「ん」で終わる四字熟語
「ん」で終わる四字熟語 — 1323 件
寸馬豆人(すんばとうじん)
遠くにいる人や馬が小さく見えること。または、絵画の背景として書かれている人や馬が小さいこと。 「寸」は長さの単位で、短い長さのたとえ。 「寸」と「豆」はどちらも小さいことのたとえ。
随機応変(ずいきおうへん)
状況の変化に応じて対処する方法を適切にかえること。 「応変」は変化に応じて対処すること。
井蛙之見(せいあのけん)
広い世間を知らず、自分だけの狭い見識にとらわれていること。井の中の蛙大海を知らずと同じ意味。
誠意誠心(せいいせいしん)
損得を考えず人に尽くそうとする純粋な気持ちのこと。 または、そのような気持ちを持って人に接すること。 「誠意誠心」ともいう。
清音幽韻(せいおんゆういん)
他のものよりも優れている文章のたとえ。 「清音」は濁りがなく澄んでいる音声。 「幽韻」は言葉にできないほど奥深い味わいがあること。 北宋の王安石が欧陽脩の文を評価した時の言葉。
臍下丹田(せいかたんでん)
漢方医学で気を集中して力を込めると健康を保ち、元気や勇気が沸くとされているへそから三寸ほど下あたりのこと。 「丹田」はその箇所の名前。
星火燎原(せいかりょうげん)
最初は小さい力のものが、成長して強大になり手に負えなくなること。 「星火」は星の光のように小さなもの。 「燎原」は広野を焼き払うこと。 反乱や一揆が次第に大きくなっていき、防げなくなることをたとえたもの。
星河一天(せいがいってん)
空一杯に、数え切れないほどの星が川のように輝いて見える様子。 「星河」は天の川のこと。 「一天」は空全体という意味。
聖経賢伝(せいけいけんでん)
聖人が作った書物と、それをもとに賢者が注釈や解説を加えた書物の総称。
性行淑均(せいこうしゅくきん)
性質や行動が素直で公平なこと。 「性行」は性質と行動。 「淑均」は素直で物事を全て同等に扱うこと。
政在選賢(せいざいせんけん)
優れた政治を行うには、賢明な人材を見極め、起用することが最も大切であるとする考え。 「政(まつりごと)は賢(けん)を選(えら)ぶに在(あ)り」とも読む。
青史汗簡(せいしかんかん)
歴史書のこと。 「青史」は歴史。 「汗簡」は文書や書籍のこと。 紙ができる前の古代中国では、青竹を火であぶり、汗のように出る油を取り除いたものに文字を書いていたことから。
西施捧心(せいしほうしん)
同じ行動でも、人物や状況の違いによって善悪の差が生じること。 または、病気に苦しむ美しい女性の様子のこと。 「西施」は越の有名な美女の名前。 病を患った西施は、眉をひそめながら痛む胸をおさえて歩くことが多かったが、多くの人がその姿を美しいと見惚れた。 その様子を見ていた村の醜い女性が、真似をして同じように歩くと、皆が逃げ出したという故事から。
西狩獲麟(せいしゅかくりん)
文章を書くことを止めること。絶筆すること。 または、物事の終わりという意味。 または、狩りに行って麒麟を捕らえたという故事。 「麟」は太平の世で、天子の出現に応じて現れるとされる麒麟という聖獣のこと。 乱世の世に西の方で捕らえられ、神聖なはずの麒麟を人々は不気味だと恐れたのを見て、孔子は今まで自分がやってきたのは何だったのかと思い、『春秋』を最後に筆を置いたとされる故事から。
成性存存(せいせいそんそん)
天から与えられた、生まれ持った本性を大切にして、それを生かして目的を果たしたり、生命を全うすること。 「存存」は本性を保存して、保ち続けること。 「性を成し存(そん)を存(そん)す」とも読む。
清聖濁賢(せいせいだくけん)
酒の異名。 「聖」は聖人、「賢」は賢者のことで、曹操が禁酒令を出したときに、清酒のことを聖人とよび、濁り酒のことを賢人とよんで、見つからないように飲んでいたという故事から。
生生流転(せいせいるてん)
世の中の全ての物は、次々と生まれては時間の経過とともにいつまでも変化し続けていくという意味。 「生生」は次から次へと生まれていくこと。 「流転」は時間とともに常に変化し続けること。
