「う」を含む四字熟語
「う」を含む四字熟語 — 4264 件
曲意逢迎(きょくいほうげい)
自分の意見や主張を曲げて、他人にこびへつらうこと。 「曲意」は意志や主張を曲げること。 「逢迎」はこびへつらうこと。 「意を曲げて逢迎(ほうげい)す」とも読む。 「曲意奉迎」とも書く。
局外中立(きょくがいちゅうりつ)
対立している勢力のどちらにも側にもつかない、公平な立場をとること。 「局外」は状況の外にいること。 交戦中の国のどちらにも関係を持たず、どちらにも影響を与えないようにする公平な立場という意味から。
曲肱之楽(きょくこうのたのしみ)
富を求めずに、貧しくても正しい行いをする楽しみのこと。または、貧しい暮らしをしていても、その中に楽しみはあるということ。 「曲肱」は枕が買えないために腕を曲げて、肘を枕にするという意味。
旭日昇天(きょくじつしょうてん)
非常に激しい勢いの様子。 「旭日」は朝に昇る太陽のこと。 「昇天」は天に昇ること。 朝日が天に昇るような激しい勢いという意味。 多くは「旭日昇天の勢い」という形で、とても勢いがあることのたとえとして用いる。
曲眉豊頬(きょくびほうきょう)
美しい女性のこと。 「曲眉」は三日月のように曲がった眉のことで、美しい眉のたとえ。 「豊頬」は柔らかそうな頬のこと。 どちらも美しい女性を言い表す言葉。 「豊頬曲眉」ともいう。
居敬窮理(きょけいきゅうり)
いつもの振る舞いを慎んで、様々な道理をきわめて、正しい知識を身につけること。 「居敬」は慎んだ態度をとることで、内側の修養法のこと。 「窮理」は物事の道理をきわめて、正しい知識をえることで、外側の修養法のこと。 どちらも朱子学の大本となる修養法のこと。
挙止迂拙(きょしうせつ)
立ち居振る舞いがぎこちないこと。 「挙止」は動作、立ち居振る舞いのこと。 「迂拙」は不器用なこと。または、役に立たないこと。
虚実混交(きょじつこんこう)
嘘と誠がいりまじっていること。 「虚実」は、嘘と誠。 「混交」は、いじまじること。 「虚実混淆」とも書く。
挙世無双(きょせいむそう)
世の中に比べられるものが存在しないほどに素晴らしい様子。 「挙世」は世間全体ということ。 「無双」は並ぶものが存在しないということ。
挙足軽重(きょそくけいちょう)
とある人の言動が全体に大きな影響を与えること。 「挙足」は足をあげて一歩踏み出すこと。 「軽重」は大切なことと、そうではないこと。 その人物が一歩踏み出すだけで、物事の重要性が決まるということから。
挙措失当(きょそしっとう)
対処の方法や振る舞いが間違っていること。 「挙措」は立ち居振る舞いや態度のこと。 「失当」は適切ではないこと。 「挙措(きょそ)、当を失す」とも読む。
挙措動作(きょそどうさ)
日常で行う動作の身のこなし。立ち居振る舞い。 「挙措」は身のこなしのこと。
虚誕妄説(きょたんもうせつ)
根拠のない、嘘の言説。 または、でたらめなことを好き勝手に話すこと。 「虚誕」は大げさな嘘。 「妄説」は根拠がない言説。
虚堂懸鏡(きょどうけんきょう)
心を空にして、公平に物事を判断すること。 「虚堂」は人も物も何もない、空の部屋。 「懸鏡」は鏡を壁にかけること。 何もなく、誰もいない部屋に鏡を懸けるという意味から。 「虚堂(きょどう)に鏡(かがみ)を懸(か)く」とも読む。
虚無縹渺(きょむひょうびょう)
何もなく、どこまでも広がっている風景を言い表す言葉。 「虚無」は何もないこと。 「縹渺」は遠くはっきりと見えないこと。 「虚無縹緲」とも、「虚無縹眇」とも書く。
許由巣父(きょゆうそうほ)
清らかで正しい行いのこと。 または、出世や高い地位につくことを嫌うこと。 「許由」と「巣父」はどちらも中国の伝説上の高潔な隠者のこと。 中国の伝説の聖天子の尭帝は、許由に位を譲ろうというと許由はそれを断り、耳が汚れたとして川で耳を洗った。 それを聞いた巣父は、川の水が汚れたとして、わざわざ上流に行って、牛に水を飲ませたという故事から。
器用貧乏(きようびんぼう)
