「う」を含む四字熟語
「う」を含む四字熟語 — 4264 件
超仏越祖(ちょうぶつおっそ)
仏や開祖を超えること。 仏や開祖と同等の悟りを得るだけではなく、それを超えなくてはならないということをいう。
雕文刻鏤(ちょうぶんこくる)
文章の文字や語句を美しく飾ること。 「雕文」は模様を彫りきざむこと。 「刻」は木に彫りきざむこと。 「鏤」は金属に彫りきざむこと。 様々な美しい彫刻のように詩文を飾るという意味から。
朝聞夕死(ちょうぶんせきし)
道を究めようとする人の心得のこと。 朝に道の真理を知ることができれば、夕方には死んでも悔いはないという意味から。 古代中国の思想家の孔子の言葉で、「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」を略した言葉。
長鞭馬腹(ちょうべんばふく)
どんなに大きな力があっても、どうすることもできないことがあるということ。 または、大きすぎたり、長すぎたりすると逆に役に立たないということ。 「長鞭馬腹に及ばず」を略した言葉で、鞭が長すぎると馬の腹に当たらないという意味から。 中国の春秋時代、晋の景公が楚に攻められている宋を助けようとしたときに、晋にいくら力があっても、天が味方している楚と戦うべきではないと、伯宗が諫(いさ)めたという故事から。
眺望絶佳(ちょうぼうぜっか)
目の前の風景がすばらしい様子。 「眺望」は見晴らしがよいこと。 「絶佳」は非常にすばらしいこと。
長命富貴(ちょうめいふうき)
長生きで、高い地位を持っていて、多くの資産があること。 「貴」は高い地位を持っていること。
鳥面鵠形(ちょうめんこくけい)
飢えのせいで、非常に痩せている様子。 「鵠」は鳥の白鳥のこと。 顔が鳥のように痩せていて、体は白鳥のように痩せているという意味から。
頂門一針(ちょうもんのいっしん)
要点を的確に突く戒めや忠告のこと。 「針」は治療のために使う、鍼灸の針のこと。 頭頂部にあるつぼを、一本の針で確実に突いて治療するという意味から。 「頂門一鍼」とも書く。
頂門金椎(ちょうもんのきんつい)
要点を的確に突く戒めや忠告のこと。 「頂門」は頭頂部。 「金椎」は金槌。 急所である頭頂部を、金槌で確実に叩くという意味から。
長夜之飲(ちょうやのいん)
何日も続けて行う、大規模な酒宴。 古代中国の殷の紂王は、朝になっても窓を開けずに灯りをともして、何日にも渡って酒宴を続けたという故事から。
長夜之楽(ちょうやのたのしみ)
何日も続けて行う、大規模な酒宴。 古代中国の殷の紂王は、朝になっても窓を開けずに灯りをともして、何日にも渡って酒宴を続けたという故事から。
朝有紅顔(ちょうゆうこうがん)
人の一生は変わりやすく、儚いことのたとえ。 「紅顔」は色つやのよい顔ということから、若い人のたとえ。 「朝に紅顔有りて夕べに白骨となる」を略した言葉で、朝に若者だった人が、夕方には死んで白骨になるという意味から。
長幼之序(ちょうようのじょ)
年上と年下の間にある、守るべき社会的、道徳的な秩序のこと。 「長幼」は年齢が上の人と下の人。 「序」は順序、席次のこと。 儒教の五つの道徳法則、五倫のうちの一つ。
朝蠅暮蚊(ちょうようぼぶん)
度量の狭く、くだらない人が集まってきて鬱陶しいこと。 朝には蠅がまとわりつき、日暮れには蚊がまとわりつくという意味から。
長幼有序(ちょうようゆうじょ)
年上と年下の間にある、守るべき社会的、道徳的な秩序のこと。 「長幼」は年齢が上の人と下の人。 「序」は順序、席次のこと。 儒教の五つの道徳法則、五倫のうちの一つ。
重卵之危(ちょうらんのき)
この上なく危険なことのたとえ。 積み重ねた卵は、いつ崩れて卵が割れるか分からないという意味から。