青銭万選(せいせんばんせん)
非常にすばらしい文章のたとえ。 「青銭」は青銅の銭。 「万選」は何度も選びなおすこと。 青銅の銭は非常に質がよく、他の質の悪い銭の中に混ぜても、一万回でも間違えることなく、青銅の銭を選び出すことが出来るという意味から。 中国の官吏の試験の科挙を何度受けなおしても合格する、素晴らしい文章のことをいう。 唐の張サクの文章が素晴らしく、「青銭学士」と称されたという故事から。
清濁併呑(せいだくへいどん)
善も悪も全て受け入れること。 人としての器が大きく、どんなことでも受け入れること。 「清濁」は清らかなものと濁っているもののことで、善と悪や、賢者と愚者などのたとえ。 清らかなものも濁っているものも全てを飲み込むという意味から。 「清濁併せ呑む」という形で用いることが多い言葉。
斉東野人(せいとうやじん)
下品な田舎者。 田舎で生まれ育った愚かな人のたとえ。 「斉東」は中国の戦国時代の斉の国の東部。 「野人」は田舎で生まれ育った、品のない人。
成敗論人(せいはいろんにん)
その人物の価値や評価を、成功したか失敗したかという結果だけで判断すること。
萋斐貝錦(せいひばいきん)
小さな失敗を誇張して言ったり、実際には無いことを事実であるかのように言って、他人を罪に陥れること。 「萋斐」はあや模様の美しい様子。 「貝錦」は貝殻のような美しい模様をしている錦。 言葉を美しく飾り立てて、人を陥れるという意味から。
精疲力尽(せいひりきじん)
酷く疲れて弱ること。 「精(せい)疲れ力(ちから)尽く」とも読む。
清風故人(せいふうこじん)
季節が秋に変わって、秋のさわやかな風が吹いてくるのは、昔からの友人が久しぶり訪ねてきたかのようだということ。 「故人」は昔からの友人。 「清風故人来る」を略した言葉。
精明強幹(せいめいきょうかん)
物事に精通していて、仕事を成し遂げる能力が高いこと。 「精明」は物事に精通していること。 「強幹」は物事を成し遂げる能力が高いこと。
星離雨散(せいりうさん)
集まっていたものが、素早く散らばること。 星のように離れて、雨のように散らばるという意味から。
整理整頓(せいりせいとん)
必要の無いものを捨てて、乱れているものを整えて、綺麗に片付けること。 「整理」は乱れているものを整えること。または、いらないものを捨てること。 「整頓」は整った状態にすること。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
精力絶倫(せいりょくぜつりん)
心と体に元気が満ち溢れ、並外れてすぐれていること。 「精力」は心身の能力のことで、男性の性的能力をいうことが多い言葉。 「絶倫」は普通よりも非常にすぐれていること。
精励恪勤(せいれいかっきん)
全力を尽くして仕事や勉学に励むこと。 「精励」は全力で物事を行うこと。 「恪勤」は真剣に物事を行うこと。 「恪勤精励」ともいう。
世外桃源(せがいとうげん)
この世とは違う別の平和な世界。理想郷。 「世外」はこの世ではない別の世界のこと。 「桃源」は「桃源郷」を略した言葉で、別の世界にある平和で穏やかな世界をいう。 とある漁師が川をさかのぼって森の奥に進むと洞穴があり、その洞穴を抜けると、そこには桃の花が咲き乱れる美しい地があり、秦の乱から逃れてきた者たちが平和に暮らす理想郷を見つけたという故事から。
隻紙断絹(せきしだんけん)
文字が書かれている布や紙の切れ端。 「隻紙」は紙の切れ端。 「断絹」は布の切れ端。 貴重な文字が書かれている紙や布の切れ端のことをいう。
碩師名人(せきしめいじん)
すぐれた功績のある学者や、高い名声のある人。 または、徳の高い人や、人望のあつい人。 「碩師」は大学者。 「名人」は高い名声のある人。
赤手空拳(せきしゅくうけん)
