「ふ」から始まる四字熟語
「ふ」から始まる四字熟語 — 212 件
不撓不屈(ふとうふくつ)
苦労や困難があっても決して諦めることがないこと。 「不屈」と「不撓」はどちらも決して屈しない、諦めないという意味。 似た意味の語を重ねて強調した言葉。 「不屈不撓」ともいう。
不得要領(ふとくようりょう)
大切な部分のことがよくわからないこと。 「要領」は着物で大切な部分の腰帯と襟のことで、物事の大切な部分のことをいう。 「要領を得ず」とも読む。
不同不二(ふどうふじ)
一つだけしかないこと。 「不同」と「不二」は同じものが存在しないこと。
腐敗堕落(ふはいだらく)
気持ちがゆるんで、だらしない生活をするようになること。 「腐敗」と「堕落」はどちらも、行いが悪くなって生活が乱れること。 「堕落腐敗」ともいう。
不敗之地(ふはいのち)
負ける可能性が絶対にない態勢のこと。 敵の攻撃を受けにくく、攻め落とされる可能性のない大事な場所にあること。 「不敗の地に立つ」という形で使うことが多い言葉。
布帛菽粟(ふはくしゅくぞく)
人が生きる上で欠かすことのできないもののたとえ。または、人が普通に行う、有益な物事のたとえ。 「帛」は絹。 「菽」は豆。 「粟」は穀物のこと。 どれも衣食をする上で必要なものということから。
不買美田(ふばいびでん)
子孫のためを思って、故意に資産を残さないこと。 「美田」は肥えた地質の田畑。 多くの資産を子孫に残すと、その資産に頼って、子孫は怠けて楽な生き方を選んでしまうということから。 「美田(びでん)を買わず」とも読む。
不抜之志(ふばつのこころざし)
何があっても諦めないこと。 「不抜」はどうやっても抜くことができないという意味から、とても堅いことのたとえ。
不聞不問(ふぶんふもん)
興味を示さない態度のこと。 「不聞」は聞こうとしない態度。 「不問」は質問しようとしない態度。 「聞かず問わず」とも読む。
不平煩悶(ふへいはんもん)
様々な不満や悩み、苦しみのこと。 「不平」は思うとおりにならずに、不満に思うこと。 「煩悶」は悩みや苦しみのこと。
不平不満(ふへいふまん)
思うとおりにならずに、満たされずに気持ちが落ち着かない様子。 「不平」と「不満」はどちらも満足できずに、心が落ち着かないことで、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
普遍妥当(ふへんだとう)
どんな出来事や条件にも当てはまること。 「普遍」はどんなものにも共通すること。 「妥当」は無理がなく、ふさわしいこと。
不偏不党(ふへんふとう)
主義や思想にこだわることなく、また特定の党に所属することなく、公平で中立の立場をとること。 「不偏」はかたよらないこと。 「不党」は特定の主義や主張を持つ党派に所属しないこと。
布韈青鞋(ふべつせいあい)
旅をするときに着る服装のこと。 「青鞋」はわらじ。 「布韈」は脛を保護するために巻く布製の脚半のこと。 「布韈青鞋」ともいう。
榑木之地(ふぼくのち)
東にある、太陽が昇るとされる地方。 または、日本の異名。 「榑木」は太陽の昇る場所にあるとされる神木の名前で、この神木から太陽が昇るとされている。榑木は扶桑(ふそう)ともいう。 「扶木之地」とも書く。
不眠不休(ふみんふきゅう)
物事に取り組み続けること。 睡眠をとることもなく、休憩もすることなく物事を行い続けるということから。
不名一銭(ふめいいっせん)
一銭の金もなく、とても貧しいこと。 「名」は「所持する」という意味。
不毛之地(ふもうのち)
作物が育たない、ひどく痩せた土地。 または、見るべきよい結果や、発見が何もないこと。 「毛」は地面から生える草木や穀物のこと。
