「道徳」に関連する四字熟語 — 55 件
「道徳」に関連する四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全55件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
安宅正路(あんたくせいろ)
仁と義のたとえ。 「安宅」は住み心地の良い家のことで、安らかな身の置き場の意から、仁のたとえ。 「正路」は人の歩むべき正しい道という意から、義のたとえ。
為善最楽(いぜんさいらく)
善い行いをすることが一番楽しいことであるということ。 「善(ぜん)を為(な)すこと最も楽(たの)し」とも読む。
君臣有義(くんしんゆうぎ)
主君と家臣の間柄を支えるのは、道理にかなった筋目だということ。 「義」は人として行うべき正しい筋道。 儒教が守るべきとした五つの人の道(五倫)の一つで、『孟子』は父子・夫婦・長幼・朋友のあり方と並べてこれを挙げた。 「君臣(くんしん)義(ぎ)有り」とも読む。
見利忘義(けんりぼうぎ)
自分の利益のみを追求し、正しい行いや倫理的な原則を忘れてしまうこと。 利己主義が過ぎて、道徳が失われてしまう状態を表す言葉。
元亨利貞(げんこうりてい)
易経で乾の卦のもつ四つの徳のこと。 「元」は全てのものが生まれる根源。 「亨」は全てのものが成長すること。 「利」は開花すること。 「貞」は実を結ぶこと。 天の四つの徳として春夏秋冬、仁礼義智に配したもの。 易経の占いの結果で、積極的に徳を積み、正しい操を守れば、全てのことは上手くいくという意味。 「元(おお)いに亨(とお)る、貞(ただ)しきに利(よろ)し」とも読む。
恒産恒心(こうさんこうしん)
ある程度の財産と安定した職業のない人物は、道徳心や良心を無くさないようにすることは出来ないという意味。 「恒」は安定していること。 「産」は財産や職業のこと。 「心」は良心や道徳心。 「恒産無ければ恒心無し」を略した言葉。
公序良俗(こうじょりょうぞく)
社会の状態を安定させるための決まりと、一般的に良いとされている昔からの習慣や道徳の考え方のこと。 ”公共の秩序”と”善良な風俗”を略したもの。 法の解釈や適用をするときの基準の一つであり、全ての法の基本となる理念。 「公序」は公共の守るべき決まりのこと。 「良俗」は世間から認められている習慣や道徳の考え方のこと。
浩然之気(こうぜんのき)
ゆったりとした壮大な気持ち。 天地に恥じることのない道義にかなった行動をすることで、心に自然と生まれてくる強い精神のこと。 「浩然」は広くて大きいこと。
孝悌忠信(こうていちゅうしん)
親や年長者によく仕え、真心があっていつわらないこと。儒教が重んじた四つの徳をいう。 「孝」は親を大切にすること、「悌」は兄や年長者によく従うこと。 「忠」は真心を尽くすこと、「信」はいつわりのないこと。 「孝悌」は「孝弟」とも書く。 「忠信孝悌(忠信孝弟)」ともいう。
洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)
天下を治めるうえでよりどころとなる、九つの原則。 「洪」は大きい、「範」は手本となるのり、「疇」は同じたぐいのまとまり。 五行・五事・八政・五紀・皇極・三徳・稽疑・庶徴・五福の九つをさす。 殷の箕子が周の武王に語ったという形で、『書経』の「洪範」の篇に記されている。
光被四表(こうひしひょう)
人徳や恩恵が世の中に広く行き渡ること。 「光被」は光が広く行き渡ること。 「四表」は東西南北の四方の端まで行き渡ること。 「四表(しひょう)に光被(こうひ)す」とも読む。
五倫五常(ごりんごじょう)
人として守るべき道徳のこと。 「五倫」は五つの道徳法則のことで、父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信。 「五常」は五つの徳目で、仁、義、礼、智、信。 どちらも儒教の教え。