誰から手を借りることなく、自分の力だけで物事を行うこと。 武器を持たずに、素手で敵に向かっていくという意味から。 「赤手」は素手。 「空拳」は手に何も持たない拳だけのこと。
積薪之嘆(せきしんのたん)
後から来た人が重用されて、先にいた人が下の立場になって苦労する悩みのこと。 古い薪の上に新しい薪が積み重ねられていき、古い薪は下のままになっているという意味から。 「積薪之歎」とも書く。
積水成淵(せきすいせいえん)
小さいものでも、数が多くなれば大きな力になるということ。 または、努力を積み重ねていけば願いを叶えることが出来るということ。 少しの水も集まれば淵になるという意味から。 「積水(せきすい)淵(ふち)を成す」とも読む。
刺草之臣(せきそうのしん)
普通の人々のこと。 「刺草」は草を刈り取ること。 普通の人が、君主に自身のことを謙っていう言葉。 草を刈り取るだけの卑しい者という意味から。
赤胆忠心(せきたんちゅうしん)
真心から尽くす、誠実で揺るぎない忠誠の心。
積土成山(せきどせいざん)
努力を積み重ねれば、いつか大きなことを成し遂げることができるということ。 少しの土を積んでいけば、いつか山になるという意味から。 「積土(せきど)山を成す」とも、「土を積んで山を成す」とも読む。
赤貧如洗(せきひんじょせん)
ひどく貧しいこと。 「赤」は何もないこと。 水で洗い流した後のように何もないということから。 「赤貧洗うが如し」という形で使うことが多い言葉。
席不暇暖(せきふかだん)
座った席があたたまるひまもないほど、いそがしく動きまわること。
石画之臣(せっかくのしん)
失敗や危険が少ない計画を立てる臣下。 または、壮大な計画を立てる臣下。 「石画」は石のように堅い計画。
折檻諫言(せっかんかんげん)
臣下が自身の君主を厳しく諫(いさ)めること。 「折檻」は手すりが折れること。 「諫言」は下の立場の者が、上の立場の者を諫(いさ)める言葉。 中国の前漢の時代の朱雲は、成帝がひいきにしている臣下は奸臣であり、切り捨てるべきだと諫(いさ)めた。 しかし、成帝はそれに怒り、朱雲を処刑するように命じると朱雲はそれに抵抗し、手すりにつかまったまま成帝を諫(いさ)め続けていると、手すりが折れたという故事から。 厳しく戒めるという意味の「折檻」の語源とされている。
切歯痛憤(せっしつうふん)
歯軋りして激しく怒ること。 「切歯」は歯軋りすること。 「痛憤」は激しく怒ること。
切歯腐心(せっしふしん)
激しく怒って、思い悩むこと。 「切歯」は歯軋りをするということから、怒った顔のたとえ。 「腐心」は心を悩ますこと。
切歯扼腕(せっしやくわん)
激しく怒って、悔しがる様子のこと。 「切歯」は歯ぎしりをすることや歯を食いしばること。 「扼腕」は自身の片方の腕をもう片方の手で握り締めること。
殺生禁断(せっしょうきんだん)
生き物を捕ったり、殺したりすることを禁止すること。 仏教の言葉で、慈悲の心から、鳥や魚、獣などを捕ったり、殺したりすることを禁止するもの。十悪の一つとされる。
雪中送炭(せっちゅうそうたん)
困窮している人に物資を送ったりして助けること。 雪の寒さで困っている人に、炭をあげて暖めるという意味から。 「雪中(せっちゅう)に炭を送る」とも読む。
節哀順変(せつあいじゅんぺん)
悲しみが度を過ぎないように抑えて、時間の経過によって少しずつ和らげていくのがよいということ。 お悔やみの言葉として、中国でよく使われる言葉。 「哀を節するは順いて変ず」とも読む。
窃位素餐(せついそさん)
高い地位をもっているだけの無駄飯食い。 または、職務を果たさず、無駄に高い給料を得ていることのたとえ。 「窃位」は才能も人徳もないのに高い地位についていること。 「素餐」は何もせずに食べること。
世道人心(せどうじんしん)
この世の道徳と、その道徳を守る人たちの心。 「世道」は人が人として守るべき道徳のこと。 「人心」は多くの人の心。
遷客騒人(せんかくそうじん)
