「しゅ」を含む四字熟語
「しゅ」を含む四字熟語 — 519 件
尭年舜日(ぎょうねんしゅんじつ)
世の中が平和で穏やかなこと。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説の聖天子のこと。 尭帝と舜帝が世の中を治めていた平和な年月のことから。 「舜日尭年」ともいう。
尭風舜雨(ぎょうふうしゅんう)
世の中が平和で穏やかなこと。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説の聖天子のこと。 尭帝と舜帝が善政を行って、人々にもたらした恩恵を風や雨にたとえた言葉。
玉趾珠冠(ぎょくししゅかん)
高貴な人物の上品で、きらびやかな姿を言い表す言葉。 「玉趾」は高貴な人の足を敬って言う言葉。 「珠冠」は宝玉が装飾されている冠のこと。
魚菽之祭(ぎょしゅくのまつり)
粗末な祭りのこと。 「菽」は豆類の食べ物。 魚や豆類などの普段食べている食べ物を供える祭りということから。
魚目混珠(ぎょもくこんしゅ)
本物と偽物が入り混じっているために、目視で区別できないこと。 「魚目」は魚の目玉。 魚の目玉は宝石に見えるが価値はないということから、似ているが全く違うもののたとえ。 「魚目(ぎょもく)珠(たま)に混(こん)ず」とも読む。
議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
たくさんの意見が出されて、活気のある議論がされること。 「百」は数が多いことのたとえ。
空手還郷(くうしゅげんきょう)
手に何も持たずにふるさとに帰ること。 道元が宋の国に行って如浄禅師に出会い、当たり前のことをあるがままに知ることが悟りであり、ほかに悟るべき格別の仏法は存在しないということを悟って、帰国したという故事から。 「空手(くうしゅ)にして郷(きょう)に還(かえ)る」とも読む。
葷酒山門(くんしゅさんもん)
匂いの強い食べ物や酒を寺院に持ち込んだり、そのような物を飲食した者は、寺院に入ってはいけないという戒め。 「葷」はにらやねぎ、にんにくなどの強い匂いを発する野菜のこと。 「酒」は酒のことで、どちらも修行の邪魔になり、不浄のものとされている。 「山門」は寺院の門や、寺院そのもののこと。 主に禅寺の門の脇に設置されている石碑に、「不葷酒入山門」と刻まれていて、その言葉を略した言葉。
群竜無首(ぐんりょうむしゅ)
よい人材はたくさんいるが、統率できる者がいないために、うまく事が運ばないこと。または、まとめる人がいないこと。 「群竜」の「竜」はよい人材のたとえで、「群竜」は竜がたくさんいるという意味から、よい人材がたくさんいること。 「無首」の「首」は統率できる者のことで、「無首」は統率できる者がいないこと。 「群竜、首無し」とも訓読みする。
閨英闈秀(けいえいいしゅう)
非凡な女性。才能豊かな女性。 「閨」は女性の寝室、「闈」は後宮、または奥座敷のことで、どちらも女性のいる場所であることから、女性のたとえ。 「英」と「秀」は秀でた才能を持つ人のこと。
経史子集(けいしししゅう)
中国で昔の書物を分類、整理するための四つの基準。 「経」は儒教の古典、経書。 「史」は歴史書。 「子」は様々な流派の思想書、諸子類。 「集」は詩文集。
閨秀作家(けいしゅうさっか)
女性作家のこと。 「閨」は女性の居室。転じて女性のこと。 「閨秀」は文芸や学問に秀でた女性。
髻中明珠(けいちゅうみょうしゅ)
隠された奥義のたとえ。 「髻」は束ねた髪。 法華経で説かれる七つのたとえ話の一つで、転輪聖王は束ねた髪の中に隠した宝珠を大きな功績がある者にだけ与えたとされている。
瓊葩綉葉(けいはしゅうよう)
美しい花と美しい葉。 「瓊葩」は宝石のように美しい花。 「綉葉」は美しい葉のこと。 「瓊葩繍葉」とも書く。
厥角稽首(けっかくけいしゅ)
最も礼儀正しく、心のこもった敬礼をすること。 「厥角」と「稽首」はどちらも地面に頭を着けてする礼のこと。
懸崖撒手(けんがいさっしゅ)
