「に」から始まる四字熟語 — 44 件
「に」から始まる四字熟語を一覧で紹介します。読み方・意味もあわせて確認できます。
四字熟語一覧
二河白道(にがびゃくどう)
仏教の言葉で、怒りや欲が渦巻く心の中にも極楽に生まれたいという願いは芽生え、それを頼りに進む人を阿弥陀仏が救うという教えのたとえ。 「二河」は怒りを示す火の河と貪欲を示す水の河のこと。 「白道」は二つの河の間に通るごく細い白い道で、極楽に生まれたいという願いを表す。道が細いのは、怒りや欲に比べてその願いがか細いためとされる。 唐の僧、善導が説いた話で、西へ向かう旅人が盗賊や猛獣に追われる中、火の河と水の河にはさまれた細い道に行き当たる。 旅人は、手前の岸から「この道を行け」とすすめる声(釈迦の教え)と、向こう岸から「まっすぐ来なさい」と呼ぶ声(阿弥陀仏の呼びかけ)を信じて渡りきった、という話から。
肉山脯林(にくざんほりん)
とても贅沢で豪勢な宴会のこと。 「肉山」は積み上げた生肉の山。 「脯林」は林のように多くの干し肉が吊るされていること。
肉食妻帯(にくじきさいたい)
僧侶が肉を食べ、妻をもつこと。 浄土真宗では、宗派を開いた親鸞自身が妻を迎えており、その教えを受け継ぐ僧にも認められていた。ほかの宗派では、戒律(僧が守るべききまり)に反するとして禁じられていた。 明治五年に、僧が肉を食べること、妻をもつこと、髪をのばすことを各自の自由とする政府の布告が出て、ほかの宗派にも広まった。
肉袒牽羊(にくたんけんよう)
降伏してその相手に臣下にしてほしいと請い願うこと。 「肉袒」は上半身を脱ぎ裸になることで、どんな罰でも受けるという降伏の意思を表すこと。 「牽羊」は羊をひくという意味で、料理人になり仕えたいという意思を表すこと。
肉袒負荊(にくたんふけい)
上半身を脱いで裸になり、罪人を罰するための荊の鞭を背負い、自ら罰してほしいと心から謝罪すること。 「肉袒」は上半身を脱ぎ裸になることで、どんな罰でも受けるという降伏の意思を表すこと。 「負荊」は罪人を鞭打ちするための荊の鞭を背負うこと。 「肉袒(にくたん)して荊(けい)を負う」とも読む。
肉袒面縛(にくたんめんばく)
降伏してその相手に臣下にしてほしいと請い願うこと。 「肉袒」は上半身を脱ぎ裸になることで、どんな罰でも受けるという降伏の意思を表すこと。 「面縛」は手を後ろに縛って、顔だけを見せることで、死の覚悟をすることのたとえ。
二者選一(にしゃせんいつ)
二つのものの中から一つのものを選択すること。 「選一」は一つのものを選ぶという意味。
二者択一(にしゃたくいつ)
二つの中からどちらか一つを選択すること。 「択一」は一つのものを選ぶという意味。
二姓之好(にせいのこう)
結婚すること。 または、婚約した両家の親しい交際のこと。 昔の中国では同じ姓をもつ者同士は結婚できないという風習があったことから、「二姓」とは姓の異なる両家のこと。
二束三文(にそくさんもん)
売値がとても安いこと。 ほとんど価値がないこと。 「文」は昔使われていた価値の低い貨幣。 「三文」は少しの金額のたとえ。 二束売っても三文(少しの金額)にしかならないということから。 「二束」は「二足」とも書き、農民の副業として多く生産されていた金剛草履という丈夫な草履が、二足でたったの三文という安い値段で売られていたことが語源という説もある。
日常茶飯(にちじょうさはん)
頻繁に起こるような、よくある出来事のこと。 ありきたりな出来事を日常の食事(茶と飯)にたとえた言葉。 「日常茶飯事」や「茶飯事」ともいう。
日常坐臥(にちじょうざが)
「いつでも」「常に」「日ごろ」などの意味。 「坐」は座ること、「臥」は寝ることから、「坐臥」は起きているときも寝ているときもいつでもということ。
日陵月替(にちりょうげったい)
月日が経つにつれて少しずつ衰えていくこと。 「陵」と「替」はどちらも衰えるという意味。 「日(ひ)に陵(りょう)し月(つき)に替(たい)す」とも読む。
日居月諸(にっきょげっしょ)
