「い」を含む四字熟語
「い」を含む四字熟語 — 3097 件
送故迎新(そうこげいしん)
職に就いていた者を送り出し、新たにその職に就く者を迎え入れること。 または、去っていく人を見送り、新たに来る人を迎えること。 「故(ふる)きを送り新しきを迎(むか)う」とも読む。
痩骨窮骸(そうこつきゅうがい)
老いて衰えた体のこと。 「痩骨」と「窮骸」はどちらも細くなって衰弱した体のこと。
荘厳華麗(そうごんかれい)
重々しく威厳があり、華やかな様子。 「荘厳」は威厳があって立派なこと。 「華麗」はきらびやかで美しいこと。
荘厳美麗(そうごんびれい)
重々しく威厳があり、華やかな様子。 「荘厳」は威厳があって立派なこと。 「美麗」はきらびやかで美しいこと。
相思相愛(そうしそうあい)
男女がお互いのことを慕い、愛し合っていること。 または、互いに必要とし合っている関係のこと。 「相思」はお互いに恋しく思うこと。 「相愛」はお互いに愛すこと。
簇酒斂衣(そうしゅれんい)
貧しい生活のたとえ。 「簇」と「斂」はどちらも集めるという意味で、「簇酒」は酒を少しずつ集めること、「斂衣」は布の端切れを集めること。 酒好きで貧しい辛洞は、杯に一杯ずつ酒をもらって酒樽にためて飲み、同じく貧しかった伊処士は、布の端切れを集めて縫い合わせて、服を作ったという故事から。
曾参歌声(そうしんのかせい)
貧しい生活のなかでも欲にとらわれずに高潔に生きること。 「曾参」は人の名前。 曾参は衣食も満足にいかないほど貧しかったが、『詩経』の商頌の詩を歌うと世界に響き、金石の楽器の演奏のように見事なものだったという故事から。
痩身矮躯(そうしんわいく)
体が痩せていて身長が低い体格のこと。 「痩身」は痩せている体。 「矮躯」は身長の低い体。
草満囹圄(そうまんれいご)
平和に治まっていて、よい政治が行われ、犯罪がないことのたとえ。 「草満」は草が生い茂ること。 「囹圄」は牢屋のこと。 犯罪を犯す人がいないために、牢屋が使われることなく、牢屋に草が生い茂るという意味から。 「草(くさ)囹圄(れいご)に満(み)つ」とも読む。
聡明叡知(そうめいえいち)
聖人のもつ四つの徳のこと。 または、生まれたときから賢く、すぐれた才能があり、先のことを見通すことができること。 「聡」はすべてのことを聞き分けること。 「明」はすべてのことを見分けること。 「叡」はすべてのことに通ずること。 「知」はすべてのことを知っていること。 「聡明叡智」とも書く。
聡明剛介(そうめいごうかい)
賢く、意思が強いこと。 「聡明」は賢いこと。 「剛介」は意思が固いこと。
聡明剛毅(そうめいごうき)
理性と知恵を備え、心が強く、どんな困難にも屈しないこと。 「聡明」は、物事の本質を深く洞察し、賢明な判断ができること。 「剛毅」は、意志が強いこと、また自己の信念を貫くこと。
争名争利(そうめいそうり)
名誉と利益を得るために争うこと。 「争名」は名誉を求めて争うこと。 「争利」は利益を得るために争うこと。 「名(な)を争い利を争う」とも読む。
草木皆兵(そうもくかいへい)
ひどく怯えて恐れることのたとえ。 あまりの恐怖に気が動転して、草や木が敵の兵士に見えるという意味から。
総量規制(そうりょうきせい)
上限を定めて、それを超えるような取引や使用などを防ぐ政策のこと。 融資の上限を定めて過度の上昇を抑制したり、工場からの汚染物質の排出量の上限を決めて、環境を保護したりするもの。
巣林一枝(そうりんいっし)
分相応の暮らしに満足すること。 「巣林」は林に巣を作ること。 「一枝」は一本の枝のこと。 鳥は林の中にある木の一本の枝だけを使って巣を作ることから。 「一枝巣林」ともいう。
足音跫然(そくいんきょうぜん)
