっている様子をいう。 「万頃琉璃」とも書く。
万世一系(ばんせいいっけい)
一つの血筋がいつまでも続いていくこと。 「万世」は永遠、いつまでもという意味。 「一系」は同じ家系のこと。 主に日本の皇室、皇統についていう言葉。
披荊斬棘(ひけいざんきょく)
困難を克服しながら前進すること。 「披」と「斬」はどちらも切り開く、「荊」と「棘」はどちらもいばらのことで、いばらの道を切り開いて先にすすむという意味から。
比肩継踵(ひけんけいしょう)
次から次へと絶え間なく続いている様子。 または、大勢の人が次々と続いている様子。 「比肩」は肩を並べるということから、人が多いということ。 「継踵」は踵を踏むほどの間隔で続いてくること。 「肩を比べ踵(くびす)を継ぐ」とも読む。
被堅執鋭(ひけんしつえい)
武器や防具を身につけること。 将軍や指導者が自ら戦場に出る際に用いられる言葉。 「被堅」は堅い鎧を身につけること。 「執鋭」は鋭い刃剣を手にすること。 「堅を被(こうむ)り鋭(えい)を執(と)る」とも読む。
比肩随踵(ひけんずいしょう)
次から次へと絶え間なく続いている様子。または、大勢の人が次々と続いている様子。 「比肩」は肩を並べるということから、人が多いということ。 「随踵」は踵を踏むほどの間隔で続いてくること。 「肩を比べ踵(かかと)に随(したが)う」とも読む。
筆耕硯田(ひっこうけんでん)
文章を書くことで収入を得て、生活する人のこと。 そのような人にとっての硯(すずり)を、農夫にとっての田に見立てたもので、筆で田を耕す意味から。
筆硯紙墨(ひつけんしぼく)
読み書きをする道具、文房具、筆記具のこと。 「筆」と「硯」と「紙」と「墨」のことで、文房具の中でもよく使われたということから、文房具のことをいう。
筆墨硯紙(ひつぼくけんし)
読み書きをする道具、文房具、筆記具のこと。 「筆」と「墨」と「硯」と「紙」のことで、文房具の中でもよく使われたということから、文房具のことをいう。
皮膚之見(ひふのけん)
物事の表面的な部分だけを見て、本質を捉えようとしない浅はかな考えのこと。 「見」は考えという意味。
百舎重趼(ひゃくしゃちょうけん)
危険を乗り越えながら長い旅路を行くこと。 「百舎」は旅の途中で百回宿に泊まる、または、百里の距離を移動して一泊するということから、長旅のたとえ。 「趼」は足にできるたこ。 「重趼」は多くのたこのことをいい、歩き続けて多くのたこができるということから、長旅のたとえ。 「百舎重繭」とも書く。
百年大計(ひゃくねんたいけい)
規模が大きく、長い期間に渡って行う、未来のための計画。 「百年の計」ともいう。
百聞一見(ひゃくぶんいっけん)
何度も人から聞くよりも、一度実際に見るほうがよいということ。 「百聞」の「百」は数が多いことのたとえで、何度も聞くという意味。 「一見」は一度実際に見ること。 多くは「百聞は一見に如かず」という形で用いられ、これを略した言葉。
表敬訪問(ひょうけいほうもん)
敬う気持ちを示すために人を訪ねること。 「表敬」は敬う気持ちを示すこと。
剽疾軽悍(ひょうしつけいかん)
動きが素早く、気が荒く、強いこと。 「剽疾」は動きが速いこと。 「軽悍」は動きが速く、気が強いこと。
牝鶏之晨(ひんけいのしん)
女性が強い権力を持って、勢力を振るうこと。 または、女性が権力を握って治めると、国や家などが滅びることのたとえ。 「牝鶏」は雌鶏。 「晨」は日の出を鶏が鳴いて知らせるという意味。 日の出の時間に鳴くのは本来は雄鶏であり、雌鶏が鳴くことは秩序が乱れた証とされ、王后や王妃が権力を握り、国家が滅びることの前触れとされていた。
牝鶏牡鳴(ひんけいぼめい)
女性が強い権力を持って、勢力を振るうこと。 「牝鶏」は雌鶏。 「牡鳴」は雄鶏の鳴き声。 雌鶏が雄鶏の鳴き声の真似をするという意味から。 日の出の時間に鳴くのは本来は雄鶏であり、雌鶏が鳴くことは秩序が乱れた証とされ、王后や王妃が権力を握り、国家が滅びることの前触れとされていた。
風霜高潔(ふうそうこうけつ)
清く澄み切った秋の景色のたとえ。 風が空高く吹き渡って、霜は白くて清らかに見えるという意味から。
風流警抜(ふうりゅうけいばつ)
上品で洗練されている賢い人のこと。 「風流」は普通の人とは少し違っていて上品で洗練されていること。 「警抜」は普通の人からかけ離れて賢い人のこと。