故郷から遠く離れた土地に左遷させられた人や、心に憂いをもっている人のこと。 または、詩人や文人の別称。 「遷客」は左遷されて遠い土地に来た人。 「騒人」は心に憂いをもつ人。 どちらも詩に自身の思いを込めるということから、詩人や文人のたとえ。
浅学寡聞(せんがくかぶん)
知識や経験が少ないこと。 「浅学」は学問や知識が乏しいこと。 「寡聞」は実際に見たり聞いたりして得た知識や経験が少ないこと。 自身の知識や経験の少なさを謙遜していう言葉。 「寡聞浅学」ともいう。
饌玉炊金(せんぎょくすいきん)
とてもぜいたくなごちそうのこと。または、心のこもったもてなしに感謝していう言葉。 金を炊いて、宝玉を膳に並べるという意味。 「金(きん)を炊(かし)ぎ玉(ぎょく)を饌(そな)う」とも読む。 「饌玉炊金」ともいう。
旋乾転坤(せんけんてんこん)
国の情勢を一変すること。 「旋」と「転」は根本から回すという意味。 「乾」は天、「坤」は地のこと。 天地を一回転させて、正しい状況に戻すという意味から。 「乾(けん)を旋(めぐ)らし坤(こん)を転(てん)ず」とも読む。
洗垢索瘢(せんこうさくはん)
他人の失敗や欠点をしつこく見つけ出そうとすること。 「索」は探すこと。 「瘢」は傷跡。 人の垢を洗い流すようなことをしても、傷跡を探そうとするという意味から。 「垢(あか)を洗いて瘢(きず)を索(もと)む」とも読む。
千呼万喚(せんこばんかん)
大きな声で繰り返し呼びかけること。 「千」と「万」は数が多いことのたとえ。 「呼」と「喚」は叫び呼ぶこと。
千射万箭(せんしゃばんせん)
一つ一つのことに手を抜いてはいけないという教え。 「箭」は矢のこと。 弓道の心得をいう言葉で、千本万本の矢を射るときでも、今射る矢をおろそかにせず、新たな気持ちで望むべきということ。
千緒万端(せんしょばんたん)
様々な物事が数多く入り混じっていて分かり辛いこと。 「千」と「万」は数が多いことのたとえ。 「緒」と「端」は物事の始めのこと。 物事の始まりが多すぎて、何から始めればいいのかわからないという意味から。
洗心革面(せんしんかくめん)
改心して面目を新しくすること。 「洗心」は心の汚れを落として清めること。 「革面」は顔つきをよりよくすること。 「心(こころ)を洗い面(おもて)を革(あらた)む」とも読む。
川上之歎(せんじょうのたん)
時間が過ぎていくことへの嘆き。 「川上」は川のそば。 孔子が川の流れを見て、昼も夜も関係なく流れが過ぎていく、過ぎ去るとはこういうものかと嘆いたという故事から。 「川上之嘆」とも書く。
先声奪人(せんせいだつじん)
出し抜いて他人より有利な立場に立つこと。 戦いをするときは、先に大きな声を出して相手を怯えさせるという意味から。 「先声(せんせい)人を奪う」とも読む。
翦草除根(せんそうじょこん)
災いの原因になるものを全て取り除くこと。 「翦草」は草を刈ること。 「除根」は根を取り除くこと。 草を全て刈り取り、草が生えないように根を全て取り除くという意味から。 「草を翦(き)り根を除く」とも読む。
吮疽之仁(せんそのじん)
部下の苦労をねぎらって大切にすること。 「吮」は口で直接吸い出すこと。 「疽」は悪性の腫物。 中国の戦国時代の楚の将軍の呉起は、悪性の腫物で苦しんでいる部下の血膿を吸い取ってやったという故事から。
扇枕温衾(せんちんおんきん)
両親を大切にすること。 夏は親の枕元で、扇で扇いで涼しくして、冬は自分の体温で親の布団を温めて、親が過ごしやすいようにするということから。 「枕を扇(あお)ぎ衾(ふすま)を温(あたた)む」とも読む。
千成瓢箪(せんなりびょうたん)
豊臣秀吉の馬印のこと。 小さく数が多い瓢箪の一種をいう。 美濃攻めの時に、豊臣秀吉が瓢箪を高く掲げ合図を送った功績を織田信長に認められ、報酬として金の瓢箪を与えられて、瓢箪を馬印にすることを許されたといわれている。
千磨百錬(せんまひゃくれん)