左程右準(さていゆうじゅん)
全ての行動が道徳的な手本の通りなこと。 「程」や「準」はどちらも物事を行う上での基準。
三綱五常(さんこうごじょう)
儒教の言葉で、人として守るべき道徳と、常に行うべき道義のこと。 「三綱」は主君と臣下、父親と子、夫と妻の間の三つの道徳のこと。 「五常」は仁、義、礼、智、信の常に行うべき五つの道義のこと。
三従四徳(さんじゅうしとく)
昔の中国の女性への教え。 「三従」は従うべき三つのことで、幼い時は父親に従い、嫁いだ後には夫に従い、年老いたら子どもに従うべきであるということ。 「四徳」はいつもの生活で心がけるべき四つのことで、女性としての節操を守ることをいう婦徳、言葉遣いをいう婦言、身だしなみをいう婦容、家事をいう婦功のこと。
三十而立(さんじゅうじりつ)
三十歳になって、自分の中の道徳観や学識が確立して、それが自信になって思想が固まること。 孔子が自身の生涯を振り返って言った言葉。 三十歳の異名の「而立」の語源。 「三十にして立つ」とも読む。
在邇求遠(ざいじきゅうえん)
人としての正しい道は身近なところに求めるべきなのに、人は遠いところにあるものを求めようとするということ。 親や年長者など相応に敬うなど身近なことから始めれば、結局天下はうまく治まるという孟子の言葉から。
子為父隠(しいふいん)
子が父親の犯した罪や過失をかばって隠すこと。 身内の不正を世間にさらすよりも、肉親としての情によって庇護するほうが人の道にかなうとする立場を表す。 孔子が、直き者のあり方を問われた際、正直とは身内の過ちを暴くことではなく、親子が互いにかばい合うその情の内にこそ備わるものだと説いたことに由来する。 規範や法の順守よりも親への情愛を上位に置く、儒教的な倫理観を示す語。
至徳不孤(しとくふこ)
徳さえあれば人から嫌われることもなく、周りに同じような人たちが集まるため、孤独になることはないということ。 「至」は至って。きわめて。この上なく。 「徳」はよい人格。 「至徳(しとく)は孤(こ)ならず」とも読む。
修己治人(しゅうこちじん)
自身の知識を高めて、精神を磨き、徳を積んでから世の中を正しく治めること。 自身の修養に励み、高く積んだ徳で人々を感化して、世の中を平和に正しく治めることをいう。 儒教の根本思想。 「己を修めて人を治む」とも読む。
修身斉家(しゅうしんせいか)
自身の心がけや普段の行いを正し、円満な家庭を築くこと。 「修身」は自身の心と行動を正すこと。 「斉家」は不満のないように家庭を整えて治めること。 儒教の経書『大学』にある、儒者の基本を説く八条目のうちの二つ。 「身を修め家を斉(ととの)う」とも読む。
衆酔独醒(しゅうすいどくせい)
周囲の全ての人が道徳を失っているが、自分だけは正しく生きているということ。 周りにいる全ての人は酒に酔っているが、自分だけは酔わずに醒めているという意味から。 古代中国の戦国時代の楚の詩人、屈原が讒言によって追放されたときに、漁師になぜさまよっているかと聞かれて返した言葉で、「衆人皆酔えるに、我独り醒めたり」を略した言葉。
守節死義(しゅせつしぎ)
節操を頑なに守り、道義のために命を捨てること。 「義(ぎ)を守(まも)りて節(せつ)に死(し)す」とも読む。
傷天害理(しょうてんがいり)
自然に定まっている、天の道徳に背くこと。 「傷」と「害」はどちらも壊すということ。 「理」は道理のこと。 「天を傷つけ理を害す」とも読む。
傷風敗俗(しょうふうはいぞく)
道徳を乱して、社会に害を与えること。 「傷風」と「敗俗」はどちらもよい風俗に害を与えるということ。 「風(ふう)を傷(そこな)い俗(ぞく)を敗(やぶ)る」とも、「風(ふう)を傷(やぶ)り俗(ぞく)を敗(やぶ)る」とも読む。
