「ず」を含む四字熟語
「ず」を含む四字熟語 — 49 件
按図索驥(あんずさくき)
実際には役に立たない意見ややり方のたとえ。 名馬を絵や書物の知識だけで見つけようとする意から。 「図を按(あん)じて驥(き)を索(もと)む」とも読む。
按図索駿(あんずさくしゅん)
実際には役に立たない意見や考えのたとえ。 また、決まったやり方にこだわり融通のきかないことのたとえ。 名馬を絵や書物の知識のみから見つけようとする意から。
一朝之患(いっちょうのわずらい)
少しの間、心配すること。 または、急に心配になること。 「一朝」はひと朝ということから、わずかな時間のたとえ。または、ある朝ということから、突然という意味。
意到筆随(いとうひつずい)
文章を作るときに、思ったままに筆が進むこと。 文章を書きたいと思う気持ちのままに筆が進むという意味から。 「意(い)至りて筆(ふで)随(したが)う」とも読む。
嫁鶏随鶏(かけいずいけい)
妻が夫に従うことのたとえ。 雌の鶏が雄の鶏に従うという意味から。 「嫁鶏(かけい)鶏(けい)に従う」とも読む。
管仲随馬(かんちゅうずいば)
聖人の知恵を借りること。 または、昔の人の経験を尊重することのたとえ。 「管仲」は中国の人の名前。 「随」は従うこと。 中国の春秋時代、名宰相といわれていた管仲は、戦いから帰るときに道に迷い、馬の知恵を借りようと馬を放ち、馬の後についていくと帰ることができたという故事から。 「管仲(かんちゅう)馬(うま)に随(したが)う」とも読む。
銜尾相随(かんびそうずい)
一列に連なって、切れ目なく進む様子。 「銜尾」は後ろの馬が前の馬の尾を口にくわえること。 「相随」は前のものについていくこと。 狭く険しい山道などで、まるで前の馬の尾を後ろの馬が口にくわえるように、一列に連なって進むという意味から。 「銜尾(かんび)相随(あいしたが)う」とも読む。
韓文之疵(かんぶんのきず)
主張や発言の辻褄が合わないこと。 「韓文」は中国の名文家の韓愈の書いた文章のこと。 「疵」はきずのこと。 「送孟東野序」の中で、韓愈が述べていることに矛盾があるということから。
餓鬼偏執(がきへんず)
他人への迷惑や他人の意見を考えず、自身の考えだけにとらわれること。 または、そのような人のこと。 「餓鬼」は生前に悪行を働いて、餓鬼道に落ちた亡者のことで、飢え苦しみ、食べ物をむさぼり続けるということから、強欲な人のたとえ。 「偏執」は偏った思考にとらわれること。
形影相随(けいえいそうずい)
心の善悪が行動に出ること。 「形影」は姿形と影。 影は体の動きと同じ動きをするということから。 「形影(けいえい)相(あい)随(したが)う」とも読む。
牛頭馬頭(ごずめず)
地獄の罪人を取り締まる鬼のこと。 または、その鬼のように情けも容赦もない人のたとえ。 仏教の言葉で、人間の体に牛や馬の頭をしているということから。
彩鳳随鴉(さいほうずいあ)
女性が身分の劣る男性に嫁に行かされること。また、そのことに不満を持つこと。 美しい鳳(おおとり)が鴉(からす)に嫁ぐことから。 妻が夫のことをいい加減に扱うことにも用いる言葉。 「随鴉彩鳳」ともいう。
三途大河(さんずのたいが)
あの世にある川。三途の川。 この世とあの世の境にあるとされ、死んだ人が初七日に渡るといわれている。
三寸之轄(さんずんのくさび)
物事の重要な部分のこと。 「三寸」は長さのことで、短いことのたとえ。 「轄」は車輪が車軸から抜けないようにするための留め金のこと。 長さ三寸程度のものでも、これがなければ車は走ることができないということから、物事の重要な部分をいう。
三寸不律(さんずんふりつ)
長さの短い筆のこと。 「三寸」の「寸」は長さの単位で、「三寸」は長さが短いことのたとえ。 「不律」は筆の別名。
舌先三寸(したさきさんずん)
口先だけで誠実さがなく、巧みな弁舌のこと。 口だけで相手をうまくあしらったり、丸め込んだりすること。
水随方円(すいずいほうえん)
