「おう」で終わる四字熟語
「おう」で終わる四字熟語 — 22 件
因果報応(いんがほうおう)
よい行いをすれば必ずよい報いがあり、悪い行いには悪い報いがあること。 「因果」は原因と結果。 「報応」は行動の善悪にあわせた報いがあること。 もとは仏教語で、過去や前世の行いの善悪にあわせた報いを受けるという意味。 よい行いの場合には「善因善果」、悪い行いの場合には「悪因悪果」という。 現在では悪い行いの報いとして使われることが多い言葉。
右往左往(うおうさおう)
多くの人々があっちへ行ったり、こっちへ行ったりして混乱すること。 慌てていて、秩序無く入り乱れている様子をいう。 「左往右往」ともいう。
鬱鬱怏怏(うつうつおうおう)
不安や悲しみなどで気分が晴れず、不満を持っていること。 「鬱鬱」は気分が晴れない様子。 「怏怏」は不平や不満がある様子。
海翁好鷗(かいおうこうおう)
悪だくみは心の奥底に隠しているつもりでも、相手には気付かれてしまうため達成しにくいということ。 いつもカモメと遊んでいた子どもが、ある日、親からカモメを捕まえてくるように言われた。 しかし、カモメは警戒して子どもに近づいてくることはなかったという説話から。 「海翁(かいおう)鷗(かもめ)を好む」とも読む。
奇策縦横(きさくじゅうおう)
相手の思いもよらない変わった策略を思うとおりに行うこと。 「奇策」は誰も考え付かない、変わった策略。 「縦横」は思う通りに振舞うこと。
機略縦横(きりゃくじゅうおう)
状況の変化に合わせて、思いのままに策略をめぐらして用いること。 「機略」は状況に合ったすぐれた策略。 「縦横」はたてとよことということから、思った通りにできるということ。
景星鳳凰(けいせいほうおう)
聖人や賢人がこの世に現れるという喜ばしいことの前兆のこと。 「景星」はめでたいことの証の星。 「鳳凰」は聖天子が現れる時に出現するという想像上の鳥のこと。
口中雌黄(こうちゅうのしおう)
自身の言った間違っていることをすぐに訂正すること。 または、根拠のない、いい加減なことを言うこと。 「雌黄」は文字を訂正するときに使っていたとされる、黄色の顔料のこと。 昔の中国の紙は黄色がかっていたので、黄色の顔料で文字を塗りつぶして訂正していた。 文字を訂正するための黄色の顔料を常に口の中に含んでいるという意味から。
今来古往(こんらいこおう)
過去から現在まで。 「古往」は昔から。 「今来」は今まで。 「古今」と略して使うことも多い言葉。 「今来古往」ともいう。
才弁縦横(さいべんじゅうおう)
すぐれた弁舌を自在に使いこなすこと。 「才弁」はすぐれた弁舌のこと。 「縦横」は思い通りに使いこなすこと。
四神相応(しじんそうおう)
四神に基づき、最も理想的とされる地相のこと。 「四神」は四方位を守護する神々であり、東の青竜は流水、南の朱雀は窪地、西の白虎は大道、北の玄武は丘陵を象徴する。これらの地形が揃う地相が、吉兆とされている。 この地相は、官位や福禄、無病、長寿をもたらすと信じられており、平安京はその条件を満たす地に建設されたとされている。
七縦八横(しちじゅうはちおう)
ひどく混乱して、四方八方に散らばること。軍隊が敗走することのたとえ。
精神鬱怏(せいしんうつおう)
気分が晴れず、落ち込んでいる様子。 「鬱怏」は気持ちが落ち込んでいて、すっきりしない様子。
積悪余殃(せきあくのよおう)
積み重ねた悪事の報いの災いが子孫にまで及ぶこと。 「積悪」はたくさん悪いことをすること。 「余殃」は悪事の報いが本人だけでなく、その子孫にまで及ぶこと。 「積悪の家には必ず余殃有り」という言葉を略した言葉。
馳騁縦横(ちていじゅうおう)
好きなように振る舞うこと。 または、思い通りに支配すること。 「馳騁」は馬で駆けること。または、思うとおりに行動すること。 「縦横」は自由に振る舞うこと。
知略縦横(ちりゃくじゅうおう)
知恵を働かせて、状況に応じて策略を思いのままにあやつること。 「知略」は知恵を働かせた策略。 「縦横」は思うように操ること。 「智略縦横」とも書く。
田夫野嫗(でんぷやおう)
教養がなく、乱暴で礼儀を知らない人のこと。 「田夫」は農業を生業にする男性、農夫。
年災月殃(ねんさいげつおう)
かつてないほどの不幸な日のこと。 または、次々へと災厄に見舞われ、とてつもなく不幸なこと。 「年災」は天災で穀物がだめになること。 「月殃」は月の不運、報い、天罰などのこと。
飯嚢酒甕(はんのうしゅおう)
能力も知識もない人のこと。 「甕」は物をいれる容器のかめ、「嚢」は袋。 酒を入れる甕(かめ)と飯を入れる袋のことから、酒を飲んで飯を食うだけの何の役にも立たない人のこと。 「飯嚢酒甕」ともいう。
抜来報往(ばつらいほうおう)
速やかにやって来て、速やかに去っていくこと。 または、何度も行ったり来たりすること。 「抜」と「報」はどちらも速いことのたとえ。 「抜(と)く来たり報(と)く往(ゆ)く」とも読む。
放縦恣横(ほうじゅうしおう)
好き放題に振る舞うこと。 「放縦」と「恣横」はどちらもわがままという意味で、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
明来暗往(めいらいあんおう)
親密な関係のたとえ。 「明来」は表立って行き来すること。 「暗往」は人に知られないように行き来すること。 悪い意味で使われることが多い言葉。
四字熟語一覧
- /
- 1ページ
- 全1件