「い」で終わる四字熟語
「い」で終わる四字熟語 — 979 件
悲憤慷慨(ひふんこうがい)
世の中や自身の運命に憤りを覚えて嘆き悲しむこと。 「悲憤」は悲しんで憤ること。 「慷慨」は社会の不正や世論が悪い方向に変わっていくことなどを憤り嘆くこと。 似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「慷慨悲憤」ともいう。
百縦千随(ひゃくしょうせんずい)
相手にどんなわがままを言われても聞き入れること。 または、自分の思い通りになること。 「百」や「千」は数が多いことのたとえ。 「縦」はわがままのこと。 「随」は逆らわずに従うこと。
百川学海(ひゃくせんがっかい)
どんな人でも絶えず学び続ければ、いつかは大道を知ることができるということ。 「百川」は全ての川。 「海」は大道のたとえ。 全ての川は海を目指して流れ続け、いつかは確実に海にたどり着くということから。 「百川海を学びて海に至る」を略した言葉。
百川帰海(ひゃくせんきかい)
散り散りになっているものが一つに集まること。 または、たくさんの人たちの意見や気持ちが一つになること。 川の全ては海に流れ着くという意味から。 「百川源を異にして皆海に帰す」を略した言葉で、「百川(ひゃくせん)海に帰(き)す」とも読む。
百人百態(ひゃくにんひゃくたい)
考え方や、やり方は人それぞれに異なるというということ。 「態」は人の外観からとらえた形。姿。 人が百人いても、一人として同じ姿の人はいないという意味から。
百年河清(ひゃくねんかせい)
期待できないことをいつまでも待ち続けること。 または、いつまで待っても望みは叶わないということ。 「百年」は長い年月ということ。 「河」は中国の黄河のこと。 黄河の水はいつまでも待っても、澄んだ水になることはないという意味から。 「百年河清を待つ」を略した言葉。
百年大計(ひゃくねんたいけい)
規模が大きく、長い期間に渡って行う、未来のための計画。 「百年の計」ともいう。
百年之柄(ひゃくねんのへい)
将来のことを考えた政治を行い、権力を長く保とうとすること。 「百年」は長い期間のたとえ。 「柄」は権力のこと。
百売千買(ひゃくばいせんばい)
取引が何度も行われることのたとえ。 「百」と「千」は数が多いことのたとえ。
百里之才(ひゃくりのさい)
人々を治めることのできる、それなりの能力のこと。 「百里」は四方が百里の範囲のことで、古代中国の一つの県の大きさをいう。 一つの県を治めることが出来るくらいの能力という意味から。
百里之命(ひゃくりのめい)
一つの国の政治、運命のこと。 「百里」は四方が百里の範囲のことで、天子から委任された諸侯の国の領土のことをいう。 「命」は制令のことで、一国の運命のこと。
百家争鳴(ひゃっかそうめい)
様々な立場の学者や専門家が自由に盛んな勢いで論争すること。 「百家」は数多くの学者や専門家のこと。 「争鳴」は自由で活発な議論をすること。 1956年に中国共産党の主席である毛沢東が「百家斉放」と共に掲げた標語の一つで、翌年には撤回された。 春秋戦国時代の学者や学派は諸子百家と呼ばれ、孔子や老子、孫子などの様々な学派の思想家が論争したという故事から。
氷消瓦解(ひょうしょうがかい)
物事がばらばらになること。または、完全に無くなること。 氷が解けて消えるように、屋根の瓦の一部分の崩壊から全体が次々と崩れるように、ばらばらになるという意味から。 「氷(こおり)と消え瓦(かわら)と解く」とも読む。 「氷」は「冰」、「消」は「銷」とも書く。 「瓦解氷消」ともいう。
標新立異(ひょうしんりつい)
過去に誰も出していない、新しい見解や解釈を出すこと。 「標」は人目につくように、高い位置に持ち上げるという意味。 「新しきを標(かか)げ異(い)を立つ」とも読む。
氷炭相愛(ひょうたんそうあい)
