「け」を含む四字熟語
「け」を含む四字熟語 — 560 件
倹存奢失(けんそんしゃしつ)
節約する人は生き残り、無駄遣いをする人は滅びるということ。 「倹(けん)は存(そん)し奢(しゃ)は失す」とも読む。
乾端坤倪(けんたんこんげい)
天地の一番端のこと。 「乾端」は天の端、「坤倪」は地の果て。
見知故縦(けんちこしょう)
犯罪を目の前で見ていながら、見ていないふりをすること。 「見知」は実際に見ること。 「故縦」は犯罪と知っていながら意図的に見逃すこと。
懸頭刺股(けんとうしこ)
苦労しながらも勉学に励むこと。 「懸頭」は縄を首にかけること。 「刺股」は穴をあけるための錐(きり)でふとももを刺すこと。 中国の漢の時代の楚の孫敬は、勉強をしているときに眠らないように、天井から下げた縄を首にかけて眠るとしまるようにして勉強を続けたという故事と、中国の戦国時代の蘇秦が眠くなるとふとももを錐で刺して、眠気を覚ましながら勉強したという二つの故事から。 「頭(こうべ)を懸(か)け股(もも)を刺す」とも読む。 「刺股懸頭」ともいう。
捲土重来(けんどちょうらい)
敗北や失敗によって一度は落ちた勢いを、再び取り戻して反撃することのたとえ。 一度静まった土煙が、再び巻き上げられるという意味から。 「捲土」は土煙が舞い上がる様子のことから、勢いが激しいことのたとえ。 「重来」は去ったものが、もう一度やって来ること。 「巻土重来」とも書く。
堅忍果決(けんにんかけつ)
強い意志を持って耐え続け、そうと決めると思い切りよく行うこと。 「堅忍」は意志を守り続け我慢すること。 「果決」は思い切りよく、事を行うこと。
堅忍質直(けんにんしっちょく)
何事にも忍耐強く、まっすぐな性格のこと。 「堅忍」は我慢強いこと。 「質直」は真面目で正直なこと。
堅忍不抜(けんにんふばつ)
辛く苦しいことがあっても我慢して、ひたすら意志を貫くこと。 「堅忍」は我慢強く、意志が固いこと。 「不抜」は抜くことが出来ないという意味から、意志が固く決して揺るがないという意味。
剣一人敵(けんはいちにんのてき)
剣術は一人の敵を相手にするための技術であるということ。 中国の秦の時代の項羽は、天下を取ろうとする人は剣術よりも兵法を学ぶべきであるといったという故事から。 「一人」は「ひとり」とも読む。
剣抜弩張(けんばつどちょう)
戦闘が始まる直前のような緊張した状況のこと。 または、書道で筆勢に激しい気迫がこもっていることのたとえ。 剣を鞘(さや)から抜いて、石弓に矢をつがえて弦を引くことから。 「弩」は矢や石を飛ばすことのできる機械、石弓。 「張」は弦を引いて張ること。 「弩張剣抜」ともいう。
犬馬之心(けんばのこころ)
主君への忠誠心のこと。 犬や馬が飼い主に示す忠誠心ということから。 自身の忠誠心を謙遜していう言葉。
犬馬之年(けんばのとし)
自分の年齢を謙遜していう言葉。 動物の犬や馬のように、大きな功績を残すこともなく、無駄に歳をとったということから。
犬馬之養(けんばのよう)
両親への孝行をするときに、食事を出すだけで気持ちがないこと。 犬や馬などの動物を飼うように、衣食住を与えるだけという意味から。
犬馬之歯(けんばのよわい)
自分の年齢を謙遜していう言葉。 「歯」は年齢のこと。 動物の犬や馬のように、大きな功績を残すこともなく、無駄に歳をとったということから。
犬馬之労(けんばのろう)
君主や他人のために出来る限りのことをすること。 自分の労力を謙遜していう言葉で、犬や馬程度の働きという意味から。 中国の三国時代、諸葛亮が劉備に出仕を承諾した故事から。
堅白異同(けんぱくいどう)
辻褄の合わない無茶な論理を展開すること。詭弁。 中国の戦国時代の趙の公孫竜の詭弁のことで、堅くて白い石を見ると白いことはわかるが堅さは分からない、手で触って堅さを調べると色は分からないので、堅くて白い石は存在しないというもの。
堅白同異(けんぱくどうい)
