「衣」を含む四字熟語一覧
衣を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
悪衣悪食(あくいあくしょく)
粗末な着物と食事のことから、質素で貧しい生活という意味。
悪衣悪食(あくいあくじき)
粗末な着物と食事のことから、質素で貧しい生活という意味。
衣冠禽獣(いかんきんじゅう)
下品で程度の低い人のたとえ。 礼服を着た鳥や獣ということから。 「衣冠」は官吏が朝廷に勤めに出る際に着る服。 「禽獣」は鳥と獣のことで、人格の低い人のたとえ。
衣冠盛事(いかんせいじ)
名門の家に生まれてさらに功績を上げた後に、家の名声を引き継ぐこと、またはその者のこと。 「衣冠」は衣服と冠のことで名門、立派な家柄という意味。 「盛事」は立派な事業や功績、盛大な事柄のこと。
衣冠束帯(いかんそくたい)
昔の貴族や官僚が公事で着用する礼装のこと。 「束帯」は貴族や官僚が公事で着用する礼装のこと。 「衣冠」は簡易化した礼装のこと。
衣錦還郷(いきんかんきょう)
「故郷に錦を飾る」の語源で、出世して故郷に帰ること。 「錦」は金や銀などの糸で織り込んだ美しい絹織物のこと。
衣錦尚絅(いきんしょうけい)
才能や徳を見せ付けないように隠すこと。 「錦」は金や銀などの糸で織り込んだ美しい絹織物、「尚」は上に重ねること、「絅」は薄いうちかけのこと。 錦を見せ付けないように上から重ね着するという意味で、才能や徳などを誇示することへの戒め。
衣錦之栄(いきんのえい)
成功、出世した後に錦(にしき)の着物を着て故郷に帰ること。 「錦」は金や銀などの糸で織り込んだ美しい絹織物のこと。
衣香襟影(いこうきんえい)
いろんな人の姿、形のこと。 または、人々の様子。 衣服の香りと襟の形という意味から。
衣繍夜行(いしゅうやこう)
たとえ出世しても、故郷に帰らなければ誰もその栄誉に気が付くことはないということのたとえ。 「衣繍」は美しい刺繍の服のこと。 暗い夜道を美しい刺繍の服を着て歩いても、誰も気がつかないという意味から。 中国楚の項羽が「富貴になっても故郷に帰らないのは、美しい服を着て暗い夜道を歩くようなものだ」と言った故事から。
衣食礼節(いしょくれいせつ)
人は生活が安定することで、初めて礼儀や節度をわきまえることができるようになるという意味。 「衣食」は衣服と食物のことから、生活に必要な品のこと。 「礼節」は礼儀と節度のこと。 「衣食足りて礼節を知る」という形で使われることが多い言葉。
衣帯中賛(いたいちゅうのさん)
中国南宋の文天祥という人物が、処刑されるときに帯の中に残した文章のこと。または、仁義や忠節を守り通すこと。 「衣帯中」は衣服の帯の中のこと。 「賛」は人や物事を褒め称える文体のこと。 南宋が滅ぼされていく中、南宋の文天祥は元(げん)に捕らえられ、元に仕えるように迫られたが、南宋への忠義を守り通して処刑された。 文天祥の帯の中には、死に臨む賛の文章が残されていたという故事から。
衣帯不解(いたいふかい)
他のことを忘れるほど、あることに集中すること。 「衣帯」は着物と帯のこと。 衣服も着替えず、不眠不休で仕事に取り組むことから。 「衣帯(いたい)を解かず」とも読む。 「不解衣帯」ともいう。
一衣帯水(いちいたいすい)
海や川が間にあって遮られているが、非常に距離が近いこと。 または、互いの関係が非常に深いこと。 陳の君主の悪政によって庶民が飢えと寒さで窮地に陥ったときに、隣国の隋の文帝が「たった一本の帯のような川(揚子江)に隔てられているからといって、民を見捨てることができるか」といって、陳の国を討伐したという故事から。
衣鉢相伝(いはちそうでん)
