「う」を含む四字熟語
「う」を含む四字熟語 — 4264 件
自由貿易(じゆうぼうえき)
国家による制約や保護を受けることなく、当人同士だけで行う輸出入。
自由民権(じゆうみんけん)
人は自由であり、平等に政治へ参加する権利を持っているという考え。 「民権」は普通の人々が政治に参加することのできる権利。 日本では、これを実現するために、明治時代の初期に政治運動が起こった。
如暗得灯(じょあんとくとう)
迷いのある人間が仏道に入門すること。 真っ暗な場所で先を照らす明かりを得ることから。 仏教の言葉。 「暗(あん)に灯(とう)を得(う)る如(ごと)し」とも読む。
上医医国(じょういいこく)
すぐれた医者は、人の病気を治すだけではなく、国の乱れを正すものだということ。 「上医」はすぐれた技術をもつ名医という意味から、才能のある政治家のたとえ。 「上医(じょうい)は国を医(い)す」とも読む言葉で、すぐれた政治家の心得をいう。
上意下達(じょういかたつ)
上の者の意志や命令などを、下の者にしっかりと伝えること。 「上意」は君主の命令という意味から、上の者の意志や命令のこと。 「下達」は下の者に伝えること。
情意投合(じょういとうごう)
お互いの意志や気持ちが通じること。 「情意」は気持ちや意志のこと。 「投合」はぴったりと一つに合うこと。
冗員淘汰(じょういんとうた)
必要のない人員を減らして整えること。 「冗員」は不必要な人員のこと。 「淘汰」は必要なものと、必要のないものを選んで必要のないものを捨てること。
上雨旁風(じょううぼうふう)
ひどく荒れた状態で、傷み切った家。 上からは雨が入ってきて、横からは風が入ってくることから。 「旁」は横という意味。
上援下推(じょうえんかすい)
上の人から目をかけられ、下のものから推薦されること。 「援」は引き上げるという意味。 「推」は推す、推薦するという意味。
城下之盟(じょうかのめい)
敵に敗北して結ばされる、最も屈辱的な講和条約のこと。 または、敵の城下に攻め込んで、講和条約を結ぶこと。 「城」は町を守るための城壁のこと。 「盟」は講和条約のこと。
状況証拠(じょうきょうしょうこ)
その物事の背景や関係などから推定することによって、間接的に根拠となるもの。
上求菩提(じょうぐぼだい)
菩薩がさらに高みを望んで、完全な悟りの境地を求めること。 仏教の言葉で、仏教の修行者の菩薩が、自身が仏になるために、煩悩を捨て去った悟りの境地である菩提を求めるという意味から。
浄潔快豁(じょうけつかいかつ)
不満や不平などが全く無く、さっぱりとしている様子。 「浄潔」は清らかで潔いこと。 「快豁」はさっぱりとしていて、大らかなこと。
条件反射(じょうけんはんしゃ)
一定の刺激を与えると、決まって引き起こされる、後から身についた決まった体の反応のこと。 「反射」は意識せずに引き起こされる体の反応のこと。 ソビエト連邦の生理学者のイワン・パブロフによって発見された。
上行下効(じょうこうかこう)
上の立場の人が行動すると、下の立場の人はそれを見て学ぶということ。 「効」は教わることや、真似をすること。 「上(かみ)行えば下(しも)効(なら)う」とも読む。
城狐社鼠(じょうこしゃそ)
君主や権力者の威光を笠にきて悪事を働く者のたとえ。 「城狐」は城に住んでいるきつね。 「社鼠」は神社などの社に住んでいるねずみ。 そのような動物を駆除するためには、その場所を壊さないといけないので、悪いことをしても駆除することが難しいことから。 「社鼠城狐」ともいう。
常在戦場(じょうざいせんじょう)
物事に取り組むときの心得。 戦場にいる感覚で、いつも気を引き締めて行うべきであると説いた言葉。 「常に戦場に在(あ)り」とも読む。
常山蛇勢(じょうざんのだせい)
隙が無いことのたとえ。 または、文章の初めから終わりまで一貫していることのたとえ。 「常山」は中国の河北省にある山のこと。 兵法で、前後の陣や、左右の陣が互いに呼応して戦う隙のない戦法のこと。 常山に住んでいるとされる両頭の蛇は、頭を攻撃すれば尾で反撃して、尾を攻撃すれば頭で反撃して、体を攻撃すれば頭と尾で反撃するので隙が無いということから。
冗詞贅句(じょうしぜいく)
詩や文章の中にある必要のない語句。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)
栄えているものは、いつか必ず衰えて滅びるということ。 元は仏教語で、世の中が無常なことをいう言葉。 『平家物語』の冒頭の句として有名。