不繋之舟(ふけいのふね)
心に不満や不信など何もない、無心のたとえ。 または、なにものにも縛られずにただ漂っているだけのような人のこと。 繋がれてなく、ただ波に漂う船という意味から。
附贅懸疣(ふぜいけんゆう)
必要がなく、迷惑なだけなこと。 「附」はくっつくこと。 「贅」と「疣」はどちらもこぶや、いぼのこと 「懸」はぶらさがること。 くっついていたり、ぶら下がっていたりするいぼやこぶということから。 「附贅」は「付贅」とも、「懸疣」は「懸肬」とも書く。
刎頸之交(ふんけいのまじわり)
深い友情のたとえ。 「刎頸」は首を切り落とすという意味。 相手のためなら首を切り落とされてもかまわないということから。 中国の戦国時代の趙の将軍の廉頗と、蘭相如が深い友情を結んだという故事から。
粉飾決算(ふんしょくけっさん)
年度末の不正な決算のことで、利益や損失に手を加えて収支を偽って表示すること。 「粉飾」は白粉を塗るという意味から、よく見せるために表面を飾るということ。
分形連気(ぶんけいれんき)
親子の関係が非常に深いこと。 「分形」は体が異なっていること。 「連気」は気持ちがつながっていること。 体は異なっているが気持ちがつながっているということから。
文人相軽(ぶんじんそうけい)
文人は他の文人を見下す傾向があるということ。 「文人」は知識人や芸術家などのこと。 文人は他の文人を認め合わないということをいう。 「文人(ぶんじん)相(あい)軽んず」とも読む。
文武兼備(ぶんぶけんび)
学問と武道のこと。 または、学問と武道の両方にすぐれた能力があること。 「文武」の「文」は文学や学問、芸術などの道、文道、「武」は剣術や柔術、弓術などの道、武道。 「兼備」は二つとも持っているということ。 現代では、主に勉学と運動のどちらも優れていることをいう。
碧血丹心(へきけつたんしん)
厚い忠誠心や誠意のこと。 「碧」は青色のこと。 「丹心」は誠意や真心。 敬王に仕えていた萇弘は、讒言(ざんげん:事実を曲げた偽りの告げ口)によって追放され、郷里の蜀(しょく)で自決した。 蜀の人々がその様子を哀れに思い、その血を器に入れておいたところ、三年後にはその血が碧玉(青く美しい宝玉)になったという故事から。
偏袒右肩(へんだんうけん)
右肩を出して、左肩覆う袈裟の着方。 古代インドの礼法で、恭敬や敬意を示す。 日本では、単なる片肌脱ぎについていうこともある。
偏露右肩(へんろうけん)
右肩を出して、左肩覆う袈裟の着方。 古代インドの礼法で、恭敬や敬意を示す。 日本では、単なる片肌脱ぎについていうこともある。
米珠薪桂(べいしゅしんけい)
生活必需品が非常に高価なことのたとえ。 「珠」は宝石。 「桂」は良い香りのする高価な木材、香木。 米が宝石のように高価で、火にくべるためのたきぎが香木のように高価という意味から。
匏瓜空繫(ほうかくうけい)
すぐれた才能の人が活用されることなく、何も役立っていないことのたとえ。 「匏瓜」は植物のウリ科のひさごのこと。 「空」はむなしいという意味。 「繫」はぶら下がっていること。 誰にも食べられることなく蔓からぶら下がっているひさごということから。 「匏瓜(ほうか)空(むな)しく繫(かか)る」とも読む。
飽経風霜(ほうけいふうそう)
世の中の様々な苦労を経験して、したたかで狡猾なこと。 「飽経」は飽きるほどに何度も経験すること。 「風霜」は困難なことや苦難なことのたとえ。
抱残守欠(ほうざんしゅけつ)
ほとんどがなくなって不完全な書物や、残った書物の欠片を大切にすること。または、保守的な思想で、革新的な思想を受け入れないこと。 「残」と「欠」は失われたものの残った部分。 「抱」と「守」は抱きかかえるように大切に守ること。 「残(ざん)を抱(いだ)き欠(けつ)を守る」とも読む。 「抱残守闕」とも書く。
北面稽首(ほくめんけいしゅ)
最もすぐれた挨拶の方法のこと。 「北面」は北の方角を向いて座ること。 玉座は南を向いているので、それに向き合って北を向いて座るということから、臣下の座る場所にいることをいう。 「稽首」は地面に当たるまで頭を下げて礼をすること。
法華三昧(ほっけざんまい)
心を集中して法華経の奥義を極めること。 「三昧」は一つのことだけに心を集中して取り組むこと。
本家本元(ほんけほんもと)
