「しょう」を含む四字熟語
「しょう」を含む四字熟語 — 436 件
嘯風弄月(しょうふうろうげつ)
自然の景色を愛でて、風流を好んで楽しむこと。 「嘯風」は風に合わせて歌を歌うこと。 「弄月」は月を見て褒め称えること。 「風に嘯(うそぶ)き月を弄(もてあそ)ぶ」とも読む。
章甫薦履(しょうほせんり)
上下や善悪などの秩序が逆転していること。 頭にのせるための冠が靴の下に敷かれることから。 「章甫」は中国の殷の時代、または、宋の時代の冠のこと。
正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)
曹洞宗の開祖・道元が執筆した著書。「正法眼蔵」という言葉は、本来、すべてを明らかにし包み込む正しい教えを意味する。本書は仏法の本質を示し、道元思想の集大成として広く伝えられている。
昭穆倫序(しょうぼくりんじょ)
祖先の霊を祭っている建物の宗廟の序列には、一定の決まりがあるということ。 「昭」は太祖を中央にして、左側に二世、四世、六世を祭ること。 「穆」は太祖を中央にして、右側に三世、五世、七世を祭ること。 「倫序」は順序のこと。
称名念仏(しょうみょうねんぶつ)
仏の名前を口に出して唱え、教えをひたすらに念じること。 特に浄土宗や浄土真宗では「南無阿弥陀仏」と口に出して唱えること。 「唱名念仏」とも書く。
鐘鳴鼎食(しょうめいていしょく)
財産も地位もある人の贅沢な生活のこと。 「鐘鳴」は鐘を鳴らして食事の時間を知らせること。 「鼎食」は祭器としても使われる、三本足の器の鼎に料理を盛って、たくさんの鼎を並べて食事すること。
生滅遷流(しょうめつせんる)
この世で生きている全てのものが、生き死にを常に繰り返しているということ。 「生滅」は生まれることと死ぬこと。 「遷流」は常に移り変わり、停滞することがないこと。
生滅滅已(しょうめつめつい)
仏教の言葉で、生と死を超越して、煩悩が無くなった安らぎの境地である涅槃に入ること。 「生滅」は生まれることと死ぬこと。 「滅已」はなくなるということ。
笑面夜叉(しょうめんやしゃ)
見た目は笑顔だが、心のそこで悪いことを考えていること。 「夜叉」は人に害を与える悪い鬼神のこと。
将門有将(しょうもんゆうしょう)
立派な家系の家からは、立派な人材が出るということ。 「将門」は将軍を代々輩出している家系のこと。 「有将」は将軍が現れること。 「将門(しょうもん)、将(しょう)有り」とも読む。
招揺過市(しょうようかし)
街中を目立つように歩き回ること。 「招揺」は特に目的も無く歩き回ること。または、偉ぶったり、目立つこと。 「過市」は人が多い市場を通り抜けること。 自分の財力などを自慢しながら、人のたくさんいる場所を歩き回ることをいう。 「招揺(しょうよう)して市(いち)を過(す)ぐ」とも読む。
従容就義(しょうようしゅうぎ)
落ち着いた気持ちで、正義を貫くために恐れることなく命を投げ出すこと。 「従容」は気持ちが落ち着いていること。 「就義」は命を捨てても正義を貫くこと。 「従容(しょうよう)として義に就(つ)く」とも読む。 「縦容就義」とも書く。
逍遥自在(しょうようじざい)
世間から離れて、自由に楽しむこと。 「逍遥」は気分に任せて歩くということから、思うままに楽しむこと。 「自在」は何ものにも縛られないこと。
従容自若(しょうようじじゃく)
穏やかで落ち着いている様子。 「従容」はゆったりとしていて、落ち着いている様子。 「自若」は物事に動じない様子。 「縦容自若」とも書く。
逍遥自得(しょうようじとく)
思うままに暮らして満ち足りていること。 「逍遥」は好きなようにぶらぶらすることから、気ままな暮らしを送ること。
従容中道(しょうようちゅうどう)