何でも人並み以上にうまいために、色々なことに手を出してしまい、どれも中途半端となり極めることができないこと。 または、そのような器用さを都合よく利用され、個人としての実績を上げることが出来ないこと。
毀誉相半(きよそうはん)
人や物、出来事などの評価が二つに分かれること。 「毀誉」はけなす人と褒める人。 けなす人と褒める人が同じ数だけいるという意味から。 「毀誉(きよ)相(あい)半(なかば)す」とも読む。
毀誉褒貶(きよほうへん)
ほめることとけなすこと。 または、ほめる人もいればけなす人もいるという意味から、世間の評判のこと。 「毀」と「貶」はどちらも欠点を悪く言う、非難するという意味。 「誉」と「褒」はどちらもほめるという意味。 同じような意味の言葉を重ねて強調した言葉。
機略縦横(きりゃくじゅうおう)
状況の変化に合わせて、思いのままに策略をめぐらして用いること。 「機略」は状況に合ったすぐれた策略。 「縦横」はたてとよことということから、思った通りにできるということ。
棄糧沈船(きりょうちんせん)
命を捨てる覚悟で出陣すること。 川を渡った後に、飯を炊くための釜を壊し、帰るための船を川に沈めて出陣するということから。 古代中国の楚の項羽が、秦との戦いで行ったという故事から。 「釜(かま)を破(やぶ)り船(ふね)を沈(しず)む」とも読む。 また「棄糧沈船(きりょうちんせん)」ともいい、「糧(かて)を 棄(す)て船(ふね)を沈(しず)む」とも読む。
耆老久次(きろうきゅうじ)
年老いるまで昇進せずに、同じ官職でいること。 「耆老」は年をとること。 「久次」は長い期間昇進しないこと。
岐路亡羊(きろぼうよう)
進路や方針が多すぎて何を選ぶべきかわからなくなること。 または、学問の道が細かく分かれすぎていて、学問の根本を捉えにくいことのたとえ。 「岐路」は分かれ道が多いこと。 「亡羊」は羊に逃げ切られること。 羊が逃げ出し、大勢の人で追いかけたが分かれ道が多く、逃げられてしまったという話を聞いた楊朱は、学問も同じように様々なものに分かれすぎていて、それぞれ根本の部分は同じなのにそれを忘れ、理解できなくなっていると言ったという故事から。
金烏玉兎(きんうぎょくと)
太陽と月のこと。 または、歳月や時間のこと。 「金烏」と「玉兎」はどちらも中国の伝説上の動物のこと。 「金烏」は太陽にいるとされる足が三本の烏のことで、太陽のたとえ。 「玉兎」は月にいるとされる兎のことから、月のたとえ。
金甌無欠(きんおうむけつ)
何一つ欠けていることがない、完璧なこと。 または、一度も侵略されたことがない国のたとえ。 「金甌」は黄金で出来た瓶のことで、国や天子のたとえ。 全く欠けていない黄金の瓶ということから。 「金甌(きんおう)欠(か)くる無し」とも読む。
金屋貯嬌(きんおくちょきょう)
妻とは別に扶養する女性をもつこと。妾。側室。 「金屋」は立派な建物のことで、宮中のこと。 「嬌」は若く美しい女性。 「金屋(きんおく)に嬌(きょう)を貯(たくわ)う」とも読む。 中国の漢の武帝が皇太子の時に、長公主から嫁をとる気はないかと尋ねられたという故事から。
槿花一朝(きんかいっちょう)
人の栄華は儚いということのたとえ。 「槿花」は植物のむくげの花のこと。 むくげの花は朝に咲いて、夕方には散ってしまうということから。 「槿花一朝の夢」という形で使うことが多い言葉。
金科玉条(きんかぎょくじょう)
黄金や宝石に例えられるほど立派な法律や規則。転じて、自分を支える絶対的な教訓や信条、または人が最も重視すべき法律や規則のこと。 「金」と「玉」は黄金と宝石のこと。転じて、貴重なものや大切なもののたとえ。 「科」と「条」は法律や規則などの条文。 融通がきかないことを批判する場合に用いることもある。
巾幗之贈(きんかくのぞう)
意気地なしで臆病なことをはずかしめる言葉。 「巾幗」は女性用の髪飾り。 中国の三国時代、蜀の諸葛亮は魏へ攻めたが、魏の司馬懿は城に立てこもって戦おうとしなかった。 諸葛亮は女性用の髪飾りを司馬懿に贈って、臆病で女々しいことをはずかしめたという故事から。