人の足音が響く様子。 または、予想もしていなかった来訪や便りがあることのたとえ。 「跫然」は足音が響き渡る様子。 人里離れた荒れ果てた場所で道に迷うと、人の足音が聞こえるだけでも喜ぶという意味から。
惻隠之心(そくいんのこころ)
他人を思いやったり、同情する心のこと。 「惻隠」は人をいたわったり、思いやること。 孟子の性善説の四端説の一つで、「惻隠の心は仁の端なり」を略した言葉。
即時一杯(そくじいっぱい)
後で大きな利益を得るよりも、すぐに手に入る小さな利益のほうがよいということ。 「即時一杯の酒に如かず」を略した言葉で、後世に名を残すよりも、今の一杯の酒のほうが大切だという意味から。 古代中国の晋の張翰は、何もせずに毎日を過ごしていたことを人に諫(いさ)められたが、死後に名誉を残すよりも、目の前の酒を飲むことのほうが大切だと答えたという故事から。 「即時一盃」とも書く。
麤言細語(そげんさいご)
荒々しい言葉と取るに足らない言葉。 「粗言」は荒々しい言葉。 「細語」は小さな声で話すような言葉。 「粗言細語」とも書く。
楚材晋用(そざいしんよう)
自国のすぐれた人材が他国に移ってしまうこと。 または、自分とは直接関係ないところにある人材や、物をうまく利用すること。 「楚材」は中国の楚の国の人材。 「晋」は中国の国の名前。 楚の貴族たちは刑罰の乱用を恐れて、敵対していた晋の国に亡命して重用されたという故事から。
麁枝大葉(そしたいよう)
規則に縛られず、自由に書いた文章のこと。 または、小さなことにこだわらない、大まかなこと。 「麁枝」はまばらで大きな枝。 「粗枝大葉」とも書く。
咀嚼英華(そしゃくえいか)
素晴らしい文章や詩の深い意味やよさを感じ取り、心に刻むこと。 「咀嚼」は噛んで味わうこと。 「英華」は美しい花のことで、すばらしい詩文のたとえ。 「英華(えいか)を咀嚼(そしゃく)す」とも読む。
俎上之鯉(そじょうのこい)
相手に全てを握られていて、身動きすら出来ない状態や状況のこと。 「俎」はまな板のこと。 まな板にのせられていて、捌かれる直前の鯉ということから。 「俎板の上の鯉」の形で使うことが多い言葉。
粗製濫造(そせいらんぞう)
質の低い製品を、無計画にたくさん作ること。 「粗製」は粗末な製品のこと。 「濫造」はむやみにたくさん作ること。 「粗製乱造」とも書く。
祖先崇拝(そせんすうはい)
先祖を崇め祭り、加護を祈ること。 「崇拝」は敬うこと。
祖先伝来(そせんでんらい)
先祖から何代にも渡って受け継いだ物事。 「祖先」は同じ血筋に連なっている代々の人たちのこと。 「伝来」何代も続いて受け継がれること。
率先垂範(そっせんすいはん)
人の先頭に立って行動して、手本を示すこと。 「率先」は自らが人の先頭に立って行動すること。 「垂範」は手本を示すこと。
率先励行(そっせんれいこう)
積極的に先頭に立って、やるべきことをしっかりとやること。 「率先」は一番前に立って物事に取り組むこと。 「励行」は決められたことをしっかりとやり遂げること。
祖逖之誓(そてきのせい)
命をかけた決意のこと。 目的を果たすまでは、絶対に帰らないという誓い。 「祖逖」は中国の東晋の将軍の名前。 異民族を討伐に行くときに、戦果を上げなければ二度と帰らないと誓ったという故事から。
粗鹵狭隘(そろきょうあい)
見識や学問が雑で狭いこと。 「粗鹵」は作りが雑で役に立たないこと。 「狭隘」は狭いという意味。 「疎鹵狭隘」とも、「麁鹵狭隘」とも書く。
孫康映雪(そんこうえいせつ)
苦労しながらも学問に励むこと。 「孫康」は中国の人の名前。 「映雪」は夜の雪明りで書物を読むこと。 中国の晋の時代、孫康は灯り用の油を買うことが出来ないほど貧しく、夜は雪明りで読書をして勉強したという故事から。
尊尚親愛(そんしょうしんあい)
尊敬して親しみを持って愛すること。 「尊尚」はあがめ敬い、大切にすること。 「親愛」は親しみを持ち、愛すること。
僔沓背憎(そんとうはいぞう)