勇気を出して思い切って物事を行うこと。 または、一度死んで生き返ること。 「懸崖」は険しい崖、「撒手」はつかんでいるものを離すこと。 もとは仏教の言葉で、険しい崖から手を離すという意味で、それまでの考えを全て捨てて、心を無にして修行し、真の命をつかむことをいう。 「懸崖(けんがい)に手(て)を撒(はな)つ」とも読む。
見出知入(けんしゅつちにゅう)
結果を見て、行った物事の影響を知ること。 「出(いず)るを見て入(い)るを知る」とも読む。
献寿羞璧(けんじゅしゅうへき)
長生きの祝いとして、言葉と品を贈ること。 「献寿」は長生きの祝いとして言葉を贈ること。 「璧」は中央に穴の開いた平たい円形の玉。 「羞」は相手にすすめること。 「寿(じゅ)を献(けん)じ璧(へき)を羞(すす)む」とも読む。
下化衆生(げけしゅじょう)
菩薩が全ての人々を救い悟りへ導くこと。 仏教の言葉で、上を向けばさらに高い次元の悟りを目指し、下を向けば全ての人々を救おうとするということから。
月旦春秋(げったんしゅんじゅう)
人の価値などを評価して批評すること。 「月旦」は毎月のはじめの日のこと。 「春秋」は五経の一つの「春秋」のことで、「春秋」には、孔子の歴史への批評が含まれているということから、批評という意味。 後漢の許劭は、毎月のはじめの日に人を批評したものを発表していたという故事から。
減収減益(げんしゅうげんえき)
前期に比べて収入も利益も減ること。
綱紀粛正(こうきしゅくせい)
乱れた規律を正して、厳格にすること。 「綱紀」は大づなと小づなのことから国家を治める大法と細則のこと。 「粛正」は不正をなくすために厳しく取り締まるという意味。 政治家や役人を厳しく取り締まり、乱れを正して規則を守らせることが本来の意味。
昂首闊歩(こうしゅかっぽ)
威張って好き勝手に振舞うこと。 「昂首」は頭を上げること。 「闊歩」は好き勝手に歩くこと。 顔を上げて、両足を広げて気ままに歩くという意味から。
口尚乳臭(こうしょうにゅうしゅう)
経験が足りずに未熟で世の中のことを知らない若者のこと。 若者をののしる言葉で、口がまだ乳臭いという意味から。 「口(くち)尚(なお)乳(ちち)臭し」とも読む。
紅灯緑酒(こうとうりょくしゅ)
歓楽と贅沢な食事のたとえ。または、人通りの多いにぎやかな繁華街や歓楽街のたとえ。 「紅灯」は紅い灯りのことで、繁華街や歓楽街などのにぎやかな町のきらびやかな灯りをいう。 「緑酒」は緑色の酒のことで、美酒のたとえ。 「緑酒紅灯」ともいう。
高陽酒徒(こうようのしゅと)
酒を好んで飲む人のこと。 または、自身のことを世を捨てて、ただ酒を飲むだけの人だとあざけっていう言葉。 「高陽」は中国の地名。 「酒徒」は酒飲みのこと。 中国の秦の時代、高陽を進軍していた劉邦たちに面会を求めたレキ食其は、儒者の服を着ていたために儒者嫌いの劉邦の家臣の沛公に断られた。 レキ食其はそれに対して、自分は儒者ではなくただの酒飲みだと憤慨したという故事から。
狐裘羔袖(こきゅうこうしゅう)
全体は立派だが、一部に問題があること。 「狐裘」は子狐の脇の下にある高級な毛皮で作った皮衣。 「羔袖」は子羊の皮で作った安物の袖。 高級な皮衣に安物の袖をつけるということから。 「狐裘(こきゅう)して羔袖(こうしゅう)す」とも読む。
狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)
いつまでも物事を決めることができないこと。 「狐疑」は狐のように疑い深いこと。 「逡巡」は思い切りがつかなく、決心がつかないこと。
刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
時代の変化を知らずに、古い考えや昔からの習慣にこだわって、融通がきかないことのたとえ。 中国の春秋時代、楚の人が舟で川を渡っているときに川に剣を落としてしまったので、慌てて剣を落とした位置を舟に記した。 向こう岸に着いた後に、舟に記した位置をたよりに水中を探したという故事から。 「舟に刻みて剣(けん)を求む」とも読む。
国民主権(こくみんしゅけん)
国家を統治するための、最も大きな権力は国民が持っているという考え。 「主権」は国家の最も大きい権力。
刻露清秀(こくろせいしゅう)