この世にあるはずがないもののたとえ。 または、性質が逆のもの同士が助け合うことのたとえ。 炭の火で氷はとけて、氷のとけた水で炭の火が消えるという意味から、氷と炭が愛し合うことはできないということ。 また、氷のとけた水で炭の火を消して燃え尽きるのを防ぎ、炭の火は氷を本来の姿である水に戻すという意味から、性質が反していても互いに助け合って本質を保つことができるということ。 「氷炭(ひょうたん)相(あい)愛す」とも読む。 「冰炭相愛」とも書く。
表裏一体(ひょうりいったい)
二つのものが切り離すことができないほど深い関係にあること。 「表裏」は表と裏のこと。 「一体」は一つのものという意味。 表と裏は一つのものの両面であり、決して切り離すことができないという意味から。
疲労困憊(ひろうこんぱい)
疲れ果てること。 「困憊」は酷く疲れて弱ること。
牝鶏牡鳴(ひんけいぼめい)
女性が強い権力を持って、勢力を振るうこと。 「牝鶏」は雌鶏。 「牡鳴」は雄鶏の鳴き声。 雌鶏が雄鶏の鳴き声の真似をするという意味から。 日の出の時間に鳴くのは本来は雄鶏であり、雌鶏が鳴くことは秩序が乱れた証とされ、王后や王妃が権力を握り、国家が滅びることの前触れとされていた。
品行方正(ひんこうほうせい)
考えや行いが正しくきちんとしている様子。 「品行」は普段の行いや振る舞い。 「方正」は心や行動が正しいこと。
美人薄命(びじんはくめい)
美しい女性は運に恵まれず短命であることが多いという意味。 「薄命」は短命なこと。運命に恵まれないこと。
眉目秀麗(びもくしゅうれい)
顔立ちが美しく整っている様子。 主に男性に対して使う言葉。 「眉目」は眉と目のことから、顔立ちという意味。 「秀麗」は他よりも優れていて、美しく整っている様子。
布衣韋帯(ふいいたい)
官職についていない、普通の人のこと。 「布衣」は布で作った衣服。 「韋帯」はなめし皮でできた帯。 質素な布の衣服となめし皮の帯を身につけた人ということから、貧しく身分の低い人のたとえ。
風雨淒淒(ふううせいせい)
風や雨が激しく、酷く冷たくて寒い様子。 または、乱世のこと。 「風雨」は風と雨が激しいという意味から嵐のこと。 「淒淒」は冷たくて寒い様子のことで、乱世のたとえとして用いることもある。 「風雨凄凄」とも書く。
風雲際会(ふううんさいかい)
すぐれた能力を持っている人が良い機会をいかして、能力を存分に発揮して功名を得ること。 または、すぐれた才能を持っている人がよい主君に出会い、その才能を認められて重要な地位に就くこと。 「風雲」は竜が風と雲に乗って天に昇るということから、すぐれた能力を持っている人や、英雄が良い機会を生かして名誉を得ることのたとえ。 「際会」は出会うこと。
風雲之会(ふううんのかい)
すぐれた能力を持っている人が良い機会をいかして、能力を存分に発揮して功名を得ること。 または、すぐれた才能を持っている人がよい主君に出会い、その才能を認められて重要な地位に就くこと。 「風雲」は竜が風と雲に乗って天に昇るということから、すぐれた能力を持っている人や、英雄が良い機会を生かして名誉を得ることのたとえ。 「会」は出会うこと。
風魚之災(ふうぎょのわざわい)
海上で受ける嵐などの災難のこと。 または、外敵や海賊などによる災いのこと。 「風」は嵐、「魚」は鰐魚などの災いをもたらす悪魚のこと。
風塵之会(ふうじんのかい)
戦争で混乱している世の中のこと。または、社会が不安定で秩序が乱れていること。 「風塵」は風で舞う砂や埃のことから、戦乱のこと。 「会」は情勢や時勢のこと。
風声鶴唳(ふうせいかくれい)
ちょっとしたことに驚いたり怯えたりすることのたとえ。 「風声」は風の音。 「鶴唳」は鶴の鳴き声。 前秦の符堅の軍が東晋の軍に敗れて逃げるとき、兵たちは風の音や鶴の鳴き声のようなわずかな音でも、敵軍の追撃だと思い恐れたという故事から。 「鶴唳風声」ともいう。