雕梁画棟(ちょうりょうがとう)
とても美しく、豪華な建物のこと。 「雕」は彫刻のこと。 美しい彫刻を施した屋根の梁と、美しい絵を描いた棟木という意味から。
跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
悪人などが我が物顔で好き勝手に振舞うこと。 「跳梁」は跳ね回ること、「跋扈」は大きな魚が仕掛けた罠から飛び跳ねて逃げる様子のことから。 「跋扈跳梁」ともいう。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)
命令、制令、法律などがたびたび変更され、しっかりと定まらないこと。 朝に出された命令や法律が、夕方には変わってしまうという意味から。 「朝(あした)に令(れい)して暮(く)れに改(あら)む」とも読む。
凋零磨滅(ちょうれいまめつ)
文物などが滅びて完全になくなること。 「凋零」は草花がしおれて落ちること。 「磨滅」はこすれてなくなること。
直往邁進(ちょくおうまいしん)
迷うことなく、一途に突き進むこと。 「直往」はまっすぐ進むこと。 「邁進」は恐れることなく、勢いよく進むこと。
直躬証父(ちょくきゅうしょうふ)
程度が行き過ぎた正直さのこと。 「躬」は人の名前。 「証父」は父親の犯罪の証言をすること。 中国の楚の正直者の躬は、父親が羊を盗んだと役所に訴えたという故事から。 「直躬(ちょくきゅう)父(ちち)を証(しょう)す」とも読む。
直言骨鯁(ちょくげんこっこう)
たとえ相手を不快な気持ちにさせたとしても、正しいと思うことをはっきりということ。 「直言」は思っていることをはっきりと言うこと。 「骨鯁」は魚の骨が喉に刺さること。転じて、君主に直言する忠臣のたとえ。
直情径行(ちょくじょうけいこう)
相手の気持ちや周りの状況を気にすることなく、自分の思うままに行動すること。 「直情」は偽ったりしていない、そのままの感情のこと。 「径行」は思ったことを思ったとおりに行うこと。 「情を直(なお)くして径(ただ)ちに行う」とも読む。
直立不動(ちょくりつふどう)
まっすぐと立って、動かないこと。
豬突豨勇(ちょとつきゆう)
猪のように後先考えずに突き進む、勇ましい戦士のこと。 「豨」は猪のこと。 「猪突」は猪がまっすぐ突き進むように、後先考えずに突き進むこと。 中国の漢の王莽が作った軍隊の名称。
猪突猛進(ちょとつもうしん)
他のことがどうなるか考えることもなく、目標だけを見て全力でまっすぐ突き進むこと。 「猪突」は猪がまっすぐに突進するという意味から、ひたすら目標だけを目指して行動すること。 「猛進」はものすごい勢いで突き進むこと。
治乱興廃(ちらんこうはい)
世の中が平和で繁栄することと、乱れて滅びること。 「治乱」は国が平和に治まることと、乱れること。 「興廃」は栄えることと、滅びること。 世の中が変わっていく様子をいう。
治乱興亡(ちらんこうぼう)
世の中が平和で繁栄することと、乱れて滅びること。 「治乱」は平和に治まることと、乱れること。 「興亡」は栄えることと、滅びること。 世の中が変わっていく様子をいう言葉。 「興亡治乱」ともいう。
知略縦横(ちりゃくじゅうおう)
知恵を働かせて、状況に応じて策略を思いのままにあやつること。 「知略」は知恵を働かせた策略。 「縦横」は思うように操ること。 「智略縦横」とも書く。
沈鬱頓挫(ちんうつとんざ)
詩文に深い意味を込めすぎて、意味がなかなか理解できないこと。 「沈鬱」は気分が落ち込んでいて晴れないという意味から、文章に深い意味があって重いということ。 「頓挫」は途中でつまづくという意味から、筆勢が急に柔らかくなるということで、文章の調子に変化があることをいう。