さっぱりとしていて、すがすがしい秋の景色のこと。 「刻露」は秋になって、木の葉が落ちて、山の姿がはっきりと現れること。 「清秀」は空気が澄んでいて、眺めがよいこと。
狐死首丘(こししゅきゅう)
生まれ育った地を忘れないことのたとえ。 または、物事の根本を忘れないことのたとえ。 狐は、死ぬときに生まれ育った丘に頭を向けて死ぬということから。 「狐(きつね)死して丘に首(かしら)す」とも読む。
虎尾春氷(こびしゅんぴょう)
極めて危険なことのたとえ。 または、危険なことをすることのたとえ。 虎の尾を踏んで、春の厚みの無い氷の上を歩くという意味から。 「虎尾春冰」とも書く。
枯木朽株(こぼくきゅうしゅ)
老人のたとえ。 または、年をとって衰えた人や、弱くなった力のたとえ。 「枯木」は枯れた木。 「朽株」は枯れてぼろぼろに朽ちた切り株。 どちらも年老いたことのたとえ。または、力が衰えたことのたとえ。
枯木逢春(こぼくほうしゅん)
辛く苦しい状況から抜け出ることのたとえ。 弱ったものや不遇な境遇にあるものが、勢いを取り戻すことのたとえ。 枯れているように見える木も、春になれば生き返るという意味から。 「枯木(こぼく)春に逢(あ)う」とも読む。
固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)
他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。 「固陋」は他人の考えを聞かず、視野が狭いこと。 「蠢愚」は愚かで知識がないこと。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
互いに仲が悪い人たちや、互いに敵対関係にある人たちが同じ場所にいたり、同じ境遇にあること。 もとは、そのような人たちでも利害が同じ場合は協力し合うという意味。 「呉」と「越」は中国の春秋時代の国の名前。 「同舟」は同じ舟に乗ること。 孫子が「長い間、敵対関係にある呉と越の国の人たちが、同じ舟に乗っていて転覆しそうになったときには、たとえ敵同士であっても助け合うだろう」と言ったという故事から。
五趣生死(ごしゅしょうじ)
人々が自ら作った善悪が原因で、五つの世界に生まれ変わること。 「五趣」は仏教の言葉で、生き物が自身で作った功績と罪、過ちによって死後に生まれ変わる五つの世界、地獄、餓鬼、畜生、人、天のこと。 「生死」は生きることと死ぬこと。または、生と死を繰り返すこと。
犀舟勁檝(さいしゅうけいしゅう)
頑丈な舟と強い櫂(かい)。 「犀舟」は硬くて壊れにくい舟。 「勁」は強いこと。 「檝」は舟をこぐための櫂。
載舟覆舟(さいしゅうふくしゅう)
「載舟」は船を浮かべる、「覆舟」は船が転覆することで、船を浮かせるのも転覆させるのも水という意味から、君主は人民に支えられ、人民によって滅ぼされるということ。 または、人は敵になることもあれば、味方になることもあるということ。
再拝稽首(さいはいけいしゅ)
頭を深く下げて丁寧にお辞儀をすること。 または、手紙の最後に記して敬意を示す言葉。 「再拝」は二度拝むという意味の言葉。 「稽首」は頭を地面につけてお辞儀をすること。
削株掘根(さくしゅくっこん)
災いの原因を根本から取り除くこと。 災いを木にたとえ、株を削って根を掘り起こすという意味から。 「株を削り根を掘る」とも読む。
三界無宿(さんがいむしゅく)
この世界のどこにも落ち着ける場所がないこと。 「三界」は人が輪廻する三つの領域の欲界、色界、無色界のこと。 「無宿」は住居がないこと。
三種神器(さんしゅのじんぎ)
皇位の証として代々伝わっている三つの宝物。 天照大神が天孫降臨の時に授けたとされるもので、八咫鏡、八尺瓊勾玉、天叢雲剣のこと。
三尺秋水(さんじゃくしゅうすい)
研ぎ澄まされたすぐれた剣のこと。 「三尺」の「尺」は長さの単位で、「三尺」は剣の標準的な長さのこと。 「秋水」は冷たく澄んだ秋の水のことで、剣の冴えわたった光をたとえた言葉。
三鳥出網(さんちょうしゅつもう)
三つの悟りに至るための修行や方法がそれぞれ異なっていることのたとえ。 「三鳥」は、仏教の三乗のたとえ。三乗は、悟りを得るための三つの修行や方法である声聞乗(しょうもんじょう)・縁覚乗(えんかくじょう)・菩薩乗(ぼさつじょう)のこと。 三乗によって悟りを得ることを、三羽の鳥が網から外へ出ることにたとえた言葉。 「三鳥(さんちょう)網(あみ)を出(い)ず」とも読む。
