「ゅ」を含む四字熟語
「ゅ」を含む四字熟語 — 1292 件
輸写心腹(しゅしゃしんぷく)
思ったことを全てそのまま打ち明けること。 「輸写」は心の中の全てを打ち明けること。 「心腹」は自分の心の最も深いところを明かすということ。 「心腹(しんぷく)を輸写(ゆしゃ)す」とも読む。
取捨選択(しゅしゃせんたく)
必要なものだけを取って、不必要なものを捨てること。 または、よいものだけを取って、悪いものを捨てること。 「取捨」の「取」は取ること、「捨」は捨てること。 「選択」は複数のものの中から、悪いものを避けてよいものを決めること。 取るものと捨てるものを選ぶという意味の言葉。
趣舎万殊(しゅしゃばんしゅ)
人によって行動が違うということ。 「趣舎」は進むことと退くこと。または、取ることと捨てること。 「万殊」はおのおのによって違うということ。 生き方には人それぞれに違いがあるということ。
守株待兎(しゅしゅたいと)
古いしきたりを守ることにしばられて、融通がきかないこと。 または、思いがけない幸運が起こることを頼りにする愚かさのこと。 「守株」は切り株を見つめること。 「待兎」は兎を待つこと。 中国の春秋時代の宋の国で、偶然に木の切り株にぶつかって死んだ兎を手に入れた農夫は、それからずっと切り株を見つめて過ごし、畑が荒れ果てたという故事から。 「株(かぶ)を守りて兎(うさぎ)を待つ」とも読む。
種蕉学書(しゅしょうがくしょ)
学問に励むこと。 「種」は植物の種や苗を植えること。 「蕉」は植物の芭蕉(ばしょう)。 芭蕉を育て、その大きな葉に文字を書いて勉強することから。 中国の唐の時代の懐素(かいそ)は、紙を買うことができないほど貧しかったために、芭蕉を育てて紙の代わりにしたという故事から。 「蕉(しょう)を種(う)えて書(しょ)を学(まな)ぶ」とも読む。
酒色財気(しゅしょくざいき)
人が注意を払うべき四つのもの。 酒、好色、物欲、短気の四つをいう。
首施両端(しゅしりょうたん)
二つの中でどちらかに決めることができず、選べない曖昧な態度のたとえ。 または、情勢をみて、どうするか決めること。 ねずみが穴から顔を出して、きょろきょろと様子をうかがうという意味から。
朱脣皓歯(しゅしんこうし)
美人を言い表す言葉。 「朱脣」は赤い唇、「皓歯」は白い歯。 「朱唇皓歯」とも書く。
珠襦玉匣(しゅじゅぎょっこう)
美しいもののたとえ。 「珠襦」は宝石を縫い合わせた裾の短い美しい服。 「玉匣」は宝石で飾りつけた美しい箱。 どちらも地位の高い人の死を送るために使ったとされている。
種種様様(しゅじゅさまざま)
いろいろな種類のものが入り交っている状態。また、その様子。
種種雑多(しゅじゅざった)
様々なものが数多く混ざり合っていること。 「種種」と「雑多」はいろいろなものがたくさんあるということで、似ている意味の言葉を重ねて強調したもの。
衆生済度(しゅじょうさいど)
この世に生きている全てのものを迷いから救って、悟りを得させること。 仏教語。 「衆生」は生きている全てのもの。 「済度」は迷いから救い出し、悟りの境地へと導くこと。
酒酔酒解(しゅすいしゅかい)
二日酔いの気持ち悪さをごまかすために、酒を飲むこと。 酒の酔いを酒の酔いで解くという意味から。
守成尚文(しゅせいしょうぶん)
物事を受け継いでいくためには、武力よりも規則や教化によって治めるべきであるということ。 「守成」は物事を受け継いで守ること。 「尚」は尊ぶこと。 二代目の君主についていう言葉。 「守成(しゅせい)するに文(ぶん)を尚(たっと)ぶ」とも読む。
守節死義(しゅせつしぎ)
節操を頑なに守り、道義のために命を捨てること。 「義(ぎ)を守(まも)りて節(せつ)に死(し)す」とも読む。
手足重繭(しゅそくちょうけん)