沈鬱悲壮(ちんうつひそう)
落ち込んでいる中でも、勇ましく力強いところがあること。 「沈鬱」は気分が暗く落ち込むこと。 「悲壮」は悲しい中にも勇ましさがあること。
枕戈寝甲(ちんかしんこう)
いつでも戦いができるように準備を怠らないこと。 「戈」はほこ、武器のこと。 「甲」はよろい、防具のこと。 武器を枕にして、防具をつけたまま寝るという意味から。 「戈(ほこ)を枕にし甲(よろい)に寝(い)ぬ」とも読む。
沈思凝想(ちんしぎょうそう)
しっかりと集中して考えること。 「沈思」は一心に考えること。 「凝想」はじっと考えること。
沈思黙考(ちんしもっこう)
静かに落ち着いて深く物事を考えること。 「沈思」は深く物事を考えること。 「黙考」は静かに物事を考えること。
陳勝呉広(ちんしょうごこう)
他の人よりも先に物事を行う人のこと。 または、反乱をするときの一番最初の指導者のこと。 「陳勝」と「呉広」は人の名前。 古代中国の秦の時代、楚の陳勝と呉広は、協力して秦の圧政に苦しむ人々を引き連れて反乱を起こしたが、一度は勝利したが最終的に戦いに敗れた。 そこから、各地で反乱を起こす人が現われ、秦を滅ぼしたという故事から。
陳詞濫調(ちんしらんちょう)
昔から使われている、どこにでもあるような表現のこと。 「陳詞」は使い古された言葉や表現。 「濫調」は調子が乱れているという意味から、まとまりがないということ。
枕石漱流(ちんせきそうりゅう)
世間から離れて、山奥で自由に暮らすことのたとえ。 隠者の生活をいう。 「石(いし)に枕(まくら)し流れに漱(くちすす)ぐ」とも読む。 「枕石嗽流」とも書く。
沈竈産蛙(ちんそうさんあ)
非常に激しい洪水のたとえ。 「沈竈」はかまどが水に浸かること。 「産蛙」はかえるが発生すること。 中国の春秋時代、晋の智伯が水攻めをしたときに、城中の人家のかまどが水に浸かり、そのかまどからかえるが発生したという故事から。
沈著痛快(ちんちゃくつうかい)
落ち着きがあって、非常に心地よいこと。 人の気質や、芸術作品などのことをいう言葉。 「沈着痛快」とも書く。
沈痛慷慨(ちんつうこうがい)
激しく嘆くこと。 「沈痛」は嘆き悲しむこと。 「慷慨」は怒り嘆くこと。
珍味佳肴(ちんみかこう)
この上なくおいしく、珍しい味のご馳走。 「珍味」は珍しい味の食べ物。 「佳肴」はとてもおいしい酒のおかず。 「珍味嘉肴」とも書く。
沈湎冒色(ちんめんぼうしょく)
酒や女性に溺れること。 「沈湎」は酒に溺れること。 「冒色」は女性に溺れること。
珍問珍答(ちんもんちんとう)
変な質問と変な答えのこと。 普通とは違う質問と、それに対する奇妙な答えということ。
追根究底(ついこんきゅうてい)
本質まで徹底的に追求、究明すること。
椎心泣血(ついしんきゅうけつ)
激しく怒り悲しむこと。 「椎心」は怒りや悲しみのあまりに、自分の胸を拳でたたくこと。 「泣血」は涙が枯れて血が出るほどに、激しく泣き悲しむこと。 「心(むね)を椎(う)ちて泣血(きゅうけつ)す」とも読む。
追善供養(ついぜんくよう)
死んだ人の死後の幸福を祈って行う、仏教の行事のこと。 「追善」は死者の死後の幸福を祈る仏教の行事。 「供養」は供え物をして、死者の死後の幸福を祈ること。
痛快無比(つうかいむひ)
胸がすっとして、並外れて楽しく気持ちのよい様子。 「無比」は比べることができるものが存在しないということ。
通過儀礼(つうかぎれい)
人生の重要な節目に行われる儀式。誕生、成人、結婚、死などの大きな変化に伴い、その人の新たな立場や役割を認める役割を持つ。 比喩的に、ある集団に加わる際に誰もが経験する試練や過程を指す。