弟子が師から奥義を受け継ぐこと。 または、先人から業績や事業を引き継ぐこと。 「衣鉢」は師から受け継いだ袈裟と、托鉢のときに施しを受ける鉢ということから、師からの教えという意味。 「相伝」は代々と受け継いで伝えていくこと。
衣鉢相伝(いはつそうでん)
弟子が師から奥義を受け継ぐこと。 または、先人から業績や事業を引き継ぐこと。 「衣鉢」は師から受け継いだ袈裟と、托鉢のときに施しを受ける鉢ということから、師からの教えという意味。 「相伝」は代々と受け継いで伝えていくこと。
衣馬軽肥(いばけいひ)
身分が高く財産がある人の服装。 または、常にとても富貴な様子。 肥え太った立派な馬と、軽くて高級で丈夫な皮ごろもということから。
衣不重帛(いふじゅうはく)
贅沢をせずに慎ましくすること。 絹の着物を重ね着しないということから。 「帛」は絹の布のことから、絹織物のこと。 「衣(い)は帛(はく)を重(かさ)ねず」とも読む。
衣弊履穿(いへいりせん)
貧しいことのたとえ。 「衣弊」は使い古して敗れた衣服。 「履穿」は履物が破れ穴があくこと。 ぼろぼろになった衣服ということから、貧しい服装をいう言葉。 「衣(い)弊(やぶ)れ履(くつ)穿(うが)つ」とも読む。
衣履弊穿(いりへいせん)
ひどく粗末な服装のこと。 「衣履」は服と靴のこと。 「弊穿」は破れたり、穴があくこと。 破れた服と穴の空いた靴という意味から。
衣鉢相伝(えはつそうでん)
弟子が師から奥義を受け継ぐこと。 または、先人から業績や事業を引き継ぐこと。 「衣鉢」は師から受け継いだ袈裟と、托鉢のときに施しを受ける鉢ということから、師からの教えという意味。 「相伝」は代々と受け継いで伝えていくこと。
円頂黒衣(えんちょうこくい)
僧侶の姿のこと。 「円頂」は髪を剃って丸めた頭。 「黒衣」は墨で染めた僧侶の服、僧衣。
解衣推食(かいいすいしょく)
人に恩を施すことや人を重用すること。 「解衣」は着ている衣を解き与えること。 「推食」は自分の食べ物を推して食べさせること。 「衣(い)を解き、食(しょく)を推す」とも読む。
荷衣蕙帯(かいけいたい)
仙人や隠者などの世俗を超越した人が着る衣服のこと。 「荷衣」は蓮の葉を編んで作った衣。 「蕙」は香草の名前で、「蕙帯」はその香草で作った帯のこと。 どちらも仙人や隠者などが着るとされるもの。
旰食宵衣(かんしょくしょうい)
夜が明ける前から衣服を身に着けて夜遅くに夕食を取ることから、為政者が早朝から夜遅くまで懸命に政治に取り組むこと。 「宵」は夜が明ける前。 「旰」は日が暮れる頃。または、深夜。 「旰食宵衣」ともいう。
錦衣玉食(きんいぎょくしょく)
贅沢な生活のたとえ。 または、高い身分のたとえ。 美しく高級な着物と宝石のように上等な食事ということから。
狗吠緇衣(くはいしい)
いつもと違う服を着ていれば、怪しまれることは当たり前のことだということ。 「狗吠」は犬が吠えることやその鳴き声。 「緇衣」は黒い色の服のこと。 楊布が白い服で出かけたが雨に降られたので、黒い服に着替えて帰ると、飼っている犬に吠えられたという故事から。
牽衣頓足(けんいとんそく)
つらい別れを惜しむことを言い表す言葉。 「牽衣」はしがみついて服を引っ張ること。 「頓足」は足踏みをすること。 戦地に行くことになった兵士の家族が衣服にしがみつき、足をばたばたさせて悲しむ様子を言い表した言葉。 「衣(い)を牽(ひ)き足(あし)を頓(とん)す」とも読む。
霓裳羽衣(げいしょううい)
薄い絹などで作った軽やかで美しい女性の衣装のこと。または、楊貴妃が得意とした舞曲の名前。 「霓裳」は虹のように美しいもすそ、「羽衣」は鳥の羽で作った薄くて軽い衣のことで、天人が着て空を飛ぶとされるもの。
