「東」を含む四字熟語一覧
東を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
河東三鳳(かとうのさんぽう)
兄弟全員が賢く、判断力に秀でていること。 「河東」は中国の山東省の地名。 「鳳」は中国の伝説上の鳥のことで、すぐれた人のたとえ。 中国の唐の時代、河東の薛収とその従子である元敬、またその族兄である徳音の三人はとてもすぐれた人物であったため、「河東三鳳」と称されたという故事から。
高臥東山(こうがとうざん)
世間から離れて、山奥で生活すること。 「東山」は中国の浙江省にある山の名前。 「高臥」は枕を高くして寝るということ。転じて何も縛られずに、好きに暮らすこと。 晋の政治家の謝安は、何度も朝廷から出仕の要請を受けていたが、四十歳を過ぎるまで断り続けて、東山で生活し続けたという故事から。 「高臥東山」ともいう。
古今東西(ここんとうざい)
昔から今までの全ての場所。いつでもどこでも。 「古今」は過去から現在まで。 「東西」は東から西までの全ての場所のこと。 「東西古今」ともいう。
西戎東夷(せいじゅうとうい)
西方と東方の異民族の蔑称。 または、漢民族からみて異民族の蔑称。 「西戎」は西方の異民族のこと。 「東夷」は東方の異民族のこと。 「東夷西戎」ともいう。
斉東野語(せいとうやご)
根拠がなく信じるに値しない言葉や、下品で愚かな言葉。 「斉東」は中国の戦国時代の斉の国の東部。 「野語」は下品で田舎びている言葉。 斉の国の東部に住んでいる田舎者の言葉という意味から。 「斉東野人の語」を略した言葉。
斉東野人(せいとうやじん)
下品な田舎者。 田舎で生まれ育った愚かな人のたとえ。 「斉東」は中国の戦国時代の斉の国の東部。 「野人」は田舎で生まれ育った、品のない人。
東夷西戎(とういせいじゅう)
西方と東方の異民族の蔑称。 または、漢民族からみて異民族の蔑称。 「西戎」は西方の異民族のこと。 「東夷」は東方の異民族のこと。 「東夷西戎」ともいう。
東海揚塵(とうかいようじん)
世の中の変化が激しいことのたとえ。 東にある大きな海が陸地になって、土ぼこりが立つという意味から。 「東海(とうかい)塵(ちり)を揚(あ)ぐ」とも読む。
東家之丘(とうかのきゅう)
すぐれた人物を見抜くことが出来ないこと。 人を見る目がないこと。 または、すばらしい才能を持っているのに世間に知れ渡っていないこと。 「東家」は東隣にある家。 「丘」は孔子の名前。 孔子の家の隣人が、孔子のことを聖人とは知らずに「東隣の丘さん」と呼んでいたという故事から。
東岳大帝(とうがくたいてい)
人の寿命をつかさどるとされる中国の泰山の神のこと。 「東岳」は中国の山の泰山の別名。 「大帝」は偉大な皇帝。ここでは神のこと。 「泰山府君(たいざんふくん)」ともいう。
東窺西望(とうきせいぼう)
あちこちを見回して、落ち着きのない様子。 「東窺」は東の方角をうかがうこと。 「西望」は西の方角を遠望すること。
東行西走(とうこうせいそう)
あっちへこっちへと忙しく走り回ること。 東へ行って西へ走るという意味から。
東西古今(とうざいここん)
昔から今までの全ての場所。いつでもどこでも。 「古今」は過去から現在まで。 「東西」は東から西までの全ての場所のこと。 「東西古今」ともいう。
東西南北(とうざいなんぼく)
方位の東、西、南、北のこと。または、周囲の全ての方向のこと。
東山高臥(とうざんこうが)
世間から離れて、山奥で生活すること。 「東山」は中国の浙江省にある山の名前。 「高臥」は枕を高くして寝るということ。転じて何も縛られずに、好きに暮らすこと。 晋の政治家の謝安は、何度も朝廷から出仕の要請を受けていたが、四十歳を過ぎるまで断り続けて、東山で生活し続けたという故事から。 「高臥東山」ともいう。
東床坦腹(とうしょうたんぷく)
自身の娘の婿のこと。 「床」は寝台の御床。 「坦腹」は腹を出して仰向けで堂々と寝ること。 中国の王羲之は、婿選びの使者が来たときに、東の御床で腹を出して横になったまま食事をしていたが、その変人ぶりから選ばれたという故事から。 「東床」とも「坦床」とも略す言葉。 「東牀坦腹」とも書く。
東牀坦腹(とうしょうたんぷく)