民の善悪は政治を行うものによって感化されるということ。 または、人は環境や人間関係次第で、善悪のどちらにも感化されるということ。 「随」は従うこと。「方円」は四角いものと円いもの。 水は容器の形に従って、四角にでも円にでもなるという意味。
随縁放曠(ずいえんほうこう)
どんな因縁にも縛られることなく、気の向くまま自由に振舞うこと。 または、因縁に任せて物事にこだわらず、のびのびとしていること。 「随縁」は縁に従って物が生まれて変化すること。 「放曠」はなにものにも縛られず、心が自由なこと。
隋和之材(ずいかのざい)
非常に優秀な人材のこと。 「隋」は隋侯の宝玉、「和」は卞和の宝玉のことで、どちらも非常に貴重で価値のあるものとされる。 それらの宝玉に例えられるほどの優れた才能や能力を持つ人物との意から。
随感随筆(ずいかんずいひつ)
感じることをそのまま文章を書くこと。またはその文章。 「随感」は感じることをそのままにということ。 「随筆」は筆のむくままにという意味。
随機応変(ずいきおうへん)
状況の変化に応じて対処する方法を適切にかえること。 「応変」は変化に応じて対処すること。
随喜渇仰(ずいきかつごう)
喜びの気持ちをもって仏に帰依して、深く仏道を求めること。 または、何かに熱中すること。 「随喜」は喜んで仏道へ帰依する。 「渇仰」は水を求めるように、深く仏を信仰すること。
随喜功徳(ずいきくどく)
人の幸せや喜びを妬むのではなく、共に喜ぶことが功徳になるということ。 仏教語。 「随喜」は仏法を聴く事で喜びを得ること。または、人の幸せや喜びを共に共感すること。
随喜之涙(ずいきのなみだ)
仏法の教えを聞き、その真理に触れた際に心から感謝や歓喜を感じ、流れる涙のこと。転じて、純粋な喜びや有難さによって流す涙。
随宜所説(ずいぎしょせつ)
教えを聞く相手の素質や能力に合わせて、理解できるように説かれた仏の教えのこと。 「随宜」は仏教語で相手に順応するという意味。
随侯之珠(ずいこうのたま)
貴重な宝玉やこの世で並ぶものがないほどの至宝のこと。 中国の伝説上の銘珠のこと。 「随侯」は人の名前で、随侯が傷ついた大蛇を助けたお礼に伝説の宝珠を貰ったとされる故事から。 「隋侯之珠」とも書く。
隋珠和璧(ずいしゅかへき)
この世に類をみない貴重な宝物のこと。 「隋珠」は随侯が贈られた宝玉、「和璧」は卞和が見つけた原石から磨き出された宝玉のことで、どちらも貴重な宝物のこと。 「隋珠」は「随珠」とも書く。
随珠弾雀(ずいしゅだんじゃく)
適切でない方法や道具を使用すること、特に利益よりも損失が大きい状況のこと。 「随珠」は、随侯が大蛇を助けた際に贈られたとされる伝説の宝玉、「雀」はすずめのこと。 貴重な宝玉を、すずめを打ち落とすための弾として使用することから。
随処為主(ずいしょいしゅ)
環境や境遇に左右されずに、自分の意志と判断で行動しようとする姿勢を持って生きること。
随処作主(ずいしょさしゅ)
環境や境遇に左右されずに、自分の意志と判断で行動しようとする姿勢を持って生きること。
随処任意(ずいしょにんい)
どんなときにもどこにいても、好きなように行動できること。 「随処」はいつでも、どこでもという意味。 「任意」は自分の好きなように行動すること。 「随所任意」とも書く。
随波逐流(ずいはちくりゅう)
自分の意見や主義を持たずに、世の大勢の流れに乗って従うこと。 「随波」は波の流れに随うこと。 「逐流」は流れに乗ること。 「波に随(したが)い流れを逐(お)う」とも読む。
随類応同(ずいるいおうどう)
人それぞれの性格や能力に合わせて指導すること。 「随類」は種類ごとに合わせること。 「応同」は同じ仲間に応えること。 元は仏教語で、相手の素質や能力に合わせて、菩薩が理解できるように仏の教えを説くことをいう。 「類(るい)に従(したが)い同(どう)に応ず」とも読む。
頭寒足熱(ずかんそくねつ)