辻褄の合わない無茶な論理を展開すること。詭弁。 中国の戦国時代の趙の公孫竜の詭弁のことで、堅くて白い石を見ると白いことはわかるが堅さは分からない、手で触って堅さを調べると色は分からないので、堅くて白い石は存在しないというもの。
権謀術策(けんぼうじゅっさく)
他人を騙し貶める策略のこと。 「権謀」は状況にあわせた策略。 「術策」は策略のこと。 特に社会や組織などの集団の中で他者を貶めて、自分の都合がいい状況に仕向け、地位や評価を上げる策略のこと。
権謀術数(けんぼうじゅっすう)
他人を騙しておとしめる策略のこと。 「権謀」は状況にあわせた策略。 「術数」は策略のこと。 特に、社会や組織などの集団の中において、他者をおとしめることで自分にとって都合がいい状況になるように仕向けて、地位や評価を上げる策略のこと。
肩摩轂撃(けんまこくげき)
人や馬車などの行き来が多くて込み合っている様子。 都会の雑踏の様子をいう。 「肩摩」は肩と肩がこすれること。 「轂撃」は車のこしき同士がぶつかること。 人の肩が擦れあい、車のこしきがぶつかりあうほどに密集している様子から。 「轂撃肩摩」ともいう。
賢明愚昧(けんめいぐまい)
賢いことと愚かなこと。 「賢明」は賢く道理に明るいこと。 「愚昧」は愚かで道理に暗いこと。
牽羊悔亡(けんようかいぼう)
本性のままにさせず、正しい方向を教えて導けば、後悔するような出来事にあわなくてすむということ。 「牽羊」は羊を引っ張るという意味で、羊は本能的に他の羊とぶつかって、角が絡むまで前進し続けるので、羊飼いは羊を導く必要があるということ。 「悔亡」は後悔することがなくなるということ。 「羊(ひつじ)を牽(ひ)けば悔い亡(ほろ)びん」とも読む。
権理通義(けんりつうぎ)
様々なものに当てはまる原理で、人が生まれた時から持っている権利。 「権理」は権利のこと。 「通義」は世間一般に受け入れられている道理。
見利忘義(けんりぼうぎ)
自分の利益のみを追求し、正しい行いや倫理的な原則を忘れてしまうこと。 利己主義が過ぎて、道徳が失われてしまう状態を表す言葉。
賢良方正(けんりょうほうせい)
賢くて行いが正しいということ。 または、中国の漢や唐の時代以降に行われた、官吏を登用するときの試験の科目の名前。 「賢良」は賢くて素直なこと。 「方正」は行いが正しいという意味。
牽攣乖隔(けんれんかいかく)
心はお互いに惹かれあっていても、遠くに離れていること。 「牽攣」はお互いに心が惹かれあうこと。 「乖隔」は遠く離れていること。 中国の唐の詩人の白居易が友人へ贈ったとされる手紙から。
堅牢堅固(けんろうけんご)
守りが非常に固くて、容易に破れたり壊れたりしないこと。 または、極めて丈夫なこと。 「堅牢」と「堅固」はどちらも非常に硬いという意味で、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
黔驢之技(けんろのぎ)
自身の力量を自覚せずに、人に見せて力量の拙さから恥をかくこと。 または、見た目がよいだけで中身のない技量のこと。 「黔」は中国の黔州という地名。 「驢」は動物のろばのこと。 ろばがいなかった黔州にろばを放すと、虎は自分よりも体の大きなろばを初めて見て恐れたが、ろばは虎を蹴るだけで、それ以外何もできないとわかると、虎はろばを食い殺したという故事から。
懸腕直筆(けんわんちょくひつ)
書道の基本的な筆の使い方のこと。 姿勢を整えて、肘を脇から離して腕を水平に上げ、筆を垂直に持つ書き方をいう。 「懸腕」は腕をつけずに浮かせること。 「直筆」は垂直に筆を持つこと。
懸腕枕腕(けんわんちんわん)
書道の基本的な筆の使い方のこと。 懸腕法と枕腕法のこと。 懸腕法は、姿勢を整えて、肘を脇から離して腕を水平に上げ、筆を垂直に持つ書き方。 枕腕法は、紙の上に左の手のひらを伏せて、左の手を右の手の枕のようにして構える書き方。
下化衆生(げけしゅじょう)
菩薩が全ての人々を救い悟りへ導くこと。 仏教の言葉で、上を向けばさらに高い次元の悟りを目指し、下を向けば全ての人々を救おうとするということから。
