晨去暮来について

四字熟語 | 晨去暮来 |
---|---|
読み方 | しんきょぼらい |
意味 | 朝早く家を出て、夕方になって帰ってくること。 「晨」は早朝。 野鳥が朝早くに餌を探しに出て、夕方には巣に帰ってくるということから。 |
出典 | 『漢書』「朱博伝」 |
使用されている漢字
「晨」を含む四字熟語
昏定晨省(こんていしんせい)
親孝行すること。 「昏定」は夜に両親の寝床の用意をすること。 「晨省」は朝に両親のご機嫌を伺うこと。 「昏に定めて晨に省みる」とも読む。
晨煙暮靄(しんえんぼあい)
朝に出る霧と夕方に出るもや。 「晨煙」は朝早くに出る霧。 「暮靄」は日暮れに出るもや。 霧やもやで霞んでいる日の出や夕暮れの風景をいう言葉。
晨鐘暮鼓(しんしょうぼこ)
仏寺で朝と夜に鐘と太鼓を打ち鳴らし、時間を知らせること。 または、人の目を覚まさせるような戒めの言葉。
晨星落落(しんせいらくらく)
仲のよい友人が次第にいなくなっていくこと。または、歳をとっていくにつれて友人が死んでいなくなること。 「晨星」は明け方の空に残っている星。 「落落」は閑散としていてさびしい様子。 夜が明けるにつれて星が一つ一つと消えていく様子から。
晨夜兼道(しんやけんどう)
急いで仕事をすること。 または、昼も夜も休まずに先へ進むこと。 「晨」は朝のこと。 「兼道」は二日かかる行程を一日で進むこと。
牝鶏之晨(ひんけいのしん)
女性が強い権力を持って、勢力を振るうこと。 または、女性が権力を握って治めると、国や家などが滅びることのたとえ。 「牝鶏」は雌鶏。 「晨」は日の出を鶏が鳴いて知らせるという意味。 日の出の時間に鳴くのは本来は雄鶏であり、雌鶏が鳴くことは秩序が乱れた証とされ、王后や王妃が権力を握り、国家が滅びることの前触れとされていた。
「去」を含む四字熟語
以肉去蟻(いにくきょぎ)
目的を果たすための方法を誤うと逆効果になることのたとえ。 蟻(あり)が好む肉を使って蟻を追い払おうとするということから。 「肉を以て蟻を去る」とも読む。
去華就実(きょかしゅうじつ)
見た目だけを着飾ることを止めて、真面目な態度をとること。 花を捨てて実を取るという意味で、見た目よりも中身を大切にするということ。 「華を去り実に就く」とも読む。
去就進退(きょしゅうしんたい)
現在の職や地位に対して、留まるか辞めるかなどの今後の進路や、対応の方法のこと。 「去就」と「進退」はどちらも留まることと辞めることという意味から、身の振り方や、対応の方法のこと。
進退去就(しんたいきょしゅう)
現在の職や地位に対して、留まるか辞めるかなどの、今後の進路や、対応の方法のこと。 「進退」と「去就」はどちらも留まることと、辞めることという意味から、身の振り方や、対応の方法のこと。
則天去私(そくてんきょし)
私心を捨てて、自然に身を任せて生きること。 「則天」は自然の法則に逆らわないこと。 「去私」は私心を無くすこと。 夏目漱石が晩年に理想として目指した境地や、文学観をいう。 「天に則り私を去る」とも読む。
陶潜帰去(とうせんききょ)
世俗を嫌った陶潜は、官職を辞めて故郷へ帰ったということ。 「陶潜」は中国の東晋の人の名前で、自然を愛した詩人。 県の長官になった陶潜は、巡察に訪れた役人に頭を下げることを嫌い、官職を辞めて故郷へ帰って「帰去来辞」という詩を作ったという故事から。
「暮」を含む四字熟語
広宵大暮(こうしょうたいぼ)
死んだ人の悲しみを嘆く言葉。 「広宵」はどこまでも広がる夜。 「大暮」はいつまでも続く夜。 夜がどこまでも広がり、いつまでも夜が明けないということから。 「広霄大暮」とも書く。
晨煙暮靄(しんえんぼあい)
朝に出る霧と夕方に出るもや。 「晨煙」は朝早くに出る霧。 「暮靄」は日暮れに出るもや。 霧やもやで霞んでいる日の出や夕暮れの風景をいう言葉。
晨鐘暮鼓(しんしょうぼこ)
仏寺で朝と夜に鐘と太鼓を打ち鳴らし、時間を知らせること。 または、人の目を覚まさせるような戒めの言葉。
蒼然暮色(そうぜんぼしょく)
夕方になって、少しずつ暗くなっていく様子。 「蒼然」は日が沈んで薄暗い様子。 「暮色」は日が沈んで薄暗い夕方の景色。
旦暮周密(たんぼしゅうみつ)
常に気を張って、注意し続けること。 「旦暮」は朝から晩までということから、一日中ということ。 「周密」は細かいところまで注意が行き届いていること。
遅暮之嘆(ちぼのたん)
年老いていく自身の体を嘆くこと。 「遅暮」は少しずつ終わりに近づいていくという意味から。
「来」を含む四字熟語
一往一来(いちおういちらい)
行ったり来たりすること。 「一」は"ある時は"という意味。 「往」は行くこと。 「来」は来ること。
一別以来(いちべついらい)
この前会った時以来という意味。 しばらく会っていない人との挨拶の時に言葉。 「一別」は一度別れるの意味。 「一別来」とも略す。
一陽来復(いちようらいふく)
悪い傾向にあった物事がよい傾向に向かうこと。 または、冬が終わって春が来ること。または、冬至のこと。 「一陽」は冬から春になる兆しのこと。 「来復」は再びやってくること。 もとは易経の言葉で、陰と陽の二つを組合せたものからなる六十四卦で、陰暦十月は陰だけで構成され、冬至から陽が一つ含まれるようになるということから。陽が復する(戻ってくる)のは冬至からであることから。
因往推来(いんおうすいらい)
過去の出来事から、これから先に起きそうな出来事を予測すること。 「往」は過去の出来事。 「来」は未来の出来事。 「往に因りて来を推す」とも読む。
永劫未来(えいごうみらい)
これから先、未来の時間が永遠ということ。 「劫」は仏教語でインドの時間単位の一番長いもので、時間が無限という意味。
枉駕来臨(おうがらいりん)
訪問を歓迎する敬語表現。 「枉駕」は進路を変えてわざわざ立ち寄ること。 「来臨」は来客があることの敬語表現。 ”わざわざお越しいただきまして”という意味。