一読三嘆について

四字熟語 | 一読三嘆 |
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読み方 | いちどくさんたん |
意味 | すばらしい詩文などをよみ、感銘を受けること。 または、そのような名文、書物のこと。 「三」は何度もという意味。 「嘆」は感心して褒め称える、感嘆という意味。 |
出典 | - |
類義語 | 一倡三歎(いっしょうさんたん) |
使用されている漢字
「一」を含む四字熟語
以一当千(いいつとうせん)
一人で千人と同等の働きをすること。 または、一つのものが千のものの代わりになること。 「一を以て千に当つ」とも読む。
夷険一節(いけんいっせつ)
どんな時でも信念を守り続けること。 「夷険」は平らな場所と険しい場所のことから順境と逆境のことで、順境でも逆境でも信念を変えないということ。
一意攻苦(いちいこうく)
苦労しながら、ひたすら考えること。 「一意」はいちずに、一心にという意味。 「攻苦」は苦難、苦境とたたかうという意味から、苦労しながら勉強すること。
一意孤行(いちいここう)
他人からの意見を聞かずに、自身の考えだけで行動すること。 「一意」は一つのことに専念すること。 「孤行」は一人で行くこと。 相手の意見に左右されず、公平なことのたとえとして用いることもあるが、誰の意見も聞かずに自分の考えだけで判断して行動するという意味でも用いられる言葉。
一意専心(いちいせんしん)
他のことに心を奪われることなく、一つのことだけに心を注ぐこと。 「一意」と「専心」はどちらも一つのことだけに心を注ぐこと。 「一意摶心」とも書く。
一衣帯水(いちいたいすい)
海や川が間にあって遮られているが、非常に距離が近いこと。 または、互いの関係が非常に深いこと。 陳の君主の悪政によって庶民が飢えと寒さで窮地に陥ったときに、隣国の隋の文帝が「たった一本の帯のような川(揚子江)に隔てられているからといって、民を見捨てることができるか」といって、陳の国を討伐したという故事から。
「読」を含む四字熟語
鑿壁読書(さくへきどくしょ)
貧しい生活をしながらも勉学に励むこと、苦学のたとえ。 「鑿壁」は壁に穴を空けること。 匡衡は家が貧しく、灯火を買うことができなかったので、壁に穴を開けて隣の家の明かりで読書をしていたという故事から。
熟読玩味(じゅくどくがんみ)
文章をしっかりと読んで、その意味を落ち着いてゆっくりと考えて味わうこと。 「熟読」は文章を繰り返し読んで、意味を十分に考えること。 「玩味」は食べ物の味をしっかりと感じながら食べるという意味で、文章の深い意味を読み取って味わうこと。 「熟読含味」とも書く。
熟読三思(じゅくどくさんし)
しっかりと考えながら読んで、その内容を繰り返し考えること。 「熟読」は文章をしっかりと考えながら読むこと。 「三思」は何度も考えること。
晴耕雨読(せいこううどく)
田園で心静かにのんびりと気ままな生活をすること。 晴れた日は畑を耕して、雨の日は屋内にこもって本を読むという意味から。
聖読庸行(せいどくようこう)
聖人が作った素晴らしい本を読んでも、行動すると普通の人と変わらないこと。 「聖読」は聖人の作った素晴らしい本を読むこと。 「庸行」は特にすぐれていない、普通の行動。 「聖読して庸行す」とも読む。
読書三到(どくしょさんとう)
読書をするときに大切な三つのこと。 「三到」は「目到」、「口到」、「心到」の三つの心得のこと。 「目到」は文字を目でしっかりと見ること。 「口到」は声を出して読むこと。 「心到」は集中して読むこと。 中国の宋の朱熹が唱えたもの。
「三」を含む四字熟語
一月三舟(いちがつさんしゅう)
仏の教えは一つなのに、受け手によりそれぞれの解釈があるということ。 同じ一つの月でも、停止している舟から見れば止まって見え、北へ動く舟から見れば北へ動いているように見え、また南へ動く舟から見れば南へ動いているように見えるということから。
一行三昧(いちぎょうざんまい)
一つの修行法を一心に励むこと。 または、念仏を唱えること。 「一行」は一つのことに専念すること。 「三昧」は精神を集中することで、心を安らかにすること。
一字三礼(いちじさんらい)
敬い慎んで写経すること。 または、写経をするときは、敬い慎んでやるべきであるという教え。 写経する時は、一文字書き写すたびに仏を三度礼拝していたということから。
一日三秋(いちじつさんしゅう)
相手を恋しく思う気持ちが深いこと。 または、とても待ち遠しいこと。 「三秋」は秋が三回過ぎることから"三年"の意。 一日会わなかっただけで、三年も会わなかったような気がすることから。
一念三千(いちねんさんぜん)
日常における一瞬の思いの中にも、全宇宙の全事象が備わっているということ。 「三千」は世界の数を意味し、全宇宙のこと。 天台宗の教義。
一国三公(いっこくさんこう)
指示を出す人が多すぎて、統率が取れなくなること。 三人の君主が一つの同じ国にいるということから。 「三公」は三人の君主。
「嘆」を含む四字熟語
仰天長嘆(ぎょうてんちょうたん)
この上なく嘆くこと。 空を見上げて大きなため息をつくという意味から。 「天を仰ぎて長嘆す」とも読む。
才難之嘆(さいなんのたん)
すぐれた能力のある人材を得ることは難しいということへの嘆き。 「才難」は能力のある人材を得るのは難しいということ。 「才難之歎」とも書く。
車魚之嘆(しゃぎょのなげき)
「車」は外出するときに乗り物が用意される待遇、「魚」は食事に魚がつく待遇のことで、それらが無くて待遇の悪さを嘆くこと。
人琴之嘆(じんきんのたん)
人が死んだことを激しく悲しむ様子。 「琴」は中国の弦楽器で、琴柱のない琴。 中国の晋の王徽之と王献之の兄弟は、どちらも琴の名人だったが、王献之が若くして亡くなり、王献之の琴を王徽之が弾いてもうまくいかず、琴を投げつけ、嘆き悲しんだという故事から。
積薪之嘆(せきしんのたん)
後から来た人が重用されて、先にいた人が下の立場になって苦労する悩みのこと。 古い薪の上に新しい薪が積み重ねられていき、古い薪は下のままになっているという意味から。 「積薪之歎」とも書く。
遅暮之嘆(ちぼのたん)
年老いていく自身の体を嘆くこと。 「遅暮」は少しずつ終わりに近づいていくという意味から。