たくさんの辛く苦しい出来事を解決して、鍛え抜かれたもののこと。 「千」と「百」は数が多いことで、様々やいろいろということのたとえ。 「錬」は金属を鍛え上げること。 「千磨百煉」とも書く。
千里結言(せんりのけつげん)
遠く離れた友人と結んだ約束のこと。 「千里」は距離が非常に離れていることのたとえ。 「結言」は言葉で約束をすること。
千里無烟(せんりむえん)
人々の生活が貧しく苦しいこと。 「千里」は千里四方という意味から、広大な範囲のたとえ。 「烟」は炊事をするときにでる煙。 千里四方の広い範囲で、炊事をする煙が見えないという意味から。 「千里無煙」とも書く。
噬指棄薪(ぜいしきしん)
母と子の気持ちがお互いに通じることのたとえ。 「噬指」は指を噛む。 「棄薪」は薪(たきぎ)を捨てるという意味。 後漢の蔡順が薪を採りに行っている間に来客があって、母が困って自分の指を噛むと、その気持ちが通じ、蔡順が薪を捨てて帰ってきたという故事から。
是古非今(ぜこひきん)
昔をたたえ、今をむやみにそしる考えや態度。
舌端月旦(ぜったんげったん)
言葉で人を批評すること。 「舌端」は口先、言葉。 「月旦」は人の批評をすること。または、月の始めの日のこと。 中国の後漢の時代の許劭は、若い頃に従兄の許靖や故郷の人を毎月の初めに批評していたという故事から。
絶類離倫(ぜつるいりりん)
他の人よりも一際すぐれていること。 「絶類」と「離倫」はどちらも、仲間や同類の中で突出してすぐれているという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「類を絶(た)ち倫を離(はな)る」とも読む。
善巧方便(ぜんぎょうほうべん)
相手や状況に合わせたやり方を考えること。 「善巧」は上手いこと。 「方便」はやり方。 仏教の言葉で、仏が人々に仏法を説く時のやり方をいうもので、相手の能力に合わせてやり方を変えるということから。
前後矛盾(ぜんごむじゅん)
言葉や行動が前後で噛み合っていないこと。 「矛盾」は二つの物事の辻褄があっていないこと。
前代未聞(ぜんだいみもん)
いまだかつて聞いたことがないようなこと。 大変な出来事や珍しい出来事などをいう言葉。 「前代」は現在より前の時代のこと。 「未聞」は一度も聞いたことがないこと。
前途多難(ぜんとたなん)
これから先に、数多くの困難が待っていること。 または、そのように予想されること。 「前途」は将来、これから先の道のり。 「多難」は困難や災難などの苦労する出来事が多いこと。
前途遼遠(ぜんとりょうえん)
これから先の道のりが非常に遠いこと。 「前途」はこれから先の道のり、将来のこと。 「遼」と「遠」はどこまでも続いているということ。 目的を果たすまでに、たくさんの苦労や災難が待ち構えていることをいう。
全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)
物事のわずかな部分だけを見て、物事の全体を推測したり、批評したりすること。 見識が狭いことのたとえ。 「一斑」は、豹(ひょう)の毛皮にあるまだら模様のうちの一つのこと。転じて物事の一部分。 狭い管を覗いて中から見えた一つの豹のまだら模様を見て、豹の全体を推測するという意味から。 「全豹一斑」ともいう。
滄海桑田(そうかいそうでん)
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。 「滄海」は大海のこと。 「桑田」は桑畑のこと。 大海だった所が桑畑になるような変化が起こるとの意から。 「滄海変じて桑田と為る」を略した言葉。 「桑田滄海」「桑海之変」「滄桑之変」「桑田碧海」「滄桑之変」などともいう。
痩躯長身(そうくちょうしん)
身長が高く痩せている体型のこと。 「長身」は身長が高いこと。 「痩躯」は痩せている体格の体のこと。 主に男性の体格を表現するのに用いる言葉。 「痩躯長身」「痩身長躯」ともいう。