『旧唐書』を出典とする四字熟語 — 25 件
『旧唐書』(くとうじょ)を出典とする四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全25件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
鋭意鑽仰(えいいさんぎょう)「韓愈伝」
集中して真剣に聖人を敬い慕うこと。 「鑽仰」は聖人の積んだ徳に敬意をもって敬うこと。
猿臂之勢(えんぴのいきおい)「李光弼伝」
進退や攻守を自在に変化させることのできる軍隊の体制のこと。 または、遠い場所に陣を張ること。 「猿臂」は猿のような長いひじのこと。 弓を扱うには長いひじのほうが有利ということから、弓の扱いに長けた人のことをいう。また、長いひじを自在に操るということから、進退や攻守を自在に変えることができることをいう。
王楊盧駱(おうようろらく)「楊炯伝」
唐代初期に活躍した四人のすぐれた詩人のこと。 近体詩の確立に貢献した詩の巨匠。 「王勃」「楊炯」「盧照鄰」「駱賓王」の四人。
花朝月夕(かちょうげっせき)「羅威伝」
春と秋の心地よい天気の時期。 または、春と秋の季節の楽しみのこと。 春の朝の花を愛でて、秋の夕方の月を愛でるということから。 「花朝」は陰暦の二月十五日のことで、現在の四月の中頃のこと。 「月夕」は陰暦の八月十五日のことで、現在の十月の初めの頃のこと。
苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)「穆宗紀」
税金や年貢を手加減せずに、厳しく取り立てること。 「苛斂」と「誅求」はどちらも厳しく責めて取り立てるという意味。 同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
尭鼓舜木(ぎょうこしゅんぼく)
理屈や道理に合った意見は聞き入れるべきであるということ。 政治を行う人や、人の上に立つ立場の人に対する戒め。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説上の聖天子のこと。 古代中国の尭帝は朝廷に太鼓を置いて意見がある人には太鼓を打たせ、舜帝は木札を立てて誰でも意見を書けるようにしたという故事から。
刻苦学儒(こっくがくじゅ)「韓愈伝」
たいへんな苦労をしながら勉学に取り組むこと。 中国の唐の時代、韓愈(かんゆ)は幼いころに孤児となったが、自ら勉学に励んで立派な学者になったという故事から。 「刻苦(こっく)、儒(じゅ)を学ぶ」とも読む。
市井之徒(しせいのと)「李密伝」
普通の人。 または、素行の悪いならず者のこと。 「市井」は町にある共用の井戸のことで、昔の中国では井戸の周りに町を作っていたということから、人家が集中している場所をいう。 「徒」は多くの人々のこと。
縮地補天(しゅくちほてん)「音楽志」
政治の構造を大きく変えること。 「地」は実際行われる政治。 「天」は政治の理念。 天子の政治改革をいう言葉で、現実にある様々な問題を引き締めて、政治理念との不足を補うという意味。 「地を縮め天を補う」とも読む。
出将入相(しゅっしょうにゅうしょう)「李徳裕伝」
学問と武術の両方の才能があること。 朝廷から外に出ると将軍として力を発揮して、朝廷の中に入れば宰相として力を発揮するということから。 「出(い)でては将(しょう)、入(い)りては相(しょう)」とも読む。
自家薬籠(じかやくろう)「元行沖伝」
自分の使いたい時に自由に使える物や技術、または人のこと。 「薬籠」は薬箱のことで、自分の家にある薬箱の中の薬はどれも役に立つものであり、必要なときに好きなように使えることから。
上行下効(じょうこうかこう)
上の立場の人が行動すると、下の立場の人はそれを見て学ぶということ。 「効」は教わることや、真似をすること。 「上(かみ)行えば下(しも)効(なら)う」とも読む。
塵外孤標(じんがいこひょう)「杜審権伝」