ひどく苦労すること。 「重繭」は手足にたこやまめが何度もできること。 たこやまめが何度もできるほど苦労するということから。
手足之愛(しゅそくのあい)
兄弟への愛情を表す言葉。 兄弟を自分の手足と同じくらい大切な存在としてたとえたもの。
手足無措(しゅそくむそ)
不安に駆られて慌てている様子。 「措」は落ち着くこと。 「手足(てあし)措(お)くところ無(な)し」とも読む。
首鼠両端(しゅそりょうたん)
二つの中でどちらかに決めることができず、選べない曖昧な態度のたとえ。 または、情勢をみて、どうするか決めること。 ねずみが穴から顔を出して、きょろきょろと様子をうかがうという意味から。
殊俗帰風(しゅぞくきふう)
習慣や風習が違う国に移住して、その国の習慣や風習に従って染まること。 「殊俗」は習慣や風習が異なる国や土地、民族のこと。 「帰」は付き従うという意味。 「殊俗(しゅぞく)風(ふう)に帰す」とも読む。
酒池肉林(しゅちにくりん)
極めて贅沢で豪勢な宴会のこと。 または、性的に乱れている宴会のこと。 「酒池」は酒で満たした池のこと。 「肉林」は林の木々に肉を吊るしたもの。 殷の暴君紂王が、酒池と肉林を用意してその中を裸にした男女に追いかけ回らせるという宴会を、昼も夜もなく何日にもわたって開いたという故事から。 「肉林」の”肉”という字には文字通り”肉”の意味しかなく、原文では酒池肉林の後に「男女を裸にして追いかけ回らせる」という意味の文があるため、酒池肉林という言葉自体には「性的に乱れている宴会」という意味は含まれておらず、そのような意味での用い方は本来は誤用である。
出奇制勝(しゅっきせいしょう)
相手が思いつかないような策略を使って勝つこと。 「奇」は相手が思いつかないような策略、奇策。 「奇を出(い)だして勝ちを制す」とも読む。
出家遁世(しゅっけとんせい)
家族などとの縁を切り、世間から離れて、僧になること。 「出家」と「遁世」はどちらも家族などとの縁を切って、世間から離れて、僧になること。
出口成章(しゅっこうせいしょう)
話し方が優れていることのたとえ。 口から発する言葉が整った文章になっていることから。 「口(くち)を出(い)ずれば章(しょう)を成す」とも読む。
出谷遷喬(しゅっこくせんきょう)
出世すること。 「遷喬」は高い木に移ること。 鳥が谷から出てきて高い木に移るということから、高い地位を手に入れることのたとえ。
出将入相(しゅっしょうにゅうしょう)
学問と武術の両方の才能があること。 朝廷から外に出ると将軍として力を発揮して、朝廷の中に入れば宰相として力を発揮するということから。 「出(い)でては将(しょう)、入(い)りては相(しょう)」とも読む。
出処進退(しゅっしょしんたい)
現在の職に留まるか、辞めるかという身の振り方のこと。 または、役人として国に仕えることと、役人を辞めて民間人になること。 「出」は世に出て仕えること。 「処」は公の仕事を辞めて家にいること。 「進退」は職を続けることと辞めること。身の振り方。
出世本懐(しゅっせのほんがい)
釈迦がこの世界に現れた本当の目的。 「出世」は釈迦がこの世界に現れること。 「本懐」はもともとの望み。 全ての人々を救って成仏させようという意志や、浄土へ導こうとする意志のこと。
出頭露面(しゅっとうろめん)
多くの人たちの前に姿を見せること。または、名前が広く知られること。
出于人表(しゅつうじんぴょう)
他の人よりも一際すぐれていること。 「人表(じんぴょう)に出(い)ず」とも読む。
出言不遜(しゅつげんふそん)
言葉遣いや話し方が偉そうで、他人を敬わない、無礼な人のこと。 「出言」は言葉を出すこと。または、言葉そのもののこと。 「不遜」は無礼なこと。
出人意表(しゅつじんいひょう)