自身の娘の婿のこと。 「床」は寝台の御床。 「坦腹」は腹を出して仰向けで堂々と寝ること。 中国の王羲之は、婿選びの使者が来たときに、東の御床で腹を出して横になったまま食事をしていたが、その変人ぶりから選ばれたという故事から。 「東床」とも「坦床」とも略す言葉。 「東牀坦腹」とも書く。
東牀腹坦(とうしょうふくたん)
自身の娘の婿のこと。 「牀」は寝台の御床。 「腹坦」は腹を出して仰向けで堂々と寝ること。 中国の王羲之は、婿選びの使者が来たときに、東の御床で腹を出して横になったまま食事をしていたが、その変人ぶりから選ばれたという故事から。
東食西宿(とうしょくせいしゅく)
欲深い人が少しでも多くの利益を得ようとすること。または、二つのもの両方に惹かれること。 古代中国の斉の国で、ある女性が東に住む金持ちで醜い男性と、西に住む貧乏だが容姿のよい男性の二人に求婚された。 母親にどちらに嫁ぐかと聞かれ、東の男性と食事をして、西の男性と共に寝ると答えた故事から。
東走西馳(とうそうせいち)
仕事や用事などの目的を果たすために、あっちへこっちへと忙しく走り回ること。 「走」と「馳」はどちらも走るという意味で、目的を果たすために、東の方向へ走ったあとに、反対方向の西の方向へ走るということから。
東岱前後(とうたいぜんご)
人の命は儚いものであるということ。 「東岱」は中国の山の泰山の別名。 泰山は死者の魂が帰り着く場所とされていたことから、人が死ぬことのたとえ。 「前後」は前後が定まっていないこと。 泰山に立ち上る煙のように不安定ということから、生き死にが定まっていないことのたとえ。 「東黛前後」とも書く。
東黛前後(とうたいぜんご)
人の命は儚いものであるということ。 「東岱」は中国の山の泰山の別名。 泰山は死者の魂が帰り着く場所とされていたことから、人が死ぬことのたとえ。 「前後」は前後が定まっていないこと。 泰山に立ち上る煙のように不安定ということから、生き死にが定まっていないことのたとえ。 「東黛前後」とも書く。
東倒西歪(とうとうせいわい)
人や物が倒れたり、斜めになったりする様子。または、人がまっすぐ立っていられずにふらつく様子。 東の方に倒れて、西の方に歪むということから。
東塗西抹(とうとせいまつ)
文人が思い通りに絵や文章をいろいろなところに書くこと。または、女性が入念に化粧をすること。
東風解凍(とうふうかいとう)
冬から春に変わる季節の変わり目のこと。 春の暖かい風で雪が解けるという意味から、春の訪れをいう言葉。 中国で季節を表す七十二侯の一番初めの期間をいう。 「東風(とうふう)氷を解く」とも読む。
東扶西倒(とうふせいとう)
明確な考えがなく迷うこと。 または、物事を解決するためには悪い事情が重なって苦労すること。 東を助ければ西が倒れるという意味から。
東父西母(とうふせいぼ)
死ぬことも老いることもない仙人のこと。 「東父」は男の仙人の東王父のこと。 「西母」は女の仙人の西王母のこと。 どちらも中国の仙人で、男女それぞれの仙人の筆頭。
東奔西走(とうほんせいそう)
仕事や用事などの目的を果たすために、いろいろな方向や場所へ忙しく走り回ること。 「奔」と「走」はどちらも走るという意味。 目的を果たすために、東の方向へ走った後に反対の西の方向へ走るという意味から。
馬耳東風(ばじとうふう)
他人からの注意や批評を聞いても受け入れることなく、全て聞き流すこと。 または、何を言われても反応を示すことがないこと。 「馬耳」は馬の耳。 「東風」は東から吹く春風のこと。 人は東からの暖かく心地よい風が吹くと春の訪れを喜ぶが、馬の耳に風が吹いても、馬は反応を示さないように見えるという意味から。
遼東之豕(りょうとうのいのこ)
世間を知らず、経験や知識が少ないために、取るに足りないことで得意になること。 普通の人からすれば日常的なものを、特別なものとして誇らしげに思うことをいう。 「遼東」は中国にある遼河という河の東の地方のこと。 「豕」は豚のこと。 遼東の農家に頭の白い豚が生まれ、農民は特別なものだと思い天子に献上しようとしたが、道中で見かけた豚の群れは皆頭が白く、他の地方ではごく普通のことと知り、自身の無知を恥じて帰ったという故事から。