自然な振る舞いが、道理に合っていることのたとえ。 「従容」は余裕があり、落ち着いている様子。 「中道」は道に合致すること。 『中庸』では、意識せずに自然な振る舞いが、天の道理に合っていることこそ聖人の道であるとされている。 「従容(しょうよう)として道に中(あ)たる」とも読む。 「縦容中道」とも書く。
従容不迫(しょうようふはく)
のんびりと落ち着いている様子。 「従容」は気持ちが落ち着いていること。 「不迫」は何事にも動じないこと。 「従容(しょうよう)として迫らず」とも読む。
逍遥法外(しょうようほうがい)
法律を犯した人が、罰則を受けることなく、自由に生活していること。 「逍遥」は何ものにも縛られず、思ったままに歩きまわること。 法律の外側を自由に歩きまわるということから。 「法外(ほうがい)に逍遥(しょうよう)す」とも読む。
従容無為(しょうようむい)
心を悩まされることなく、心にゆとりがあり、何もかまえることがないこと。 「従容」はゆとりがあり、落ち着いている様子。 「無為」は行動しないこと。 ゆったりとして、何もかまえなくとも全てが自然に治まるという政治論をいう。 「縦容無為」とも書く。
少欲知足(しょうよくちそく)
すこしのもので満足すること。 「少欲」は持っていないものをたくさん求めないこと。 「知足」は足るを知るという意味で、持っているもので満足すること。 「欲少なくして足るを知る」とも読む。
笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)
見た目は優しそうに見えるが、内心はひどく陰険なこと。 「笑裏」は笑顔の内側のこと。 「蔵刀」は刀を隠して持っていること。 「笑裏(しょうり)に刀(とう)を蔵(ぞう)す」とも読む。
小利大損(しょうりだいそん)
少しの利益を得ようとして、大きな利益を逃すこと。 または、少しの利益を得ようとして、大損すること。
生老病死(しょうろうびょうし)
人間が避けることが出来ない四つの苦悩のこと。 「生」は生まれること。 「老」は年老いること。 「病」は病気になること。 「死」は死ぬこと。 仏教の言葉で、四苦のことをいう。
蕉鹿之夢(しょうろくのゆめ)
成功や失敗は夢のように儚いということのたとえ。 または、あきらめがよいことのたとえ。 「蕉」は植物の芭蕉の葉のこと。 中国の春秋時代、鄭の国の人が鹿を仕留めて芭蕉の葉を被せて隠したが、隠した場所を忘れたために、鹿を仕留めたのは夢だったかもしれないと諦めたという故事から。
綀裳竹笥(しょしょうちくし)
娘の嫁入りの準備をへりくだって言う言葉。 「綀裳」は目の粗い布の衣裳。 「竹笥」は竹で作られた衣装箱。 どちらも粗雑なものであることから、不十分な嫁入りの準備のたとえ。
真剣勝負(しんけんしょうぶ)
全力の勝負。 元は武士が木刀や竹刀などではなく、真剣で戦うことをいう。
唇焦口燥(しんしょうこうそう)
大きな声で何度も叫ぶこと。 または、思いっきり叫んで疲れ弱った様子。 または、大きな声で激しい議論をする様子。 唇が焼け焦げて、口の中が乾燥するという意味から。 「唇(くちびる)焦(こ)げ、口燥(か)わく」とも読む。
真正真銘(しんしょうしんめい)
本物であること。嘘や偽りが少しも存在していないこと。 「真正」は本物であること、「真銘」は起源や経歴に間違いがないという意味から、本物であることのたとえで、似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。
参商之隔(しんしょうのへだて)
距離が非常に離れているために、会う機会がないこと。 または、夫婦や家族が別れたり、不仲になることのたとえ。 「参」はオリオン座の星、参星。 「商」はさそり座の星、商星。 東西に遠く離れた二つの星は、空に同時に現れることはないということから。 古代中国の高辛氏の二人の息子は仲が悪く、いつも争いをしていたために、互いに遠く離れた参星と商星をつかさどらせたという伝説から。