蜉蝣一期(ふゆうのいちご)
人の一生が短く消えてしまいやすいことのたとえ。 「蜉蝣」は虫の蜉蝣(かげろう)。 「一期」は一生のこと。 蜉蝣は朝に成虫になり、夕方には寿命で死ぬといわれているということから、儚いもののたとえ。
不要不急(ふようふきゅう)
大したことではないこと。 重要でもなく、急ぐ必要もないという意味から。
芙蓉覆水(ふようふくすい)
華が一番盛んな季節に、たくさん美しく咲いている様子。 「芙蓉」は蓮の花。 蓮の花の季節になり、池を覆い尽くすほどに咲き乱れるということから。 「芙蓉(ふよう)水を覆(おお)う」とも読む。
不埒千万(ふらちせんばん)
法や道理に従わないこと。 または、非常に無礼なこと。 「埒」は乗馬をする場所の囲いのこと。 「不埒」は埒から外れるということから、法や道理から外れることをいう。 「千万」は普通の程度を甚だしく超えていることを言い表す言葉。
夫里之布(ふりのふ)
夫布と里布という、古代中国の税のこと。 「夫布」は無職の人に課される税のこと。 「里布」は麻や桑を家の敷地内に植えない人に課される税のこと。 「布」は布銭、金銭のこと。
不立文字(ふりゅうもんじ)
経典に書かれている教義や教条だけではなく、体験によって伝えることが最も大切であるということ。 禅宗の言葉で、悟りの道は言葉や文字ではなく心で伝わるものだという教えから。 「文字(もんじ)を立てず」とも読む。
不倫不類(ふりんふるい)
決められた基準に合わず、分類で分けられないこと。または、いい加減な様子。 「不倫」と「不類」はどちらも似ているものがいないということ。
不霊頑冥(ふれいがんめい)
道理がわからず、頑固で思考が鈍い人のこと。 「頑冥」は頑固で道理がわからないこと。 「不霊」は頭の働きが鈍いこと。 「不霊頑冥」ともいう。
不労所得(ふろうしょとく)
労働をせずに収入を得ること。 配当金や利子、土地の利用料などで得られる収入をいう。
不老長寿(ふろうちょうじゅ)
老いることなくいつまでも長生きすること。
不老長生(ふろうちょうせい)
いつまでも年老いることなく長生きすること。 「不老」はいつまでも年を取ることないことや、老いることがないこと。 「長生」は長く生きること。
不老不死(ふろうふし)
老いることなく、いつまでも生き続けること。
不惑之年(ふわくのとし)
四十歳になって、心に迷いがなくなること。 孔子が生涯を述懐して語った言葉で、四十歳のときに自分の学問に自信をもって、向かう方向が妥当だと確信して迷わなくなったということから。
附和雷同(ふわらいどう)
自分の考えなどなく、周りの意見にむやみに同調すること。 「附和」は考えなく他人の意見に賛同すること。 「雷同」は雷の轟きで、物が共振するということ。 「附和」は「付和」とも書く。 「雷同附和」ともいう。
紛華奢靡(ふんかしゃび)
非常に派手で煌びやかなこと。 「紛華」は派手で美しいこと。 「奢靡」は派手なこと。 花町を言い表す言葉。
焚琴煮鶴(ふんきんしゃかく)
風流を理解する心を持っていないこと。 または、趣も飾り気もない単調な景色のこと。 琴に火をつけて燃やして、鶴を捕らえて煮るという意味から。 「琴を焚(や)き鶴を煮る」とも読む。
刎頸之交(ふんけいのまじわり)
深い友情のたとえ。 「刎頸」は首を切り落とすという意味。 相手のためなら首を切り落とされてもかまわないということから。 中国の戦国時代の趙の将軍の廉頗と、蘭相如が深い友情を結んだという故事から。
紛紅駭緑(ふんこうがいりょく)