「日よ月よ」という意味。 「居」と「諸」は語句の助字。 または、「日」や「月」が天から照らすものであることから「君主と臣下」もしくは「君主とその夫人」、「父と母」などのたとえ。
日就月将(にっしゅうげっしょう)
少しずつ良い方へと変わっていくこと。 「就」は成就すること。 「将」は前に進むこと。 「日(ひ)に就(な)り月(つき)に将(すす)む」とも読む。
日昃之労(にっしょくのろう)
午後まで休むことなく、昼食すら食べずに働くこと。 また、精一杯努力して働くことのたとえ。 「日昃」は現在の午後二時頃のこと。
日進月歩(にっしんげっぽ)
日ごと月ごとに、とどまることなく進歩していくこと。
日省月試(にっせいげっし)
官僚や役人などの働きを詳しく調べて適否などを見極めること。 「省」は詳しく見極めること。 「試」は調べること。 日ごと月ごとに実績や功績を調べるという意味から。 「日に省(かえり)み月に試みる」とも読む。
二転三転(にてんさんてん)
内容や状況、考え、態度などがころころと変わること。
二桃三士(にとうさんし)
策略によって人を自滅させること。 春秋時代、宰相の晏嬰という人物が、わがままな三人の勇士を排除しようと策を練り、君主から二つの桃を贈らせて「三人の勇士の中で功績が大きい二人が食べよ」と言った。 三人のうち二人が自分の功績が大きいと誇って桃を食べたが、実は桃を食べなかった人物が一番功績が大きかったと知り、二人は自害した。 残った一人も「自分だけ生きるのは義にもとる」と自害し、三人を排除したかった晏嬰の狙い通りになったという故事から。
二人三脚(ににんさんきゃく)
二人一組で横に並び、隣り合った足首をひもで結んで走る競走。 また、二人が協力し合って物事を遂行することのたとえ。
二枚看板(にまいかんばん)
たくさんの人から関心や、興味を集めることができる二人の代表的な人物のこと。 または、そのようなもののこと。 芝居などで中心となる、二人の出演者という意味から。 「看板」は劇場などで劇の題目や出演者の名前を書いて、表に掲げる板のこと。
入境問禁(にゅうきょうもんきん)
知らない土地に行ったら、はじめにその地での禁止事項を聞いて、それを守ることが大切だということ。 「入境」は国境を越えること。他の地域に行くこと。 「問禁」は禁止されていることを聞くこと。
入室升堂(にゅうしつしょうどう)
学問や技術の水準が高くなっていくことのたとえ。 「堂」は建物の表座敷のことで、学問や技術が一定の水準に達していることのたとえ。 「室」は建物の奥の部屋のことで、表座敷の更に奥にあるということから学問や技術を極めることのたとえ。 「堂に升(のぼ)り室(しつ)に入(い)る」とも読む。 「入室升堂」ともいう。
入幕之賓(にゅうばくのひん)
軍の幕僚や極めて親しい客人のこと。 垂れ幕での囲いの中に招きいれるほどの相手という意味から。 「賓」は尊重すべき客のこと。
入木三分(にゅうぼくさんぶ)
筆勢が非常に強いこと。 または、物事を深くまで的確に追究すること。 「入木」は木に染み込むこと。 「三分」は長さのことで約七ミリのこと。 書家の王羲之は筆勢が強いことで知られていて、文字を記した木を削ってみると、三分の深さまで墨が染み込んでいたという故事から。 書道の別称「入木道(じゅぼくどう)」の語源。
如意宝珠(にょいほうじゅ)
望みをかなえるとされている宝玉のこと。 「如意」は思ったことがその通りになること。 「宝珠」は宝玉のこと。 仏や仏の教えの象徴とされている。
如是我聞(にょぜがもん)
仏教で経文の冒頭に記される定型の言葉。 「私はこのようにお聞きしました」という意味。
女人禁制(にょにんきんせい)
女性が特定の場所に立ち入ることや行事に参加することを禁止したもの。 昔の仏教や修験道では、女性がいると修行に差し支えるとして、寺や聖域に入ることを禁止していた。
女人成仏(にょにんじょうぶつ)
女性が悟りを得て仏になること。または、女性でも仏になることはできるということ。 古代のインドで女性は五つの地位を得ることはできないとされていたが、大乗仏教では道を得ると仏になれるとした。
