「優れた能力のある人」に関連する四字熟語一覧
「優れた能力のある人」に関連する四字熟語の一覧です。
- 渭川漁父(いせんのぎょほ)- 古代中国で太公望と呼ばれ、活躍した呂尚のこと。 転じて、優れた能力をもつ人物のたとえ。 「渭川」は中国の川、渭水のこと。 「漁父」は漁師のこと。 渭水で釣りをしていた呂尚は、周の文王に見出されて、後に大きな功績を残したという故事から。 
- 一雁高空(いちがんこうくう)- 群れから離れた一匹の雁が、他よりも高く飛んでいる様子。 他よりも飛びぬけて優れていることのたとえ。 
- 一日千里(いちじつせんり)- 一際すぐれた才能があることのたとえ。 
- 一時名流(いちじめいりゅう)- その時、その時代で名を知られていて、優れた能力のある人。 「一時」はその時、その時代。 「名流」はすぐれた能力があり、世に名が知れ渡っている人のこと。 
- 一騎当千(いっきとうせん)- 並外れた能力を持つ勇敢な人のこと。 または、ずば抜けた能力や経験を持つ人のこと。 「一騎」は一人の騎兵、「当千」は千人の敵と当たることで、一人で千人の敵と戦うことが出来るほど強いという意味から。 
- 渭浜漁父(いひんのぎょほ)- 古代中国で太公望と呼ばれ、活躍した呂尚のこと。 または、優れた能力をもつ人物のたとえ。 「渭浜」は中国の川、渭水のこと。 「漁父」は漁師のこと。 渭水で釣りをしていた呂尚は、周の文王に見出されて、後に大きな功績を残したという故事から。 
- 允文允武(いんぶんいんぶ)- 学問と武芸のどちらもすぐれていること。 元は、学問と武芸のどちらにもすぐれている天子の徳を称えた言葉から。 「允(まこと)に文、允(まこと)に武」とも読む。 
- 英俊豪傑(えいしゅんごうけつ)- 多くの人の中で特に人並みはずれてすぐれている人のこと。 「英」は万人、「俊」は千人、「豪」は百人、「傑」は十人、それぞれにその中の一人の逸材という意味。 
- 英雄豪傑(えいゆうごうけつ)- 才知、武勇ともにすぐれた人の総称。 「英雄」は才知にすぐれ、武力に秀でていて、他の人には達成できない偉業を成し遂げた人のこと。 「豪傑」はこの上なく強く勇ましい人のこと。 
- 海内奇士(かいだいのきし)- この世で比べることができないほど優秀な人物。 または、行動や言動が普通の人とは違う奇人、風変わりな人のこと。 「海内」は世界や国内、四海の内のこと。 「奇士」は普通ではない言行で優秀な人物や、普通とは違う豪傑のこと。 
- 海内無双(かいだいむそう)- この世で、比べる人がいないくらい優れている人のこと。 「海内」は世界や国内のこと。 「無双」は二つとない、または比べることができないという意味。 
- 寡二少双(かじしょうそう)- 匹敵する者がいないこと。 「寡二」は二つは存在しない、唯一。 「少双」は匹敵するものが存在しないということ。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 
- 冠前絶後(かんぜんぜつご)- 他よりも、飛び抜けてすぐれていること。 または、極めて珍しいこと。 「冠前」は過去から今までで一番すぐれていること。 「絶後」は今から未来にも現われないということ。 「冠絶」と略して使うこともある言葉。 中国の宋の徽宋帝が、唐の画家の呉道子を評した故事から。 
- 蓋世不抜(がいせいふばつ)- 性格や才能などが、他の人と比べられないほどにすぐれていて、しっかりとしていること。 「蓋世」は世界を覆いつくすという意味から、非常にすぐれていることのたとえ。 「不抜」はしっかりとしていて、安定していること。 