玄裳縞衣(げんしょうこうい)
鶴の別称。 「玄」は黒い色、「縞」は白い色。 「玄裳」は黒い着物のすそ。 「縞衣」は白い上着。 鳥の鶴の姿を黒い着物と白い上着を着ている姿にたとえた言葉。
縞衣綦巾(こういききん)
身分の低い女性が身に着ける粗末な衣服のこと。または、自分の妻のことをへりくだっていう言葉。 「縞衣」は染色をしていない薄絹の衣服。 「綦巾」は女性が身に着ける薄い緑色の布。頭を覆ったり、手を拭ったりするためのもの。 様々な説があり、「縞衣」は男性の衣服、「綦巾」は女性の衣服をいうこともある。 「縞衣綦巾」は未婚の女性の粗末な衣服をいうこともある。
黄衣廩食(こういりんしょく)
宮中に仕える役人の宦官のこと。 「黄衣」は宦官が着るための服。 「廩食」は官から支給される俸禄のこと。
黒衣宰相(こくえのさいしょう)
政治に参加しながら大きな権力を持つ僧侶。 「黒衣」は僧侶が身に着ける衣服。 中国の南宋の時代、僧侶の慧琳(えりん)は、政治に参加して権力を振るったことで、人々からそのように呼ばれたことから。
三衣一鉢(さんえいっぱち)
僧侶が持ち歩く少しの持ち物。 「三衣」はインドの僧団の僧侶が着る三種類の衣服。 「一鉢」は托鉢の時に布施で食べ物をもらい、それをいれるための食器。 インドの僧団が僧侶が持つことが許されたもので、これらがあれば最低限は足りるという意味。
三衣一鉢(さんえいっぱつ)
僧侶が持ち歩く少しの持ち物。 「三衣」はインドの僧団の僧侶が着る三種類の衣服。 「一鉢」は托鉢の時に布施で食べ物をもらい、それをいれるための食器。 インドの僧団が僧侶が持つことが許されたもので、これらがあれば最低限は足りるという意味。
三衣一鉢(さんねいっぱち)
僧侶が持ち歩く少しの持ち物。 「三衣」はインドの僧団の僧侶が着る三種類の衣服。 「一鉢」は托鉢の時に布施で食べ物をもらい、それをいれるための食器。 インドの僧団が僧侶が持つことが許されたもので、これらがあれば最低限は足りるという意味。
侈衣美食(しいびしょく)
贅沢な生活のたとえ。 「侈」はぜいたくという意味で、「侈衣」はぜいたくな衣服のこと。 高価で華やかな衣服においしい食事ということから。
縮衣節食(しゅくいせっしょく)
無駄遣いをしないようにすること。 衣服と食事を節約するという意味から。 「衣(ころも)を縮め食(しょく)を節す」とも読む。
宵衣旰食(しょういかんしょく)
夜が明ける前から衣服を身に着けて夜遅くに夕食を取ることから、為政者が早朝から夜遅くまで懸命に政治に取り組むこと。 「宵」は夜が明ける前。 「旰」は日が暮れる頃。または、深夜。 「旰食宵衣」ともいう。
節衣縮食(せついしゅくしょく)
節約すること。 衣服や食事の無駄をはぶくということから。 「衣(い)を節し食を縮(ちぢ)む」とも読む。
扇影衣香(せんえいいこう)
身分の高い女性が集まって話をしている様子。 「扇影」は持っている扇子の影。 「衣香」は豪華で美しい衣服とよい香り。 どちらも高貴な女性を言い表す言葉。
粗衣粗食(そいそしょく)
貧しい暮らしや質素な生活という意味。 「粗衣」は粗末な衣服のこと。 「粗食」は粗末な食事のこと。
蒼狗白衣(そうくはくい)
時世の変化がはやいことのたとえ。 「蒼狗」は青、または黒い犬のこと。 白衣に見えたかと思えば、すぐに形が変わって犬のように見える、空に浮かぶ雲のように変化がはやいという意味から。 「蒼狗白衣」ともいう。
簇酒斂衣(そうしゅれんい)
貧しい生活のたとえ。 「簇」と「斂」はどちらも集めるという意味で、「簇酒」は酒を少しずつ集めること、「斂衣」は布の端切れを集めること。 酒好きで貧しい辛洞は、杯に一杯ずつ酒をもらって酒樽にためて飲み、同じく貧しかった伊処士は、布の端切れを集めて縫い合わせて、服を作ったという故事から。
