凋氷画脂とは

四字熟語 | 凋氷画脂 |
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読み方 | ちょうひょうがし(ちょうひょうかくし) |
意味 | 苦労するだけで、なんの成果も得られないこと。 氷に彫刻して、脂に絵を描くという意味で、どちらも跡形も無くなるということから。 「氷に凋りて脂に画く」とも読む。 「凋冰画脂」とも書く。 |
出典 | 『甲乙剰言』 |
異形 | 凋氷画脂(ちょうひょうかくし) |
凋冰画脂(ちょうひょうがし) | |
凋冰画脂(ちょうひょうかくし) | |
漢検級 | 準1級 |
場面用途 | 無駄骨折り |
類義語 | 画脂鏤氷(がしろうひょう) |
使用されている漢字
「凋」を含む四字熟語
「氷」を含む四字熟語
一片氷心(いっぺんのひょうしん)
濁りやけがれがなく、綺麗で澄んでいる心。 ひとかけらの氷のように透き通っているということから。 「一片冰心」とも書く。
夏虫疑氷(かちゅうぎひょう)
見識が非常に狭いこと。 世間のことを知らない人が、自分の知っていること以外のことを信じようとしないことをいう。 夏の季節しか生きることのできない虫は、冬に氷があるということを信じようとしないということから。 「夏虫氷を疑う」とも読む。 「夏虫疑冰」とも書く。
画脂鏤氷(がしろうひょう)
苦労したわりに大した成果を得られないこと。 または、意味のないことに力を使うことのたとえ。 あぶらに絵を描いて、氷に彫刻をするということで、どちらも残らずに消えてしまうという意味から。 「脂に画き氷に鏤む」とも読む。 「画脂鏤冰」とも書く。
月下氷人(げっかひょうじん)
男女の間に入り、結婚の手助けをする人。仲人。 「月下」は「月下老人」を略したもので、縁結びの神のこと。 「氷人」は氷の上で氷の下にいる人と話しをする夢を見たため、その夢について占ってもらうと「結婚の手助けをする前触れだろう」と言われ、後にその通りになったという故事から仲人を意味する。
敲氷求火(こうひょうきゅうか)
間違っているやり方をしても、苦労するだけで目的を果たすことはできないということ。 火を起すために氷をたたくという意味から。 「氷を敲いて火を求む」とも読む。
虎尾春氷(こびしゅんぴょう)
極めて危険なことのたとえ。 または、危険なことをすることのたとえ。 虎の尾を踏んで、春の厚みの無い氷の上を歩くという意味から。 「虎尾春冰」とも書く。
「画」を含む四字熟語
一措一画(いっそいっかく)
文字の一つの点、一つの筆画、主に漢字についていう。 または、文字の一つ一つの細かいところに気をつけて、丁寧に書くこと。
一点一画(いってんいっかく)
文字の一つの点、一つの筆画、主に漢字についていう。 または、文字の一つ一つの細かいところに気をつけて、丁寧に書くこと。
画虎類狗(がこるいく)
才能のない者が、すぐれているものの真似をしても、見苦しい結果にしかならないということのたとえ。 虎の絵を描いても、犬にしか見えないということから。 後漢の将軍の馬援が、豪傑の杜季良の真似をしていた兄の子を手紙で戒めたという故事から。 「虎を画いて狗に類す」とも読む。
画脂鏤氷(がしろうひょう)
苦労したわりに大した成果を得られないこと。 または、意味のないことに力を使うことのたとえ。 あぶらに絵を描いて、氷に彫刻をするということで、どちらも残らずに消えてしまうという意味から。 「脂に画き氷に鏤む」とも読む。 「画脂鏤冰」とも書く。
画蛇添足(がだてんそく)
余計なものをつけたすこと。 蛇に足を付け足した絵を描くという意味から。 中国の楚の国のとある家の使用人たちが、蛇の絵を最初に描いた人が酒を飲めるという賭けをした。 一番最初に書き終えた人は余裕があったために調子に乗り、蛇に足を付け足した絵を描くと蛇ではないと言われて酒を奪われたという故事から。 一般的に「蛇足」という形で使われることが多い言葉。 「蛇を画きて足を添う」とも読む。
画竜点睛(がりょうてんせい)
物事の一番重要な部分のこと。 または、最後の仕上げに手を加える重要な部分のこと。 「画竜」は絵の竜。「点睛」は目を書くこと。 「画竜点睛を欠く」と用いれば、他の部分は良い出来だが最後の部分が物足りないという意味となる。 南朝梁の画家の張僧ヨウが、安楽寺の壁に竜の絵を描いたが、目を描くと絵から出て飛び去ってしまうといって目を描かなかった。その話を信用しなかった人たちが、無理やり目を描かせたところ本当に竜が飛び去ってしまったという故事から。 「竜を画いて睛を点ず」とも読む。