- 咳唾成珠(がいだせいしゅ)- 一つ一つの言葉に敬意を払われるほど、権力や勢力が盛んな様子。 または、一つ一つの言葉がとても美しく、すぐれた詩文の才能を持っている様子。 「咳唾」は咳と唾。または、他人の言葉を敬っていう語。 「成珠」は珠玉になること。 口から出る咳(せき)や唾(つば)が珠玉になるという意味から。 「咳唾(がいだ)珠(たま)を成す」とも読む。 
- 挙一反三(きょいちはんさん)- すぐれた能力と理解力があること。 一つのことを聞くと、そこから三つのことを理解できるという意味から。 「一を挙(あ)げて三を反す」とも読む。 
- 巍然屹立(ぎぜんきつりつ)- 人並みはずれてすぐれている人のこと。 または、山や建物が一際高く立っていること。 「巍然」は山がとても大きく高い様子。 「屹立」は一際高く立っていること。 「巍然(ぎぜん)として屹立(きつりつ)す」とも読む。 
- 群鶏一鶴(ぐんけいのいっかく)- 多くの凡人の中で、極めて優れている一人の人物のこと。 鶏の群れの中にいる一羽の鶴という意味から。 
- 鶏群一鶴(けいぐんのいっかく)- 鶏の群れの中の一羽の鶴という意味から、多くの凡人の中で極めて優れている一人の人物のこと。 
- 桂林一枝(けいりんのいっし)- 非常にすぐれていて、高潔な人のこと。または、貴重な人材や出来事。または、自身の出世を謙遜して言う言葉。 桂の木の林の中にある枝の一本という意味から。 元は、現在の自身の地位に満足していないことをいう言葉。 中国の晋の時代に、武帝が地方の長官に任命された郤シンに感想を尋ね、郤シンがそれに答えた言葉から。 
- 高材疾足(こうざいしっそく)- 優れた才能と能力があることのたとえ。 または、そのような人のことのたとえ。 「高材」は優れた才能があること。 「疾足」は速く走ることが出来ること。 「高才疾足」とも書く。 
- 曠世之才(こうせいのさい)- この世に比べることができるものが存在しないほどすぐれているということ。 「曠世」は比較できるものがないという意味。 
- 高邁闊達(こうまいかったつ)- 他の人よりも一際すぐれていて、大らかなこと。 「高邁」は品格が高く、他の人よりもすぐれていること。 「闊達」は小さなことにこだわらない、大らかなこと。 
- 国士無双(こくしむそう)- 国の中で最もすぐれている人のこと。 「国士」は国の中で最もすぐれている人のこと。 「無双」は比べるものが存在しないこと。 古代中国、蕭何という人物が「韓信は国士無双の人物」といって韓信のことを劉邦に推薦した。その話を聞いた劉邦は韓信を指揮官(大将軍)に登用し、後に天下を取ったという故事から。 
- 古今独歩(ここんどっぽ)- 過去から現在まで、比べるものが存在しないほどすぐれていること。 「古今」は過去から現在までということ。 「独歩」は他と比べることができるものがないということ。 
- 古今無双(ここんむそう)- 過去から現代まで、比べるものが存在しないほどすぐれていること。 「古今」は過去から現在までということ。 「無双」は匹敵するものがないということ。 
- 七歩八叉(しちほはっさ)- 詩文の才能にめぐまれていること。 魏の曹植は七歩歩く間に詩を作り、唐の温庭インは八回腕を組む間に八韻の賦を作った故事から。 「叉」は腕を組むこと。 
- 出将入相(しゅっしょうにゅうしょう)- 学問と武術の両方の才能があること。 朝廷から外に出ると将軍として力を発揮して、朝廷の中に入れば宰相として力を発揮するということから。 「出(い)でては将(しょう)、入(い)りては相(しょう)」とも読む。 
