「直」を含む四字熟語一覧
直を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
一往直前(いちおうちょくぜん)
何があっても恐怖せずに、ひたすらまっすぐ進むこと。 「一往」はひたむきという意味。 「直前」は前だけを見てまっすぐ進むこと。
一超直入(いっちょうじきにゅう)
迷いを乗り越えると、悟りの境地に至ることができるということ。 「直入」はすぐに悟りを得ること。 仏教の言葉で、煩悩を捨てさってしまえば、すぐに悟りを得ることができることを言う言葉。
迂直之計(うちょくのけい)
一見すると実用的に見えないが、実際は一番実用的なこと。 「迂」は迂回すること、「直」は近道のことで、わざと回り道をすることで敵を油断させて、妨害を受けることなく先回りする兵法のことから。
枉尺直尋(おうせきちょくじん)
大きな利益を得るためには、多少の犠牲は仕方ないということのたとえ。 または、小さな犠牲で大きな利益を得ることのたとえ。 「枉」は曲げること。 「尺」と「尋」はどちらも長さの単位で、八尺=一尋。 一尺分を折り曲げることで、八尺(一尋)を真っ直ぐにできればよいという意味から。
簡明直截(かんめいちょくせつ)
簡潔で理解しやすいこと。 「直截」は迷わずに決裁すること。 「簡明」は簡潔でわかりやすいこと。 文章や人の性質のことをいう。 「簡明直截」ともいう。
急転直下(きゅうてんちょっか)
物事があまり良くない状態から急に良い状態に変わり、解決に向かうこと。 「急転」はいきなり変化すること。 「直下」はまっすぐ落ちることや結末に向かうこと。
矯枉過直(きょうおうかちょく)
物事を正そうとして、やりすぎてしまえば、新しい偏向や損害を招くということ。 曲がっているものをまっすぐにしようとして、力を入れすぎて、逆の方向に曲がってしまうという意味から。 「枉(まが)れるを矯(た)めて直(なお)きに過(す)ぐ」とも読む。
強理勁直(きょうりけいちょく)
道理にかなうように努力して、強く正しい様子。 「強理」は道理に従うように努めること。 「勁直」は強く正しいこと。
曲直正邪(きょくちょくせいじゃ)
正しいことと、正しくないこと。 「正邪」と「曲直」はどちらも、正しいことと正しくないこと。 似た意味の語を重ねて強調した言葉。 「曲直正邪」ともいう。
曲直是非(きょくちょくぜひ)
物事の善悪のこと。 「是非」は正しいことと、間違っていること。 「曲直」は曲がっていることと、まっすぐなこと。 「曲直是非」ともいう。
曲直分明(きょくちょくぶんめい)
物事のよいことと悪いことの区別がはっきりとしていること。 「曲直」は曲がっていることと、まっすぐなことということから、間違っていることと、正しいこと。物事の善悪。 「分明」ははっきりと分かること。
謹厳実直(きんげんじっちょく)
軽率な行動を取ることなく、正直で真面目なこと。 「謹厳」は言動が控えめで厳格なこと。 「実直」は真面目で、言動に嘘がないこと。
形直影正(けいちょくえいせい)
心の善悪が行動に表れること。 または、原因と結果が相反することがないことのたとえ。 「形」と「影」はどちらも本体とそれから現れるもののたとえで、原因と結果のたとえ。または、自分と他人のたとえ。 まっすぐなものは、影もまっすぐになるという意味から。 「形(かたち)直(なお)ければ影(かげ)正(ただ)し」とも読む。
堅忍質直(けんにんしっちょく)
何事にも忍耐強く、まっすぐな性格のこと。 「堅忍」は我慢強いこと。 「質直」は真面目で正直なこと。
懸腕直筆(けんわんちょくひつ)
書道の基本的な筆の使い方のこと。 姿勢を整えて、肘を脇から離して腕を水平に上げ、筆を垂直に持つ書き方をいう。 「懸腕」は腕をつけずに浮かせること。 「直筆」は垂直に筆を持つこと。