畳牀架屋(じょうしょうかおく)
無駄なことや意味のないことを繰り返し行うこと。 または、人の真似ばかりで、新しい趣がないこと。 「牀」は床のこと。 「架」は屋根のこと。 床の上にまた床を張って、屋根の上にさらに屋根を作るという意味から。 「牀(しょう)を畳(かさ)ね屋を架(か)す」とも読む。
上昇気流(じょうしょうきりゅう)
上に昇っていく大気の流れのこと。 または、物事が特に問題なく、調子よく進むこと。 「上昇」は上にのぼること。 「気流」は大気の流れ。
情緒纏綿(じょうしょてんめん)
感情が深く、いつまでも心から離れないこと。 「情緒」は感情や気分。 「纏綿」はまとわりつくという意味。
常住坐臥(じょうじゅうざが)
ふだん、いつも。 「常住」はいつもという意味。 「坐臥」は座ることと寝ること。 座っているときも寝ているときもという意味から。 「行住坐臥」の「行住」と、「常住」が混同されてできた言葉。 「常住座臥」とも書く。
常住不断(じょうじゅうふだん)
途切れることなくずっと続いていること。 「常住」と「不断」はずっと続いているという意味。 「常住」は仏教の言葉で、過去から現在、未来にわたって変わることなく続いていること。
常住不滅(じょうじゅうふめつ)
いつまでも変わらずに滅びないこと。 「常住」は生まれたり死んだりすることなく、いつまでもあり続けること。
情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)
裁判で、被告人が罪を犯した事情や理由などを考慮して、刑罰を軽くすること。 「情状」は境遇や年齢などの様々な事情や理由などのこと。 「酌量」は諸事情をくみ取り、同情して軽減すること。
情恕理遣(じょうじょりけん)
人への態度が大らかで穏やかなこと。 「恕」は許すこと。 「遣」は逃がすこと。 他人が過ちを犯しても、思いやりや道理と見比べて、大らかな態度で許すという意味から。 中国の晋の衛カイが感情を表に出さないことについていった言葉。 「情もて恕(ゆる)し理(り)もて遣(や)る」とも読む。
饒舌多弁(じょうぜつたべん)
口数が非常に多いこと。 「饒舌」と「多弁」はどちらもよく喋るという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
躡足附耳(じょうそくふじ)
注意するときに、その人を傷つけないように、周りの人に気づかれないような配慮をすることが大切であるということ。 「躡足」は足を踏むこと。 「附耳」は耳に口をつけて密かに言うこと。 「足を躡(ふ)み耳に附(つ)く」とも読む。
冗談半分(じょうだんはんぶん)
真面目な話と冗談が混ざっている状態、または、言いにくいことを軽く冗談のように表現すること。
常套手段(じょうとうしゅだん)
いつも決まって使われる手段や方法のこと。 または、誰もが知っているような手段や方法のこと。 「常套」は古臭くて誰でも知っているようなこと。
譲畔而耕(じょうはんじこう)
民が欲を持たず、平和に暮らしている様子。 農民が田畑の境界となる畔(あぜ)を自分のものと主張することなく、譲り合って作物を育てることから。 中国の西周の時代、文王が平和に世を治め、民がそのように暮らしていたとされる。 「畔(あぜ)を譲(ゆず)りて耕(たがや)す」とも読む。
攘臂疾言(じょうひしつげん)
とても誇らしそうな様子。 「攘臂」は袖を捲り上げること。 「疾言」は早口で喋ること。
常備不懈(じょうびふかい)
普段の生活の中でも、何かあった時のための準備を怠らないこと。 「不懈」は怠らない、油断しないということ。 「常に備えて懈(おこた)らず」とも読む。
乗風破浪(じょうふうはろう)
危険や困難を恐れることなく進む様子。 風に乗った帆船が波の上部を打ち破りながら進むことから。 「風(かぜ)に乗り波(なみ)を破る」とも読む。
乗桴浮海(じょうふふかい)
世の中を嘆いて逃げ出すこと。 「乗桴」はいかだを操縦すること。 「浮海」は船などで陸から離れて海へ出ること。 世の中が乱れているときには逃げるということで、いかだに乗って海へ逃げるという意味から。 「桴(いかだ)に乗りて海に浮かぶ」とも読む。
常命六十(じょうみょうろくじゅう)
人の命はおおよそ六十歳くらいであるということ。 「常命」は平均の寿命。
上命下達(じょうめいかたつ)
立場が上の者の意志や命令、言葉などを立場が下の者にしっかりと伝えること。 「上命」は君主の命令という意味から上の者の意志や命令のこと。 「下達」は下の立場の者に知らせること。
