宮車晏駕について

四字熟語 | 宮車晏駕 |
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読み方 | きゅうしゃあんが |
意味 | 天子が死ぬこと。 「宮車」は天子の車。 「晏駕」は夜になって霊柩車が墓に向かって出発すること。 天子が朝廷に来ないことを、夜になれば来るだろうと願う臣下の心情を表したという説もある。 |
出典 | 『史記』「范雎伝」 |
類義語 | 宮車晩駕(きゅうしゃばんが) |
使用されている漢字
「宮」を含む四字熟語
宮車晏駕(きゅうしゃあんが)
桂宮柏寝(けいきゅうはくしん)
桂の宮殿と柏の居室のことから、豪華で美しい宮室のたとえ。 「桂」と「柏」は香木の名前。 「寝」は居室、または表座敷のこと。
桂殿蘭宮(けいでんらんきゅう)
とても美しい宮殿のこと。 「桂」は香木の名前、「蘭」は香草の名前のことで、どちらも見た目が美しく、良い香りを放つ植物。 「殿」と「宮」はどちらも建物のこと。
「車」を含む四字熟語
安車蒲輪(あんしゃほりん)
老人をいたわり、丁重にもてなすこと。 「安車」は老人や妊婦が座れるように仕立てられた小車のこと。 「蒲輪」は蒲の穂で車輪を包み、振動を抑えて乗り心地をよくしたもの。
快犢破車(かいとくはしゃ)
大成する才能をもった子供は、無茶をすることがよくあるが、周りにいる人は肝要に見守るべきであるということ。 または、そのような子供には、自身の感情や欲望を抑えることを教え、しっかりとした大人になるようにするべきであるということ。 または、そのような子供が成長していくのは楽しみであるということ。 「快犢」は威勢のよい子牛。 「破車」は車を破壊すること。 「快犢車を破る」とも読む。
驥服塩車(きふくえんしゃ)
すぐれた能力を持った人が、能力に見合わない低い地位にいたり、誰でも出来るような仕事をさせられること。 「驥服」は一日で千里走るとされるすぐれた馬に車を引かせること。 塩を運ぶための車を名馬に引かせるということから。 「驥、塩車に服す」とも読む。
禽困覆車(きんこんふくしゃ)
力の弱い者でも、窮地に立たされると思ってもいない力を出すということ。 「禽困」は追い詰められた小鳥。 「覆」はひっくり返ること。 追い詰められた小鳥は、車をひっくり返すほどの力を発揮するという意味から。 「禽困車を覆す」とも読む。
軽車熟路(けいしゃじゅくろ)
物事に熟練していて、簡単にこなすことができること。 「軽車」は軽やかに走る車。 「熟路」はいつも通る道。 通りなれた道を軽やかに走るように、簡単にこなすということから。
懸車致仕(けんしゃちし)
公の仕事から退いてのんびりと生活すること。 または、七十歳のこと。 「懸車」は車をつるしておくこと。 「致仕」は官職を辞めること。または、七十歳のこと。 中国の前漢の薛広徳は、七十歳になって仕事を辞めるときに、天子から老人や夫人が乗るための馬車をもらい、その馬車を光栄なものとして吊るして、子孫にその名誉を伝えたという故事から。 「車を懸げて致仕す」とも読む。
「晏」を含む四字熟語
晏嬰狐裘(あんえいこきゅう)
高い身分にありながらも倹約に努め、職務に励むこと。 人の上に立つ者の心得を説いた言葉。 「晏嬰」は人の名前。 「狐裘」は狐(きつね)のわきの下に生えている白い毛皮で作られた高級な衣のこと。 中国の春秋時代の宰相「晏嬰」は、一つの高級な狐の衣を三十年間着続けて、国を治めることに尽力したという故事から。
晏子之御(あんしのぎょ)
他人の権威を笠にきておごり、自らの低い地位に満足している愚か者のたとえ。 「晏子」は斉の宰相、晏嬰のこと。 「御」は御者のこと。 晏嬰の御者は、晏嬰を乗せたことで得意気になっていたが、その姿を見た御者の妻は離縁を迫ると、御者は改心したという故事から。
晏子高節(あんしのこうせつ)
脅しや暴力に屈しない気高い志のこと。 「晏子」は斉の宰相、晏嬰のこと。 「高節」は志や節度が高いこと。 中国の春秋時代の斉の崔杼は、君主である荘公を殺し、自身に従わない者を粛清したが、晏嬰はそれに従わず脅しに屈しなかったという故事から。
宮車晏駕(きゅうしゃあんが)
蚤寝晏起(そうしんあんき)
夜は早い時間に寝て、朝は遅い時間まで寝ていること。 赤子や幼児の様子をいう。 「蚤」は早い時間、「晏」は遅い時間という意味。 「蚤く寝ね晏く起く」とも読む。
「駕」を含む四字熟語
枉駕来臨(おうがらいりん)
訪問を歓迎する敬語表現。 「枉駕」は進路を変えてわざわざ立ち寄ること。 「来臨」は来客があることの敬語表現。 ”わざわざお越しいただきまして”という意味。
乗輿車駕(じょうよしゃが)
天子が乗る車。 または、天子のこと。 「乗輿」と「車駕」はどちらも天子が外出するときに使う車のこと。
斉駆並駕(せいくへいが)
能力や実力、地位などに差がないこと。 「駕」は馬車や乗り物のこと。 「斉駆」はそろって走らせること。 一台の馬車を数頭の馬で引っ張り疾駆することで、ともに肩を並べて進むことから力に差が無いことのたとえ。
千里之駕(せんりのが)
はるか遠いところから来ること。 「千里」は非常に距離が遠いこと。 「駕」は馬車で来ること。
千里命駕(せんりめいが)
遠くにいる友人を訪ねること。 「千里」は非常に距離が離れていることのたとえ。 「命駕」は馬車の用意を命じること。 遠くの友人を訪ねるために、馬車の用意を命令するという意味から。 「千里駕を命ず」とも読む。
駑馬十駕(どばじゅうが)
才能がない人でも、努力をすれば才能のある人に並ぶことができるということのたとえ。 「駑馬」は、足の遅い馬のこと。 「駕」は、馬に車をつけて走ること。 足の速い馬は一日で千里もの距離を走るが、足の遅い馬でも十日間休まず走り続ければこれに追いつけるという意味から。