正しい系統や血筋の大本のこと。 「本家」と「本元」はどちらも一番の大本という意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
墨子兼愛(ぼくしけんあい)
中国の墨子が唱えた博愛主義のこと。 「墨子」は人の名前で、中国の思想家。 「兼愛」は博愛ということで、儒家の唱えた仁愛を差別愛として唱えた思想。
摩肩接踵(まけんせっしょう)
次から次へと絶え間なく続いている様子。 または大勢の人が次々と続いている様子。 「摩肩」は肩を摩るということから人が多いということ。 「接踵」は踵(かかと)を踏むほどの間隔で続いてくること。
磨穿鉄硯(ませんてっけん)
強い意志を持ち続けて、達成するまで変えないこと。 または、休まず学問に励むこと。 「磨」はすり減らすこと、「穿」は穴をあけること。 鉄の硯(すずり)に穴を空けるほど学問に励むという意味。 「鉄硯磨穿」ともいう。
妙計奇策(みょうけいきさく)
他の人の思いつかないような奇抜ですぐれた計略。 「妙計」はすぐれた計略のこと。 「奇策」は人が思いつかない奇妙な策のこと。 「奇策妙計」ともいう。
民族自決(みんぞくじけつ)
民族の集団は、それぞれに自らの意思に基づいて政治体制や帰属を決める権利があり、他の民族や国家からの干渉を認めるべきではないということ。 ロシア革命時にレーニンや、第一次世界大戦時にアメリカのウィルソン大統領が唱えたとされる。
無稽之言(むけいのげん)
でたらめで根拠のない話のこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
無稽之談(むけいのだん)
でたらめで根拠のない話のこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
無間地獄(むけんじごく)
仏教の八大地獄のうちの一つ。 大罪を犯した者が死後落ちる場所で、絶え間ない責苦を受け続けるという八大地獄の中で最下層にある地獄のこと。
鳴蝉潔飢(めいせんけっき)
気高く清らかな心を持つ者は、いかなる状況でも信念を曲げないことのたとえ。 蝉(せみ)は気高い心を持ち、たとえ飢えても露(つゆ)以外のものを口にしないという伝説に由来する。
面授口訣(めんじゅくけつ)
師匠が弟子と向き合って、言葉で奥義を授けること。 「面授」は面と向かって直接伝えること。 「口訣」は言葉で直接伝えること。 仏教で、弟子にしか伝えない大切な教義や儀式を伝える方法をいう。 「面授口決」とも書く。
孟光荊釵(もうこうけいさい)
中国の後漢の梁鴻が妻を選んだという故事のこと。 「孟光」は人の名前で、梁鴻の妻。 「荊釵」はいばらでできたかんざしのことで、質素な装飾品のたとえ。 梁鴻は妻を選ぶ時に美しい女性ではなく、容姿の醜い孟光を選んだ。 孟光は嫁ぐ時に美しく着飾ったが梁鴻は相手にせず、孟光は理由を尋ねると、共に隠遁する人を探していたと答えた。 思い違いをしていた孟光はそのことを詫びて、それまでの質素な服装にいばらのかんざしをつけたところ、梁鴻は喜んで孟光を迎え入れたという故事から。
妄誕無稽(もうたんむけい)
根拠がなにもなく、でたらめなこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
問鼎軽重(もんていけいちょう)
人の権力や地位を軽くみて、取って代わろうとすることのたとえ。 または、人の権力や能力を疑って軽くみること。 「鼎」は古代中国で、ものを煮るのに用いた青銅器。ここでは帝位の象徴とされた宝器。 古代中国の楚の荘王が、周の帝位の象徴である鼎の大きさや重さを尋ねた。 鼎は象徴であり、大小や軽重を問うべきではないにもかかわらず、それを問うたのは周の王室の権威をないがしろにし、暗に王権を狙ったものあったという故事から。 一般的に「鼎の軽重を問う」という形で使うことが多い言葉。
野卑滑稽(やひこっけい)
下品でばかばかしくてくだらないこと。 「野卑」は品がなく卑しい様子。 「滑稽」はくだらなくてみっともない様子。 「野鄙滑稽」とも書く。
有形無形(ゆうけいむけい)
形があるものと無いもの。 視覚的に認識できるものとできないもの。 物質的なものと精神的なもの。
邑犬群吠(ゆうけんぐんばい)
小者たちが集まり、うわさや悪口などを話して騒ぎ立てること。 「邑」は村里のことで、群がり吠え立てる村里の犬にたとえた言葉。