表面上は愛想よく振る舞っているが、実際にはお互いに陰で憎み合って悪口を言っている様子。 「僔」は、人が集まること。
尊皇攘夷(そんのうじょうい)
政治的な思想の一つで、天皇を崇拝して、他国の勢力を排除しようとすること。 「攘」は追い払うこと。 「夷」は異民族のこと。 元は別々の尊王論と攘夷論の二つが一つになって、江戸時代の討幕運動の中心となった。 「尊王攘夷」とも書く。
造次顛沛(ぞうじてんぱい)
忙しくて慌ただしい時。または、ごく短い時間のこと。 「造次」は慌ただしい時。とっさの場合。 「顛沛」はつまずいて転ぶことから、ごく短い時間のたとえ。
象箸玉杯(ぞうちょぎょくはい)
贅沢な生活を言い表す言葉。 または、贅沢な欲求が生まれ始めること。 象牙の箸と宝石の杯という意味から。 古代中国の殷の名臣の箕子は、主君の紂王が象牙の箸を作ったことを聞き、箸だけでは満足できずに宝石の杯を作り、それに合わせ食事や住居も贅沢になっていき、最後には世界の全てのものを集めても満足しなくなるだろうと恐れたという故事から。
俗談平語(ぞくだんへいご)
普段の生活でいつも使う言葉のこと。 蕉風の俳諧で、詩的な言葉に磨き上げられた普段使いの言葉をいう。
俗談平話(ぞくだんへいわ)
普段の生活でいつも使う言葉のこと。 蕉風の俳諧で、詩的な言葉に磨き上げられた普段使いの言葉をいう。
粟粒一炊(ぞくりゅういっすい)
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 または、人の人生が儚いことのたとえ。 「粟粒」は穀物の粟のこと。 「一炊」は一度飯を炊くこと。 唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。 目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。
鏃礪括羽(ぞくれいかつう)
現状に満足せず、学識に磨きをかけて、さらにすぐれた人材になること。 「鏃礪」は矢の先にやじりをつけて、それを研いで鋭くすること。 「括」は弦を受ける矢の部分、矢筈。 「羽」は矢羽。 竹にやじりや矢筈、矢羽をつけて矢を作るという意味から。
大安吉日(たいあんきちじつ)
物事を行うのに最も縁起がよいとされる日。 「大安」は陰陽道の六輝の一つ。
大隠朝市(たいいんちょうし)
悟りを開いた真の隠者は、山中ではなく人の多い街中で生活しているという意味。 「大隠」は本当に悟りを開いた隠者のこと。 「朝市」は人が多く集まる場所。
太液芙蓉(たいえきのふよう)
美人の顔のたとえ。 「太液」は漢代には未央宮の北にあった池の名前のこと。 「芙蓉」は蓮の花のこと。
大快人心(たいかいじんしん)
人々を痛快な気持ちにさせること。 悪人を厳しく罰したときなどに用いられることが多い。
大海撈針(たいかいろうしん)
非常に困難なこと、ほぼ実現不可能なこと。 「撈」はすくい上げること。 海の底に落ちた一本の針をすくい上げるという意味から。
大廈高楼(たいかこうろう)
大きくて高さのある建物のこと。 または、それらの建物が並び立っている様子。 「廈」は屋根のある大きな建物。 「楼」は二階建て以上の高さのある建物のこと。 高層ビル群や大きくて煌びやかな豪邸のこと。 「高楼大廈」ともいう。
大廈棟梁(たいかのとうりょう)
国を支える重職を担う人材のたとえ。 「大廈」は屋根があって大きい建物。 「棟」と「梁」は屋根を支えるための棟木と梁のことで、どちらも家屋を支える大事なものということから。
大旱雲霓(たいかんうんげい)
極めて強く待ち望むこと。 または、苦しいときの助けを強く待ち望むこと。 「大旱」は快晴が続いて、長い期間雨が降らないこと。 「雲霓」は雨雲と虹のこと。 「大旱の雲霓を望む」を略した言葉で、日照りが続いて水不足になったときに、雨が降って虹が出るのを待ち望むということから。