罪魁禍首(ざいかいかしゅ)
悪人の親玉。事件の元凶。 「魁」は一番の責任者。かしら。首領。 「禍」は災難。不幸。
咨咀逡巡(しそしゅんじゅん)
いろいろと悩んで、物事を決められないこと。 「咨咀」はいろいろと思い悩むこと。 「逡巡」は思い切りがつかずに迷うこと。
七種菜羹(しちしゅのさいこう)
七種の野菜の汁物。または、七草粥のこと。 「菜羹」は野菜の汁物。 一年の健康を願い、陰暦一月七日に食べる。
七手八脚(しちしゅはっきゃく)
多くの人たちが、それぞれに忙しく動き回っている様子。
尸虫出戸(しちゅうしゅっこ)
死体が埋葬されず、そのままになっている様子。または、葬儀をしっかりと行わないこと。 「尸」は死体のこと。 中国の春秋時代、斉の桓公が死んだ時に葬儀を行うことなく跡目争いが起こり、死体から湧いた虫が戸外へと出てきたという故事から。 「尸虫(しちゅう)戸(と)より出(い)ず」とも読む。
蟋蟀居壁(しっしゅつきょへき)
旧暦の六月、現在の八月頃をいう言葉。 「蟋蟀」は昆虫のコオロギのこと。 コオロギの羽が生え始め、建物の壁に張り付いて鳴くことから。 「蟋蟀(しっしゅつ)壁(かべ)に居(お)る」とも読む。
疾悪若讐(しつあくじゃくしゅう)
正義感がこの上なく強いこと。 仇であるかのように悪を憎むことから。 「悪(あく)を疾(にく)むこと讐(しゅう)の若(ごと)し」とも読む。
四門出遊(しもんしゅつゆう)
釈迦が太子の時に、四つの門から外に出て老人、病人、死人、修行者を見つけて、出家を決意した伝説のこと。 釈迦がまだシッダルータ太子と呼ばれ、不自由のない生活をしていたときに、城外で遊ぼうとして別々の日に別々の門の外に老人、病人、死人を見かけた。そして、人間の無常を感じ、最後に修行者に出会い出家する決意をしたといわれている。
車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)
苦学することのたとえ。 「車胤」は人の名前、「聚」は集める、「蛍」は虫のほたるのこと。 車胤は若いころ貧乏で、夏には蛍を集め、その光で読書したという故事から。
社燕秋鴻(しゃえんしゅうこう)
出合って間もない間に分かれること。 「社燕」は春の社日にきて、秋の社日に去る燕、「秋鴻」は秋にきて春に去る白鳥のことで、燕と白鳥がすれ違う短い出会いという意味から。
社稷之主(しゃしょくのしゅ)
古代中国において、社稷の祭りを永続させる役割を果たす人のこと。 「社稷」は土地の神と五穀の神のこと。
舎生取義(しゃせいしゅぎ)
命は惜しいがそれよりももっと義を渇望するという孟子の言葉から、命を犠牲にしても正義を守ること。
舎短取長(しゃたんしゅちょう)
短所や欠点を補わずにすてて、長所だけを伸ばすこと。または、取るに足らないものをすてて、よいものだけに着目すること。 「短」は短所、「長」は長所のこと。 「短(たん)を舎(す)て長(ちょう)を取る」とも読む。
殊域同嗜(しゅいきどうし)
別の国の人と自分の趣味や嗜好が同じなこと。 「殊域」は外国のこと。 「同嗜」は同じ趣味を持っていること。
酒飲微醺(しゅいんびくん)
何事もほどほどにしておくことが好ましいということ。 ほろ酔い程度に酒を飲むことから。 「微醺」は少し酒に酔うこと。または、少し酒の香りがすること。 「酒(さけ)は微醺(びくん)に飲む」とも読む。
醜悪奸邪(しゅうあくかんじゃ)
容姿が醜くて、心に悪意が満ちていること。または、そのような人のこと。 「醜悪」は容姿が醜いことや見苦しいこと。 「奸邪」はよこしまなこと。
拾遺補闕(しゅういほけつ)
見落としている過失や、誤りを見つけて正し補うこと。 「拾遺」は過失を見つけて補うこと。 「補闕」は足りないものを見つけて補うこと。 元は君主が見落とした過失や、誤りを正して、臣下が補佐をすること。
集腋成裘(しゅうえきせいきゅう)
たくさんの人々を使って、大きな目標を達成することのたとえ。 「集腋」は狐の腋の下にある、高級な白い毛を集めること。 「成裘」は皮衣を作ること。 「腋(えき)を集めて裘(きゅう)を成す」とも読む。
