「いき」を含む四字熟語
「いき」を含む四字熟語 — 132 件
- 随喜功徳(ずいきくどく)- 人の幸せや喜びを妬むのではなく、共に喜ぶことが功徳になるということ。 仏教語。 「随喜」は仏法を聴く事で喜びを得ること。または、人の幸せや喜びを共に共感すること。 
- 随喜之涙(ずいきのなみだ)- 仏法の教えを聞き、その真理に触れた際に心から感謝や歓喜を感じ、流れる涙のこと。転じて、純粋な喜びや有難さによって流す涙。 
- 誠歓誠喜(せいかんせいき)- この上なく喜ばしいという意味。 臣下が天子に書を奉る時に用いる言葉で、「歓喜」に「誠」を重ねて至上の喜びを表現した言葉。 
- 旌旗巻舒(せいきけんじょ)- 戦いが何度も続いて起こることのたとえ。 「旌」と「旗」はどちらも旗、「巻」は巻く、「舒」は広げるという意味で、軍旗を巻いたり、広げたりするということから、戦いに明け暮れるというたとえ。 
- 生寄死帰(せいきしき)- 人が生きているということは仮にこの世に身を寄せているだけで、死は自分の家に帰るかのように本来いるべき場所に帰ることだという意味。 「生は寄(き)なり死は帰(き)なり」とも読む。 
- 旌旗堂堂(せいきどうどう)- 軍隊が整然と整い、威厳や勢いがある様子。 「旌旗」は、軍隊の目印として掲げる旗。 
- 生気溌溂(せいきはつらつ)- 生き生きと元気に満ち溢れている様子。 「生気」は元気や活力のこと。 「溌溂」は動作や表情が元気に溢れている様子。 
- 旌旗蔽空(せいきへいくう)- 軍旗や旗さしものが空を覆うほどに多数立ち並ぶさま。 主に軍隊や艦隊の陣容が非常に盛んなことを表す言葉。 
- 政教一致(せいきょういっち)- 政治と宗教が一体となっていること。 国家制度の一つ。 
- 政教分離(せいきょうぶんり)- 政治と宗教が干渉することなく、また互いに利益を与えてはならないとするもののこと。 国家が宗教に干渉されること、反対に国家によって宗教や信仰の自由が妨げられることのないようにするもの。 国家制度の一つ。 
- 精金良玉(せいきんりょうぎょく)- 穏やかで純真な性格のたとえ。 「精金」は不純物のない純粋な金属。 「良玉」は美しい宝玉のこと。 北宋の程頤が、兄の程顥の人柄を評して言ったとされる言葉。 「良玉精金」ともいう。 
- 誠惶誠恐(せいこうせいきょう)- 誠におそれてかしこまるという意味。 臣下が天子に自分の意見を述べる時に用いる言葉。 「誠惶」は心の底からおそれかしこまることで、それを強調して丁重にいう表現。 
- 萋斐貝錦(せいひばいきん)- 小さな失敗を誇張して言ったり、実際には無いことを事実であるかのように言って、他人を罪に陥れること。 「萋斐」はあや模様の美しい様子。 「貝錦」は貝殻のような美しい模様をしている錦。 言葉を美しく飾り立てて、人を陥れるという意味から。 
- 精明強幹(せいめいきょうかん)- 物事に精通していて、仕事を成し遂げる能力が高いこと。 「精明」は物事に精通していること。 「強幹」は物事を成し遂げる能力が高いこと。 
- 積日累久(せきじつるいきゅう)- 役人などが功績や功労を長い期間積み重ねること。 「積日」は日数を重ねること。 「累久」はいつまでも続くこと。 官吏の昇格について、才能や能力ではなく、年数による功績や功労だけで昇格させると、才能や能力がある人が育たないと、中国の前漢の董仲舒が武帝に上申した故事から。 
- 隻履西帰(せきりせいき)- 死んだはずの達磨大師が、片方の草履を手に持って天竺に帰ったという故事のこと。 「隻」は一対のうちの片方のもの。 達磨大師の死後三年たったときに、求法の旅に出ていた宋雲が西から帰る途中で片方の草履を持った達磨大師を見かけた。 その後、達磨大師の棺を開けてみると、片方の草履がなくなっていたという故事から。 「隻履(せきり)西(にし)に帰る」とも読む。 
- 仙才鬼才(せんさいきさい)- 普通の人と比べ、抜きん出ているすぐれた才能のこと。 「仙才」は仙人の術を習得した才能。 「鬼才」は人並み外れた、ずば抜けた才能。 中国の唐の詩人の李白は仙才、李賀は鬼才と言われていたという故事から。 