信賞必罰(しんしょうひつばつ)
賞と罰を正しく与えること。 立派な働きをしたものには必ずそれ相応の褒賞を与え、罪を犯したものには必ずそれ相応の罰を与えること。 「信賞」は必ず褒賞を与えること。 「必罰」は必ず罰を与えること。
心象風景(しんしょうふうけい)
心の中で思い浮かぶ風景のこと。 経験や感覚、感情などが元になって生み出される風景をいう。
針小棒大(しんしょうぼうだい)
たいしたことがない物事を、実際より大げさに言うこと。 針ほどの小さく些細なことを、棒ほどに大きく言うという意味から。
心事高尚(しんじこうしょう)
心の中で思う事の品性が高く、立派な様子。 「心事」は心の中で思うこと。 「高尚」は上品で立派なこと。
森羅万象(しんらばんしょう)
この世に存在する全てのものや現象。 「森羅」は生い茂った木々がどこまでも並び続いている様子のことから、無数に連なるという意味。 「万象」は形あるもの全てという意味。
心霊現象(しんれいげんしょう)
科学的な方法では証明または説明が困難である、超自然的な現象。 特に、幽霊や死後の世界といった、死者の霊魂が関与しているとされる現象についていう言葉。 これらの現象は、多くの場合、個人の経験に基づいて報告されており、科学的な根拠は一般に不足している。
時期尚早(じきしょうそう)
事を実行するのは、まだ時期が早すぎるという意味。 「尚早」はまだ時期ではないという意味。
事後承諾(じごしょうだく)
事が終わった後で許可を得ること、または与えること。
事死如生(じしじょしょう)
亡くなった人に対して、生きている時と同じように丁寧に仕えること。 最上の孝行の様子をいう。 「死に事(つかう)ること生(い)けるが如し」とも読む。
耳熟能詳(じじゅくのうしょう)
何度も聞いて聞きなれていることは、詳しく説明できるという意味。 または、物事をよく知っているという意味。 「耳熟」は耳が聞きなれている、「能詳」は詳しく説明することが出来るということ。
十死一生(じっしいっしょう)
ほとんど助かる見込みがない状況でかろうじて助かること。
日就月将(じつしゅうげつしょう)
少しずつ良い方へと変わっていくこと。 「就」は成就すること。 「将」は前に進むこと。 「日(ひ)に就(な)り月(つき)に将(すす)む」とも読む。
純潔清浄(じゅんけつしょうじょう)
汚れが全くない、真っ白な心のこと。 「純潔」は清らかなこと。 「清浄」は穢れが全く無いこと。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
状況証拠(じょうきょうしょうこ)
その物事の背景や関係などから推定することによって、間接的に根拠となるもの。
畳牀架屋(じょうしょうかおく)
無駄なことや意味のないことを繰り返し行うこと。 または、人の真似ばかりで、新しい趣がないこと。 「牀」は床のこと。 「架」は屋根のこと。 床の上にまた床を張って、屋根の上にさらに屋根を作るという意味から。 「牀(しょう)を畳(かさ)ね屋を架(か)す」とも読む。
上昇気流(じょうしょうきりゅう)
上に昇っていく大気の流れのこと。 または、物事が特に問題なく、調子よく進むこと。 「上昇」は上にのぼること。 「気流」は大気の流れ。
除去不祥(じょきょふしょう)
不運や不幸を避ける、またはそれらを取り除くこと。 邪気払い、また吉祥を願う言葉。
如指諸掌(じょししょしょう)
極めて簡単で理解しやすいこと。 手のひらに乗せたものを指で示すほど容易との意から。 孔子が禘(てい)という祭りについて説明を求められた際、自分の手のひらを指しながら、禘について説明できる人なら天下についても簡単に説明できるだろう、と述べたという故事から。 「諸(これ)を掌(たなごころ)に指(さ)すが如(ごと)し」とも読む。