斤斤計較(きんきんけいこう)
細かい部分もしっかりと考えること。 または、細かいことにも気を配ること。 「斤斤」は細かいことにもこだわること。 「計較」は計量して比べること。 「斤斤(きんきん)として計較(けいこう)す」とも読む。 「斤斤計校」とも書く。
金玉満堂(きんぎょくまんどう)
豊かな才能と学識があることのたとえ。 「金玉」は黄金と宝石。 「満堂」は部屋の中が満たされていること。 「金玉(きんぎょく)堂に満(み)つ」とも読む。
勤倹小心(きんけんしょうしん)
熱心に働いて、無駄遣いをせず、注意深いこと。 「勤倹」はしっかりと働いて、無駄遣いせずに質素に暮らすこと。 「小心」は些細なことにも気を配ること。
勤倹尚武(きんけんしょうぶ)
しっかりと働いて、質素に暮らしながら武芸に励むこと。 「勤倹」はしっかりと働いて、無駄遣いをしないようにすること。 「尚武」は武士の生活態度の基本をいう言葉で、武芸を尊ぶという意味。
勤倹力行(きんけんりっこう)
しっかりと働いて、質素に暮らしながら力の限り努力すること。 「勤倹」はよく働いて、無駄遣いをしないようにすること。 「力行」は力の限り努力すること。
謹言慎行(きんげんしんこう)
言葉と行動を慎重に行うこと。 「謹」と「慎」はどちらも慎むということ。 「言(げん)を謹(つつし)み行いを慎(つつし)む」とも読む。
金口玉言(きんこうぎょくげん)
天子などの高い身分の人の貴重な言葉。 他人の言葉への敬称。 または、約束を破ってはならないという戒め。 「金口」と「玉言」はどちらも天子などの高貴な人の言葉という意味で、貴重な言葉のたとえ。
謹厚慎重(きんこうしんちょう)
情に厚く、注意深いこと。 「謹厚」は情に厚いこと。 「慎重」は注意深く、軽はずみな行動しないこと。
金口木舌(きんこうぼくぜつ)
すぐれた言論で人々を指導する人のたとえ。 金属の口に、舌の形をした木製の振り子でできた大きな鐘のことで、古代中国で新しい政令を出すときにこの鐘を鳴らして人々に知らせていたということから。
金谷酒数(きんこくのしゅすう)
詩を作ることが出来なかったことへの罰として飲ませる酒のこと。 中国の西晋の石崇が、別荘の金谷園で開いた宴会で、詩を作れなかった人に罰として酒を飲ませたという故事から。
近郷近在(きんごうきんざい)
近い場所にある村。近所の村々。 または、大きな町に近い村。 「近郷」と「近在」はどちらも、近くにある村や大きな町に近い村という意味で、似た意味の言葉を重ねて強調したもの。 「近在近郷」ともいう。
金枝玉葉(きんしぎょくよう)
天子の一族や子孫のこと。 「金」と「玉」はどちらも身分が高く、気品があることのたとえ。 「枝」と「葉」は子孫のたとえ。 元は雲や樹などの美しさをいう言葉。 「玉葉金枝」ともいう。
琴瑟相和(きんしつそうわ)
夫婦の仲がよいこと。 「瑟」は大型の琴。 琴と瑟は合奏するとよく調和することから、夫婦仲のよさを琴と瑟の調和にたとえた言葉。 夫婦以外にも、兄弟や友人との仲が良いこともいう。 「琴瑟(きんしつ)相(あい)和(わ)す」とも読む。
琴瑟調和(きんしつちょうわ)
夫婦の仲がよいこと。 「瑟」は大型の琴。 琴と瑟は合奏するとよく調和することから、夫婦仲のよさを琴と瑟の調和にたとえた言葉。 夫婦以外にも、兄弟や友人との仲が良いこともいう。
錦繍心肝(きんしゅうしんかん)
詩や文章のすぐれた才能があること。 錦や刺繍のように美しい心という意味から。
擒縦自在(きんしょうじざい)
自分の好きなように人を処遇すること。 「擒」は捕まえること。 「縦」は逃がすこと。 捕まえるのも逃がすのも思いのままという意味から。
錦心繍口(きんしんしゅうこう)
詩や文章のすぐれた才能があること。 「錦心」はあや織物のように美しい心のこと。 「繍口」は刺繍のように美しい言葉のこと。 「繍口錦心」ともいう。
禽獣夷狄(きんじゅういてき)