- 大器小用(たいきしょうよう)- 優れた才能がある人にくだらない雑務をさせること。 または、そのような人をうまく使いこなせていないこと。 「大器」は優れた才能を持つ人を大きな器にたとえたもの。 「小用」は小さなことに用いること。 大きな器を小さなことに使用するという意味で、使い方が適切ではないことのたとえ。 
- 対機説法(たいきせっぽう)- 相手の事情や、能力に合わせて説法を変えること。 「機」は教えを受ける人の才能や能力のこと。 「機に対して法を説く」とも読む。 
- 大器晩成(たいきばんせい)- 偉大な人は大成するのが遅く、歳をとってから頭角を現すようになるということ。 また、才能があるにもかかわらず報われていない人を同情するときに用いる言葉。 「大器」は大きい器のことから優れた才能を持つ人のこと。 「晩成」は普通より遅れて形になること。 大きな器は出来上がるまでに時間がかかるという意味から。 
- 耐久之朋(たいきゅうのとも)- 長く変わることのない友情で結ばれた友人のこと。 「耐久」は長い月日が経過しても変化しないという意味。 「朋」は親しい相手、友人という意味。 
- 大驚失色(たいきょうしっしょく)- 非常に激しく驚き恐れて、血の気が引いて青ざめること。 「大驚」はとても激しく驚くこと。 「失色」は顔色を失うということから青ざめるという意味。 
- 堆金積玉(たいきんせきぎょく)- 巨万の富を集めること。 「堆」と「積」は積み上げること。 「金」と「玉」は金や宝石などのこと。 金や宝石などの財宝を積み上げるという意味から。 
- 大衾長枕(たいきんちょうちん)- 同じ布団で寝るほどに兄弟や夫婦が仲睦まじいことのたとえ。 「衾」は夜着や掛け布団のこと。 元は夫婦仲がよいという意味の言葉であったが、玄宗皇帝が、息子兄弟が仲良く寝られるように大きな布団と長い枕を作らせた故事から、兄弟の仲がよいこともいうようにもなった。 
- 短兵急接(たんぺいきゅうせつ)- いきなり何かすること。 「短兵」は敵の近くで使う小刀。 「急接」はいきなり近づくこと。 いきなり近づいて、いきなり攻撃するという意味から、他の人よりも先に物事を行うことをいう。 「短兵急」という形で略して使うことが多い言葉。 
- 大驚小怪(だいきょうしょうかい)- 取るに足らないことに、大げさに驚くことのたとえ。 くだらない出来事を騒ぎ立てることをいう。 「大いに小怪(しょうかい)に驚く」とも読む。 
- 脱兎之勢(だっとのいきおい)- 動きが非常に素早い様子。 罠から逃げる兎のように素早いという意味から。 
- 着眼大局(ちゃくがんたいきょく)- 細かいことだけにとらわれずに、全体をしっかりと把握して本質を見極めて対処すること。 「着眼」は大事なことに注意して見ること。 「大局」は全体を見ること。 
- 長生久視(ちょうせいきゅうし)- 長く生きること。 「久視」はいつまでも目で見るということから、いつまでも生きること。 
- 長汀曲浦(ちょうていきょくほ)- どこまでも遠くまで続く、美しい海岸線のこと。 長く続く波打ち際と曲がりくねった入り江という意味から。 
- 佇思停機(ちょしていき)- 禅宗の言葉で、思い悩み、心の働きが止まってしまうこと。 「佇思」はその場に止まって悩むこと。 「停機」は心の働きが止まること。 「佇(たたず)みて思い機(き)を停(とど)む」とも読む。 
- 枕冷衾寒(ちんれいきんかん)- 一人で寝ることの寂しさを言い表す言葉。 「衾」は掛け布団のこと。 枕も掛け布団も冷たくて寒いということから。 「枕冷ややかに衾(しとね)寒し」とも読む。 
- 亭亭皎皎(ていていきょうきょう)- 遠い先で浮かび上がり輝く様子。 「亭亭」は遠く離れた場所で浮かんで見える様子。 「皎皎」は明るく輝く様子。 月の光を言い表す言葉。 
- 点鉄成金(てんてつせいきん)- 他人の作った平凡な文章に手を加えて素晴らしい作品にすること。 仙人の術にたとえた言葉で、鉄に手を加えて金に変えるということから。 「鉄(てつ)を点(てん)じて金(きん)と成す」とも読む。 
- 頭会箕斂(とうかいきれん)- いろいろなところから多くの税を取り立てて集めること。 「頭会」は人数を数える。 「箕斂」は農具の箕ですくうこと。 人数を数えて、箕ですくうように手当たり次第にかき集めるという意味から。 
