「行動」に関連する四字熟語一覧
「行動」に関連する四字熟語の一覧です。
悪因悪果(あくいんあっか)
元は仏教語で、悪いことをすると必ず悪い報いがあるという意味。 「悪因」は悪い報いの原因、「悪果」は悪い結果や報い。 悪いことをせずに、正しいことをするべきであるという戒めの言葉。
悪逆非道(あくぎゃくひどう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「非道」は人としての道理にはずれていること。
悪逆無道(あくぎゃくむどう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「無道」は人としての道理にはずれていること。
阿世曲学(あせいきょくがく)
学問の正当な道理を歪め、権力や世間の意向、時流に迎合し、好意を買うためにへつらうこと。 「阿世」は世間の好意を得るために迎合する様子。 「曲学」は正道から逸脱した学問。 「曲学阿世」ともいう。
阿附迎合(あふげいごう)
相手に気に入られようと、相手の言うことを何でも聞き、媚びて機嫌をとること。 「阿附」は人に気に入られようとして、機嫌を取ったり、言うことを聞いたりすること。 「迎合」は相手の言うことを何でも聞くこと。
阿諛迎合(あゆげいごう)
相手に気に入られるために、媚びて機嫌を取ること。 「阿諛」は相手の気に入るように振る舞うこと。 「迎合」は相手の気に入るように調子を合わせること。
阿諛追従(あゆついしょう)
相手に気に入られるために、お世辞を言ったり相手の言うことに従ったりして機嫌を取ること。 「阿諛」は気に入られるために機嫌を取ること。 「追従」は逆らわず言うとおりに従うこと。
阿諛便佞(あゆべんねい)
相手の気に入るように口先だけのうまいことを言って、調子を合わせること。 「阿諛」は相手の気に入るように振る舞うこと。 「便佞」は口ではうまいことを言いながら、誠意がまったくないこと。そのような人のこと。
暗送秋波(あんそうしゅうは)
ひそかに機嫌を取ってとりいろうとすること。 または、女性が色目を使うこと。 または、表には出さず陰で悪だくみをすること。 「暗」はこっそり、ひっそりの意。 「秋波」は美人の澄んだ目は秋の波のように涼しげであることから、色目のこと。 「暗(あん)に秋波(しゅうは)を送る」とも読む。
一言一行(いちげんいっこう)
一つの言葉と一つの行いのこと。 何気ない言動のこと。
一路順風(いちろじゅんぷう)
ものごとが順調に進むこと。 または、旅に出る人の安全を祈ることば。 「一路」はひたすらの意味。 「順風」は追い風のこと。 船の航行が順調ということから。
一路平安(いちろへいあん)
旅立つ人の道中の安全を祈る言葉。 「一路」は旅の道中のこと。 「平安」は無事で穏やかなこと。 「平安一路」ともいう。
一挙一動(いっきょいちどう)
日常のちょっとした動作や立ち居振る舞いのこと。 または、一つ一つの動作のこと。 「一」は”ちょっとした”や”一つ一つ”という意味。 普段の動作を意味する「挙動」という言葉を「挙」と「動」に分け、「一」をそれぞれに付けて意味を強調した言葉。
因果応報(いんがおうほう)
よい行いには必ずよい報いがあり、悪い行いには必ず悪い報いがあるということ。 「因果」は原因と結果。 「応報」は善悪に応じた報いがあること。 元は仏教語で、過去や前世の行いの善悪に応じた報いがあるという意味。 現在では、悪い行いの報いの意味で使われることが多い言葉。
因果覿面(いんがてきめん)
悪いことをした報いがすぐにあらわれること。 「覿面」は目の前で見るという意味から、すぐに結果が出ること。
陰徳陽報(いんとくようほう)
誰にも知られないように善い行いをすると、必ずよい報いがあるということ。 「陰徳」は人知れずに善い行いをすること。 「陽報」は一目でわかるよい報いのこと。 「陰徳あれば必ず陽報あり」とも読む。
