「影響を受ける」に関連する四字熟語一覧
「影響を受ける」に関連する四字熟語の一覧です。
頑廉懦立(がんれんだりつ)
立派な人物からよい影響を受けて、悪い人もよくなっていくということ。 「頑」は強欲なこと。 「廉」は心に汚れが無く清らかなこと。 「懦」は物事を遣り通す気構えがないこと。 「立」は目標を持つこと。 立派な人物からよい影響を受けて、欲深い人も清く正しい心になり、意気地のない人も奮起して目標を持つということから。 「伯夷の風(ふう)を聞く者は、頑夫も廉に、懦夫(だふ)も志を立つる有り」から。 伯夷は、周の時代の隠者で、清い心を持った立派な人物とされる。
客塵煩悩(きゃくじんぼんのう)
外から思いがけずにもたらされる心の迷いや欲望のこと。 「客」は外からやってきた客のこと。 仏教の言葉で、心の中に初めから煩悩が存在するわけではなく、外からきた旅人の衣服についている塵のように、心に思いがけずに付着するものであるという意味から。
近朱必赤(きんしゅひっせき)
友人によって、よくも悪くも感化されるということのたとえ。 「朱(しゅ)に近づけば必ず赤(あか)し」とも読む。 現在では悪い影響を受けて変わるという意味で使われることが多く、「朱に交われば赤くなる」の形で使われることが多い。
哭岐泣練(こくききゅうれん)
心がけや習慣次第で、人は悪人にも善人にもなるということ。 「哭」は大きな声で泣くこと。 「岐」は分かれ道。 「練」は白い糸。 「哭岐」は楊朱が分かれ道を見て、どちらにも行くことができると気づいて泣いたという故事から。 「泣練」は墨子が白い糸を見て、何色にも染めることができると気づいて泣いたという故事から。 どちらも好きなように選ぶことができ、その選択次第で結果が変わるということをいう。 「岐(き)に哭(こく)き練(れん)に泣く」とも読む。 「哭逵泣練」とも書く。
事過境遷(じかきょうせん)
物事の状況や事態が変化すると、心の状態も変化するということ。 または、一つのことが終われば、環境や身辺の諸事情が変化するということ。 「境」は心の状態や、人の境遇のこと。 「遷」は変化すること。 「事(こと)過ぎ境(きょう)遷(うつ)る」とも読む。
耳目之欲(じもくのよく)
実際に聞いたり見たりすることで生まれる欲望のこと。 または、聞いたり見たりしたいと思う欲望のこと。
水随方円(すいずいほうえん)
民の善悪は政治を行うものによって感化されるということ。 または、人は環境や人間関係次第で、善悪のどちらにも感化されるということ。 「随」は従うこと。「方円」は四角いものと円いもの。 水は容器の形に従って、四角にでも円にでもなるという意味。
潜移暗化(せんいあんか)
環境や周りの人の影響を受け、気が付かないうちに性質や考え方が変わること。 「潜」と「暗」はひそかに、知らないうちにという意味。 「移」と「化」は影響を受けて変化するという意味。 「潜(ひそ)かに移り暗(あん)に化(か)す」とも読む。
南橘北枳(なんきつほくき)
人は環境次第で良くなることも悪くなることもあるということ。 江南ではとても美味しい橘(たちばな)を、淮水より北の土地に植えると食べることができない枳(からたち)になってしまうことから。
墨子泣糸(ぼくしきゅうし)
人は環境や習慣、他人から受ける影響などによって善くも悪くもなるということ。 「墨子」は人の名前で、中国の思想家。 墨子が白い糸は様々な色に染めることが出来るということを見て、物事には様々な選択ができ、それによる結果は戻すことは出来ず、環境次第で人は善にも悪にもなるということを嘆き泣いたという故事から。 「墨子(ぼくし)糸(いと)に泣く」とも読む。
墨子悲糸(ぼくしひし)
人は環境や習慣、他人から受ける影響などによって善くも悪くもなるということ。 「墨子」は人の名前で、中国の思想家。 墨子が白い糸は様々な色に染めることが出来るということを見て、物事には様々な選択ができ、それによる結果は戻すことは出来ず、環境次第で人は善にも悪にもなるということを嘆き泣いたという故事から。
麻中之蓬(まちゅうのよもぎ)
悪いものもよい環境の中では、よいほうに正されるということ。 普通は曲がりくねって育つことの多い蓬も、まっすぐ育つ麻の中で育てるとまっすぐに育つという意味。