- 将相之具(しょうしょうのぐ)- 将軍や宰相になることができるほどのすぐれた才能。 「将」は将軍。 「相」は宰相。 
- 少数精鋭(しょうすうせいえい)- 非常にすぐれた能力ある少人数の兵士や軍隊のこと。 または、そのような能力のある人のこと。 「少数」は数が少ないこと。 「精鋭」は気力やすぐれた能力がある人材のこと。 
- 人中之竜(じんちゅうのりゅう)- たくさんの人の中でも、飛びぬけてすぐれた才能のある人のこと。 「竜」はすぐれた才能を持っている人のたとえ。 中国の晋の時代の隠者の宋繊を称賛した言葉から。 
- 精明強幹(せいめいきょうかん)- 物事に精通していて、仕事を成し遂げる能力が高いこと。 「精明」は物事に精通していること。 「強幹」は物事を成し遂げる能力が高いこと。 
- 仙才鬼才(せんさいきさい)- 普通の人と比べ、抜きん出ているすぐれた才能のこと。 「仙才」は仙人の術を習得した才能。 「鬼才」は人並み外れた、ずば抜けた才能。 中国の唐の詩人の李白は仙才、李賀は鬼才と言われていたという故事から。 
- 栴檀双葉(せんだんのふたば)- 立派ですぐれた才能を持っている人は、子どもの頃からすぐれた才能を持っているということ。 「栴檀」は香木の白檀のこと。 「双葉」は芽が出たばかりの小さな二枚の葉のこと。 白檀は芽が出た直後でもいい香りを放つということから。 「栴檀は双葉より芳し」を略した言葉。 「栴檀二葉」とも書く。 
- 絶類離倫(ぜつるいりりん)- 他の人よりも一際すぐれていること。 「絶類」と「離倫」はどちらも、仲間や同類の中で突出してすぐれているという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「類を絶(た)ち倫を離(はな)る」とも読む。 
- 泰山北斗(たいざんほくと)- 学問や芸術などの一つの分野で最もすぐれている人のこと。 「泰山」は中国の名高い山、「北斗」は星座の北斗七星のことで、どちらも人が見上げるものであることから。 
- 泰山梁木(たいざんりょうぼく)- 立派で優れている人物のこと。 「泰山頽れ梁木壊る」という言葉を略したもので、孔子が自身の死を予見して歌ったとされ、立派で優れている人物の死を意味するようになった。 「泰山」は中国の山東省にある山の名前。 「梁木」は屋根を支えている長く太い木、梁のこと。 中国の人々から最も尊ばれる、立派な風格のある山の泰山と、屋根を支えている重要な梁ということから。 「太山梁木」とも書く。 
- 超軼絶塵(ちょういつぜつじん)- 他のものよりも非常にすぐれていることのたとえ。 または、馬などが非常に速く走る様子。 「超軼」は他よりもずば抜けてすぐれていること。 「絶塵」は塵が一つも立たないほど、非常に速い速度で走ること。 馬の群の中から一頭が非常に速く走りぬけるという意味から。 「超逸絶塵」とも書く。 
- 超塵出俗(ちょうじんしゅつぞく)- 普通の人と比べて、一際すぐれていること。 「塵」はちりのことで、俗世のけがれという意味。 「塵(ちり)を超(こ)え俗を出(い)ず」とも読む。 
- 天下無双(てんかむそう)- 世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと、「無双」は二つと存在しないということから、比べられるものがないという意味。 「天下に双(なら)ぶ無し」とも読む。 「てんか」は「てんが」とも、「むそう」は「ぶそう」とも読む。 
- 天下無類(てんかむるい)- 世の中につりあうものが存在しないほどすぐれていること。 または、そのような人のこと。 「天下」は全世界や国全体のこと。 「無類」は二つと存在しないということから、比べることが出来るものがないという意味。 