恩讎分明(おんしゅうぶんめい)
恩とあだをはっきりと区別し、それぞれに必ず報いること。 「恩讎」は恩と讎(あだ)。 「分明」ははっきりと区別すること。 「恩讐分明」とも書く。
開門揖盗(かいもんゆうとう)
自分自身で原因を作って、災いを招き入れること。 「揖盗」は泥棒を会釈して招き入れること。 自宅の門を自ら開けて、会釈して泥棒を招き入れるという意味から。 「門(もん)を開いて盗(とう)に揖(ゆう)す」とも読む。
加持祈祷(かじきとう)
病気や災難から身を守るためや、願いを叶えるために神や仏に祈ること。 「加持」は仏の加護を祈る、密教の法。 「祈祷」は神や仏に祈ること。 「祈祷」は「祈禱」とも書く。
火中取栗(かちゅうしゅりつ)
自分のためにはならないが、他人のために危険なことをすること。 または、その結果で辛い思いをすること。 猿におだてられた猫が、燃えているいろりの中に入ってる栗を取ったが、猫は火傷をしたうえに栗は取られたという寓話から。
火中之栗(かちゅうのくり)
自分のためにはならないが、他人のために危険なことをすること。または、その結果で辛い思いをすること。 猿におだてられた猫が、燃えているいろりの中に入ってる栗を取ったが、猫は火傷をしたうえに栗は取られたという寓話から。
禍福無門(かふくむもん)
不幸も幸福も、その人自身が招くものであるということのたとえ。 不幸や幸福がやってくるための決まった入り口があるわけではなく、心がけ次第で不幸にも幸福にもなるということ。 「禍福門無し、唯人の招く所なり」を略した言葉。
玩人喪徳(がんじんそうとく)
人を見くびって軽く扱うと、自身の徳を失うことになるということ。 「玩人」は人を軽く見てもてあそぶこと。 「人を玩(もてあそ)べば徳を喪(うしな)う」とも読む。
挙止進退(きょししんたい)
日常生活の立ち居振る舞いのこと。 「挙止」と「進退」はどちらも立ち居振る舞いのこと。
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
普段の生活で行う最も基本的な動作のこと。 転じて、普段や常々という意味。 「行」は歩く、「住」は止まる、「坐」は座る、「臥」は寝ること。 仏教では、これらのことを四威儀や四儀ともいう。 「行住座臥」とも書く。
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
小賢しい策略で人をおとしめようとする人やくだらない技能や芸しかない人のたとえ。 または、使い道のないような技能や芸でも役に立つことがあることのたとえ。 「鶏鳴」は鶏の鳴き声の真似をすること。 「狗盗」は犬のようにこっそりと物を盗むことで、人を騙したり卑しい行為をしたりする人のたとえ。 戦国時代、斉の孟嘗君が捕らえられていたときに、鶏の鳴き真似のうまい者と犬のようにうまく物を盗む者の二人を利用して逃げ延びたという故事から。
巧言令色(こうげんれいしょく)
心のこもっていない言葉や取り繕った表情などで、相手に気に入られようとすること。 「巧言」は相手に気に入られるために飾った言葉。 「令色」は表情を愛想良く飾ること。
向天吐唾(こうてんとだ)
他人に害を与えようとして、自分にその害が返ってくること。 天に唾を吐きかけようとして、自分の顔に落ちてくるという意味から。 「天に向かって唾を吐く」とも読み、この形で使うことが多い言葉。
虎穴虎子(こけつこし)
危険なことをしなければ、大きな利益や功績を得ることはできないということ。 「虎子」は虎の子ども。 虎の子どもを捕らえるためには、危険な虎の巣穴に入るしかないという意味から。 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を略した言葉。
狐狸妖怪(こりようかい)