大寒索裘(たいかんさくきゅう)
準備や対策を前もってせずに、何かが起きてから慌てること。 「索」は求める、「裘」は皮の上着のことで、寒くなってから皮の上着を求めるという意味から。
大旱慈雨(たいかんじう)
極めて強く待ち望むこと。 または、苦しいときの助けを強く待ち望むこと。 「大旱」は快晴が続いて、長い期間雨が降らないこと。 「慈雨」は雨雲のこと。 日照りが続いて水不足になったときに、雨が降ることを待ち望むということから。
大壑拐然(たいがくかいぜん)
大きく波打っている様子。 または、大きな谷が曲がりくねり、うねっている様子。 「大壑」は大きな谷のこと。または、海のこと。 「拐然」は曲がりくねっている様子。
大願成就(たいがんじょうじゅ)
大きな願いごとがかなうこと。 また、神仏に願ったことがかなうこと。 「大願」は大きな願いのこと。 「成就」は望んだことが望んだ通りになること。
対岸火災(たいがんのかさい)
自分には直接関係のない事件、出来事のたとえ。 川の向こう岸で起きた火災という意味で、川があるので向こう岸での火災はこちらに被害が出ることはないことから。
大器小用(たいきしょうよう)
優れた才能がある人にくだらない雑務をさせること。 または、そのような人をうまく使いこなせていないこと。 「大器」は優れた才能を持つ人を大きな器にたとえたもの。 「小用」は小さなことに用いること。 大きな器を小さなことに使用するという意味で、使い方が適切ではないことのたとえ。
対機説法(たいきせっぽう)
相手の事情や、能力に合わせて説法を変えること。 「機」は教えを受ける人の才能や能力のこと。 「機に対して法を説く」とも読む。
大器晩成(たいきばんせい)
偉大な人は大成するのが遅く、歳をとってから頭角を現すようになるということ。 また、才能があるにもかかわらず報われていない人を同情するときに用いる言葉。 「大器」は大きい器のことから優れた才能を持つ人のこと。 「晩成」は普通より遅れて形になること。 大きな器は出来上がるまでに時間がかかるという意味から。
耐久之朋(たいきゅうのとも)
長く変わることのない友情で結ばれた友人のこと。 「耐久」は長い月日が経過しても変化しないという意味。 「朋」は親しい相手、友人という意味。
大驚失色(たいきょうしっしょく)
非常に激しく驚き恐れて、血の気が引いて青ざめること。 「大驚」はとても激しく驚くこと。 「失色」は顔色を失うということから青ざめるという意味。
堆金積玉(たいきんせきぎょく)
巨万の富を集めること。 「堆」と「積」は積み上げること。 「金」と「玉」は金や宝石などのこと。 金や宝石などの財宝を積み上げるという意味から。
大衾長枕(たいきんちょうちん)
同じ布団で寝るほどに兄弟や夫婦が仲睦まじいことのたとえ。 「衾」は夜着や掛け布団のこと。 元は夫婦仲がよいという意味の言葉であったが、玄宗皇帝が、息子兄弟が仲良く寝られるように大きな布団と長い枕を作らせた故事から、兄弟の仲がよいこともいうようにもなった。
大義名分(たいぎめいぶん)
ある行動に対して根拠となる正当な理由や建前のこと。 「大義」は人として大切な道義。 「名分」は身分や立場に伴う本分のこと。 本来は身分や立場に応じた守るべき本分や道義のこと。
大義滅親(たいぎめっしん)
国や君主の正義を貫くためには、親や兄弟などの身内すらかえりみないこと。 「大義」は人として大切な道義。 「親」は親や兄弟などの身内。 春秋時代に衛の州吁と石厚が、共謀して君主を殺し王位を奪ったが、民心をつかむことができなかった。 石厚の父親「石サク」は石厚に”陳の国に助けを求めよ”と命じ、その裏で陳王に「君主を殺したものを処刑してほしい」と伝えた。 州吁と石厚は陳王に処刑され、正義を貫くために自分の子供の命すらかえりみなかった石サクは民に純臣として賞賛されたという故事から。