要害堅固(ようがいけんご)
険しい地形により外敵からの攻撃を防ぎやすく、攻め落とすことが難しいさま。また、そのような地形に築かれた砦(とりで)。 「要害」は地形が険しく、守るのに有利な場所のこと。 「堅固」はしっかりしていて、容易に破れないさま。
鷹犬之才(ようけんのさい)
猟で使われる鷹(たか)や犬は主の意思に従って働くことから、 手先として使うことで役に立つ才能やその才能の持ち主のこと。 「才」は才能、または才能の持ち主。
羊腸小径(ようちょうしょうけい)
曲がりくねっている山道や小道のこと。 「径」は道のことで、羊の腸のような道という意味から。
瑶林瓊樹(ようりんけいじゅ)
人の品性が清らかで気高く、普通の人よりも優れていることのたとえ。 「瑶」と「瓊」はどちらも宝石のことで、宝石のように美しい林と樹のこと。 高潔なものを美しい林や樹にたとえた言葉。
蘭薫桂馥(らんくんけいふく)
子孫が繁栄することのたとえ。 植物の「蘭」と「桂」が立派に成長して香り立つという意味から。
蘭桂騰芳(らんけいとうほう)
子孫が繁栄することのたとえ。 植物の「蘭」と「桂」が立派に成長して香り立つという意味から。
履霜堅氷(りそうけんぴょう)
大きな災難に遭わないように、少しでも災難の前兆があれば準備する、または避けるべきであるということ。 「履霜」は霜(しも)を踏むこと。 霜を踏むようになると寒さがさらに厳しくなるので準備をしなければならないという意味。
流血浮尸(りゅうけつふし)
戦場で死んだり、怪我をしたりした人が多いこと。 「尸」は死体のこと。 死体が浮かび上がるほどに、血が川のようになっているということから。 「流血(りゅうけつ)尸(しかばね)を浮かす」とも読む。
流血淋漓(りゅうけつりんり)
血が勢いよく滴り落ちる様子。 「淋漓」は水や汗、血などが垂れ落ちる様子。
良妻賢母(りょうさいけんぼ)
良い妻であり、良い母であること。 または、そのような女性のこと。 家庭を守る女性を賞賛する言葉で、近代日本では女子教育の中心的理念とされた。 「賢母良妻」ともいう。
竜瞳鳳頸(りょうどうほうけい)
非常に身分が高く、気品のある人の容貌のこと。 竜のような瞳と鳳凰のような頸のように神々しいという意味から。 中国の唐の時代の唯一の女性の帝王が、幼い頃に男と偽って人相を見てもらうと、仮に女性であっても天子になるだろうと評されたという故事から。
礼楽刑政(れいがくけいせい)
古代中国で国家を整え、秩序を維持するための四つの基本のことで、礼節、音楽、刑罰、政令のこと。
零絹尺楮(れいけんせきちょ)
書画の小さな切れ端やかけらのこと。 「零」と「尺」はどちらも少しという意味。 「零絹」は布の小さな切れ端のこと。 「尺楮」は紙の切れ端のこと。 「楮」は和紙の原料に使われる植物。
廉頗負荊(れんぱふけい)
心の底から謝罪すること。 「廉頗」は人の名前。 「負荊」は茨を背負うこと。 中国の春秋戦国時代の趙の国の将軍である廉頗は、藺相如のことを恨んでいたが、藺相如は廉頗と争うと秦に滅ぼされるとして争いを避けていた。 そのことを知った廉頗は自身を恥じて、裸で茨の鞭を背負い、藺相如に心から謝罪して、後に相手のために死んでもいいと思うほどの親友になったという故事から。 「廉頗(れんぱ)荊(いばら)を負う」とも読む。
驢鳴犬吠(ろめいけんばい)
くだらない文章や、聞くだけ無駄な話のたとえ。 「驢鳴」は動物のろばの鳴き声。 ろばや犬の鳴き声のように無駄な話という意味から。 「驢鳴き犬吠ゆ」とも訓読する。 「犬吠驢鳴」ともいう。
淮南鶏犬(わいなんのけいけん)
他人の権力と勢力で自分の利益を得たり、出世したりすること。 「淮南」は国の名前。 中国の前漢の時代、淮南の王の劉安が昇天した後に、自身が調合した仙薬の残りを犬や鶏がなめると、犬や鶏も昇天できたという故事から。
和敬清寂(わけいせいじゃく)
茶道で主人と客が心を和らげて互いに敬い、茶室や茶器や雰囲気などを清らかで静かに保つこと。 「和敬」は主人と客が互いに心を和らげ敬うこと。 「清寂」は清らかで静かに保つこと。 千利休の茶道の精神を象徴する言葉。
和風慶雲(わふうけいうん)
温厚な人格者を言い表した語。 穏やかで和らいだ風とよいことが起きる前兆とされる雲(慶雲)のような存在という意味。 孔子の弟子の顔淵を評した言葉。