十誡五倫(じっかいごりん)
キリスト教の十の戒律と、儒教の人として守るべき五つの道。 「十誡」はキリスト教でモーセが神から与えられた戒律のこと。 「五倫」は孟子によって提唱された五つの道徳法則のこと。 「十戒五倫」とも書く。
而立之年(じりつのとし)
三十歳になって、自分の中の道徳観や学識が確立して、それが自信になって思想が固まること。 孔子が自身の生涯を振り返って言った言葉。 三十歳の異名の「而立」の語源。
仁義多責(じんぎたせき)
仁愛と正義を備えている人は、果たすべき社会的責任が大きくなるということ。 「仁義(じんぎ)は責(せ)め多し」とも読む。
水到渠成(すいとうきょせい)
学問を身につけると、それに伴って徳も自然に備わるということ。または、物事は手を加えなくても、時がたてば自然と望んだとおりになるということ。 「渠」は溝や堀のことで、水が流れると、土が削られていって、水の流れだけで溝が出来上がるという意味から。 「水(みず)到(いた)りて渠(きょ)成る」とも読む。
政者正也(せいしゃせいや)
政治とは正しいことを行うことであるという考え。 孔子が季康子に政治とは何かを問われたとき、「政(まつりごと)は正しさであり、為政者がまず自らを正すなら、不正を働く者はいなくなる」と答えた故事に基づく。 「政(せい)は正(せい)なり」とも読む。
生知安行(せいちあんこう)
生まれた時から人としての正しい道を知っていて、苦労することなく実際に行うこと。 「安行」は悩むことなく行うこと。 努力することなく人の道を知り、それを行うことが出来るという意味から。 「学知利行」、「困知勉行」とともに、人の道を修養する三つの段階のことをいう。
世道人心(せどうじんしん)
この世の道徳と、その道徳を守る人たちの心。 「世道」は人が人として守るべき道徳のこと。 「人心」は多くの人の心。
先義後利(せんぎこうり)
人が守るべき道徳を一番に考えて、利益を二の次に考えること。 「義」は人としての道徳、仁義。 「利」は利益。 人の上に立つ人の心構えをいう言葉。 「義を先(さき)にして利を後(あと)にす」とも読む。
先難後獲(せんなんこうかく)
先に難事に取り組み、利益は後回しにすること。 まずは人のためになることを行い、自分の利益になることは後回しにすること。 または、苦労した後に利益を得ること。 「先難」は困難な物事を先に解決すること。 「後獲」は利益を後回しにすること。後で利益を得ること。 「難(かた)きを先(さき)にし獲(う)るを後(のち)にす」とも読む。
大義名分(たいぎめいぶん)
ある行動に対して根拠となる正当な理由や建前のこと。 「大義」は人として大切な道義。 「名分」は身分や立場に伴う本分のこと。 本来は身分や立場に応じた守るべき本分や道義のこと。
体元居正(たいげんきょせい)
善や徳を身につけて、常に正しい立場に身を置くこと。 「体」は身につけることや実際に行うこと。 「元」は善や正しいこと。 「居正」は正しい立場に身を置くこと。 「元(げん)を体(たい)して正に居(お)る」とも読む。
長幼之序(ちょうようのじょ)
年上と年下の間にある、守るべき社会的、道徳的な秩序のこと。 「長幼」は年齢が上の人と下の人。 「序」は順序、席次のこと。 儒教の五つの道徳法則、五倫のうちの一つ。
長幼有序(ちょうようゆうじょ)
年上と年下の間にある、守るべき社会的、道徳的な秩序のこと。 「長幼」は年齢が上の人と下の人。 「序」は順序、席次のこと。 儒教の五つの道徳法則、五倫のうちの一つ。
天理人情(てんりにんじょう)
自然の道理と人の行うべき正しい道。 「天理」は全ての物事の釣り合いが取れる、正しい道理。 「人情」は人の行うべき正しい道。
徳性滋養(とくせいじよう)
道徳心を育てること。 「徳性」は生まれつきに持っている道徳的な性質。 「滋養」は育てるという意味。