風流三昧(ふうりゅうざんまい)
自然を親しんで、詩歌や書画などの高尚な遊びに夢中になること。 「風流」は上品で風情があること。 「三昧」はほかのことを忘れて熱中すること。
夫家之征(ふかのせい)
定職についていない者に課せられた、中国の周の時代にあった罰金。 「夫家」は夫婦、「征」は税を徴収すること。 一組の農民の夫婦に田が与えられ、その夫婦に課せられていた税と同じ額の罰金を課せられていたということから。
浮花浪蕊(ふかろうずい)
特に優れた点がなく、どこにでもあるような平凡なもののたとえ。 「浮花」と「浪蕊」はどちらも花は咲くが実を結ばない無駄な花を意味することから。
不羈之才(ふきのさい)
非常にすぐれた才能。 「羈」はつなぐという意味。 誰にも繋ぎとめることが出来ない才能という意味から。
不義不正(ふぎふせい)
人としての道理から外れていて、正しくないこと。 「不義」は人としての道理から外れること。 「不義不正」ともいう。
不義不貞(ふぎふてい)
信念がなく、人としての道理から外れていること。 「不義」は人としての道理から外れること。 「不貞」は貞操を守らないこと。 「不貞不義」ともいう。
富国強兵(ふこくきょうへい)
国家の経済力を強めて豊かにし、軍事力を高めること。 「富国」は国の経済力を強くすること。 「強兵」は兵力を増やして軍事力を増強すること。 元は中国の春秋戦国時代に行われた政策。 日本では、明治政府が西欧諸国の強国と渡り合うために行った政策。 「国を富まし兵を強くす」とも読む。
不在証明(ふざいしょうめい)
事件が起こったその時に、容疑者が現場にいなかったことを証明すること。 「現場不在証明」を略した言葉。
不渉階梯(ふしょうかいてい)
段階を踏まずに、いきなり悟りに至ること。 「階梯」は修行の段階のこと。 「階梯(かいてい)に渉(わた)らず」とも読む。
不将不迎(ふしょうふげい)
後悔することなく、これから先に起こるかもしれないことに悩んだりしないこと。 「将」は送ること。 去っていくものを送ることなく、来るものを迎えないという意味から。 「将(おく)らず迎えず」とも読む。
夫唱婦随(ふしょうふずい)
夫婦の仲がよいことのたとえ。 「夫唱」は夫が考えを主張すること。「婦随」は妻が従うこと。 夫の考えに妻が従うと夫婦関係がうまくいくという考え方から。 「夫倡婦随」とも書く。
負薪汲水(ふしんきゅうすい)
自然の中で質素な生活をすること。 薪を採って谷川の水を汲むということから。
負薪之憂(ふしんのうれい)
自分の病気を謙遜していう言葉。 「負薪」は薪を背負うこと。 「憂」は病気。 薪を背負ったせいで疲れてしまって病気になるということから。または、病気になってしまい、薪を背負う余力も無くなるということから。
負薪之病(ふしんのへい)
自分の病気を謙遜していう言葉。 「負薪」は薪を背負うこと。 薪を背負ったせいで疲れてしまって病気になるということから。または、病気になってしまい、薪を背負う余力も無くなるということから。
父祖伝来(ふそでんらい)
先祖から何代にも渡って受け継いだ物事。 「父祖」は同じ血筋に連なっている代々の人たちのこと。 「伝来」何代も続いて受け継がれること。
不知案内(ふちあんない)
知識がないために、何が起こっているのか全くわからないこと。 「不知」は知識がないこと。 「案内」は物事の事情や様子のこと。 「案内を知らず」とも読む。
布韈青鞋(ふべつせいあい)
旅をするときに着る服装のこと。 「青鞋」はわらじ。 「布韈」は脛を保護するために巻く布製の脚半のこと。 「布韈青鞋」ともいう。
芙蓉覆水(ふようふくすい)
華が一番盛んな季節に、たくさん美しく咲いている様子。 「芙蓉」は蓮の花。 蓮の花の季節になり、池を覆い尽くすほどに咲き乱れるということから。 「芙蓉(ふよう)水を覆(おお)う」とも読む。
不倫不類(ふりんふるい)