頭を冷やして、足を暖めること。 健康によく、ぐっすり眠ることができるとされている。
杜撰脱漏(ずさんだつろう)
物事のやり方が雑で、間違っている部分が多いこと。 「杜撰」は北宋の杜黙という詩人の作品が、当時の詩の約束事を守っていないものが多かったという事から、間違いが多く、規則に合っていない文章や詩のことをいう。
頭脳明晰(ずのうめいせき)
筋道の通った、明確な考えができること。 「頭脳」は頭の働き。 「明晰」は筋道が通っていてはっきりとしていること。
頭北面西(ずほくめんさい)
頭を北に向け、右脇を下にして、西を向いて横になること。 または、そのようにして死んだ人を横たわらせること。 「北枕」の語源とされている言葉で、釈迦が死んだ時の姿とされ、これにならって死者を寝かせるようになったとされる。 仏教の言葉で、「頭北面西右脇臥」を略した言葉。
大慈大悲(だいずだいひ)
心を持つ全てのものを救おうとする、仏の限りない慈悲のこと。 「大慈」は衆生に楽を与えて救おうとする仏の慈悲。 「大悲」は衆生を苦しみから救い出そうとする仏の慈悲。 「大悲大慈」ともいう。
長舌三寸(ちょうぜつさんずん)
人前ではお世辞をいい、その裏では馬鹿にして笑うこと。 「長舌」は思ってもいないお世辞をいうこと。 「三寸」は長さが短いということから、舌先でお世辞をいうことのたとえ。
徹骨徹髄(てっこつてつずい)
心に強く感じること。 または、物事の核心や奥底までに達すること。 骨や髄に深く染み込むという意味から。 「骨髄に徹する」という言葉から生まれた造語。
半身不随(はんしんふずい)
体の左右半分のどちらかが痺れて、感覚が無くなって思うとおりに動かなくなること。 「半身」は体の左右どちらか半分。 「不随」は怪我や病気が理由で、身体が思い通りに動かなくなること。
比肩随踵(ひけんずいしょう)
次から次へと絶え間なく続いている様子。または、大勢の人が次々と続いている様子。 「比肩」は肩を並べるということから、人が多いということ。 「随踵」は踵を踏むほどの間隔で続いてくること。 「肩を比べ踵(かかと)に随(したが)う」とも読む。
百縦千随(ひゃくしょうせんずい)
相手にどんなわがままを言われても聞き入れること。 または、自分の思い通りになること。 「百」や「千」は数が多いことのたとえ。 「縦」はわがままのこと。 「随」は逆らわずに従うこと。
浮花浪蕊(ふかろうずい)
特に優れた点がなく、どこにでもあるような平凡なもののたとえ。 「浮花」と「浪蕊」はどちらも花は咲くが実を結ばない無駄な花を意味することから。
夫唱婦随(ふしょうふずい)
夫婦の仲がよいことのたとえ。 「夫唱」は夫が考えを主張すること。「婦随」は妻が従うこと。 夫の考えに妻が従うと夫婦関係がうまくいくという考え方から。 「夫倡婦随」とも書く。
三日坊主(みっかぼうず)
僧侶の修行をしても三日も続かないということから、飽きやすく長続きしないことやその人のこと。 「三日」は非常に短い期間のこと。
百舌勘定(もずかんじょう)
支払いをするときに口先でうまくごまかして、他人にお金を払わせて自分は支払わないこと。 または自分が得するようにすること。 百舌と鳩(はと)と鴫(しぎ)が十五文の買い物をしたとき、百舌は鳩と鴫をうまくごまかして、鳩に八文、鴫に七文を支払わせて自分は一文も支払わなくていいようにしたという昔話から。
融通無礙(ゆうずうむげ)
何かにこだわることがなく、思考や行動が自由であること。 「融通」は物事が停滞することなく順調に進むこと。 「無礙」は障害になるものがないという意味。 「融通無碍」とも書く。
我儘気随(わがままきずい)
好き勝手にすること。 「我儘」と「気随」は他人のことを気に掛けず、好きなように行動すること。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
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