尋章摘句(じんしょうてきく)
些細なことばかりこだわって、全体的なものの見方ができないこと。 「尋章」と「摘句」は文章の一節を考えること。 文章や詩の語句を解釈することにこだわって、書物全体の意味や趣旨を理解できないという意味から。 「章を尋(たず)ね句を摘(つ)む」とも読む。
人定勝天(じんていしょうてん)
人間の意志や努力が強ければ、自然や運命さえも超越できるということ。 「人(ひと)定(さだ)まりて天(てん)に勝つ」とも読む。
趨和承意(すうわしょうい)
自分の意見を徐々に相手に歩み寄せ、相手の意見を受け入れること。 「和(わ)に趨(おもむ)きて意(い)を承(う)く」とも読む。
青松落色(せいしょうらくしょく)
交友関係が途切れそうになることのたとえ。 「青松」は常緑樹の松のこと。 「落色」は色が落ちること。 常緑樹の松が色あせるという意味から。
盛粧麗服(せいしょうれいふく)
美しく着飾ること。 「盛粧」はしっかりと化粧をすること。 「麗服」は美しい衣服を着ること。 十分に化粧をして、美しい服を着るという意味から。
清籟蕭蕭(せいらいしょうしょう)
清らかで寂しい感じのする音声を言い表す言葉。 「清籟」は清らかな音声。 「蕭蕭」は寂しい感じのする音声。 雨風や馬の高い鳴き声、落ち葉などの物寂しい音声を言い表す言葉。
世辞追従(せじついしょう)
相手に気に入られようとして、相手の言うことを何でもきいて、機嫌をとること。 「世辞」は気に入られようとして、機嫌をとること。 「追従」は逆らうことなく、言うとおりに従うこと。
殺生禁断(せっしょうきんだん)
生き物を捕ったり、殺したりすることを禁止すること。 仏教の言葉で、慈悲の心から、鳥や魚、獣などを捕ったり、殺したりすることを禁止するもの。十悪の一つとされる。
折衝禦侮(せっしょうぎょぶ)
敵の攻撃を防いで、相手を恐れさせること。 「折衝」は攻撃してくる敵の武器をくじくこと。 「禦侮」はこちらを侮ることを防ぐという意味。 「衝(つ)くを折(くじ)き侮(あなど)りを禦(ふせ)ぐ」とも読む。
雪中松柏(せっちゅうのしょうはく)
志や節操、主義を決して曲げないことのたとえ。 植物の松や柏の葉の色は、雪が降っても緑色のまま変わらないということから。
先刻承知(せんこくしょうち)
以前から知っているということ。 「先刻」は以前から、すでに。
浅酌低唱(せんしゃくていしょう)
酒を軽く飲んで歌や詩を小声で口ずさむこと。 「浅酌」は少量の酒をたしなむ程度に軽く飲むこと。 「低唱」は歌を小さく低い声で歌うこと。 「低唱浅斟」「浅斟低唱」「浅酌微吟」ともいう。
僭賞濫刑(せんしょうらんけい)
程度が不適切な褒美と罰のこと。 「僭賞」は度を超えた褒美のこと。 「濫刑」はむやみに罰を与えること。
僭賞濫罰(せんしょうらんばつ)
程度が不適切な褒美と罰のこと。 「僭賞」は度を超えた褒美のこと。 「濫罰」はむやみに罰を与えること。
先手必勝(せんてひっしょう)
先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てるということ。 「先手」は先に攻撃すること。
是生滅法(ぜしょうめっぽう)
生きているものは、いずれは確実に死ぬということ。 仏教の言葉で、この世に存在するもので変化しないものはなく、生きているものは確実に滅びるという考え方。
操刀傷錦(そうとうしょうきん)
十分に習熟していない人に、重要な任務を任せることはできないということのたとえ。 または、政治に詳しくない人が政務を行うと確実に失敗するということのたとえ。 十分に習熟していない人が、刀で錦を切ろうとすると、失敗して錦を傷つけることになるということから。 「刀を操(と)りて錦(にしき)を傷つく」とも読む。