他人が予想出来ないことをすること。意表を突くこと。 「意表」は思いもよらないこと。意外。 「人(ひと)の意表(いひょう)に出(い)ず」とも読む。
出納之吝(しゅつのうしりん)
いずれ与えなければいけないのに、出し惜しみをして渋ること。 孔子が言った四つの暴政の中の一つ。 「出納(すいとう)の吝(やぶさ)かなる」とも読む。
出没自在(しゅつぼつじざい)
自由に現れたり隠れたりすること。 または、何の兆しもなく、突然現れたり隠れたりすること。 または、自在に出没するために、所在がわからないこと。 「出没」は現れたり、消えたりすること。 「自在」は思った通りにできること。
出藍之誉(しゅつらんのほまれ)
弟子が師匠を超えること。 または、学問をすることで人は良い方向に向上するということ。 青い染料は藍の葉から作るが、布を染めることで藍よりも青くなるということから。 「青は之を藍より取りて藍よりも青し」から出来た言葉。
出離生死(しゅつりしょうじ)
生と死の苦しみから離れて、悟りの境地を得ること。 仏教の言葉で、生と死の迷いの世界から離れるということから。
出類抜萃(しゅつるいばっすい)
同じ仲間の中のすぐれたものの中でも、さらに一際すぐれていること。 「出類」は同じ種類の中で、すぐれている人を選ぶこと。 「抜萃」はすぐれたものの中から、一際すぐれているものを選ぶということ。 「類より出(い)でて萃(すい)に抜く」とも読む。
殊塗同帰(しゅとどうき)
手段や方法など道筋は違っていても、結果や結論は同じところにたどり着くこと。 「殊塗」は異なる道筋のこと。 「同帰」は同じところに状態や結果が落ち着くこと。 「同帰殊塗」ともいう。
酒入舌出(しゅにゅうぜっしゅつ)
酒に酔いすぎると口数が多くなって、失言する恐れがあるということを戒めた言葉。 中国の春秋時代の斉の桓公は、大臣たちに酒を振る舞った時に、宰相の管仲は半分ほど飲んで捨てたのを見て、それを咎めると、「酒に深く酔うと失言する恐れがあり、失言して身を捨てるよりは酒を捨てるほうがよい」と答えたという故事から。 「酒(さけ)入(い)れば舌(した)出(い)ず」とも読む。
酒嚢飯袋(しゅのうはんたい)
能力も知識もない人のこと。 「嚢」は袋のこと。 酒を入れる袋と飯をいれる袋という意味から。 飯を食い、酒を飲むだけの何の役にも立たない人のことをいう。
首尾一貫(しゅびいっかん)
最初から最後まで、態度や方針を変えずに貫き通すこと。 「首」は頭という意味。 「首尾」は頭から尾までのこと。転じて、始めから終わりまでという意味。 「一貫」は貫き通すこと。
首尾皆救(しゅびかいきゅう)
攻撃を受けた時に、互いに連絡をとって助け合うこと。 「首尾(しゅび)皆(とも)に救う」とも読む。
首尾貫徹(しゅびかんてつ)
初めから終わりまで態度や方針を変えないこと。 「首尾」は頭から尾までのこと。転じて、始めから終わりまでという意味。 「貫徹」は貫き通すこと。
首尾俱至(しゅびくし)
敵の攻撃に対して前後の部隊が素早く対処すること。 軍隊の動かし方が優れている様子。または、詩文の前後が呼応していることのたとえ。 「首尾(しゅび)俱(とも)に至(いた)る」とも読む。
手不釈巻(しゅふしゃくかん)
勉学に励むこと。 手から書物を離すことなく、読み続けることから。 中国の後漢の時代の光武帝は、戦場でも書物を手放さなかったという故事から。 「手(て)、巻(かん)を釈(す)てず」とも読む。
手舞足踏(しゅぶそくとう)
うれしくて小躍りして喜ぶこと。 「手舞」は手を動かして踊ること。 「足踏」は地面を踏んで音を出すこと。 どちらも踊りを言い表す言葉。 「手の舞い足の踏むを知らず」を略した言葉。
手忙脚乱(しゅぼうきゃくらん)
忙しくて慌てふためいている様子。
朱墨爛然(しゅぼくらんぜん)
