「情」を含む四字熟語一覧
情を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
異国情緒(いこくじょうしょ)
異国の風物がかもし出す自国とは違う雰囲気や風情のこと。
異国情緒(いこくじょうちょ)
異国の風物がかもし出す自国とは違う雰囲気や風情のこと。
異国情調(いこくじょうちょう)
異国の風物がかもしだす、自国とは違う雰囲気や風情のこと。
一往深情(いちおうしんじょう)
一途で情に厚いこと。 または、感情を抑えられないくらいに深く感動すること。 「一往」はひたむきという意味。 美しい歌を聞く度に深く感動していた桓子野のことを、謝公が評した故事から。
一切有情(いっさいうじょう)
この世に生きとし生けるものすべてのこと。特に、人間のこと。 「一切」はすべてのこと。 「有情」は生きているもののこと。 仏教用語。
有情世間(うじょうせけん)
意志や感情を持った生き物のことで、人間や動物のこと。 または、それらが存在する世界のこと。
有情非情(うじょうひじょう)
人間や動物、植物に加えて、命を持たない石や水などを含めた世界に存在する全てのもののこと。
烏鳥私情(うちょうのしじょう)
親に対して孝行したいという気持ちのこと。 「烏鳥」は鳥のからす、「私情」は自分の気持ち。 からすの子が成長後、親鳥に口移しで餌を与えて恩に報いることに由来し、親への孝行心を謙遜して表現した言葉。
温情主義(おんじょうしゅぎ)
上の立場の人が下の立場の人に対して思いやりをもって接しようとする考え方や方針。
感情移入(かんじょういにゅう)
他人の表情や言葉で、感情などを自分のものとして体験すること。 十九世紀の末に、ドイツのリップスが唱えたもので、美学における根本の概念をいう。 自然や芸術作品などの対象に、自分の感情を投射することで、対象の感情をつかもうとすることをいう。
歓楽哀情(かんらくあいじょう)
楽しい気持ちで満たされると、その後のことを考えてしまい、哀しい気持ちがわき上がってくるということ。 「歓楽」は遊びや飲酒、女遊びの楽しみ。 「哀情」は哀しい気持ち。 「歓楽極まりて哀情多し」を略した言葉。
義理人情(ぎりにんじょう)
義理と人情。 「義理」は社会で暮らす上で守らなければいけない、正しい道理。 「人情」は人が生まれたときから持っている、他人への情けや思いやりの気持ち。
厚貌深情(こうぼうしんじょう)
真面目で正直そうな顔つきだが、本心は深い部分に隠していること。 または、その隠している本心のこと。 「厚貌」は真面目で正直に見える顔つき。 「深情」は奥深くに隠した本心。
強情我慢(ごうじょうがまん)
他人の意見を絶対に受け入れないこと。 「強情」は頑固なこと。 「我慢」は好き勝手に振る舞うこと。
深情厚誼(しんじょうこうぎ)
情愛の深くこもった付き合いのこと。 「深情」は相手を深く思う気持ちのこと。 「厚誼」は深い親しみの気持ち。 相手からの心遣いをいう言葉。
純情可憐(じゅんじょうかれん)
邪念や私欲などがなく清らかで、素直で愛らしいこと。 「純情」は心が清らかで素直なこと。 「可憐」はいじらしく愛らしいこと。 主に少女に対して使う言葉。
情意投合(じょういとうごう)
お互いの意志や気持ちが通じること。 「情意」は気持ちや意志のこと。 「投合」はぴったりと一つに合うこと。
情緒纏綿(じょうしょてんめん)
感情が深く、いつまでも心から離れないこと。 「情緒」は感情や気分。 「纏綿」はまとわりつくという意味。
情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)
裁判で、被告人が罪を犯した事情や理由などを考慮して、刑罰を軽くすること。 「情状」は境遇や年齢などの様々な事情や理由などのこと。 「酌量」は諸事情をくみ取り、同情して軽減すること。
情恕理遣(じょうじょりけん)
人への態度が大らかで穏やかなこと。 「恕」は許すこと。 「遣」は逃がすこと。 他人が過ちを犯しても、思いやりや道理と見比べて、大らかな態度で許すという意味から。 中国の晋の衛カイが感情を表に出さないことについていった言葉。 「情もて恕(ゆる)し理(り)もて遣(や)る」とも読む。
情緒纏綿(じょうちょてんめん)