乗輿車駕(じょうよしゃが)
天子が乗る車。 または、天子のこと。 「乗輿」と「車駕」はどちらも天子が外出するときに使う車のこと。
乗輿播越(じょうよはえつ)
天子が都を落ち延びて、遠くの他国を流浪すること。 「乗輿」は天子が乗る車のこと。 「播越」は居場所がなくなって、他国を流浪すること。
常楽我浄(じょうらくがじょう)
悟りの境地にある四つの徳のこと。 「常」は永遠であること。 「楽」は安楽であること。 「我」は他からの束縛を受けないこと。 「浄」は煩悩のない清らかな境地。
常鱗凡介(じょうりんぼんかい)
普通の人のたとえ。 「鱗」は魚の鱗のことから、魚のたとえ。 「介」は貝のこと。 普通の魚と平凡な貝類という意味から。
上漏下湿(じょうろうかしゅう)
貧しい家、あばら家を言い表す言葉。 屋根からは雨が漏れてきて、床から湿気が上がってくるという意味から。 「上(かみ)は漏(も)れ下(しも)は湿(しめ)る」とも読む。
如影従形(じょえいじゅうけい)
非常に深い関わりがあること。 影の形はそのものの形に従うことから。 「影(かげ)の形(かたち)に従(したが)うが如(ごと)し」とも読む。
女謁横行(じょえつおうこう)
女官が君主に対して個人的な要望を日常的に行っている状態。 「女謁」は君主からの寵愛を利用して女性が頼みごとをすること。
除旧更新(じょきゅうこうしん)
以前からの制度や慣習のうち、時代や状況に合わなくなったものをよりよいものへと変えること。 古くなったものを新しいものへと変えることから。 「旧(ふる)きを除き新しきに更(か)う」とも読む。
除去不祥(じょきょふしょう)
不運や不幸を避ける、またはそれらを取り除くこと。 邪気払い、また吉祥を願う言葉。
如左右手(じょさゆうしゅ)
その人にとって頼りとなる存在。または、お互いに協力して助け合う様子。 「左右(さゆう)の手(て)の如(ごと)し」とも読む。
如指諸掌(じょししょしょう)
極めて簡単で理解しやすいこと。 手のひらに乗せたものを指で示すほど容易との意から。 孔子が禘(てい)という祭りについて説明を求められた際、自分の手のひらを指しながら、禘について説明できる人なら天下についても簡単に説明できるだろう、と述べたという故事から。 「諸(これ)を掌(たなごころ)に指(さ)すが如(ごと)し」とも読む。
女子難養(じょしなんよう)
女性に対する扱いは難しいということ。 孔子が嘆いた言葉から。 「女子(じょし)は養(やしな)い難(がた)し」とも読む。
助長抜苗(じょちょうばつびょう)
手助けをしようとした結果、かえって害を与えてしまうというたとえ。 古代中国で、農夫が苗を早く成長させようと引っ張ったところ、苗が抜けて枯れてしまったという故事から。 「長(ちょう)ずるを助けんとして苗(なえ)を抜く」とも読む。
助長補短(じょちょうほたん)
他者よりすぐれている部分を伸ばして、他者より劣っている部分を補うこと。 「助長」は成長の手助けをすること。 「長を助け短を補(おぎな)う」とも読む。
除暴安良(じょぼうあんりょう)
悪や不正を排除し、社会を安定させて良い環境を作ること。 「暴(ぼう)を除(のぞ)き良(りょう)を安(やす)んず」とも読む。
如狼如虎(じょろうじょこ)
勇気があって強い様子。 「狼(ろう)の如(ごと)く虎(とら)の如(ごと)く」とも読む。
自力更生(じりきこうせい)
他人を頼りにせず、自身の力だけで生活を改めて正しく立ち直ること。 「更生」は悪い状況からよい状態に戻ること。 犯罪を犯した人や経営の傾いた企業などが、他の力を借りずに立ち直ることなどをいう。 「自力甦生」とも書く。
持粱歯肥(じりょうしひ)
ご馳走を食べること。 または、良い食事ができる身分になること。 「持粱」はご馳走が盛られている食器を手にもつこと。 「歯肥」は肥えた肉を噛むこと。 「梁(りょう)を持(じ)して肥(ひ)を歯(くら)う」とも読む。
人為淘汰(じんいとうた)
数多くの中から、目的にあった性質を持った個体を選んで残していくこと。 家畜や植物などの品種改良の方法の一つ。 「人為」は自然のままではなく、人が手を加えること。 「淘汰」は悪いものを捨てて、良いものだけを残すこと。
塵外孤標(じんがいこひょう)
ずば抜けてすぐれていること。 「塵外」はこまごまとした世間のことを塵にたとえたもので、世間の外側にいるという意味。 「孤標」は人格などが他よりも一際すぐれていること。
人権蹂躙(じんけんじゅうりん)