学問や読書に精を出すこと。 「朱墨」は朱色の墨。 「爛然」は鮮やかで美しいこと。 朱色の墨で書物に様々なことを書き込んでいて、鮮やかで美しいという意味から。
朱門之家(しゅもんのいえ)
身分が高く裕福な人が暮らす家。 中国の唐の時代には、高貴で金持ちな人の家の門は赤色に塗られていたことから。
修羅苦羅(しゅらくら)
怒りや嫉妬で心が激しく揺れ動く様子。 または、激しくいらだつこと。 「修羅」は好戦的な神の阿修羅の略称。 「苦羅」は意味を強調するための言葉。 怒り狂う阿修羅のように心が揺れ動くという意味から。
修羅妄執(しゅらのもうじゅう)
阿修羅のように高慢で執着心が強く、教化を全く受け入れないこと。 仏教の言葉。
珠聯璧合(しゅれんへきごう)
才能のある多くの人材が一つのところに集まること。 または、結婚を祝う言葉。 たくさんの宝石が連なりあうという意味から。 「珠連璧合」とも書く。
株連蔓引(しゅれんまんいん)
全ての関係した者を罰すること。 「株連」は植物の根のひとつのまとまりのこと。 「蔓引」は蔓を引いて抜くこと。 植物の蔓を引いて、根のまとまりを一気に引き抜くという意味から。
春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん)
何の実質的な内容もなく、ただ騒々しいだけの言論のたとえ。 春の蛙(かえる)や秋の蝉(せみ)のように、うるさく鳴き続けるだけで何の役にも立たないとの意から。
春蚓秋蛇(しゅんいんしゅうだ)
下手な文字のこと。 「蚓」はみみずのこと。 春のみみずや秋の蛇がうねって動いた後のような文字ということから。
春花秋月(しゅんかしゅうげつ)
自然の美しさのたとえ。 「春花」は春に咲く花。 「秋月」は秋の夜空の月。 春の花、秋の月が見られる季節はきわめて美しいとされる。
春華秋実(しゅんかしゅうじつ)
人の外見の美しさと内面の優れた性質のたとえ。 春に咲く美しい花が人の外見の美しさを、秋に実る豊かな実が内面の優れた性質を表した言葉。
春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)
春、夏、秋、冬の四つの季節、四季。 または、一年中という意味。
春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)
春になって暖かくなった後に寒さが戻ってきて、春の風が冷たく感じること。 「春寒」は春になって、一度暖かくなった後に戻ってきた寒さのこと。 「料峭」は肌寒いこと。
春愁秋思(しゅんしゅうしゅうし)
春の日に感じる憂鬱と、秋に感じる寂しさのこと。 心地よい気候のときに急に気が塞いだり、寂しくなったりすることをいう。
春宵一刻(しゅんしょういっこく)
春の夜は何よりも風情があり、春の夜のひとときには非常に大きな価値があるということ。 「春宵」は春の夜。 「一刻」はすこしの時間のこと。 「春宵一刻値千金」を略した言葉。
春日遅遅(しゅんじつちち)
春の日が心地よく、のんびりとしている様子。 または、春の日が長く、日が暮れるまでの時間が長いこと。 「春日」は春の太陽。 「遅遅」は時間がのんびりと過ぎていくこと。
春秋筆法(しゅんじゅうのひっぽう)
簡潔な言葉や、文字の中に批評などの深い意味を隠す表現方法のこと。 または、平等で厳しい批評の態度のこと。 間接的な表現を使って真意を説くことをいう。 「春秋」は書物の名前で、中国の魯の国の歴史書を孔子が編集したとされる。 『春秋』の中には、簡潔な文章の中に、孔子の歴史批判が込められているということから。
春樹暮雲(しゅんじゅぼうん)
遠く離れた地にいる友人を思う切実な心をいう言葉。 中国の唐の時代の詩人の杜甫が、友人の李白を思って作った詩から。
駿足長阪(しゅんそくちょうはん)
