苦学力行とは

四字熟語 | 苦学力行 |
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読み方 | くがくりっこう(くがくりきこう) |
意味 | 働いて学資を得て、苦労しながら懸命に勉強すること。
「苦学」は苦労しながら、働きながら勉強すること。 「力行」は懸命に努力する、努力しながら行うという意味。 |
異形 | 苦学力行(くがくりきこう) |
漢検級 | 5級 |
場面用途 | 勉学に励む / 苦学する |
類義語 | 蛍雪之功(けいせつのこう) |
蛍窓雪案(けいそうせつあん) | |
懸頭刺股(けんとうしこ) | |
車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい) | |
車蛍孫雪(しゃけいそんせつ) |
使用されている漢字
「苦」を含む四字熟語
愛別離苦(あいべつりく)
仏教の八苦の一つで、親子や兄弟、夫婦などの愛する人との生別または死別することの悲しみや苦しみのこと。
悪因苦果(あくいんくか)
元は仏教語で、悪いことをすると必ず悪い報いがあるという意味。 「悪因」は悪い報いの原因、「苦果」は悪い結果や報いということ。 悪いことをせずに、正しいことをするべきであるという戒めの言葉。
悪戦苦闘(あくせんくとう)
困難な状況の中で強敵と決死の覚悟で戦うこと。 または、困難に打ち勝つために必死に努力すること。 「悪戦」は自分に不利な状況で戦うという意味。
一意攻苦(いちいこうく)
苦労しながら、ひたすら考えること。 「一意」はいちずに、一心にという意味。 「攻苦」は苦難、苦境とたたかうという意味から、苦労しながら勉強すること。
怨憎会苦(おんぞうえく)
自分が怨んだり憎んだりしている相手とも会わなければならない苦しみのこと。 仏教語でいう八苦のうちの一つ。 八苦とは「生」「老」「病」「死」「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五陰盛苦」の八つの苦しみのこと。
艱苦辛苦(かんくしんく)
苦しみながら悩み苦労すること。 「艱」と「苦」はどちらも苦しむことや悩むこと。 「辛苦」は苦しみ悩みこと。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉で、人が生きる上で起こる、多くの辛い出来事に苦しみ悩むことをいう。
「学」を含む四字熟語
阿世曲学(あせいきょくがく)
世に認められた正しい学問の道理を曲げて、権力や世間、時勢に気に入られるようにへつらうこと。 「阿世」は世に気に入られるようにふるまうこと。 「曲学」は正しいと認められた道理を曲げた学問のこと。 「曲学阿世」ともいう。
下学上達(かがくじょうたつ)
始めに簡単で身近にあることを学び、少しずつ難しいことを学んでいくこと。 または、簡単なことから初めて、次第に上手くなっていくこと。 「下学」はごく普通にある簡単なことを学ぶこと。 「下学して上達す」とも読む。
下学之功(かがくのこう)
始めに簡単で身近にあることを学び、少しずつ難しいことを学んでいくこと。 または、簡単なことから初めて、次第に上手くなっていくこと。 「下学」はごく普通にある簡単なことを学ぶこと。 「下学して上達す」とも読む。
邯鄲学歩(かんたんがくほ)
他人の真似をしたがうまくいかず、自分自身の本来のものを忘れ、どちらもうまくいかなくなること。 「邯鄲」は中国の地名。 中国の戦国時代、燕の田舎の国の青年が趙の都会の邯鄲に行って、都会の人たちの歩き方を真似しようとしたが、それに失敗して今までの自分の歩き方を忘れて這って帰ったという故事から。
学知利行(がくちりこう)
人としての道を学んで理解し、学んだことの正しさを考えて実際に行うこと。 「学知」は学んで知ること。 「利行」は正しいと認めて実行すること。 人としての道を学んで実践するための三つの過程の二番目のこと。
記問之学(きもんのがく)
書物などを読んで、覚えるだけの学問。 または、生活の中で役に立たない知識や学問のこと。 「記問」は書物や他人の考えや意見を覚えること。または、それらの知識を活かさないこと。
「力」を含む四字熟語
一力当先(いちりょくとうせん)
自身の力だけで、先頭で敵に当たること。 「一力」は自身の力。 「当先」は真っ先に敵と当たること。
以力仮仁(いりょくかじん)
人徳による政治に見せかけているが、裏で武力による権力の拡大を行うこと。 「力を以て仁を仮る」とも読む。
以力服人(いりょくふくじん)
力で他人を従わせること。 「力を以て人を服す」とも読む。
烏獲之力(うかくのちから)
非常に力が強いことのたとえ。 「烏獲」は人の名前。 中国の戦国時代の秦の武王に仕えていた烏獲は、重さ約八千キログラムのものを持ち上げる力持ちで、その力を使って武王に仕えて出世したという故事から。
廻天之力(かいてんのちから)
世の中の情勢が全て変わるほどの大きな力のこと。 または、不利な情勢を一気に有利に変えることの出来る大きな力のこと。 「廻天」は天を回すという意味から、世の中の情勢が変わること。 「回天之力」とも書く。
怪力乱神(かいりきらんしん)
人の知識では理解することが出来ない、怪しく奇怪な現象や物事のこと。 「怪」は奇怪な現象。 「力」は勇ましく、力が強いこと。 「乱」は道徳に反することや社会の秩序を乱すこと。 「神」は人が見ることの出来ない超人的な力を持つ存在、鬼神や神霊のこと。 原文では「子は怪力乱神を語らず」とあり、理解できない奇怪なものは教訓にしないという孔子の姿勢を示す言葉。
「行」を含む四字熟語
安心起行(あんじんきぎょう)
信仰や実践することで得られる心の安らぎのこと。 浄土宗では「南無阿弥陀仏」と誠意を込めて唱えること。
易往易行(いおういぎょう)
阿弥陀如来にすがり南無阿弥陀仏を唱えれば、たやすい修行で極楽往生できるという他力本願の浄土宗の教えのこと。
威恩並行(いおんへいこう)
人を使う場合は、その時にあわせた、適切な賞罰をはっきりと与えることが必要だと説いた言葉。 「威恩」は刑罰と恩賞。 「並行」は一緒に行うこと。
衣繍夜行(いしゅうやこう)
たとえ出世しても、故郷に帰らなければ誰もその栄誉に気が付くことはないということのたとえ。 「衣繍」は美しい刺繍の服のこと。 暗い夜道を美しい刺繍の服を着て歩いても、誰も気がつかないという意味から。 中国楚の項羽が「富貴になっても故郷に帰らないのは、美しい服を着て暗い夜道を歩くようなものだ」と言った故事から。
一意孤行(いちいここう)
誰の意見も聞かずに自分の考えだけで行動すること。 「一意」は一つのことに専念すること。 「孤行」は一人で行くこと。 相手の意見に左右されない公平さのたとえとして用いることもある。 「孤行一意」ともいう。
一行三昧(いちぎょうざんまい)
一つの修行法を一心に励むこと。 または、念仏を唱えること。 「一行」は一つのことに専念すること。 「三昧」は精神を集中することで、心を安らかにすること。