- 銅駝荊棘(どうだけいきょく)- 国が滅ぼされることを嘆くことのたとえ。 「銅駝」は銅製のラクダの像のこと。 「荊棘」は荊(いばら)、または荒れ果てること。 中国、晋の索靖は国が乱れることを予知し、「宮門に飾ったラクダの像も、やがて荒れ果てたいばらの中に埋もれるだろう」と嘆いたという故事から。 「銅駝の荊棘中に在るを歎く」を略した言葉。 「荊棘銅駝」ともいう。 
- 破竹之勢(はちくのいきおい)- 止められないほどの激しい勢い。 竹は最初の一節を割ると、あとは一気に割れていくことから。 
- 贔屓偏頗(ひいきへんぱ)- 気に入ったものだけを気にかけて、目をかけ肩入れすることでえこひいきのこと。 
- 百端待挙(ひゃくたんたいきょ)- やらなければならないことが数多くあること。 「百端」はたくさんの事柄。 「待挙」は行うのに最もよい時を待っていること。 行われることを待っている事柄が数多くあるという意味から。 「百端(ひゃくたん)挙(あ)ぐるを待つ」とも読む。 
- 複雑怪奇(ふくざつかいき)- 様々な要素が絡み合っていて、理由や原因などがよくわからないこと。またはその様子。 「複雑」は物事の関係が互いに絡まり合っていること。 「怪奇」は理解も説明もできない怪しげで奇妙なこと。 
- 不遑枚挙(ふこうまいきょ)- 極めて数が多いために、全てを数えることができないこと。 「不遑」は余裕がない様子。 「枚挙」は一つずつ数を数えること。 「枚挙(まいきょ)に遑(いとま)あらず」とも、「枚挙(まいきょ)に遑(いとま)がない」とも読む。 
- 平気虚心(へいききょしん)- 疑念や不満、不信などをなくし、心を穏やかにすること。 「平気」は心を落ち着かせること。 「虚心」は心にわだかまりをもたないこと。 「虚心平気」ともいう。 
- 兵強馬壮(へいきょうばそう)- 兵が強く軍馬の元気がよいということ。 「壮」は元気がよいという意味。 
- 平心定気(へいしんていき)- 気持ちを落ち着けること。 「平心」と「定気」はどちらも気持ちを落ち着けること。 「心(こころ)を平(たいら)かにして気を定む」とも読む。 
- 判官贔屓(ほうがんびいき)- 弱い者や負けている者、不運の者たちに同情して、応援したり手助けをしたりすること。 「判官」は官職の名前のことで、ここでは源義経のこと。 「贔屓」は特に目をかけて可愛がったり手助けをしたりすること。 源義経が兄の源頼朝に嫉妬されて滅ぼされたことに対して人々が同情を寄せたことから。 
- 方正謹厳(ほうせいきんげん)- 非常に真面目で、行いが正しく、慎み深いこと。 「方正」は行いが正しいこと。 「謹厳」は真面目でしっかりしていること。 
- 墨守成規(ぼくしゅせいき)- 昔から受け継がれてきたやり方を守り続け、決して改めないこと。 「墨守」は古代中国の思想家の墨子の故事から、自身の考えを決して変えないことをいう。 「成規」は昔から成り立っている規則のこと。 「成規(せいき)を墨守(ぼくしゅ)す」とも読む。 
- 妙計奇策(みょうけいきさく)- 他の人の思いつかないような奇抜ですぐれた計略。 「妙計」はすぐれた計略のこと。 「奇策」は人が思いつかない奇妙な策のこと。 「奇策妙計」ともいう。 
- 明鏡止水(めいきょうしすい)- 心が清く澄み切っていて邪念のない心境のたとえ。 「明鏡」は曇りが一点もないきれいな鏡のこと。 「止水」は止まっていて澄み切った水のこと。 
- 銘肌鏤骨(めいきるこつ)- 心にしっかりと刻み込み、決して忘れることがないこと。 「銘肌」は皮膚に刻み込むこと。 「鏤骨」は骨に刻み込むこと。 肌・骨に刻み込むように、しっかりと記憶して忘れることがないという意味。 
- 幽明異境(ゆうめいいきょう)- 死に別れること。 「幽」はあの世、「明」は現世、「異境」は住む世界が異なること。 弔辞などで用いられる。 「幽明(ゆうめい)境を異(こと)にす」とも読む。 
- 用和為貴(ようわいき)- 人と人が仲良く協力しあうことが最も大切であるということ。 聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」の第一条にある言葉。 「和を用て貴しと為す」と読むのが一般的な言葉。 
 
         
    