道揆法守(どうきほうしゅ)
道理を基準に物事をはかり、自ら法を守ること。 「道揆」は道理に基づいて物事をはかることで、政治を行う上位の者への教訓。 「法守」は法を守ることで臣下など下位の者への教訓。
道之以徳(どうしいとく)
道徳心を育てることで、人々は各々に考え、正しい生き方や考え方をするようになるということ。 「之(これ)を道(みちび)くに徳を以(もっ)てす」とも読む。
道心堅固(どうしんけんご)
道徳心を堅く守り通すこと。 「道心」は是非や善悪をしっかりと判断して、正しい道を守って行動しようとする心、道徳心。 「堅固」は意志が固く、動かされないこと。
背信棄義(はいしんきぎ)
信義に背いて、道義を捨てること。 「背信」は信頼、信義を裏切ること。 「棄義」は人としての道義を忘れること。
博文約礼(はくぶんやくれい)
数多く様々な書物を読んで学問を修め、礼を基準にまとめて実際に行うこと。 「博文」は数多くの書物を読んで学ぶこと。 「約」は締めくくる、まとめるという意味。 「礼」は儒教で重要とされる道徳や、社会的規範のこと。 「博く文を学び、之を約するに礼を以てす」を略した言葉。
必由之路(ひつゆうのみち)
人が守るべき道理。 「必由」は必ず通っていくこと。 「路」は道のこと。 人が必ず通らなければならない道という意味から。
父為子隠(ふいしいん)
父親が我が子の罪や過ちを表沙汰にせず、そっとかばい隠すこと。 子の非をあえて公にしないのが親としての自然な情であり、そうした肉親の情愛のうちにこそ真の正しさがあるという見方に基づく。 他人の過ちを告発する行いを「正直」とする考えに対し、孔子は、親子が互いに庇護し合う関係にこそ人倫の要があると論じた。 血縁の情を社会的な規律に優先させる態度をいう。
風紀紊乱(ふうきびんらん)
社会の道徳や規律が乱れること。または、乱すこと。 特に男女の交際の節度のこと。 「紊乱」は乱れる、または乱すという意味。
夫婦有別(ふうふゆうべつ)
夫と妻とでは受け持つ役目が異なり、たがいにその区別をわきまえるべきだということ。 「別」はここでは、務めのうえでの区別。 儒教が守るべきとした五つの人の道(五倫)の一つで、『孟子』は父子・君臣・長幼・朋友のあり方と並べてこれを挙げた。 「夫婦(ふうふ)別(べつ)有り」とも読む。
父子有親(ふしゆうしん)
親と子の間柄を支えるのは、たがいをいつくしむ情だということ。 「親」はここでは、身近な者どうしの深い情愛。 儒教が守るべきとした五つの人の道(五倫)の一つで、『孟子』は君臣・夫婦・長幼・朋友のあり方と並べてこれを挙げた。 「父子(ふし)親(しん)有り」とも読む。
不智不徳(ふちふとく)
知恵や学識がなく、正しい行いや品性が欠けていること。 「智徳」は知恵や学識、知識と道徳や人格を兼ね備えていること。 「智徳」に否定の意味の「不」を添えた言葉。 「不知不徳」とも書く。
朋友有信(ほうゆうゆうしん)
友人どうしの間で最も大切なのは、たがいに信じあうことだということ。 「朋友」は友人。「有信」は信義があること。 儒教が守るべきとした五つの人の道(五倫)の一つで、『孟子』は父子・君臣・夫婦・長幼のあり方と並べてこれを挙げた。 「朋友(ほうゆう)信(しん)有り」とも読む。
六言六蔽(りくげんのりくへい)
人が持つ六言という六つの徳は、学問や人格修養を怠れば六蔽という六つの弊害を生むということ。
理非曲直(りひきょくちょく)
物事の「善と悪」や「正と不正」のこと。 「理非」は道理にかなうこととかなわないこと、「曲直」は曲がっていることとまっすぐなこと。
良知良能(りょうちりょうのう)
人が生まれた時から持っている正しい心の働きと能力のこと。 孟子の性善説に基づく考え方で、誰に教わるでもなく、子が親を尊敬して、親しみを持つような類いのことをいう。