すぐれた能力を持っている人が、自分の才能を試すために、難しいことに挑んでみたいと思うこと。 「駿足」は速く走ることができる馬。 「長阪」は長い距離のある坂道。 速く走ることができる馬は、長く険しい坂道を駆けてみたいと思うという意味から。 「駿足長阪を思う」を略した言葉。 「駿足長坂」とも書く。
瞬息万変(しゅんそくばんぺん)
極めて変化に富んでいて、速いこと。 「瞬息」はほんの少しの時間。 「万変」は多様に変化すること。 一度瞬きをして、一度呼吸をする時間で様々な変化をするという意味から。
春朝秋覲(しゅんちょうしゅうきん)
主君に対する礼をいう言葉。 「朝」は春に主君へ参内して謁見すること。 「覲」は秋に主君へ領地で収穫した作物などを献上すること。
峻抜雄健(しゅんばつゆうけん)
一際力強い様子。 「峻抜」は高く険しい山が一際高く立っているように、高くぬきんでていること。 「雄健」は力強く、勢いがある様子。
春蕪秋野(しゅんぶしゅうや)
春の雑草と秋の野原のこと。 「春蕪」は春の雑草のこと。または、香草のこと。 現実離れした風流な文人の境地をいう。
春風夏雨(しゅんぷうかう)
人々に対して、その時その時に応じた恵みを与えること。 春の風は温かさを与え、夏の雨は涼しさを与えるということから。
春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
特に目立ったこともなく、平和で穏やかな様子。 または、穏やかでのんびりとした性格や態度のこと。 「春風」は春の穏やかな風。 「駘蕩」はのんびりと落ち着いている様子。
春風得意(しゅんぷうとくい)
仕事や出世にこれといった問題がなく順調なこと。 「得意」は願いどおりに物事が運ぶこと。 望みが叶うことを春の風の心地よさにたとえた言葉。 中国の唐の時代、孟郊が科挙に合格した喜びを表現した詩の一説から。
春風風人(しゅんぷうふうじん)
その時々に応じた恵みを大衆に与えること。 春に風を吹かせて温かくすることから。 「春風(しゅんぷう)、人(ひと)を風(ふう)する」とも読む。
春蘭秋菊(しゅんらんしゅうぎく)
二つのものが同じくらい美しく、優劣をつけられないこと。 春の蘭と秋の菊のことで、どちらも美しいということから。 二人の女性の美しさを言い表すときに使うことが多い言葉。
春露秋霜(しゅんろしゅうそう)
春の露と秋の霜のこと。 春の露は恩恵、秋の霜は威厳のたとえ。
春和景明(しゅんわけいめい)
春の日の天候が穏やかで、日の光が明るいこと。 「春和」は春になって穏やかになった気候。 「景明」は日光が明るい様子。 「春(はる)和(やわら)ぎ景(けい)明らか」とも読む。
渉于春氷(しょううしゅんぴょう)
危険だとわかっていながらそれを行うこと。 春になって溶け始めた川の氷の上を歩くことから。 「春氷(しゅんぴょう)を渉(わた)る」とも読む。
承顔順旨(しょうがんじゅんし)
相手の顔色を窺って媚びへつらうこと。 「承顔」は相手の顔色を窺って、それに従うこと。 「順旨」は相手の気持ちや考えに従うこと。 「顔(かお)を承(う)け旨(し)に順(したが)う」とも読む。 「承顔順指」とも書く。
傷弓之鳥(しょうきゅうのとり)
失敗や災難を経験して、必要以上に怖がって慎重になっている人のたとえ。 「傷弓」は矢で射られて怪我をすること。 矢で射られて怪我をしたことがある鳥という意味から。 中国の更羸が魏王の前で矢を射ることなく、弦の音だけで雁を落とした。 それに驚いた魏王に更羸は、あの雁は一度矢で射られて怪我をしたことがあり、弓の音に怯えた雁は、高く飛ぼうとして古傷が痛んで落ちたと言ったという故事から。
松喬之寿(しょうきょうのじゅ)
老いることなく、いつまでも生きること。 長寿や長命のたとえ。 「松喬」は人の名前で、中国の伝説の仙人の赤松子と王子喬の二人のこと。