通暁暢達(つうぎょうちょうたつ)
ある事柄について詳しく知り抜いていて、文章や言葉がのびやかで行き届いていること。 「通暁」は物事に詳しく通じていること。 「暢達」はのびのびとしている様子。
通功易事(つうこうえきじ)
仕事を分担して、各人が作ったものを交換して生産性をあげること。 「通」と「易」は交換するという意味。 「功」と「事」は品物や製品のこと。
通儒碩学(つうじゅせきがく)
学問を広く深く学んだ学者のこと。 または、学問の道を極めつくした大学者のこと。 「碩学」は大学者など、学問の広く深い人のこと。
痛定思痛(つうていしつう)
辛かった過去を思い出して今後の戒めにすること。 「痛定」は病気が治ること。 病気が治った後に辛かった過去を思い出すという意味。
痛烈無比(つうれつむひ)
手加減がなく、非常に激しいこと。 「痛烈」は激しく非難すること。 「無比」は比べることができるものが存在しないということ。
津津浦浦(つつうらうら)
全国のありとあらゆる場所のこと。 「津」は港、「浦」は海岸や海辺のことで重ねて強調した言葉。 どこの津でも、どこの浦でもという意味。
鄭衛桑間(ていえいそうかん)
国を滅亡に導くほどの下品で淫靡な音楽のこと。 「鄭」と「衛」は中国春秋時代の国名。 「桑間」は衛の地名。 両国の音楽はみだらなものであったとされていることから。 「鄭衛之音」ともいう。
低回顧望(ていかいこぼう)
何かに心を引かれるなどして、行ったり戻ったり振り返ったりすること。 「低回」は考え事をしつつ、ゆっくりと歩き回ること。 「顧望」は振り返って見ること。
棣鄂之情(ていがくのじょう)
仲が良く美しい兄弟の情のこと。 「棣」は庭梅のこと。 「鄂」は花のがくのこと。 庭梅の花はがくが寄り添って美しく咲くことから。
程孔傾蓋(ていこうけいがい)
親しく会話すること。 古くからの友人のように親しく会話すること。 「程孔」は程子と孔子。 「傾蓋」は車の蓋を傾けるという意味から車を止めること。 旅の途中に孔子と程子がたまたま出会い親しく会話したという故事から。
提綱挈領(ていこうけつりょう)
重要な部分を理解すること。 「綱」はおおづなのことで、物事の要点や根本のたとえ。 「挈」は身に着けて持つこと。 「領」は衣服の襟のこと。 大綱を掴んで、襟を持つという意味から。 「綱(つな)を提(さ)げ領(えり)を挈(と)る」とも読む。
渟膏湛碧(ていこうたんぺき)
水があぶらのように深く静かによどんで、深緑色に見える様子。 「渟」は水が流れずに留まっていること。 「膏」はあぶらのこと。 「湛碧」は深緑色の水が満ちている様子。
梯山航海(ていざんこうかい)
学問や道を志す人が、さまざまな場所を巡り歩いて精進すること。 「梯山」ははしごをかけて険しい山を登ること。 「航海」は船に乗って海を越えること。 険しい山を越え、海を渡って困難な旅をしてでも、学問や道を教えてくれる先生を訪ね歩くということから。
低唱微吟(ていしょうびぎん)
低く小さい声で物静かに歌を口ずさむこと。 「低唱」は低い声で詩歌を歌うこと。 「微吟」は小さな声で詩歌を歌うこと。 意味が類似している言葉を重ねて強調したもの。
鼎鐺玉石(ていそうぎょくせき)
この上ないほどの贅沢をすることのたとえ。 「鼎」は権威や高い地位の象徴で、祭器として用いられた三本足の器。 「鐺」は三本足の酒を温めるための器。 「玉」は宝玉のこと。 鼎を鐺のように酒を温めるために使い、宝玉を石のように扱うという意味から。 「鼎(てい)をば鐺(とう)のごとく玉(ぎょく)をば石のごとく」とも読む。
亭亭皎皎(ていていこうこう)