月卿雲客(げっけいうんかく)
公卿と殿上人のこと。 または、高い身分の人のこと。 「月卿」は三位以上の公卿。 「雲客」は宮中での昇殿を許された雲上人、殿上人。 古代中国では宮中を天にたとえ、日を天子に、月を臣下にたとえていたということから。
元軽白俗(げんけいはくぞく)
中国の中唐の詩風を批判した言葉。 「元」は元槇、「白」は白居易のことで、どちらも中唐の詩人のこと。 中国の北宋の詩人の蘇軾が批判して言った言葉で、元槇は軽薄で、白居易は卑俗であるという意味。
原憲之貧(げんけんのひん)
心は清らかだが、貧乏なことのたとえ。 孔子の弟子の原憲(げんけん)は、貧しくても満足していたという話から。
香火兄弟(こうかけいてい)
中国の遊女の間で行われた義兄弟の誓いの儀式。 香を焚いて行うことから。
口血未乾(こうけつみかん)
約束をしてから、まだあまり時間が経っていないこと。 中国の昔の儀式で、諸侯が盟約を結ぶ時に牛の血をすするというものがあり、その血が乾いていないということから。 「口血(こうけつ)未(いま)だ乾かず」とも読む。
高潔無比(こうけつむひ)
他と比べられないほどに、心の品格が高く、清らかな様子。 「高潔」は心に品格があり、清らかなこと。 「無比」は比べられるものが存在しないこと。
高軒寵過(こうけんちょうか)
身分の高い人が訪ねてくること。 「高軒」は他人の車の敬称で、立派な車という意味。 「寵過」は名誉ある来訪という意味。 中唐の詩人、李賀の文才を伝え聞いた韓愈と皇甫湜が訪ねると、七歳だった李賀がその場で「高軒過」と題した詩を作ったという故事から。
黄絹幼婦(こうけんようふ)
二人の判断が完全に同じになること。 または、物事を正確に理解すること。 または、「絶妙」という言葉の隠語。 または、素晴らしい文章のたとえ。 「黄絹」は色のついている糸という意味で、漢字の「絶」のこと。 「幼婦」は少女という意味で、漢字の「妙」のこと。 古代中国の魏の曹操が楊修と曹娥の石碑を通ると、石碑には「黄絹幼婦、外孫セイ臼」と書いてあった。 「外孫」は女子という意味で、漢字の「好」のこと、「セイ臼」は香辛料を挽く臼のことで、香辛料は舌に辛いという意味から、漢字の「辞」のこと。 合わせると「絶妙好辞」と解釈して、楊修と答えを合わせると同じになったという故事から。 「絶妙好辞」は素晴らしい文章や言葉という意味もある。
高山景行(こうざんけいこう)
徳が高く、素晴らしい人のたとえ。 人々が仰ぎ見る高い山と、人々の規範となる大きな道という意味で、素晴らしい人格を山や道にたとえた言葉。 「高山」は高い山のこと。 「景」は大きいこと。「行」は道のこと。
荒誕無稽(こうたんむけい)
言動などに裏付けがなく、無責任で適当なこと。
光中化仏(こうちゅうけぶつ)
主となる仏像の後ろの光の部分にある小さな仏像。
荒唐不稽(こうとうふけい)
根拠もなにもなく、でたらめなこと。 「荒唐」はでたらめなこと。 「不稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
荒唐無稽(こうとうむけい)
根拠も何もなく、でたらめなこと。 「荒唐」はでたらめなこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。 「無稽荒唐」ともいう。
功徳兼隆(こうとくけんりゅう)
素晴らしい功績があり、それに見合った人徳があること。 「功徳」は功績と人徳。 「兼隆」は盛んな様子。 中国の唐の皇帝の太宋を褒め称えた言葉から。
行動半径(こうどうはんけい)
船舶や航空機などが途中で補給せずに往復できる距離のこと。 または、人や動物が行動する範囲のこと。 「半径」は中心を出発点とした、外周までの距離。
口蜜腹剣(こうみつふくけん)