決められた基準に合わず、分類で分けられないこと。または、いい加減な様子。 「不倫」と「不類」はどちらも似ているものがいないということ。
不老長生(ふろうちょうせい)
いつまでも年老いることなく長生きすること。 「不老」はいつまでも年を取ることないことや、老いることがないこと。 「長生」は長く生きること。
無事息災(ぶじそくさい)
穏やかで変わったことが特にないこと。 「無事」は特別なことが特になにもないこと。 「息災」は仏の力でさまざまな災いを取り除くこと。
物換星移(ぶっかんせいい)
世の中が変わっていくこと。 「物換」は物事が変化すること。 「星移」は時が過ぎていくこと。 「物(もの)換(か)わり星(ほし)移る」とも読む。
物色比類(ぶっしょくひるい)
同じようなものの中で、見た目をしっかりと調べ、他のものと比べて、その中でよいものを選ぶこと。 「物色」は犠牲になるものの毛の色のこと。 「比類」は他のものと比べて、検討すること。 よい毛の色のものを選んで、供物に合わせた祭礼の組み合わせをしっかりと検討して、慎重に供物を選ぶべきであるということ。 生贄にするものを選ぶ方法をいう言葉。
舞馬之災(ぶばのわざわい)
火事のこと。 中国の晋の時代の黄平は、馬が踊り、それを見た人々が拍手する夢を見た。 そのことを占いの名人の索タンに相談すると、「馬は火の象徴であり、それが踊るということは火が巻き起こること。馬に拍手するというのは、火を消そうとすることだ」といわれ、黄平が帰ると家が火事にあっていたという故事から。
文人相軽(ぶんじんそうけい)
文人は他の文人を見下す傾向があるということ。 「文人」は知識人や芸術家などのこと。 文人は他の文人を認め合わないということをいう。 「文人(ぶんじん)相(あい)軽んず」とも読む。
兵車之会(へいしゃのかい)
武力を用いて開かれる諸侯の会合のこと。 「兵車」は戦闘に使用する車(戦車)。
弊絶風清(へいぜつふうせい)
しきたりや慣わしが改まり、悪行や弊害がなくなること。 「風清」は風習がよくなること。 「弊絶」は悪行や弊害がなくなること。 「弊絶風清」ともいう。
霹靂一声(へきれきいっせい)
急に雷鳴が轟き渡ること。 または、前触れもなくいきなり大きな声で怒鳴ること。 「霹靂」は前触れもなく急に雷鳴が轟くこと。 「一声」は音が一度鳴ること。
変幻自在(へんげんじざい)
好きなように姿を現したり消したり、思い通りに姿を変えたりすること。 「変幻」は幻のようにあっという間に消えたり現れたりすること。 「自在」は思うとおりに出来ること。
変相殊体(へんそうしゅたい)
世間を離れて僧侶の姿になること。 「変相」は姿をいろいろと変えること。 「殊体」は他とは違う姿。 僧侶になって、普通の人とは違う容姿になることをいう。
片利共生(へんりきょうせい)
一緒に生活していて、片方だけが利益を得ているが、片方は利益も損害も受けないこと。 「片利」は一方だけが利益を得ること。 「共生」は別の種類の生き物が一緒に暮らすこと。 「片利共棲」とも書く。
米珠薪桂(べいしゅしんけい)
生活必需品が非常に高価なことのたとえ。 「珠」は宝石。 「桂」は良い香りのする高価な木材、香木。 米が宝石のように高価で、火にくべるためのたきぎが香木のように高価という意味から。
米泉之精(べいせんのせい)
酒のこと。 米を発酵・熟成させる手法が酒の主な造り方であることから。
縫衣浅帯(ほういせんたい)
儒者の服のことで、袖の下から腋を縫った服と広い帯のこと。 また儒者、学者、文人のこと。 「縫衣」は袖の下から腋を縫いつけた服である縫腋のことで、「浅帯」は広い帯のこと。
褒衣博帯(ほういはくたい)
大きな裾の服と広い帯のことで儒者の服のこと。 また、儒者や学者、文人のこと。 「褒衣」は裾の大きい服のこと。
逢掖之衣(ほうえきのい)
袖が大きくゆとりのある服のこと。儒者の服。 「逢」は大きいやゆるやかという意味。 「掖」は腋(わき)の下のこと。
