『蒙求』を出典とする四字熟語 — 14 件
『蒙求』(もうぎゅう)を出典とする四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全14件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
伊尹負鼎(いいんふてい)「伊尹負鼎」
大きな望みのために、卑しい身分に身を落とすこと。 「伊尹」は人の名前で、中国、殷の代の宰相。 「鼎」は足が三本のものを煮る調理器具。 君主に仕えるという大きな望みのために、 まずは料理人として雇われ、のちに宰相になった伊尹の故事から。
懸頭刺股(けんとうしこ)「孫敬閉戸」
苦労しながらも勉学に励むこと。 「懸頭」は縄を首にかけること。 「刺股」は穴をあけるための錐(きり)でふとももを刺すこと。 中国の漢の時代の楚の孫敬は、勉強をしているときに眠らないように、天井から下げた縄を首にかけて眠るとしまるようにして勉強を続けたという故事と、中国の戦国時代の蘇秦が眠くなるとふとももを錐で刺して、眠気を覚ましながら勉強したという二つの故事から。 「頭(こうべ)を懸(か)け股(もも)を刺す」とも読む。 「刺股懸頭」ともいう。
阮簡曠達(げんかんこうたつ)「阮簡曠達」
小さなことにこだわらない、心の広いおおらかな人柄のたとえ。 「阮簡」は人の名前。 「曠達」は心が広く、小さなことにこだわらないこと。 古代中国の晋の時代にいたとされる竹林七賢の一人の阮咸の甥である阮簡は、心が広くおおらかな人格だったということから。
孔翊絶書(こうよくぜっしょ)「孔翊絶書」
私情を挟まず、公正に政治を行うこと。 「孔翊」は人の名前。 「絶書」は手紙の中身を確認せずに捨てること。 中国の晋の時代の洛陽の長官になった孔翊は、その地位を頼って送ってくる私的な依頼の手紙は、全て読まずに水の中に捨てていたという故事から。
鑿歯尺牘(さくしせきとく)「鑿歯尺牘」
古代中国の国の晋にいた名文家の習鑿歯は、手紙での議論がとても上手かったということ。 「鑿歯」は習鑿歯のこと。 「尺牘」は手紙のこと。 晋の習鑿歯は名文家として有名で、その中でも手紙を使っての議論が上手かったために、将軍の桓温が右腕として厚遇したという故事から。
山濤識量(さんとうしきりょう)「山濤識量」
すぐれた判断力や考え、器量をもっている人のこと。 「山濤」は人の名前。 「識量」は知識や器量のこと。 竹林の七賢と呼ばれる賢者の一人である、山濤のようにすぐれた知識と器量があるということから。
子建八斗(しけんはっと)「子建八斗」
優れた才能を激賞した言葉。 「子建」は魏の曹植という人物の字(あざな)。 「八斗」は量の単位のことで、十斗で一石。 宋の謝霊運が「天下が一石の才とするならば曹植の詩の才は八斗を得る」と激賞した故事から。
端木辞金(たんぼくじきん)「端木辞金」
納得のできない金銭は、絶対に受け取らないということ。 「端木」は人名。 「辞金」は金銭を受け取ることを辞退するという意味。 中国の春秋時代、孔子の弟子で富豪の端木は、他国に売られた魯の国の人を買い戻すときに公金を使うことになっていたにも関わらず、それをよしとせずに私財で買い戻したという故事から。 「端木(たんぼく)金(きん)を辞す」とも読む。
仲連蹈海(ちゅうれんとうかい)「魯仲連伝」
自身の信念を堅く守り抜くことのたとえ。節義のためには死をも辞さない、断固とした態度をいう。 「仲連」は戦国時代の斉の弁士、魯仲連のこと。 「蹈海」は海に身を投げて死ぬこと。 趙が秦軍に包囲された折、魯仲連は、非道な秦が天下を取り帝として悪政を敷くくらいなら、東海に身を投げて死のうとも、その民にはならないと言い放ち、諸国を説いて趙を救ったという故事から生まれた言い回し。
斑衣之戯(はんいのたわむれ)「老莱斑衣」
親孝行することのたとえ。 または、孝養を尽くすことのたとえ。 「斑衣」は子どもが着るような派手な模様の服のこと。 楚の老莱子は七十歳になっても、子供用の服を着て子どものように戯れ、親を喜ばせて年老いたことを忘れさせようとした故事から。
馮異大樹(ふういたいじゅ)「馮異大樹」
謙虚で慕われるような人格のたとえ。 「馮異」は後漢の将軍の名前で、馮異は他の将軍たちが手柄の話を始めると、大きな樹の下に移動して自身の功績を語ろうとしなかったという故事から。
卞和泣璧(べんかきゅうへき)「卞和泣璧」
素晴らしい才能や、すぐれた業績が正しく評価されずに嘆くこと。 「卞和」は中国の春秋時代の国の楚にいたとされる人の名前。 「璧」は宝石のこと。 卞和が宝石の原石を厲王に献上したが、石と思われて罰として左足を切られ、その後、武王に献上したが同じく罰として右足を切られた。 卞和は宝石の原石を石と言われて、うそつきと扱われたことを嘆き、三日三晩泣いたという故事から。 「卞和(べんか)璧(たま)に泣く」とも読む。
梁冀跋扈(りょうきばっこ)「梁冀跋扈」
臣下が権力を使って、好き勝手に振る舞うこと。 「梁冀」は後漢の時代の大将軍の名前。 「跋扈」は魚を捕らえるための罠の竹垣を魚が飛び越えて逃げ出すということから、好き勝手に振る舞うこと。 横暴な振る舞いをしていた大将軍の梁冀は、八歳の質帝に「跋扈将軍」とあだ名をつけられたことに怒り、質帝を毒殺したという故事から。
老莱斑衣(ろうらいはんい)「老莱斑衣」
親孝行することのたとえ。 または、孝養を尽くすことのたとえ。 「老莱」は人の名前。 「斑衣」は子どもが着るような派手な模様の服のこと。 楚の老莱子は七十歳になっても、子供用の服を着て子どものように戯れ、親を喜ばせて年老いたことを忘れさせようとした故事から。