心地よい言葉をかけながら、心の中には悪意が満ちていること。 「口蜜」は甘い言葉、丁寧な言葉のこと。 「腹剣」は腹の中に剣があるという意味から、心に悪意があることのたとえ。 一見丁寧で親切に見えるが、邪な心を持っている人のことをいう。 中国の唐の時代の宰相、李林甫の計算高い狡賢さを評した言葉。 「口に蜜有り腹に剣有り」を略した言葉。
刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
時代の変化を知らずに、古い考えや昔からの習慣にこだわって、融通がきかないことのたとえ。 中国の春秋時代、楚の人が舟で川を渡っているときに川に剣を落としてしまったので、慌てて剣を落とした位置を舟に記した。 向こう岸に着いた後に、舟に記した位置をたよりに水中を探したという故事から。 「舟に刻みて剣(けん)を求む」とも読む。
国民主権(こくみんしゅけん)
国家を統治するための、最も大きな権力は国民が持っているという考え。 「主権」は国家の最も大きい権力。
鵠面鳩形(こくめんきゅうけい)
飢えて痩せ細っている人の様子。 「鵠面」は鳥のくぐいのようにやせほそった顔のこと。 「鳩形」は鳩のように腹がへこんでいて、胸が突き出た体型のこと。 「鳩形鵠面」ともいう。
鵠面鳥形(こくめんちょうけい)
飢えと疲労で痩せ細って、衰えている様子。 「鵠面」は鳥の白鳥のように痩せ細った顔のこと。 「鳥形」は鳥のように痩せ細っていること。
虎渓三笑(こけいさんしょう)
あることに夢中になって、他のことを全て忘れてしまうこと。 「虎渓」は中国の江西省の廬山にあったとされる谷の名前。 「三笑」は三人で笑うこと。 中国の東晋の高僧の慧遠は、廬山の寺にこもって、虎渓よりも外に出ないと誓っていたが、詩人の陶潜と道士の陸修静を見送るときに話に夢中になり、虎の吠える声で虎渓を超えてしまった事に気づき、三人で大笑いしたという故事から。
虎穴虎子(こけつこし)
危険なことをしなければ、大きな利益や功績を得ることはできないということ。 「虎子」は虎の子ども。 虎の子どもを捕らえるためには、危険な虎の巣穴に入るしかないという意味から。 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を略した言葉。
滑稽洒脱(こっけいしゃだつ)
文章や話が機知に富んでいて、俗気がなく洗練されていること。 「滑稽」は弁舌が上手く、思うように出来ること。 「洒脱」はさっぱりとしていて洗練されていること。
滑稽之雄(こっけいのゆう)
次々と様々な知恵が出てくる賢い人。 「滑稽」はすぐれた表現で、是非を言いくるめること。または、そのような人のこと。
困苦欠乏(こんくけつぼう)
生活に必要なものが足りないほどに生活が苦しいこと。 「欠乏」は必要なものが足りないこと。
豪華絢爛(ごうかけんらん)
目がくらむほど美しく、贅沢で煌びやかな様子。 「豪華」は華やかで贅沢なこと。 「絢爛」は目がくらむほど美しいこと。 「絢爛豪華」ともいう。
合歓蠲忿(ごうかんけんふん)
植物の合歓木(ねむのき)は、怒りを取り除いてくれるということ。 「合歓」は合歓木のこと。 「蠲」は忘れること。 「忿」は怒ること。 「合歓(ごうかん)忿(いか)りを蠲(のぞ)く」とも読む。
剛健質朴(ごうけんしつぼく)
飾り気がなく素直で、心も体も力強く頼もしいこと。 「剛健」は心と体のどちらも力強く頼もしいこと。 「質朴」は飾り気がなく素直なこと。 「質朴剛健」ともいう。
妻子眷族(さいしけんぞく)
妻と子どもなどの身内のことで、血縁関係のある親族のこと。 「妻子眷属」とも書く。
犀舟勁檝(さいしゅうけいしゅう)
頑丈な舟と強い櫂(かい)。 「犀舟」は硬くて壊れにくい舟。 「勁」は強いこと。 「檝」は舟をこぐための櫂。
才色兼備(さいしょくけんび)
才知と美しい容姿を兼ね備えている女性。 聡明で美しい女性のこと。 「才色」は才知と美しい容姿。 「兼備」は兼ね備えるという意味。
才徳兼備(さいとくけんび)
すぐれた才能と知恵、人徳を持っていること。 「才徳」は才能、知恵、人徳。 「兼備」はどちらも身に付けていること。
再拝稽首(さいはいけいしゅ)