- 騰蛟起鳳(とうこうきほう)- 才能が抜群にすぐれていること。 「騰蛟」は天に躍り上がる蛟竜のことで、雷雨を呼び洪水を起こすとされる伝説の竜。 「起鳳」は飛び立つ鳳凰のこと。鳳凰は伝説の鳥。 
- 当代無双(とうだいむそう)- 同じ時代に比較するものが存在しないほどにすぐれていること。 「当代」は現在の時代。 「無双」は比較できるものが存在しないということ。 
- 斗南一人(となんのいちにん)- この世で最もすぐれている人のこと。 「斗南」は星座の北斗七星よりも南という意味から、天下という意味。 天下で並ぶ人がいないほどすぐれているということから。 
- 呑舟之魚(どんしゅうのうお)- 人並み外れた才能がある人、大人物のたとえ。 舟を丸呑みにするほどの大きな魚ということから。 
- 白眉最良(はくびさいりょう)- たくさんのものの中で一番すぐれていること。 中国三国時代、蜀の馬氏の五人兄弟はみな優秀であり、全員の字(あざな)に「常」の字がついていた。 中でも、馬良はひときわすぐれおり、幼い頃から眉に白い毛が混ざっていたことから「白眉」と呼ばれ、「馬氏の五常、白眉最も良し」といわれたという故事から。 
- 馬氏五常(ばしごじょう)- 兄弟全員が優秀なこと。 中国三国時代、蜀の馬氏の五人兄弟はみな優秀であり、全員の字(あざな)に「常」の字がついていた。 中でも、馬良はひときわすぐれおり、幼い頃から眉に白い毛が混ざっていたことから「白眉」と呼ばれ、「馬氏の五常、白眉最も良し」といわれたという故事から。 
- 馬良白眉(ばりょうはくび)- たくさんのものの中で一番すぐれていること。 中国三国時代、蜀の馬氏の五人兄弟はみな優秀であり、全員の字(あざな)に「常」の字がついていた。 中でも、馬良はひときわすぐれおり、幼い頃から眉に白い毛が混ざっていたことから「白眉」と呼ばれ、「馬氏の五常、白眉最も良し」といわれたという故事から。 
- 万邦無比(ばんぽうむひ)- 全ての国の中でも、比べることができるものがいないほどにすぐれていること。 「万邦」は全ての国。 「無比」は比べることができるものが存在しないということ。 
- 飛耳長目(ひじちょうもく)- すぐれた情報収集能力があり、深い観察力と鋭い判断力を備えていること。 「飛耳」は遠くの音までよく聞くことができる耳のこと。 「長目」は遠くまで見通せる目のこと。 「長目飛耳」ともいう。 
- 非常之人(ひじょうのひと)- 二つとないほどにすぐれた能力をもった人のこと。 「非常」は普通とは違う、一際すぐれていること。 
- 飛兎竜文(ひとりょうぶん)- 素晴らしい才能を持っている若者や子どものこと。 「飛兔」と「竜文」はどちらも走る速度の速い馬の名前で、賢くすぐれている子どものたとえ。 「竜」は「りゅう」とも、「文」は「もん」とも読む。 
- 風塵外物(ふうじんがいぶつ)- 世俗の人を超越したすぐれた人のこと。 「風塵」は風で舞い上がった塵や土ぼこりということから、汚れた現世のたとえ。 現世の外にいる人という意味から。 
- 雷陳膠漆(らいちんこうしつ)- とても深く固い友情のこと。 「雷陳」は中国後漢の雷義と陳重という人物。 「膠漆」は接着剤の膠と漆のこと。 膠や漆がかたく張り付くよりも二人の関係は固いと噂されたという故事から。 
- 竜駒鳳雛(りょうくほうすう)- すぐれた才能を持っている賢い少年のこと。 「竜駒」は名馬、「鳳雛」は伝説上の鳥の鳳凰のひな。 中国の晋の詩人の陸雲は幼い頃から天才と呼ばれていて、呉の大臣の呂閔鴻が陸雲を評したという言葉から。 
 
         
    