大逆無道(たいぎゃくむどう)
道理や人の道からひどく外れた常軌を逸した行為のこと。 「大逆」は君主や親を殺すなどの極悪な行い。 「無道」は道理を無視した行いのこと。
対牛弾琴(たいぎゅうだんきん)
苦労しても何も効果がなく無駄なこと。 または、愚かな人に立派な道理を説いて聞かせること。 牛に琴を弾いて聞かせても意味がないことから。
大慶至極(たいけいしごく)
非常にめでたく、よろこばしいこと。 「大慶」は大いにめでたいこと。 「至極」はこれ以上ないほどという意味。
大桀小桀(たいけつしょうけつ)
残虐な王や為政者のこと。 「桀」は殷の紂王と同じく、暴君の代名詞になっている夏王朝の桀王のこと。
大賢虎変(たいけんこへん)
すぐれた賢者が、時の流れに合わせて、日々自己変革すること。 または、すぐれた統治者の制度変革によって、古い制度が新しくてより良い制度に改められること。 「大賢」は徳があって立派な人。 「虎変」は虎の毛が美しく立派に生え変わること。 見事に変化や改革をすることのたとえ。
大月小月(たいげつしょうげつ)
一ヶ月の日数が三十一日ある「大の月」とそれより少ない「小の月」のこと。 一年は「大の月」と「小の月」から成っているという意味。 「大の月」は一月、三月、五月、七月、八月、十月、十二月。 「小の月」は二月、四月、六月、九月、十一月。
体元居正(たいげんきょせい)
善や徳を身につけて、常に正しい立場に身を置くこと。 「体」は身につけることや実際に行うこと。 「元」は善や正しいこと。 「居正」は正しい立場に身を置くこと。 「元(げん)を体(たい)して正に居(お)る」とも読む。
大言壮語(たいげんそうご)
実力の伴っていない威勢のいい誇張した話をすること。 「大言」は大げさな言葉、誇張した話。 「壮語」は威勢のいい大きなことを言うこと。
滞言滞句(たいげんたいく)
言葉にばかりこだわって、真理を理解することができないこと。 「滞」はこだわるという意味で、仏教語で仏典の言葉の解釈ばかりこだわることを戒めたもの。
太羹玄酒(たいこうげんしゅ)
規則を守ることばかりの面白味のない文章のたとえ。 「太羹」は味をつけていない肉汁。 「玄酒」は水のこと。 まだ酒が無かった太古の時代の祭りでは、酒の代わりに水を使っていたことからきた言葉。
大巧若拙(たいこうじゃくせつ)
極めて巧みなものほど、少し見ただけでは粗雑に見えるということ。 または、極めて優れた技量の持ち主は、逆に不器用に見えるということ。 「大巧(たいこう)は拙(せつ)なるが若(ごと)し」とも読む。
大公無私(たいこうむし)
個人的な意見をはさむことなく、公平な立場を貫くこと。
体国経野(たいこくけいや)
都市や田畑の区画を決めて、それにあわせて国を運営すること。 「体」と「経」はどちらも区分するという意味。 「国(くに)を体(たい)し野(や)を経(けい)す」とも読む。
大悟徹底(たいごてってい)
欲望や迷いなどの煩悩を全て捨てて悟りを得ること。 「大悟」は真理を会得すること。 「徹底」は端から端まで全てに行きとどくこと。
大才晩成(たいさいばんせい)
偉大な人は歳をとってから頭角をあらわすようになること。 「大才」は大きな才能、「晩成」は普通より遅れて形になることで、すぐれた才能は成熟するまでに時間がかかるという意味から。
大材小用(たいざいしょうよう)
能力のすぐれた人にくだらない仕事をさせること。 小さなことに必要以上に大きな材料を使うという意味から。
泰山圧卵(たいざんあつらん)
強い者が弱い者を圧倒することのたとえ。または、さまざまなことを苦労することなく成し遂げることのたとえ。 「泰山」は中国の山の名前。 「圧卵」は卵をつぶすこと。 「泰山(たいざん)卵(たまご)を圧(あっ)す」とも読む。