人を騙したり、恐れさせたりする化け物のこと。 または、人知れず悪事を働くもののこと。 「狐狸」は人を騙すとされている狐と狸のことで、悪賢く信用できない人のたとえ。 「妖怪」は化け物のこと。
強悪非道(ごうあくひどう)
人の道理をはずれるほど、計り知れないほど悪いこと。
三思後行(さんしこうこう)
しっかりと考えた後に行動すること。 三度考えてから行動するという意味から。 元は必要以上に考えすぎること戒めた言葉だったが、現在では軽はずみな行動を戒める言葉として使われることが多い言葉。 中国の春秋時代の魯の季文子の故事から。 「三(み)たび思いて後(のち)に行う」とも読む。
罪悪滔天(ざいあくとうてん)
この上なく大きな罪悪のたとえ。 「滔天」は天に届くほどに大きな波という意味から、程度が甚だしいことのたとえ。 天に届くほどに大きな罪悪ということから。
坐臥行歩(ざがこうほ)
日常的に行う動作の体の動かし方のこと。 「坐」は座ること、「臥」は寝ること、「行歩」は歩くという意味から。
坐作進退(ざさしんたい)
日常生活で行う動作の体の動かし方。立ち居振る舞い。 「坐」は座る、「作」は立つ、「進」は進む、「退」は退く。 日常生活で行う基本的な動作を並べた言葉。 「座作進退」とも書く。
残酷非道(ざんこくひどう)
人の道にはずれていて、見ていられないほど酷い様子。 または、そのように酷い振る舞いや行い。
讒諂面諛(ざんてんめんゆ)
他人の悪口を言って、相手に媚を売ること。 「讒諂」は他人の悪口を言って、相手に気に入られようと媚を売ること。 「面諛」は相手の目の前で直接こびへつらうこと。
失道寡助(しつどうかじょ)
道理にかなった正しい行いをしなければ、誰からの助けも受けることはないということ。 「道」は仁と義の道のこと。 「道を失えば助け寡(すく)なし」とも読む。
自業自得(じごうじとく)
自分が行ったことが自分に返ってくること。 悪い意味で使われることが多い。 自分の行動の善悪の業によって、苦楽の業を受けるという意味の仏教の因果の法則を表す言葉。
自作自受(じさくじじゅ)
自身の働いた悪事の結果、悪い報いを受けること。 「自作」は自身が行うということ。 自身の行動の結果を自信が受けるという意味から。
自縄自縛(じじょうじばく)
自身の縄で自身を縛るという意味から、自らの言動や心がけで身動きが出来なくなり苦しむこと。
事大主義(じだいしゅぎ)
自分の考えを持たず、自分の保身のために強いものを迎合する考えや態度のこと。
十逆五悪(じゅうぎゃくごあく)
十の悪い行いと、五つの憎むべき罪。 「十逆」は殺し、盗み、不純な異性関係、嘘、戯れ言、乱暴な言葉、陰口、貪欲、怒りや憎しみ、誤った見解のこと。 「五悪」は母親殺し、父親殺し、聖人殺し、仏を傷つけて出血させる、教団を破壊するという地獄に落とされる五つの重罪のこと。
常住坐臥(じょうじゅうざが)
ふだん、いつも。 「常住」はいつもという意味。 「坐臥」は座ることと寝ること。 座っているときも寝ているときもという意味から。 「行住坐臥」の「行住」と、「常住」が混同されてできた言葉。 「常住座臥」とも書く。
趨炎附熱(すうえんふねつ)
その時に権力のあるものにこびへつらうこと。 「趨」は走ること。 「炎」と「熱」は激しい勢いがあるもののたとえ。 勢いのある炎に走って向かい、熱いものにつくということから。 「炎(えん)に趨(おもむ)き熱に附(つ)く」とも読む。 「趨炎付熱」とも書く。
積悪余殃(せきあくのよおう)
積み重ねた悪事の報いの災いが子孫にまで及ぶこと。 「積悪」はたくさん悪いことをすること。 「余殃」は悪事の報いが本人だけでなく、その子孫にまで及ぶこと。 「積悪の家には必ず余殃有り」という言葉を略した言葉。
積厚流光(せきこうりゅうこう)