中国からみた異民族の蔑称。 「禽獣」は鳥と獣のこと。 「夷狄」は野蛮な人のこと。
禽獣草木(きんじゅうそうもく)
命がある全てのもののこと。 鳥や動物、草、木ということから。 「草木禽獣」ともいう。
金城鉄壁(きんじょうてっぺき)
並外れて固い守りのこと。 金属や鉄で出来た城壁という意味から。
錦上添花(きんじょうてんか)
よい出来事が重なることのたとえ。 または、美しいものに美しいものを重ねることのたとえ。 美しいあや織物の上に、美しい花を添えるという意味から。 「錦上(きんじょう)に花(はな)を添う」とも読む。
金城湯池(きんじょうとうち)
守りに優れていて、他からの攻めに非常に強い城のこと。 または、防備がしっかりしていて、簡単に入り込めない勢力範囲のこと。 「金城」は金属で作られた城壁のこと。 「湯池」は熱湯が張られている堀のこと。 一般的な土や石で作られた城壁と水が張られている堀をさらに侵入しにくくしたもの。
巾箱之寵(きんそうのちょう)
肌身離さず持っておく、非常に大切なもののこと。 「巾箱」はいつも近くに置いておく、布張りの書物などをいれる小箱のこと。 「寵」は気に入るや可愛がるということ。
禽息鳥視(きんそくちょうし)
何かを成すこともなく、ただ生きることのたとえ。 獣や鳥が息をしたり物を見たりするのは、食べ物を本能的に探しているだけで、意志などなくただ生きているだけという意味から。 「禽(けもの)のごとく息(いと)い鳥のごとく視る」とも読む。
緊張緩和(きんちょうかんわ)
緊張している状態や情勢がやわらぐこと。特に、国家間についていう言葉。 フランス語のdetente(デタント)を訳した言葉。
鈞天広楽(きんてんこうがく)
鈞天宮と広楽宮のことで、天帝が生活するための宮殿のこと。
金泥精描(きんでいせいびょう)
金色の顔料を使って、細かく正確な絵を描くこと。 「金泥」は金粉を膠で溶かした金色の顔料。 「精描」は細かく正確な絵を描くこと。
金殿玉楼(きんでんぎょくろう)
立派で美しい豪華な建物のこと。 「金殿」は金で飾った建物のこと。 「玉楼」は宝石で飾った建物のこと。 「玉楼金殿」ともいう。
勤王攘夷(きんのうじょうい)
天皇に忠義を尽くすことと、外国人を追い払うこと。 「勤王」は天皇に忠義を尽くすこと。 「攘夷」は外国人を自国から追い払うこと。 日本の江戸時代、王制に戻ることを目指した倒幕運動の中で唱えられたもの。 「勤皇攘夷」とも書く。
錦標奪帰(きんぴょうだっき)
中国の科挙の首席合格者。 「錦標」は優勝した人に与えられる旗。 優勝旗を奪い取って帰ることから。
金碧輝煌(きんぺききこう)
美しく光り輝くこと。 見とれるほどに美しいものを言い表す言葉で、金色や青緑色にきらびやかに耀く様子。 「輝煌」は光り輝くこと。
勤労奉仕(きんろうほうし)
公の利益のために、報酬を得ずに仕事をすること。 「勤労」は報酬を得て、決まった時間働くこと。 「奉仕」は人のために尽力すること。
疑雲猜霧(ぎうんさいむ)
周囲の人々の疑惑や嫉妬が、雲や霧がかかっているかのように晴れないこと。 「疑」は疑うこと。「猜」は嫉妬すること。 疑ったり妬んだりする周囲の人々の気持ちを雲や霧がかかってすっきりとしない様子に例えた言葉。
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
釈迦が説法した寺の名前。 「祇樹給孤独園」を略して「祇園」、「精舎」は梵語で寺院という意味。
魏紫姚黄(ぎしようこう)
植物の牡丹(ぼたん)のこと。または、多くの人々に知られている花のこと。 「魏紫」は魏の一族の家に伝わっている薄紅色の牡丹。 「姚黄」は姚の一族の家に伝わった黄色の牡丹。 どちらも中国の宋の時代の洛陽にあって広く知られていた牡丹の品種。
疑事無功(ぎじむこう)
信じることができずに、疑いながら行動しても、よい結果が期待できないということ。 一度やると決めたことは、迷うことなくやり遂げるべきであるという戒めの言葉。 「疑事(ぎじ)功(こう)無し」とも読む。