暖衣飽食(だんいほうしょく)
不自由のない生活のたとえ。または、贅沢な生活のたとえ。 飽きるくらいの十分な食料と暖かい衣服があって、生活に困らないという意味から。 「煖衣」は「暖衣」とも書く。 「煖衣飽食(暖衣飽食)」ともいう。
煖衣飽食(だんいほうしょく)
不自由のない生活のたとえ。または、贅沢な生活のたとえ。 飽きるくらいの十分な食料と暖かい衣服があって、生活に困らないという意味から。 「煖衣」は「暖衣」とも書く。 「煖衣飽食(暖衣飽食)」ともいう。
朝衣朝冠(ちょういちょうかん)
朝廷で働くときに着る正式な服装のこと。礼服。 君主や臣下が身に着ける正式な服と冠ということから。
天衣無縫(てんいむほう)
詩や文章などにわざとらしさがなく、自然で美しいこと。 また、無邪気で飾り気のない人柄のこと。 「天衣」は天に住むとされる天女の衣服のこと。 「無縫」は縫い目がないこと。 天女の衣服は、縫い目がない(加工されていない)にもかかわらず美しいという意味から。 「無縫天衣」ともいう。
白衣蒼狗(はくいそうく)
時世の変化がはやいことのたとえ。 「蒼狗」は青、または黒い犬のこと。 白衣に見えたかと思えば、すぐに形が変わって犬のように見える、空に浮かぶ雲のように変化がはやいという意味から。 「蒼狗白衣」ともいう。
白衣宰相(はくいのさいしょう)
地位を持っていないのに、大きな権力を持っている人。または、地位を持っていないのに、宰相のような待遇を受けること。 「白衣」は白い色の服のことで、官位にある人は、官位ごとの決まっている色の服を着たということから、官位のない人のこと。 「宰相」は政務を執る官位の最高位のこと。
白衣三公(はくいのさんこう)
地位も権力も持たないものが出世して高官になること。 「白衣」は白い色の服のことで、官位にある人は、官位ごとの決まっている色の服を着たということから、官位のない人のこと。 「三公」は丞相、太尉、御史大夫という最高権力をもつ三つの官職のこと。 漢の公孫弘は、生まれは平民だったが、出世して丞相になったという故事から。 「白衣より天子の三公となる」を略した言葉。
斑衣之戯(はんいのたわむれ)
親孝行することのたとえ。 または、孝養を尽くすことのたとえ。 「斑衣」は子どもが着るような派手な模様の服のこと。 楚の老莱子は七十歳になっても、子供用の服を着て子どものように戯れ、親を喜ばせて年老いたことを忘れさせようとした故事から。
靡衣婾食(びいとうしょく)
豪華な衣服を好み、その時々で食を貪り、先のことを考えないこと。 「靡」は派手で美しいこと。 「婾」は一時的であること。かりそめ。 「婾食」は飯を食べることができればよいということから、将来に望みのない生活をすること。
布衣韋帯(ふいいたい)
官職についていない、普通の人のこと。 「布衣」は布で作った衣服。 「韋帯」はなめし皮でできた帯。 質素な布の衣服となめし皮の帯を身につけた人ということから、貧しく身分の低い人のたとえ。
布衣之極(ふいのきょく)
庶民として最高の出世のこと。 「布衣」は布で作った衣服のことで、一般庶民をあらわすことから、無位無官の人のこと。 「極」は最高、最上という意味。
布衣之極(ふいのきわみ)
庶民として最高の出世のこと。 「布衣」は布で作った衣服のことで、一般庶民をあらわすことから、無位無官の人のこと。 「極」は最高、最上という意味。
布衣之交(ふいのこう)
身分や地位などを気にしない心からの交友。または、庶民の付き合い。 「布衣」は布で作った衣服のことで一般庶民をあらわすことから無位無官の人のこと。