遠い先で浮かび上がり輝く様子。 「亭亭」は遠く離れた場所で浮かんで見える様子。 「皎皎」は明るく輝く様子。 月の光を言い表す言葉。
低頭傾首(ていとうけいしゅ)
頭を低くして身を慎むこと。 「低頭」と「傾首」はどちらも首をたれるという意味。 「頭(こうべ)を低(た)れて首(くび)を傾(かたむ)く」とも読む。
剃頭辮髪(ていとうべんぱつ)
中国の周辺民族で見られた代表的な髪型。 清朝では漢民族にも強制された髪型。 「剃」は剃ること、「辮」は髪を編むことで、頭の頭頂部を残して、周囲を剃って残った頭頂部を編んで後ろにたらした髪型。
綈袍恋恋(ていほうれんれん)
昔からの友情が、変わらず厚いことのたとえ。 「綈袍」は綿を厚く入れた防寒具。 「恋恋」は情が厚いこと。 中国の戦国時代の秦の国の宰相である范雎は、貧しかった頃に魏の国の須賈から防寒具をもらった恩を忘れずに命を救ったという故事から。
羝羊触藩(ていようしょくはん)
勇気だけで勢いよく突き進む人は、どうすることもできない状況に陥るということのたとえ。 または、どうにもできない状況のたとえ。 「羝羊」は雄の羊。 「触藩」は生垣に突っ込むこと。 雄の羊が勢いよく生垣に突っ込んで、角が引っかかって動けなくなるということから。 「羝羊(ていよう)藩(まがき)に触(ふ)る」とも読む。
滴水成氷(てきすいせいひょう)
冬の猛烈な寒さのこと。 または、極寒の地のこと。 滴る水がすぐに氷になるという意味から。 「滴水(てきすい)氷を成す」とも読む。
滴水嫡凍(てきすいてきとう)
一瞬の気も抜かずに、禅の修業にはげむこと。 「滴水」は水がしたたること。 「嫡凍」の「嫡」はすぐにという意味で、「嫡凍」はすぐに凍るという意味。 滴る水が間をおかずに凍る寒さということを、厳しい修行の緊張感にたとえた言葉。
敵前逃亡(てきぜんとうぼう)
物事に直面して責任を取らずに逃げること。 目の前にいる敵と戦わずに逃げるということから。
手甲脚半(てっこうきゃはん)
手や脚を守るために身に付けるもののこと。 「手甲」は手の甲を守るための布。 「脚半」は脛に巻く布で、脚を守り、動きやすくするためのもの。 旅や屋外で作業するときに身に付けていた。 「手甲脚絆」とも書く。
鉄心石腸(てっしんせきちょう)
鉄や石のように固く強い心と意志のこと。 「鉄心」は鉄のように固い心臓、「石腸」は石のように固い腸。 「心」と「腸」は内臓の心臓と腸のことから、心や意志のたとえ。
鉄中錚錚(てっちゅうのそうそう)
普通の人の中で少しだけすぐれている人のたとえ。 「錚錚」は金属の音の形容で、金や銀に比べると劣るが、鉄の中だと少し良い音がするという意味から。
鉄腸石心(てっちょうせきしん)
鉄や石のように固く強い心と意志のこと。 「鉄腸」は鉄のように固い腸。 「石心」は石のように固い心臓。 「腸」と「心」は内臓の腸と心臓のことから、心や意志のたとえ。 「石心鉄腸」ともいう。
跌宕狷介(てっとうけんかい)
好き放題に振る舞い、自分の考えを変えないこと。 「跌宕」は思ったまま、好き放題に振る舞うこと。 「狷介」は自分の考えに執着して、他人の考えを受け入れないこと。
徹頭徹尾(てっとうてつび)
始めから終わりまで意志や覚悟を曲げないこと。 「徹」は貫くこと。頭から尾まで貫くという意味から。
跌蕩放言(てっとうほうげん)
周りに気を使わずに好き勝手に喋り散らすこと。 「跌蕩」は小さなことにこだわらずに、すき放題すること。
哲婦傾城(てっぷけいじょう)
賢い女性が事あるごとに口をはさむようになると、国家や城を傾け滅ぼしかねないということ。 「哲婦」は賢い女性、「傾城」は城を傾けるという意味から、城を滅ぼすという意味。 「哲婦(てっぷ)城(くに)を傾(かたむ)く」とも読む。