尊尚親愛(そんしょうしんあい)
尊敬して親しみを持って愛すること。 「尊尚」はあがめ敬い、大切にすること。 「親愛」は親しみを持ち、愛すること。
樽俎折衝(そんそせっしょう)
宴会で穏やかな雰囲気で、交渉が有利になるようにすること。 食事をしながら外交交渉を行うことをいう。 「樽俎」は酒樽と肉料理をのせるための台のことから、豪華な食事のたとえ。 「折衝」は敵の勢いを弱めるということ。または、交渉や駆け引きのことをいう。 「尊俎折衝」とも書く。
造化小児(ぞうかのしょうじ)
神や運命のことを戯れていう言葉。 「造化」は世界を作った神のこと。 「小児」はつまらない人という意味の言葉で、人を軽蔑して呼ぶ名称。
大器小用(たいきしょうよう)
優れた才能がある人にくだらない雑務をさせること。 または、そのような人をうまく使いこなせていないこと。 「大器」は優れた才能を持つ人を大きな器にたとえたもの。 「小用」は小さなことに用いること。 大きな器を小さなことに使用するという意味で、使い方が適切ではないことのたとえ。
大桀小桀(たいけつしょうけつ)
残虐な王や為政者のこと。 「桀」は殷の紂王と同じく、暴君の代名詞になっている夏王朝の桀王のこと。
大月小月(たいげつしょうげつ)
一ヶ月の日数が三十一日ある「大の月」とそれより少ない「小の月」のこと。 一年は「大の月」と「小の月」から成っているという意味。 「大の月」は一月、三月、五月、七月、八月、十月、十二月。 「小の月」は二月、四月、六月、九月、十一月。
大材小用(たいざいしょうよう)
能力のすぐれた人にくだらない仕事をさせること。 小さなことに必要以上に大きな材料を使うという意味から。
対症下薬(たいしょうかやく)
問題点を確認して、それに合わせた処置をすること。 「対症」は病気の症状に合わせて対処すること。 「下薬」は薬を与えること。 「症(しょう)に対して薬(くすり)を下す」とも読む。
対牀風雪(たいしょうふうせつ)
友人と一晩中語り明かすこと。 「牀」は寝床や腰掛け。 吹雪いている夜に時間も忘れて、隣同士の寝床で語り明かすという意味から。 「対床風雪」とも書く。
大樹将軍(たいじゅしょうぐん)
謙虚で増長することが無い指導者。または、素晴らしい人格の将軍の異称。 「大樹」は中国後漢の将軍の馮異の異称。 馮異は他の将軍たちが手柄話をすると、大きな樹の下に移動して自身の功績を語ろうとしなかったという故事から。
大醇小疵(たいじゅんしょうし)
すぐれているが、細かいところに小さな欠点があることのたとえ。 「醇」はよく熟していて、味の濃い酒。 「疵」は欠点。
大貉小貉(たいばくしょうばく)
未開の土地の野蛮な異民族のような為政者のこと。 「貉」は中国の北の異民族の蔑称。
大法小廉(たいほうしょうれん)
全ての家臣が忠義を尽くし、清く正しいこと。 臣下の心得をいう言葉で、「大法」は大臣が法律を守ること、「小廉」は身分の低い臣下、小臣が清廉に仕えること。
退歩返照(たいほへんしょう)
物事への執着をやめ、反省して自分自身の心を理解すること。 「退歩」は基本に立ち返ること。 「返照」は反省して自身の心を理解すること。
多生之縁(たしょうのえん)
この世に生まれる前から結ばれている深い因縁。 道を歩いていて、知らない人と服の袖が触れるような些細なことでも、この世に生まれる前の、何度も転生を繰り返す間に結ばれた深い縁によるものだという意味から。 本来は誤用だが、「他生之縁」と書くこともある。
箪食壺漿(たんしこしょう)
自分たちを救ってくれた軍隊を民衆が感謝してもてなすこと。 「箪」は竹やひのきなどの薄い木の板で作られた、食べ物をいれるための容器。 「漿」は酒以外の飲み物や汁物のこと。 古代中国の燕の国は斉の国に破れたが、悪政に苦しんでいた燕の国の民は、斉の軍隊に感謝しもてなしたという故事から。