人貧智短について

四字熟語 | 人貧智短 |
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読み方 | じんぴんちたん |
意味 | 人は貧しく、生活に困ると頭が働かなくなり、よい知恵が浮かばなくなるということ。 「人貧すれば智短し」とも読む。 |
出典 | 『続伝灯録』「二○」 |
使用されている漢字
「人」を含む四字熟語
悪人正機(あくにんしょうき)
罪深い悪人を救済することこそが、阿弥陀仏の本願であるという教えのこと。 「正機」は人が悟りを得るための条件や資質のことで、悪人こそが往生するにふさわしい機根だとする浄土真宗の親鸞の基本的思想のこと。
暗箭傷人(あんせんしょうじん)
こっそりと人を陥れたり、中傷したりすること。 「暗箭」は暗がりから放たれた矢のこと。 「傷人」は人を傷つけること。 「暗箭人を傷る」とも読む。
以人為鑑(いじんいかん)
他の人の態度や言動をみて、自分の戒めにすること。 他人を鏡にするという意味から。 中国の唐の時代、地位など気にせずに相手をしっかりと諫める魏徴の死を悼んだ太宗皇帝は、為政者が手本とすべき三鑑の内の一つを失ったと嘆いたという故事から。 「人を以て鑑と為す」とも読む。
一人当千(いちにんとうせん)
非常に大きな力、勇気があること。 または、そのような人。 一人が千人と同等の力を持っている意味から。 「一人千人に当たる」とも読む。
意中之人(いちゅうのひと)
心の中でひそかに思いを寄せている相手。 恋愛対象や、仕事などの適任者の候補として挙げている人を指すときに用いる。
以貌取人(いぼうしゅじん)
人の賢愚は容姿だけでは判断することはできないということ。 澹台滅明は容姿が醜く、孔子は弟子にとることを躊躇したが、非常に優秀で清廉な人物だったということから。 孔子の失敗談の一つ。 「貌を以て人を取る」とも読む。
「貧」を含む四字熟語
一貧一富(いっぴんいっぷ)
貧しい時と富んでいる時では、他人からの接し方が変わるということ。 または、貧しくなったり豊かになったりすること。 環境や事情が変わることで、初めて人との関係の実態がわかるということ。 古代中国のテキ公が大臣になると、家に客がひっきりなしに来ていたが、免職されると客がまったく来なくなり、その後もう一度大臣になると、また客が集まるようになったのを見て嘆いたという故事から。
家貧孝子(かひんこうし)
貧しい家庭で育った子どもは、親孝行な子どもになるということ。 または、人は苦しい状況のときこそ、本当の価値を発揮するということ。 「家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る」を略した言葉。
貴賤貧富(きせんひんぷ)
貧しい人と裕福な人、高貴な人と下賎な人のこと。
器用貧乏(きようびんぼう)
何でも人並み以上にうまいために、色々なことに手を出してしまい、どれも中途半端となり極めることができないこと。 または、そのような器用さを都合よく利用され、個人としての実績を上げることが出来ないこと。
赤貧如洗(せきひんじょせん)
ひどく貧しいこと。 「赤」は何もないこと。 水で洗い流した後のように何もないということから。 「赤貧洗うが如し」という形で使うことが多い言葉。
貧者一灯(ひんじゃのいっとう)
誠意がこもっている行いのこと。 または、誠意のこもった行いは尊いものであるということのたとえ。 裕福な人が多くの寄付をするよりも、貧しい人の誠意のこもった少しの寄付のほうが尊いものであるという意味の言葉。 古代インドの阿闍世王が、仏を供養するためにたくさんの灯明で照らしたが、それらの灯明はすべて消えてしまった。 貧しい老女が誠意を込めて用意した灯明は、朝まで輝き続けたという故事から。
「智」を含む四字熟語
有智高才(うちこうさい)
もとは仏教語で、「智」は生まれた時からもっている聡明さ、「才」は学んで得たすぐれた才能のことで、聡明ですぐれた才能を持っていること。
奸佞邪智(かんねいじゃち)
性格がひねくれていて、悪知恵がはたらくこと。 「奸佞」は心がひねくれていて悪賢く、人にこびへつらうこと。 「邪智」は悪いことにだけよく働く知恵。 「奸佞」は「姦佞」とも、「邪智」は「邪知」とも書く。
灰身滅智(けしんめっち)
煩悩を無くし、身体も心も無にした悟りの境地のこと。 仏教の言葉で、小乗仏教の理想の境地とされている。 「身を灰にして智を滅す」とも読む。
邪智奸佞(じゃちかんねい)
性格がねじれていて悪知恵がはたらくこと。 「邪智」は悪いことにだけよく働く知恵。 「奸」は心がひねくれていること、「佞」は人に媚びること。
世智弁聡(せちべんそう)
世の中のことを詳しく知っていること。 世の中のことを詳しく知っているために、先入観などから、仏法のありのままを受け入れることができないことをいう。
大智如愚(だいちじょぐ)
すぐれて賢い人は、一目見たくらいでは愚かな人に見えるということ。 本当の賢者は知識や才能を見せびらかさないということから。 「大智は愚の如し」とも読む。
「短」を含む四字熟語
以長撃短(いちょうげきたん)
味方の長所を活かして、相手の短所を攻撃する。 戦場での兵の動かし方を説いた言葉。 「長を以て短を撃つ」とも読む。
以長続短(いちょうぞくたん)
他人の長所を学び、それを取り入れて自分の短所を補うこと。 「長を以て短を続ぐ」とも読む。
一短一長(いったんいっちょう)
人や物には長所もあれば短所もあること。 得意なことと苦手なことがあり、完全ではないということ。 「短」は短所、苦手なこと、「長」は長所、得意なこと。 「一」は~もあれば~もあるという意味の文で、「一短一長」の場合は、短所もあれば長所もあるという意味になる。
一長一短(いっちょういったん)
人や物には、長所もあれば短所もあるということ。 「長」は長所、得意なこと。「短」は短所、苦手なこと。 「一」は「~もあれば~もある」という意味で、「一長一短」の場合は「長所もあれば短所もある」という意味になる。
軽率短慮(けいそつたんりょ)
結果がどうなるかを考えずに、軽々しく行動や物事を決めること。 「軽率」は深く考えることなく、軽々しく事を行うこと。 「短慮」は考えが足りずに浅いこと。
軽薄短小(けいはくたんしょう)
人格が薄っぺらで中身がないことを言い表す言葉。または、物の大きさが小さく、厚さが薄く、重さが軽くなっていく様子。