衆寡不敵(しゅうかふてき)
少数は多数には勝てないこと。 「衆」は数が多い、「寡」は数が少ない、「不敵」は敵対できないという意味で、戦争や勝負では、人数が多いほうが有利だということから。
羞花閉月(しゅうかへいげつ)
容姿が極めて美しいこと。 「羞」は恥らうこと。 美しさに花も恥じらい、月も恥ずかしがって雲に隠れてしまうほどの美女という意味から。 「閉月羞花」「羞月閉花」ともいう。
秀外恵中(しゅうがいけいちゅう)
主に女性についていう語で、容姿が美しく優しい心を持っていること。または、容姿が美しく賢いこと。 「秀外」は外見が秀でている。 「恵中」は心が優しいや、聡いという意味。
僦櫃質銭(しゅうきちせん)
質屋が取る利息のこと。 「僦櫃」は債務の担保として利息を取ること。
衆議一決(しゅうぎいっけつ)
多くの人々が考えや意見を出し合って論じた結果、一つの結論が出ること。 「衆議」は多くの人々で行う議論や相談のこと。 「一決」は議論などの結論が一つにまとまること。
衆議成林(しゅうぎせいりん)
間違っていることでも、数多くの人々が正しいと言えば、正しいことになってしまうということ。 「衆議」はたくさんの人が議論をすること。 たくさんの人が話し合って、林があるという結論を出せば、何もない平地に林が生まれるということから。 「衆議林(はやし)を成す」とも、「衆(しゅう)議(ぎ)すれば林(はやし)をも成す」とも読む。
愁苦辛勤(しゅうくしんきん)
思い悩んで嘆き、悲しみ苦しむこと。 「愁苦」は嘆き悲しむこと。 「辛勤」は苦労しながら勤めること。
衆愚政治(しゅうぐせいじ)
自覚のない愚かな人々が行う政治。 元は古代ギリシアのアテネにおいて、失敗した民主政治を揶揄していった言葉。
衆賢茅茹(しゅうけんぼうじょ)
知識と徳の高い賢人たちが互いに力を合わせること。 「衆賢」はたくさんの賢人。 「茅茹」は植物の茅の根が連なり絡まりあっていること。 自身だけが重用されればよいとは考えず、仲間と共にすればよい結果が得られるということ。
衆口一致(しゅうこういっち)
多くの人たちの意見が一致すること。 「衆口」はたくさんの人の言葉や考え。 「一致」は完全にぴったりと合うこと。
秋高気爽(しゅうこうきそう)
秋の空が高く、すっきりと晴れ渡っていて、空気がさっぱりとしていること。 「秋高」は秋の空が晴れ渡っていて高いこと。 「気爽」はさっぱりとしていて心地よい空気のこと。
衆口熏天(しゅうこうくんてん)
たくさんの人たちの意見には、ものすごい力があるということのたとえ。 「衆口」はたくさんの人たちの意見。 「熏天」は天を動かすほどに感動させるということ。 たくさんの人たちの意見は、天を動かすほどに感動させるほどの力があるということから。 「衆口(しゅうこう)天(てん)を熏(くん)ず」とも読む。
衆口鑠金(しゅうこうしゃくきん)
大勢の人たちによる言葉の力は恐ろしいということ。 特に、根拠のない、でたらめな中傷についていう言葉。 「衆口」は多くの人たちのいう言葉。 「鑠金」は金属を溶かすということ。 大勢の人たちの言葉は金属すら溶かしてしまうほど強力という意味から。 「衆口(しゅうこう)金(きん)を鑠(と)かす」とも読む。
秋高馬肥(しゅうこうばひ)
爽やかで心地よい秋を言い表す言葉。 空が高く、すっきりと晴れ渡る気持ちのよい秋の季節になると、馬も餌をよく食べてたくましく肥えるということから。 元は秋の収穫の後で、中国の北部から騎馬民族が攻め込んでくる季節のことをいう言葉。 「秋高く馬肥ゆ」とも読み、現在では、「天高く馬肥ゆる秋」と用いることが多い言葉。
修己治人(しゅうこちじん)
自身の知識を高めて、精神を磨き、徳を積んでから世の中を正しく治めること。 自身の修養に励み、高く積んだ徳で人々を感化して、世の中を平和に正しく治めることをいう。 儒教の根本思想。 「己を修めて人を治む」とも読む。
襲故弥新(しゅうこびしん)
古い表現を使いならがも、目新しさを出すこと。 「襲」は、受け継ぐ。 「弥」は、より一層。ますます。 「故(もと)を襲(おそ)いて弥(いよいよ)新(あたら)し」とも読む。