蓄積したものが多ければ多いほど、その恩恵は大きいということ。 または、先祖の功績が大きければ、子孫にも恩恵が及ぶということ。 「積厚」は厚く積み重ねること。 「流光」は広く恩恵が及ぶこと。
積善余慶(せきぜんのよけい)
善い行いを何度も行った家は、子孫にもその恩恵があるということ。 「積善」は善い行いを積み重ねること。 「余慶」は子孫にも幸福が及ぶこと。 「積善の家には必ず余慶あり」を略した言葉。
世辞追従(せじついしょう)
相手に気に入られようとして、相手の言うことを何でもきいて、機嫌をとること。 「世辞」は気に入られようとして、機嫌をとること。 「追従」は逆らうことなく、言うとおりに従うこと。
善因善果(ぜんいんぜんか)
よい行動をすれば、よい報いがあるということ。 「善因」はよい報いを受ける原因となる行いのこと。 「善果」はよい報い。 仏教の言葉で、人の行動の善悪に応じた報いを受けることをいう。
大逆無道(たいぎゃくむどう)
道理や人の道からひどく外れた常軌を逸した行為のこと。 「大逆」は君主や親を殺すなどの極悪な行い。 「無道」は道理を無視した行いのこと。
濯纓濯足(たくえいたくそく)
世の中の流れに合わせて身の振り方を変えること。 または、善い行いをすれば尊ばれ、悪い行いをすれば蔑まれるということのたとえ。 または、世俗を超越すること。 「纓」は冠の紐。 水が綺麗なら冠の紐を洗い、水が汚れていれば足を洗うという意味から。
探驪獲珠(たんりかくしゅ)
危険なことをして大きな利益を得ること。 または、すぐれた文章を作ることや、試験に合格することのたとえ。 「驪」は色が黒いことで、ここでは黒い竜のこと。 黒い竜の顎の下には高価な宝石があり、食べられてしまう危険を冒してその宝石をとるという意味から。 「驪(り)を探(さぐ)って珠(しゅ)を獲(う)」とも読む。
天罰覿面(てんばつてきめん)
悪い行いをすれば、必ず天から罰が下るということ。 「天罰」は天が下す罰のこと。 「覿面」は実際に目撃するということから、すぐに効果が現われるということ。
投桃報李(とうとうほうり)
仲の良い友人同士で、お互いに物を贈りあうこと。 または、自分が徳を施せば、必ず徳で報いるということ。 「李」は植物のスモモ。 桃を贈られれば、お返しにスモモを贈るという意味から。 「桃を投じて李(すもも)に報(むく)ゆ」とも読む。
悖徳没倫(はいとくぼつりん)
人の道を外れた行いのこと。 「悖徳」は徳に背いたり、逆らったりすること。 「没倫」は人としての道徳をなくすこと。 「徳に悖(もと)り倫(みち)を没(ぼっ)す」とも読む。
非義非道(ひぎひどう)
人としてやってはいけない、道に背いた悪い行いのこと。 「非義」は義理に背いた行い。 「非道」は人としての道から外れた行い。
貧窮福田(びんぐうふくでん)
貧しいものに施しをすれば、施しをしたものには求めずとも自然に良いことがあるということ。 「貧窮」は仏教の言葉で、供養することで福を得ることができるとされる、三つのものの一つ。 「福田」は福が生まれるとされるもののこと。
福善禍淫(ふくぜんかいん)
善人には良いことが起きて、悪人には悪いことが起きるということ。 天は善人に幸福を与え、悪人には災いを与えるという意味から。 「善に福(さいわい)し淫(いん)に禍(わざわい)す」とも読む。
暴虐非道(ぼうぎゃくひどう)
人の道を外れた残酷で乱暴な行いのこと。 または、そのような人のこと。
無慙無愧(むざんむき)
恥ずかしいと思うことなく、動揺することもなく悪行を行うこと。 「慙」と「愧」はどちらも恥じるという意味で、ともに「無」をつけて恥じることが無いという意味から。
揺頭擺尾(ようとうはいび)
気に入られるために相手の機嫌をとること。 「擺尾」は尾を振ること。 川の流れに逆らって泳ぐ魚の動作のことをいい、頭を揺らしながら尾を振るという意味から。 「頭(かしら)を揺(うご)かし尾を擺(うご)かす」とも読む。