ずば抜けてすぐれていること。 「塵外」はこまごまとした世間のことを塵にたとえたもので、世間の外側にいるという意味。 「孤標」は人格などが他よりも一際すぐれていること。
垂簾聴政(すいれんちょうせい)「高宗紀」
皇帝が幼い時など、直接政治が行えない場合に、皇太后などが代わりに政治を行うこと。 「垂簾」は簾をおろすこと。 「聴政」は政治を行うこと。 多くの家臣に直接向き合うことを差し控えて、座席の前に簾をおろしていたということから。
随機応変(ずいきおうへん)「郭孝恪伝」
そのときどきの状況や場面の変化に合わせて、とるべき手立てを柔軟に変えながらうまく対応すること。 「随機」は、その場の状況やめぐり合わせに従うこと。 「応変」は、思いがけない変化に合わせて手を打つこと。 唐の武将の郭孝恪が、敵に援軍が来たときに、要害を固く守り川べりに軍をとどめて、状況に合わせて動けばたやすく討ち滅ぼせると、のちに皇帝となる李世民に進言した言葉から。 「臨機応変」と同じ意味。
泉石膏肓(せんせきこうこう)「田游巌伝」
人里から離れて、自然の中で生活したいという願いが極めて強いこと。 「泉石」は泉水と石ということから、自然の景色や、自然そのもののこと。 「膏肓」は心臓の下の部分と、横隔膜の上の部分のことで、病気になると治療のための鍼も薬も届かないために、治すことが出来ないとされている。 自然の中で生活したいという気持ちが、治せない病気のようになるということから。
耐久之朋(たいきゅうのとも)「魏玄同伝」
長く変わることのない友情で結ばれた友人のこと。 「耐久」は長い月日が経過しても変化しないという意味。 「朋」は親しい相手、友人という意味。
胆大心小(たんだいしんしょう)
度胸は大きく、注意は細やかであること。 「胆」は度胸。 「心」は気を配ること。 「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」を略した言葉。
長命富貴(ちょうめいふうき)「姚崇伝」
長生きで、高い地位を持っていて、多くの資産があること。 「貴」は高い地位を持っていること。
伴食宰相(ばんしょくさいしょう)「盧懐慎伝」
持っている地位に見合った能力がないこと。 または、言いなりになるだけの無能な大臣のこと。 「伴食」は主客のお供をして、食事をご馳走になること。または、仕事をせずに給料をもらうこと。 「宰相」は大臣のこと。 中国の唐の盧懐慎は、姚崇が政務を休んだときに、自分の能力が姚崇に及ばないということを知った。 それから盧懐慎は、独断で物事を処理することなく、姚崇に指示を仰いでいたということで、人々から「伴食宰相」と呼称されたという故事から。
伴食大臣(ばんしょくだいじん)「盧懐慎伝」
持っている地位に見合った能力がないこと。 または、言いなりになるだけの無能な大臣のこと。 「伴食」は主客のお供をして、食事をご馳走になること。または、仕事をせずに給料をもらうこと。 中国の唐の盧懐慎は、姚崇が政務を休んだときに、自分の能力が姚崇に及ばないということを知った。 それから盧懐慎は、独断で物事を処理することなく、姚崇に指示を仰いでいたということで、人々から「伴食宰相」と呼称されたという故事から。
富貴寿考(ふうきじゅこう)「郭子儀伝」
高い地位や身分があり、金持ちで長生きなこと。 「富貴」は金持ちで、高い地位や身分があること。 「寿考」は長生きなこと。
望雲之情(ぼううんのじょう)「狄仁傑伝」
遠くの地にいる故郷の父母を思う心情のこと。 唐の時代、狄仁傑という人物が、大公山に登って、白い雲が流れるのを見て、あの雲の下に父母がいると語り、長い間たたずんでいた故事から。
薬石之言(やくせきのげん)「高季輔伝」
欠点を正すのに役立つ忠告という意味。 「薬石」は石の鍼(はり)治療や薬剤のこと。 人を戒める言葉を薬にたとえている。
薬籠中物(やくろうちゅうのもの)「元行沖伝」
自分の使いたい時に自由に使える物や技術、または人のこと。 「薬籠」は薬箱のことで、自分の家にある薬箱の中の薬はどれも役に立つものであり、必要なときに好きなように使えることから。