頭を深く下げて丁寧にお辞儀をすること。 または、手紙の最後に記して敬意を示す言葉。 「再拝」は二度拝むという意味の言葉。 「稽首」は頭を地面につけてお辞儀をすること。
数見不鮮(さくけんふせん)
珍しいことでも、何度も遭遇していると珍しくなくなるということ。 いつも顔を合わせている人に対しては、新鮮味がなくなるという意味から。 「数」はしばしばや何度も、たびたび。 「数(しばしば)見れば鮮(せん)ならず」とも読む。
鑿窓啓牖(さくそうけいゆう)
多くの考え方を学んで見識を広めること。 「鑿」は穴を空ける、穿つ。 「啓」は開くこと。 「牖」は窓のこと。 閉じている窓を開いて光を取り入れるという意味から。 「窓を鑿(うが)ち牖(まど)を啓(ひら)く」とも読む。
左建外易(さけんがいえき)
正しくないやり方で自身の勢力を大きくすること。 または、地方で反旗を翻すこと。 「左建」は道理にもとる方法で勢力を伸ばすこと。 「外易」は君主からの命令を勝手に変えること。
左戚右賢(させきゆうけん)
親族を低い地位の左側に、賢者を高い地位の右側に置くこと。 卑しいものを左側、尊ぶものを右側に置く中国の漢の時代の風習。 「右賢左戚」ともいう。
詐謀偽計(さぼうぎけい)
相手を騙して罠にはめる策略。 「詐謀」と「偽計」はどちらも相手を騙すための策略。
左右傾側(さゆうけいそく)
その時の状況に応じて都合がいいものに従うこと。 「傾側」は傾いて斜めになる、または、傾けて斜めにすること。転じて、勢いのあるものに従うこと。
三角関係(さんかくかんけい)
三つのものの間のかかわり。 主に男女三人の間にある恋愛関係をいう言葉。 「三角」は三角形。 「関係」はかかわり、つながり。
三十六計(さんじゅうろっけい)
逃げるべきときには逃げるのが最もよい計略であるということ。 古代中国の三十六種の兵法の一つで、その中で最もよいとされる計略。 「三十六計逃ぐるに如(し)かず」を略した言葉。
罪疑惟軽(ざいぎいけい)
罰を重くするか軽くするか悩ましい時には、軽くした方がよいということ。 「罪(つみ)の疑(うたが)わしきは惟(これ)軽くす」とも読む。
座薪懸胆(ざしんけんたん)
目的を果たすために、苦難に耐えて機会を待つこと。 「座薪」は固い薪の上に座ること、「懸胆」は枕元に苦い肝を懸けて、寝起きになめること。 あえて固い薪の上に座り、寝起きに苦い肝をなめることで、復讐心を忘れないようにしつつ、わき立たせるという意味から。
四海兄弟(しかいけいてい)
人と接するときにまごころと礼儀を持てば、人は兄弟のように親しくなれること。または、親しくするべきだということ。 「四海」は四つの方向の海のことから全世界という意味。
使穴可入(しけつかにゅう)
恥ずかしくて我慢できないこと。 穴があったら入りたいということから。 「穴(あな)を使(し)て入(い)る可(べ)からしむ」とも読む。
子見南子(しけんなんし)
礼の道を守るために、周りに惑わされず自分の考えを信じること。 「南子」は、衛の国王霊公の夫人。 孔子は、衛の国王霊公に招かれた際、夫人の南子に謁見することが礼の道と考えたが、弟子の子路は南子の素行の悪さから謁見を嫌がり不快に思った。 しかし孔子は「私にやましいところがあれば天が私を見捨てるだろう」と誓いを立て、考えを変えなかったという故事から。
子建八斗(しけんはっと)
優れた才能を激賞した言葉。 「子建」は魏の曹植という人物の字(あざな)。 「八斗」は量の単位のことで、十斗で一石。 宗の謝霊運が「天下が一石の才とするならば曹植の詩の才は八斗を得る」と激賞した故事から。
屍山血河(しざんけつが)
この上なく激しい戦闘のこと。 または、その惨状のこと。 「屍山」は死体の山、「血河」は血の河のことで、激しい惨状の様子。
孜孜不倦(ししふけん)
途中でやめることなく、ずっと努力し続けること。 「孜孜」は熱心に努力すること。 「倦」は何度も続いて嫌な気分になること。 「孜孜(しし)として倦(う)まず」とも読む。