美しい花が咲き乱れ、風に揺れている様子。 「紛」と「駭」はどちらも入り乱れるという意味。 「紅」は赤い色の花。 「緑」は青い色の花。
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
力の限りを尽くして努力したり働いたりすること。 「粉骨」は骨を粉にすること。 「砕身」は身を砕くこと。 骨を粉にして身を砕くような努力をするという意味から。 特に任された仕事などに対して使うことが多い言葉。 「砕身粉骨」ともいう。
粉愁香怨(ふんしゅうこうえん)
美しい女性が怨み悲しむ様子。 「粉」はおしろい、「香」はお香のことで、どちらも化粧をした美しい女性のたとえ。
粉粧玉琢(ふんしょうぎょくたく)
女性の容姿が美しいことのたとえ。 「粉粧」は化粧のこと。 「玉琢」は宝石を磨くこと。 化粧をした女性が、宝石を磨いたように美しいという意味から。
粉飾決算(ふんしょくけっさん)
年度末の不正な決算のことで、利益や損失に手を加えて収支を偽って表示すること。 「粉飾」は白粉を塗るという意味から、よく見せるために表面を飾るということ。
焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)
宗教、言論、学問などを弾圧すること。 「焚書」は書物を燃やすこと。 「坑儒」は儒者を土の中に埋めること。 秦の始皇帝が政治的な批判を避けるために実用書を除いた書物を全て焼けという命令を出し、それに逆らう儒者を生き埋めにしたという故事から。
紛擾雑駁(ふんじょうざっぱく)
様々なものが入り乱れていること。 「紛擾」は入り乱れていること。 「雑駁」は入り混じっていて、整然としていない様子。
紛擾多端(ふんじょうたたん)
様々なものがごちゃごちゃしていて、整えることができずに混乱する様子。 「紛擾」は入り乱れていること。 「多端」はやるべきことが多くて忙しい様子。
紛然雑然(ふんぜんざつぜん)
様々なものが、まとまりなく入り混じっていること。 「雑然」と「紛然」はどちらも入り混じること。 「紛然雑然」ともいう。
奮闘努力(ふんとうどりょく)
勇み立って、全力で行うこと。 「奮闘」は全力で戦うこと。 「努力」は全力で取り組むこと。
糞土之牆(ふんどのしょう)
やる気がなく、だらしない人を教育することはできないということのたとえ。または、役に立たないもののたとえ。 腐ってぼろぼろになった木と土壁ということで、腐った木材に彫刻することはできず、腐った土壁に上塗りをすることはできないという意味から。
噴薄激盪(ふんぱくげきとう)
水しぶきが激しく吹き上がり、水の流れが激しく揺れ動くこと。 「噴薄」は水の流れがよく、水しぶきが吹き上がること。 「激盪」は水の流れが激しく揺れ動くこと。
粉白黛墨(ふんぱくたいぼく)
美しい人のたとえ。 「粉白」は肌の色を整える化粧品の白粉のこと。 「黛墨」は眉を整える化粧品の眉墨のこと。
忿忿之心(ふんぷんのこころ)
激しく怒っているときの心。 「忿忿」は怒ったり、恨んだりしている時の様子。
墳墓之地(ふんぼのち)
生まれ育った故郷。または、死ぬまで暮らそうと思っている地のこと。 「墳墓」は墓のこと。 祖先から受け継いだ墓がある地という意味から。
憤懣焦燥(ふんまんしょうそう)
苛立ち、怒って焦ること。 「憤懣」は怒りもだえること。 「焦燥」は思い通りにならずに苛立ち、焦ること。 世間に自分の意志や意見が認められずに怒り、苛立って焦ること。
奮励努力(ふんれいどりょく)
気力を充実させ、力を尽くして取り組むこと。 「奮励」は気力を奮い立たせること。 目的を果たすために、懸命に取り組む心構えをいう言葉。 「努力奮励」ともいう。