感情が深く、いつまでも心から離れないこと。 「情緒」は感情や気分。 「纏綿」はまとわりつくという意味。
人之常情(じんしじょうじょう)
人が普段から持っている感情や一般的な考え方。 「人(ひと)の常情(じょうじょう)」とも読む。
水火無情(すいかむじょう)
水害や火災は人に大きな損害を与えるということ。 水害や火災には情けはないという意味で、天災の恐ろしさをいう言葉。
声聞過情(せいぶんかじょう)
実際の能力よりも評判が高いこと。 「声聞」はよい評判のこと。 「声聞情に過ぐ」とも読み、この形で使うことが多い言葉。
世態人情(せたいにんじょう)
人間の感情や世の中の状況。 「人情」は人の感情。 「世態」は世の中の状況。 「世態人情」ともいう。
多感多情(たかんたじょう)
感情が豊かで、感受性が鋭いこと。 物事から影響を受けて起こる心の動きをいう「情感」に、意味を強める「多」の文字を重ねた言葉。 「多感多情」ともいう。
多恨多情(たこんたじょう)
刺激や影響を受けやすく、恨みや悲しみの感情になることが多いこと。 「多情」は物事から感情に感じやすいこと。 「多恨」は恨みや憎しみの感情が多いこと。 「多恨多情」ともいう。
多情多感(たじょうたかん)
感情が豊かで、感受性が鋭いこと。 物事から影響を受けて起こる心の動きをいう「情感」に、意味を強める「多」の文字を重ねた言葉。 「多感多情」ともいう。
多情多恨(たじょうたこん)
刺激や影響を受けやすく、恨みや悲しみの感情になることが多いこと。 「多情」は物事から感情に感じやすいこと。 「多恨」は恨みや憎しみの感情が多いこと。 「多恨多情」ともいう。
多情仏心(たじょうぶっしん)
感情が豊かで気が変わりやすいが、情が深く無慈悲になれないこと。 仏の慈悲の心のことをいう言葉で、人や物事への情が多いという意味から。
直情径行(ちょくじょうけいこう)
相手の気持ちや周りの状況を気にすることなく、自分の思うままに行動すること。 「直情」は偽ったりしていない、そのままの感情のこと。 「径行」は思ったことを思ったとおりに行うこと。 「情を直(なお)くして径(ただ)ちに行う」とも読む。
棣鄂之情(ていがくのじょう)
仲が良く美しい兄弟の情のこと。 「棣」は庭梅のこと。 「鄂」は花のがくのこと。 庭梅の花はがくが寄り添って美しく咲くことから。
天理人情(てんりにんじょう)
自然の道理と人の行うべき正しい道。 「天理」は全ての物事の釣り合いが取れる、正しい道理。 「人情」は人の行うべき正しい道。
人情澆薄(にんじょうぎょうはく)
人々が冷淡な様子。 「人情」は人としての思いやりや慈しみの心。 「澆薄」は情が薄いこと。
人情世態(にんじょうせたい)
人間の感情や世の中の状況。 「人情」は人の感情。 「世態」は世の中の状況。 「世態人情」ともいう。
人情澆薄(にんじょうのぎょうはく)
人々が冷淡な様子。 「人情」は人としての思いやりや慈しみの心。 「澆薄」は情が薄いこと。
人情冷暖(にんじょうのれいだん)
人情が薄くて軽いこと。または、人情の移ろいやすさを言い表す言葉。 「人情」は人としての思いやりや慈しみの心。 「冷暖」は情の薄いことと厚いこと。 富や名誉があるときには暖かく近寄り、なくなると冷たくいい加減に扱うということから。
物情騒然(ぶつじょうそうぜん)
世の中が騒々しく、人の心が落ち着かないこと。 「物情」は世の中の人の心情。 「騒然」は騒がしくて落ち着きのない様子。
望雲之情(ぼううんのじょう)
遠くの地にいる故郷の父母を思う心情のこと。 唐の時代、狄仁傑という人物が、大公山に登って、白い雲が流れるのを見て、あの雲の下に父母がいると語り、長い間たたずんでいた故事から。
鴒原之情(れいげんのじょう)
危険や苦労があるときに助け合える兄弟の深い情愛のこと。 「鴒」は兄弟仲がよいされている水鳥の鶺鴒のこと。 「鴒原」は水辺にいるはずの鶺鴒が高原で鳴いているような危険な状況のこと。
冷酷無情(れいこくむじょう)
思いやりも同情心もないこと。 「冷酷」は思いやりがなくひどいこと。 「無情」は思いやりも、相手を哀れむ心もないこと。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。