布衣之交(ふいのまじわり)
身分や地位などを気にしない心からの交友。または、庶民の付き合い。 「布衣」は布で作った衣服のことで一般庶民をあらわすことから無位無官の人のこと。
不解衣帯(ふかいいたい)
他のことを忘れるほど、あることに集中すること。 「衣帯」は着物と帯のこと。 衣服も着替えず、不眠不休で仕事に取り組むことから。 「衣帯(いたい)を解かず」とも読む。 「不解衣帯」ともいう。
弊衣破帽(へいいはぼう)
「弊衣」はぼろぼろの服、「破帽」は破れた帽子のことで、むさくるしい粗野な身なりのこと。
敝衣蓬髪(へいいほうはつ)
ぼろぼろの服、乱れ放題の髪のことから、身なりが汚い様子。 「敝衣」はぼろぼろの服。 「蓬髪」は乱れ放題でよもぎのような髪のこと。 「弊衣蓬髪」とも書く。
縫衣浅帯(ほういせんたい)
儒者の服のことで、袖の下から腋を縫った服と広い帯のこと。 また儒者、学者、文人のこと。 「縫衣」は袖の下から腋を縫いつけた服である縫腋のことで、「浅帯」は広い帯のこと。
豊衣足食(ほういそくしょく)
衣服も食べ物も満ち足りていて、豊かな生活のこと。 「豊衣」は衣服がたくさんあること。 「足食」は食べ物が十分にあること。
褒衣博帯(ほういはくたい)
大きな裾の服と広い帯のことで儒者の服のこと。 また、儒者や学者、文人のこと。 「褒衣」は裾の大きい服のこと。
豊衣飽食(ほういほうしょく)
生活に余裕があることのたとえ。 「豊衣」はゆとりのある大きめな服。 「飽食」は食べ飽きるほどの食べ物があること。
逢掖之衣(ほうえきのい)
袖が大きくゆとりのある服のこと。儒者の服。 「逢」は大きいやゆるやかという意味。 「掖」は腋(わき)の下のこと。
飽食煖衣(ほうしょくだんい)
不自由のない生活のたとえ。または、贅沢な生活のたとえ。 飽きるくらいの十分な食料と暖かい衣服があって、生活に困らないという意味から。 「煖衣」は「暖衣」とも書く。 「煖衣飽食(暖衣飽食)」ともいう。
飽食暖衣(ほうしょくだんい)
不自由のない生活のたとえ。または、贅沢な生活のたとえ。 飽きるくらいの十分な食料と暖かい衣服があって、生活に困らないという意味から。 「煖衣」は「暖衣」とも書く。 「煖衣飽食(暖衣飽食)」ともいう。
無縫天衣(むほうてんい)
詩や文章などにわざとらしさがなく、自然で美しいこと。 また、無邪気で飾り気のない人柄のこと。 「天衣」は天に住むとされる天女の衣服のこと。 「無縫」は縫い目がないこと。 天女の衣服は、縫い目がない(加工されていない)にもかかわらず美しいという意味から。 「無縫天衣」ともいう。
優孟衣冠(ゆうもういかん)
他人の真似をする人。 または、演技をすること。 姿は似ているが、実態が違うもののたとえ。 「優孟」は人名。 「衣冠」は衣服と冠のこと。 中国の春秋時代の楚の国の宰相の叔敖は清廉な人だったが、叔敖の死後にその子孫は貧しく生活に苦しんでいた。 叔敖に恩があった俳優の優孟は、叔敖の衣服と冠を身に付けて叔敖になりすまし、叔敖の功績と子孫の不遇を訴えると、荘王は反省して子孫に領地を与えたという故事から。
量体裁衣(りょうたいさいい)
状況に合わせて、最も現実的な方法を使って処理すること。 体の大きさを量って、それに合わせて布を裁断して衣服を作るという意味から。 「体(たい)を量(はか)りて衣(い)を裁(た)つ」とも読む。
老莱斑衣(ろうらいはんい)
親孝行することのたとえ。 または、孝養を尽くすことのたとえ。 「老莱」は人の名前。 「斑衣」は子どもが着るような派手な模様の服のこと。 楚の老莱子は七十歳になっても、子供用の服を着て子どものように戯れ、親を喜ばせて年老いたことを忘れさせようとした故事から。