欺世盗名(ぎせいとうめい)
世間を偽って、実質よりも大きな名声を得ること。 「盗名」は不適切な名声を手に入れること。 「世を欺(あざむ)き名(な)を盗む」とも読む。
偽装工作(ぎそうこうさく)
別のものと間違えるように手を加えること。誤魔化し偽ること。 「偽装」は別のものを装って誤魔化すこと。 「工作」は目的を果たすために必要な事柄を計画して行うこと。 「偽装」は「擬装」とも書く。
欺軟怕硬(ぎなんはこう)
弱者を苦しめ、強者に媚びへつらうこと。 「欺」は軽んずること。 「軟」は弱者のたとえ。 「怕」は怖がること。 「硬」は強者のたとえ。 「軟(なん)を欺(あざむ)き硬(こう)を怕(おそ)る」とも読む。
牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
必要以上に食べたり飲んだりすること。 牛が水を飲むように、馬が飼い葉を食べるように飲み食いするという意味から。
牛鬼蛇神(ぎゅうきだしん)
不思議で怪しい作風や作品。 または、容姿が醜い人や卑しくゆがんだ性格の人のたとえ。 「牛鬼」は人の体に牛の形の頭をしている怪物。 「蛇神」は人の頭に蛇の体をしている怪物。 どちらも容姿や心が醜いことのたとえ。
牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)
すぐれている人と愚かな人が同じ待遇を受けること。 「驥」は一日で千里の距離を走ることができるすぐれた馬。 「皁」は牛や馬の餌を入れる飼い葉桶のこと。 牛とすぐれた馬が同じ飼い葉桶で餌を食べるということから。 「牛驥皁を同じうする」とも訓読する。
牛溲馬勃(ぎゅうしゅうばぼつ)
役に立たないもののこと。 「溲」は尿、小便。 「勃」は糞、大便。 牛の尿と馬の糞という意味から。 また一説には、「牛溲」は利尿作用があるとされる薬草のおおばこのこと。 「馬勃」は簡単に入手できるきのこの一種のほこりたけのこと。 どちらも貴重ではなく、大して役に立たないものという意味から。 「牛溲馬渤」とも書く。
牛首馬肉(ぎゅうしゅばにく)
外見は立派だが中身が釣り合っていないこと。 牛の頭を看板に掲げているが、実際には馬の肉を売るという意味から。
牛歩戦術(ぎゅうほせんじゅつ)
故意にゆっくりと事を進めることで妨害する戦術のこと。 政策などの審議を引き延ばすために、投票の規則の範囲内で、わざとゆっくり歩いたりして時間を稼ぐ戦術をいう。
尭階三尺(ぎょうかいさんじゃく)
君主がつつましい生活をすることのたとえ。 古代中国の伝説の聖天子の宮殿は、土を固めただけの階段があり、高さは三尺ほどしかなかったということから。 君主の生活の理想とされている。
仰観俯察(ぎょうかんふさつ)
目に入るさまざまな物や現象を観察すること。 上を見上げては空に起こる現象を観察し、下を見ては土地の様子を観察するという意味から。 「俯察仰観」ともいう。
澆季溷濁(ぎょうきこんだく)
思いやりなどの人らしい感情が薄くなり、善悪や正邪の基準がおかしくなって、世の中が乱れること。 「澆季」はこの世の終わりのような、道徳や人情が乱れた世の中のこと。 「溷濁」は濁るや、汚れるということ。 「澆季混濁」とも書く。
澆季末世(ぎょうきまっせ)
人々の心が荒れ果てた末の世。 「澆季」と「末世」は、この世の終わりのような、道徳や人情が乱れた世の中のこと。
行儀作法(ぎょうぎさほう)
立ち居振る舞いの仕方。 「行儀」は礼儀にかなっているかという面から見た、立ち居振る舞い。 「作法」は礼儀正しい立ち居振る舞い。
尭鼓舜木(ぎょうこしゅんぼく)
理屈や道理に合った意見は聞き入れるべきであるということ。 政治を行う人や、人の上に立つ立場の人に対する戒め。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説上の聖天子のこと。 古代中国の尭帝は朝廷に太鼓を置いて意見がある人には太鼓を打たせ、舜帝は木札を立てて誰でも意見を書けるようにしたという故事から。