春蘭秋菊について

四字熟語 | 春蘭秋菊 |
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読み方 | しゅんらんしゅうぎく |
意味 | 二つのものが同じくらい美しく、優劣をつけられないこと。 春の蘭と秋の菊のことで、どちらも美しいということから。 二人の女性の美しさを言い表すときに使うことが多い言葉。 |
出典 | 『楚辞』「礼魂」 |
使用されている漢字
「春」を含む四字熟語
一場春夢(いちじょうのしゅんむ)
人生の栄光や繁栄が、儚く消えてしまうことのたとえ。 「一場」はほんの短い間の意。 春の夜にみる夢のように儚いということから。
雨後春筍(うごしゅんじゅん)
同じようなものが次から次へと出現したり、発生したりすること。 「筍」は植物のたけのこ。 雨が降った後に、たけのこが次から次へと生えてくるという意味から。
月旦春秋(げったんしゅんじゅう)
人の価値などを評価して批評すること。 「月旦」は毎月のはじめの日のこと。 「春秋」は五経の一つの「春秋」のことで、「春秋」には、孔子の歴史への批評が含まれているということから、批評という意味。 後漢の許劭は、毎月のはじめの日に人を批評したものを発表していたという故事から。
小春日和(こはるびより)
冬の初めの春のように暖かく、穏やかに晴れた天候のこと。 「小春」は陰暦十月の別名。 「日和」は晴れている天気のこと。 「小春日」ともいう。
虎尾春氷(こびしゅんぴょう)
極めて危険なことのたとえ。 または、危険なことをすることのたとえ。 虎の尾を踏んで、春の厚みの無い氷の上を歩くという意味から。 「虎尾春冰」とも書く。
枯木逢春(こぼくほうしゅん)
辛く苦しい状況から抜け出ることのたとえ。 弱ったものや不遇な境遇にあるものが、勢いを取り戻すことのたとえ。 枯れているように見える木も、春になれば生き返るという意味から。 「枯木春に逢う」とも読む。
「蘭」を含む四字熟語
盂蘭盆会(うらぼんえ)
陰暦の七月十五日に祖先の霊をまつる行事。 盆や精霊会ともいう。現在は八月十五日に行うことが多い。
金蘭之契(きんらんのけい)
極めて固く親密な友人関係のこと。 「蘭」はよい香りのするふじばかまのこと。 金のように堅く、蘭のようにかぐわしい関係という意味から。
金蘭之交(きんらんのまじわり)
極めて固く親密な友人関係のこと。 「蘭」はよい香りのするふじばかまのこと。 金のように堅く、ふじばかまのようにかぐわしい関係という意味から。
桂殿蘭宮(けいでんらんきゅう)
とても美しい宮殿のこと。 「桂」は香木の名前、「蘭」は香草の名前のことで、どちらも見た目が美しく、良い香りを放つ植物。 「殿」と「宮」はどちらも建物のこと。
芝蘭玉樹(しらんぎょくじゅ)
才能のあるすぐれた人材や子弟のこと。 または、一族や一門から人材を輩出すること。 「芝」は霊芝のこと。 「蘭」は藤袴のこと。 どちらも植物で香り高いということから、すぐれた才能を持つ人のたとえ。 「玉樹」は宝石のように美しい木のこと。
芝蘭結契(しらんけっけい)
良い影響を受ける賢者との交友。 「芝」は霊芝のこと。 「蘭」は藤袴のこと。 どちらも植物で香り高いということから、善人や賢者のたとえ。
「秋」を含む四字熟語
暗送秋波(あんそうしゅうは)
ひそかに機嫌を取ってとりいろうとすること。 または、女性が色目を使うこと。 または、表には出さず陰で悪だくみをすること。 「暗」はこっそり、ひっそりの意。 「秋波」は美人の澄んだ目は秋の波のように涼しげであることから、色目のこと。 「暗に秋波を送る」とも読む。
一日三秋(いちじつさんしゅう)
相手を恋しく思う気持ちが深いこと。 または、とても待ち遠しいこと。 「三秋」は秋が三回過ぎることから"三年"の意。 一日会わなかっただけで、三年も会わなかったような気がすることから。
一日千秋(いちじつせんしゅう)
時、人、物などが来るのを今か今かと楽しみに待つこと。 「千秋」は秋が千回来ることから千年という意味。 その時が来るのが楽しみで、一日が千年のように長く感じるという意味。
一葉知秋(いちようちしゅう)
わずかな前兆や現象から、物事の本質や変化、衰退などを察知すること。 「一葉」は一枚の葉のこと。 「知秋」は秋がきたことを知る意。 一枚の葉が落ちるのを見て、秋の訪れを察知するということから。
一刻千秋(いっこくせんしゅう)
とても待ち遠しいこと。 「一刻」はとても短い時間ということ。 「千秋」は千年のこと。 わずかな時間なのに、千年にも思えるほど待ち遠しいということから。
月旦春秋(げったんしゅんじゅう)
人の価値などを評価して批評すること。 「月旦」は毎月のはじめの日のこと。 「春秋」は五経の一つの「春秋」のことで、「春秋」には、孔子の歴史への批評が含まれているということから、批評という意味。 後漢の許劭は、毎月のはじめの日に人を批評したものを発表していたという故事から。
「菊」を含む四字熟語
淵明把菊(えんめいはきく)
風流をこの上なく愛する人のたとえ。 「淵明」は人の名前で、東晋の詩人の陶淵明のこと。 「把菊」は菊の花を摘むこと。 九月九日の重陽の節句に祝いの酒がなく、することがないので菊の花を摘んでいると、郡の長官の使いが酒を持ってきたので、陶淵明は喜んで飲み干して、酔って家に帰ったという故事から。 『蒙求』の表題の一つ。
春蘭秋菊(しゅんらんしゅうぎく)
十日之菊(とおかのきく)
必要な時に遅れたために、役に立たなくなったもののこと。 「十日」は九月十日のこと。 九月九日の菊の節句から一日遅れた菊という意味から。
六菖十菊(りくしょうじゅうぎく)
菖蒲は五月五日の端午の節句に飾り、菊は九月九日の重用の節句に飾るが、五月六日の菖蒲と九月十日の菊という意味から、時期が過ぎてしまって、役に立たないもののこと。