慷慨忠直(こうがいちゅうちょく)
忠義の心から激しく怒り、悲しむこと。 「慷慨」は世の中の不義理や不正に腹を立てること。 「忠直」は国や君主に尽くそうという素直な気持ち、忠義のこと。または、そのような人のこと。
剛毅直諒(ごうきちょくりょう)
裏表がなく誠実で意志が固いこと。 「剛毅」は意志が固いこと。 「直諒」は正直で誠実なこと。
正直一遍(しょうじきいっぺん)
正直な性格であるものの、それ以外に特に取り柄がないこと。
直指人心(じきしにんしん)
人の心を直に指差すこと。 禅宗の言葉で、人の心と仏は同じものであり、そのことを言葉や文字でなく、直接的に導くことをいう。
垂直思考(すいちょくしこう)
常識にとらわれて、凝り固まった考え方。 新しい考えは生まれにくいが、論理を深めるには有効とされている。
正邪曲直(せいじゃきょくちょく)
正しいことと、正しくないこと。 「正邪」と「曲直」はどちらも、正しいことと正しくないこと。 似た意味の語を重ねて強調した言葉。 「曲直正邪」ともいう。
是非曲直(ぜひきょくちょく)
物事の善悪のこと。 「是非」は正しいことと、間違っていること。 「曲直」は曲がっていることと、まっすぐなこと。 「曲直是非」ともいう。
単刀直入(たんとうちょくにゅう)
前置きなしに、いきなり本題に入ること。 いきなり本題に入って、追及すること。 「単刀」は一本の刀。 「直入」は回り道をすることなく、すぐに入ること。 一本の刀を持って、敵陣にまっすぐ攻め込むという意味から。
中通外直(ちゅうつうがいちょく)
君子の広い心には邪心がなく、行いは正しく、まっすぐなこと。 君子のあり方を説いた言葉。 「中通」は蓮の茎の内側が空で何もないという意味から、邪な心を持っていないことのたとえ。 「外直」は蓮の茎の外側の形はまっすぐな形であるということから、堂々としている立派な態度のこと。 「中(なか)通(つう)じ外(そと)直(なお)し」とも読む。
直往邁進(ちょくおうまいしん)
迷うことなく、一途に突き進むこと。 「直往」はまっすぐ進むこと。 「邁進」は恐れることなく、勢いよく進むこと。
直躬証父(ちょくきゅうしょうふ)
程度が行き過ぎた正直さのこと。 「躬」は人の名前。 「証父」は父親の犯罪の証言をすること。 中国の楚の正直者の躬は、父親が羊を盗んだと役所に訴えたという故事から。 「直躬(ちょくきゅう)父(ちち)を証(しょう)す」とも読む。
直言極諫(ちょくげんきょっかん)
自身が正しいと思うことは、相手にはっきりと言って諫(いさ)めること。 「直言」は遠慮せずに思ったことを言うこと。 「極諫」は激しく諫(いさ)めること。
直言骨鯁(ちょくげんこっこう)
たとえ相手を不快な気持ちにさせたとしても、正しいと思うことをはっきりということ。 「直言」は思っていることをはっきりと言うこと。 「骨鯁」は魚の骨が喉に刺さること。転じて、君主に直言する忠臣のたとえ。
直情径行(ちょくじょうけいこう)
相手の気持ちや周りの状況を気にすることなく、自分の思うままに行動すること。 「直情」は偽ったりしていない、そのままの感情のこと。 「径行」は思ったことを思ったとおりに行うこと。 「情を直(なお)くして径(ただ)ちに行う」とも読む。
直截簡明(ちょくせつかんめい)
簡潔で理解しやすいこと。 「直截」は迷わずに決裁すること。 「簡明」は簡潔でわかりやすいこと。 文章や人の性質のことをいう。 「簡明直截」ともいう。
直立不動(ちょくりつふどう)
まっすぐと立って、動かないこと。
理非曲直(りひきょくちょく)
物事の「善と悪」や「正と不正」のこと。 「理非」は道理にかなうこととかなわないこと、「曲直」は曲がっていることとまっすぐなこと。