三寒四温とは

四字熟語 | 三寒四温 |
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読み方 | さんかんしおん |
意味 | 冬に寒い日が三日ほど続いた後、四日ほど温かくなること。
中国北部や朝鮮半島北部で、シベリア高気圧の影響を受けて起きる現象。 これを繰り返しながら少しずつ春の気候へと変わっていく。 また、近年の日本においては三寒四温がはっきりと現れることは少ないため、春の初めに低気圧と高気圧が交互にくる周期的な変化のことをいう場合が多い。 |
漢検級 | 5級 |
場面用途 | 天候 |
使用されている漢字
「三」を含む四字熟語
一月三舟(いちがつさんしゅう)
仏の教えは一つなのに、受け手によりそれぞれの解釈があるということ。 同じ一つの月でも、停止している舟から見れば止まって見え、北へ動く舟から見れば北へ動いているように見え、また南へ動く舟から見れば南へ動いているように見えるということから。
一行三昧(いちぎょうざんまい)
一つの修行法を一心に励むこと。 または、念仏を唱えること。 「一行」は一つのことに専念すること。 「三昧」は精神を集中することで、心を安らかにすること。
一字三礼(いちじさんらい)
敬い慎んで写経すること。 または、写経をするときは、敬い慎んでやるべきであるという教え。 写経する時は、一文字書き写すたびに仏を三度礼拝していたということから。
一日三秋(いちじつさんしゅう)
相手を恋しく思う気持ちが深いこと。 または、とても待ち遠しいこと。 「三秋」は秋が三回過ぎることから"三年"の意。 一日会わなかっただけで、三年も会わなかったような気がすることから。
一読三嘆(いちどくさんたん)
すばらしい詩文などをよみ、感銘を受けること。 または、そのような名文、書物のこと。 「三」は何度もという意味。 「嘆」は感心して褒め称える、感嘆という意味。
一念三千(いちねんさんぜん)
日常における一瞬の思いの中にも、全宇宙の全事象が備わっているということ。 「三千」は世界の数を意味し、全宇宙のこと。 天台宗の教義。
「寒」を含む四字熟語
一暴十寒(いちばくじっかん)
努力というものは、続けられずに怠ってしまいがちであるということ。また、短期間努力してもその後に長期間怠れば努力が無駄になってしまうということ。 「暴」は日にさらすこと。 「寒」は冷やすこと。 日にさらして暖めようとして、一日は暖めたがその後の十日間は日陰においたままにして冷やしてしまうという意味。 「十寒一暴」ともいう。
寒花晩節(かんかばんせつ)
老後を全うすること。 「寒花」は冬に咲く花。 冬に咲く花は、長い期間香りを保つということから、人生を終えるまで節義を保ち続けるということのたとえ。
寒気凜冽(かんきりんれつ)
極めて寒いこと。 「凜」と「冽」はどちらも寒いという意味から、「凜冽」は非常に寒いこと。 「寒気凜烈」とも書く。
寒江独釣(かんこうどくちょう)
冬の雪が降っている川で、一人で釣りをすること。 または、その姿のこと。 画題として有名。 中国の唐の柳宗元の「江雪」という詩で歌われた情景。
寒山拾得(かんざんじっとく)
中国の唐の時代の二人の高僧で、文殊菩薩と普賢菩薩の生まれ変わりとされている、寒山と拾得のこと。 二人とも奇行が多く、詩人として有名で、禅画の画題としてよく使われる。
寒煖饑飽(かんだんきほう)
普段の生活で感じる苦楽のこと。 寒さや暖かさ、空腹や満腹ということから。 「饑飽」は空腹と満腹のこと。 「寒暖饑飽」とも書く。
「四」を含む四字熟語
一期四相(いちごしそう)
人生の四つの段階、生、老、病、死のこと。 「一期」は生まれてから死ぬまでの期間、人生。 「四相」は四つの段階の生、老、病、死。または、生、住、異、滅の四つの各相こと。
一水四見(いっすいしけん)
同じものを見ても、見る人が変わればそれぞれの見方があるということ。 「一水」は一つの水のこと。 「四見」は四つの見方という意味から、様々な見方のたとえ。 仏教用語。
一天四海(いってんしかい)
全世界。 「一天」は天の下全てということから、全世界のこと。 「四海」は四方向全ての海ということから、全世界のこと。
家徒四壁(かとしへき)
ひどく貧しいことのたとえ。 家の中に家具が何も無く、四つの方向に壁しかないという意味から。 「家、徒四壁のみ」とも読む。
口耳四寸(こうじよんすん)
聞いたことの意味を考えることをせずに、そのまま人に伝えるだけの役に立たない学問のこと。 「寸」は長さの単位のこと。 耳から入ったことがそのまま口から出ることで、口と耳の四寸の長さの間でする浅い学問ということから。
黄霧四塞(こうむしそく)
世界が乱れる前兆で、黄色い霧が辺り一面に満ちること。
「温」を含む四字熟語
温言慰謝(おんげんいしゃ)
優しい言葉で人を慰めること。 「温言」は優しい言葉。 「慰謝」は同情して慰めること。 「温言慰藉」とも書く。
温厚質実(おんこうしつじつ)
心が温かく穏やかで、誠実な性格のこと。 「温厚」は穏やかで情に厚いこと。 「質実」はまじめで思いやりがあること。
温厚篤実(おんこうとくじつ)
心が温かく穏やかで、誠実な性格のこと。 「温厚」は穏やかで情に厚いこと。 「篤実」はまじめで思いやりがあること。 「篤実温厚」ともいう。
温故知新(おんこちしん)
以前に学習したことや昔の事柄を今一度よく考察して、そこから新たな道理や知識を得ること。 「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る」「故(ふる)きを温(あたた)めて新(あたら)しきを知(し)る」 とも読む。
温柔敦厚(おんじゅうとんこう)
優しく穏やかで、思いやりがあること。 「温柔」は優しく穏やかなこと。 「敦厚」は情に厚いこと。 孔子が儒教の古典『詩経』を評した言葉で、詩は昔の人々の純朴な民情で満ちており、人に感動を与え教化する力を持っていると説いたもの。
温潤良玉(おんじゅんりょうぎょく)
温かく優しい性格のこと。 「温潤」は優しく穏やかなこと。 「良玉」は質のよい宝石のこと。 人の性格を良質の宝石にたとえた言葉。