人事不省について

四字熟語 | 人事不省 |
---|---|
読み方 | じんじふせい |
意味 | 意識を失うこと。昏睡状態になること。 病気や怪我などで意識を失い、刺激に反応を示さないほどの酷い状態になることをいう。 「人事」は人としての感覚・意識。 「不省」は意識がはっきりとしないこと。 |
出典 | 朱震享『丹渓心法』「中暑」 |
類義語 | 意識不明(いしきふめい) |
意識朦朧(いしきもうろう) | |
前後不覚(ぜんごふかく) |
使用されている漢字
「人」を含む四字熟語
悪人正機(あくにんしょうき)
罪深い悪人を救済することこそが、阿弥陀仏の本願であるという教えのこと。 「正機」は人が悟りを得るための条件や資質のことで、悪人こそが往生するにふさわしい機根だとする浄土真宗の親鸞の基本的思想のこと。
暗箭傷人(あんせんしょうじん)
こっそりと人を陥れたり、中傷したりすること。 「暗箭」は暗がりから放たれた矢のこと。 「傷人」は人を傷つけること。 「暗箭人を傷る」とも読む。
以人為鑑(いじんいかん)
他の人の態度や言動をみて、自分の戒めにすること。 他人を鏡にするという意味から。 中国の唐の時代、地位など気にせずに相手をしっかりと諫める魏徴の死を悼んだ太宗皇帝は、為政者が手本とすべき三鑑の内の一つを失ったと嘆いたという故事から。 「人を以て鑑と為す」とも読む。
一人当千(いちにんとうせん)
非常に大きな力、勇気があること。 または、そのような人。 一人が千人と同等の力を持っている意味から。 「一人千人に当たる」とも読む。
意中之人(いちゅうのひと)
心の中でひそかに思いを寄せている相手。 恋愛対象や、仕事などの適任者の候補として挙げている人を指すときに用いる。
以貌取人(いぼうしゅじん)
人の賢愚は容姿だけでは判断することはできないということ。 澹台滅明は容姿が醜く、孔子は弟子にとることを躊躇したが、非常に優秀で清廉な人物だったということから。 孔子の失敗談の一つ。 「貌を以て人を取る」とも読む。
「事」を含む四字熟語
悪事千里(あくじせんり)
悪い噂や悪い評判はすぐに遠くまで知れ渡るということ。 「悪事」は悪い行い、「千里」は遠くの場所という意味。
安穏無事(あんのんぶじ)
問題ごともなく、世の中や暮らしが穏やかで安らかなさま。
衣冠盛事(いかんせいじ)
名門の家に生まれてさらに功績を上げた後に、家の名声を引き継ぐこと、またはその者のこと。 「衣冠」は衣服と冠のことで名門、立派な家柄という意味。 「盛事」は立派な事業や功績、盛大な事柄のこと。
一事無成(いちじむせい)
一つの物事ですら最期までやり遂げることができないこと。 何一つ成果を得られないという意味から。 「一事成ること無し」とも読む。
往事渺茫(おうじびょうぼう)
過ぎていった昔のことは、遠くかすんではっきりとしないということ。 「往事」は過ぎ去った過去のこと。 「渺茫」ははるか遠い様子や広くて果てしない様子のこと。
往事茫茫(おうじぼうぼう)
過去の事柄を思い出そうとしても、記憶が薄れていてはっきりとしない様子。 「往事」は過ぎ去った過去のこと。 「茫茫」はぼんやりとしていてはっきりしない様子。
「不」を含む四字熟語
悪不忍聞(あくふにんぶん)
この上なく非道な行いなので、聞いてはいられないということ。 中国の前漢の時代末期に、王莽が王位を簒奪したことに対して、後漢の歴史家の班固が罵って言った言葉から。 「悪、聞くに忍ばず」とも読む。
按兵不動(あんぺいふどう)
状況や様子を窺いながら、良い機会が訪れるのを待つこと。 「按」は抑える、引き留めること。 「兵を按じて動かず」とも読む。
帷蓋不棄(いがいふき)
駄目になった物でも、何かに使うことができるので、捨てることを惜しむということ。 「帷」は部屋の仕切りなどに使う垂れ幕。 「蓋」は車を覆うための布。 「不棄」は駄目になっても捨てずにとっておくこと。 「帷」と「蓋」は死んだ動物を覆って埋める時に使うもので、それらを捨てずに取っておくということから、動物を大切にすることのたとえとしても使われる言葉。 「帷蓋棄てず」とも読む。
維日不足(いじつふそく)
幸福が日が足りないほどに次から次へとやってくること。 「維」は調子を整えるための助辞。 「維れ日も足らず」とも読む。
衣帯不解(いたいふかい)
他のことを忘れるほど、あることに集中すること。 「衣帯」は着物と帯のこと。 「不解」は服を脱がないこと。 衣服も着替えず、不眠不休で仕事に取り組むということから。 「衣帯を解かず」とも読む。
一字不説(いちじふせつ)
仏法の心理、悟りは奥深く、言葉で言い表すことはできず、自ら体得するしかないということ。 釈迦が悟り得た境地を、一字も説いていないということから。
「省」を含む四字熟語
句駮省便(こうはくせいべん)
財政をしっかりと管理して、収入と支出を正確にすること。 「句」は収入と支出を正確に調べること。 「駮」は書類を調べて不正を論じ暴くこと。 「省」は節約すること。 「便」は流通を便利にして、利益を得ること。 「句剥省便」とも書く。
昏定晨省(こんていしんせい)
親孝行すること。 「昏定」は夜に両親の寝床の用意をすること。 「晨省」は朝に両親のご機嫌を伺うこと。 「昏に定めて晨に省みる」とも読む。
再思三省(さいしさんせい)
「再思」は考え直す、「三省」は一日に何度も反省することで、何度も考え直して、反省すること。
日省月試(にっせいげっし)
官僚や役人などの働きを詳しく調べて適否などを見極めること。 「省」は詳しく見極めること。 「試」は調べること。 日ごと月ごとに実績や功績を調べるという意味から。 「日に省み月に試みる」とも読む。
発人深省(はつじんしんせい)
気づかれないように悟らせて、物事を深く考えるようにさせること。 「発人」は他人を啓発すること。 「深省」は深く考えること。
反躬自省(はんきゅうじせい)
自分で自分のことを反省すること。 「反躬」は自分で自分のことを振り返って考えること。 「自省」は自分で自分に尋ねること。