人が生まれながらに持っている権利を侵すこと。 または、憲法で保障されている、国民が人らしく生きるための権利を国家が侵すこと。 「人権」は人が生まれながらに持っている、人らしく生きるための権利。 「蹂躙」はふみにじること。侵害すること。
人口膾炙(じんこうかいしゃ)
多くの人たちの話題となり、人気を集めること。 「膾」は生肉を細かく刻んだ食べ物、「炙」は炙り肉のことで、どちらも多くの人がご馳走として好んで食べることから。 「人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)する」とも読む。 「膾炙人口」ともいう。
人口稠密(じんこうちゅうみつ)
人や家が一箇所に集まっていること。 「稠密」は隙間がないほどに集まっていること。
塵垢粃糠(じんこうひこう)
何の役にも立たないもののたとえ。 「塵」は小さなごみ、ちり。 「垢」は皮膚のよごれ、あか。 「粃」は殻ばかりで実っていない穀物、しいな。 「糠」は米の外皮の糠。
人之常情(じんしじょうじょう)
人が普段から持っている感情や一般的な考え方。 「人(ひと)の常情(じょうじょう)」とも読む。
仁者必勇(じんしゃひつゆう)
思いやりのある人には勇気も備わっているということ。 「仁(じん)ある者(もの)は必ず勇(ゆう)あり」とも読む。
仁者不憂(じんしゃふゆう)
仁徳が備わった人は、常に人としての正しい行いをするので、悩むことがないということ。 「仁者」は仁徳が備わっている人、仁徳者。 「不憂」は悩んだり、不安になったりしないこと。 「仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず」とも読む。
尋章摘句(じんしょうてきく)
些細なことばかりこだわって、全体的なものの見方ができないこと。 「尋章」と「摘句」は文章の一節を考えること。 文章や詩の語句を解釈することにこだわって、書物全体の意味や趣旨を理解できないという意味から。 「章を尋(たず)ね句を摘(つ)む」とも読む。
人死留名(じんしりゅうめい)
功績を上げて世に名前を残すこと。 「人を死して名を留(とど)む」とも読む。
人心洶洶(じんしんきょうきょう)
世の人たちの心が恐れおののいて動揺していること。 「洶洶」はびくびくしたり、動揺したりすること。
人身攻撃(じんしんこうげき)
主張などに対して具体的な反論ではなく、その人個人の事情や行動を非難すること。 「人身」は個人の事情や行動のこと。 「攻撃」は激しく非難すること。
人心収攬(じんしんしゅうらん)
たくさんの人たちの心をしっかりとらえてまとめること。 または、たくさんの人たちの信頼を得ること。 「収攬」はまとめて手でにぎること。
人心向背(じんしんのこうはい)
人々の心がどちらに向かうかということ。 「人心」はたくさんの人たちの心。 「向背」は従うか背くかということ。 たくさんの人たちが同意するか、反対するかという意思やその傾向のことをいう。
人心沸騰(じんしんふっとう)
多くの人々の心が熱狂すること。 「人心」はたくさんの人たちの心。 「沸騰」は興奮状態になること。
人事葛藤(じんじかっとう)
人間と人間の争い。 「人事」は人間にかかわりのある事柄。 「葛藤」は植物のかずらや藤がもつれて絡むという意味から、争いやごたごたのたとえ。
人事考課(じんじこうか)
組織などで、所属している人の功績を評価して査定すること。 「考」は比較して調査すること。 「課」は功績を評価すること。
尋常一様(じんじょういちよう)
他と変わらず、普通な様子。 「尋常」は変わったことのない、普通なこと。 「一様」は行動や状態が他と同じこと。
人生行路(じんせいこうろ)
人の一生。 「行路」は道を行くということから、旅路のこと。 人の一生をどうなるか予測できない、長く困難な旅路にたとえた言葉。
人生朝露(じんせいちょうろ)
人の一生が儚いことのたとえ。 「朝露」は朝の早い時間におりた露のことで、昼には消えてしまうということから、儚いもののたとえ。 人の一生を消えやすい朝露にたとえた言葉。 「人生朝露の如し」を略した言葉。
人跡未踏(じんせきみとう)
人がまだ足を踏み入れたことがないこと。 「人跡」は人が歩いた足跡のこと。 「未踏」は未だ誰一人として、足を踏み入れていないこと。
人中之竜(じんちゅうのりゅう)
たくさんの人の中でも、飛びぬけてすぐれた才能のある人のこと。 「竜」はすぐれた才能を持っている人のたとえ。 中国の晋の時代の隠者の宋繊を称賛した言葉から。