匏瓜空繫(ほうかくうけい)
すぐれた才能の人が活用されることなく、何も役立っていないことのたとえ。 「匏瓜」は植物のウリ科のひさごのこと。 「空」はむなしいという意味。 「繫」はぶら下がっていること。 誰にも食べられることなく蔓からぶら下がっているひさごということから。 「匏瓜(ほうか)空(むな)しく繫(かか)る」とも読む。
方鑿円枘(ほうさくえんぜい)
物事がうまくまとまらないことのたとえ。 「方鑿」は四角い形の穴。 「円枘」は木材を繋ぐ時に、穴にはめ込む丸い突起部分。丸いほぞ。 四角い穴に丸いほぞを入れて繋ごうとするという意味から。
蓬首散帯(ほうしゅさんたい)
身なりがきちんと整っていないこと。 「蓬首」は植物の蓬のように乱れた髪の毛のこと。 「散帯」は着物の帯が乱れていること。 どちらも身なりがだらしないことをいう。
飽食煖衣(ほうしょくだんい)
不自由のない生活のたとえ。または、贅沢な生活のたとえ。 飽きるくらいの十分な食料と暖かい衣服があって、生活に困らないという意味から。 「煖衣」は「暖衣」とも書く。 「煖衣飽食(暖衣飽食)」ともいう。
方底円蓋(ほうていえんがい)
物事が上手くかみ合わないことのたとえ。 「方」は四角形。 「円」は円形。 底が四角形の容器に円形の蓋ということから。
宝鈿玉釵(ほうでんぎょくさい)
金や銀、宝石などで飾り付けた美しいかんざしのこと。 または、そのような美しいものを言い表す言葉。 「鈿」と「釵」はどちらもかんざしのこと。
放蕩三昧(ほうとうざんまい)
思うまま好き勝手に振る舞うこと。 「放蕩」は好き勝手にすることや、酒や女遊びに溺れること。 「三昧」は一つのことに夢中になること。
放蕩無頼(ほうとうぶらい)
酒や女遊びに溺れて素行に問題があること。 「放蕩」は好き勝手にすることや酒や女遊びに溺れること。 「無頼」は社会的に認められた職に就かず、素行が悪いこと。
蜂目豺声(ほうもくさいせい)
冷酷で残忍な性質の人のこと。 「豺」は気性の荒い、狼に似た山犬のこと。 蜂のように細い目と山犬のような気味の悪い声という意味から。
蓬萊弱水(ほうらいじゃくすい)
はるか遠く離れていること。 「蓬萊」は東にあって仙人が住んでいるとされる伝説の島。 「弱水」は西にあるとされる伝説の川。 「蓬萊」と「弱水」の距離は三十万里離れているとされていることから。
北斗七星(ほくとしちせい)
北天の星座のおおぐま座に含まれている七つの星のこと。 「斗」はひしゃくという意味。 北の空にあるひしゃくの形をした七つの星ということからそう呼ばれ、古くから時間の測定や、航海の指針としても使われている。
輔車相依(ほしゃそうい)
一つが駄目になると、もう一つも駄目になるような、非常に深い関係のこと。 「輔車」は車の添え木と車の荷台。または、頬の骨と下顎の骨のこと。 唇と歯や、頬の骨と下顎の骨のように、互いに助け合うことによって、互いに存続できるような関係をいう言葉。 中国の晋がカクの国を攻めるときに、虞の国は晋に通過する許可を出したが、虞の国と互いに助け合う関係にあったカクの国が滅びると、虞の国も滅びたという故事から。
保守退嬰(ほしゅたいえい)
今までの考えや習慣、制度に執着して、新しいものを受け入れないこと。 「保守」は今までの考えや習慣、制度のこと。 「退嬰」はためらうこと。
法華三昧(ほっけざんまい)
心を集中して法華経の奥義を極めること。 「三昧」は一つのことだけに心を集中して取り組むこと。
捕風捉影(ほふうそくえい)
話や物事への見込みがないことのたとえ。 風をつなぎとめて、影を捕まえることは不可能なことという意味から。
蒲鞭之政(ほべんのせい)
思いやりのある政治を行うこと。 「蒲鞭」は植物の蒲の穂の鞭。 刑罰に柔らかく痛みを与えない蒲の穂の鞭を使い、辱めを与えるだけの政治ということから。