一切衆生について

四字熟語 | 一切衆生 |
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読み方 | いっさいしゅじょう |
意味 | この世に生きるすべてのもの。特に、人間のこと。
「一切」はすべての意。 「衆生」はすべての生物の意。 仏教用語。 |
出典 | - |
類義語 | 一切有情(いっさいうじょう) |
使用されている漢字
「一」を含む四字熟語
以一当千(いいつとうせん)
一人で千人と同等の働きをすること。 または、一つのものが千のものの代わりになること。 「一を以て千に当つ」とも読む。
夷険一節(いけんいっせつ)
どんな時でも信念を守り続けること。 「夷険」は平らな場所と険しい場所のことから順境と逆境のことで、順境でも逆境でも信念を変えないということ。
一意攻苦(いちいこうく)
苦労しながら、ひたすら考えること。 「一意」はいちずに、一心にという意味。 「攻苦」は苦難、苦境とたたかうという意味から、苦労しながら勉強すること。
一意孤行(いちいここう)
他人からの意見を聞かずに、自身の考えだけで行動すること。 「一意」は一つのことに専念すること。 「孤行」は一人で行くこと。 相手の意見に左右されず、公平なことのたとえとして用いることもあるが、誰の意見も聞かずに自分の考えだけで判断して行動するという意味でも用いられる言葉。
一意専心(いちいせんしん)
他のことに心を奪われることなく、一つのことだけに心を注ぐこと。 「一意」と「専心」はどちらも一つのことだけに心を注ぐこと。 「一意摶心」とも書く。
一衣帯水(いちいたいすい)
海や川が間にあって遮られているが、非常に距離が近いこと。 または、互いの関係が非常に深いこと。 陳の君主の悪政によって庶民が飢えと寒さで窮地に陥ったときに、隣国の隋の文帝が「たった一本の帯のような川(揚子江)に隔てられているからといって、民を見捨てることができるか」といって、陳の国を討伐したという故事から。
「切」を含む四字熟語
一切有情(いっさいうじょう)
この世に生きとし生けるものすべてのこと。特に、人間のこと。 「一切」はすべてのこと。 「有情」は生きているもののこと。 仏教用語。
一切皆空(いっさいかいくう)
この世の全て事象には実体がなく、全て空であるということ。 仏教の言葉で、「一切」は全てという意味の言葉。
一切皆成(いっさいかいじょう)
この世の全ての生き物は、仏になることのできる可能性を秘めているという考え。 「一切皆成仏」を略したもの。
一切合切(いっさいがっさい)
全部。全て。 「一切」と「合切」はどちらも全部や残すことなく全てという意味。同じ意味の言葉を重ねて強調したもの。 「一切合財」とも書く。
一切即一(いっさいそくいち)
全体は個の中にあり、また個一つ一つの中に全体があること。 個と全体は相即しているという考え方。 または、このように考えれば人生や世界を正しく把握できるという教え。 「一切」はすべてのこと。 仏教用語。
咬牙切歯(こうがせっし)
歯をくいしばって、歯軋り(はぎしり)をするほどひどく悔しがること。 「咬牙」は歯をかみ締める、「切歯」は歯軋りをするという意味。
「衆」を含む四字熟語
烏合之衆(うごうのしゅう)
からすの群れは無秩序でただ集まっているだけということから、規律も統制も何も無く寄せ集めの集団や軍隊のたとえ。
下化衆生(げけしゅじょう)
菩薩が全ての人々を救い悟りへ導くこと。 仏教の言葉で、上を向けばさらに高い次元の悟りを目指し、下を向けば全ての人々を救おうとするということから。
衆寡不敵(しゅうかふてき)
少数は多数には勝てないこと。 「衆」は数が多い、「寡」は数が少ない、「不敵」は敵対できないという意味で、戦争や勝負では、人数が多いほうが有利だということから。
衆議一決(しゅうぎいっけつ)
多くの人々が考えや意見を出し合って論じた結果、一つの結論が出ること。 「衆議」は多くの人々で行う議論や相談のこと。 「一決」は議論などの結論が一つにまとまること。
衆議成林(しゅうぎせいりん)
間違っていることでも、数多くの人々が正しいと言えば、正しいことになってしまうということ。 「衆議」はたくさんの人が議論をすること。 たくさんの人が話し合って、林があるという結論を出せば、何もない平地に林が生まれるということから。 「衆議林を成す」とも、「衆議すれば林をも成す」とも読む。
衆賢茅茹(しゅうけんぼうじょ)
知識と徳の高い賢人たちが互いに力を合わせること。 「衆賢」はたくさんの賢人。 「茅茹」は植物の茅の根が連なり絡まりあっていること。 自身だけが重用されればよいとは考えず、仲間と共にすればよい結果が得られるということ。
「生」を含む四字熟語
愛多憎生(あいたぞうせい)
愛や恩を多くもらいすぎると、憎しみやねたみを生むということ。 「愛多ければ憎しみ生ず」とも読む。
鴉巣生鳳(あそうせいほう)
無能の親から頭の良い子どもが生まれること。 または、貧しい家から聡明な人がでること。 鴉(からす)の巣に伝説の瑞鳥である鳳凰が生まれるという意味から。
生日足日(いくひたるひ)
祝典や祭りの当日のこと。 生気に満ちている縁起の良い日という意味。
一念往生(いちねんおうじょう)
一度念仏を唱えるだけで極楽浄土に行くことができるということ。 「一念」は阿弥陀仏の名号を一度唱えること。 「往生」は死んだ後に極楽浄土で生まれ変わること。
一念化生(いちねんけしょう)
集中して強く念じることで、別の姿に生まれ変わること。 「一念」は一途な思い。 「化生」は生まれ変わること。 心の次第で、餓鬼にも仏にもなるということ。
一蓮托生(いちれんたくしょう)
極楽浄土に往生して同じ蓮の花の上に生まれ変わるという意味の仏教語。 転じて、何があろうとも行動や運命を共にすること。 「一蓮託生」とも書く。