懸頭刺股について

四字熟語 | 懸頭刺股 |
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読み方 | けんとうしこ |
意味 | 苦労しながらも勉学に励むこと。 「懸頭」は縄を首にかけること。 「刺股」は穴をあけるための錐でももを刺すこと。 中国の漢の時代の楚の孫敬は、勉強をしているときに眠らないように、天井から下げた縄を首にかけて眠るとしまるようにして勉強し続けたという故事と、中国の戦国時代の蘇秦が眠くなるとももを錐で刺して、眠気を覚ましながら勉強したという二つの故事から。 「頭を懸け股を刺す」とも読む。 |
出典 | 『戦国策』「秦策」,『蒙求』「孫敬閉戸」 |
類義語 | 円木警枕(えんぼくけいちん) |
蛍雪之功(けいせつのこう) | |
懸頭錐股(けんとうすいこ) | |
懸梁刺股(けんりょうしこ) | |
懸梁錐股(けんりょうすいこ) |
使用されている漢字
「懸」を含む四字熟語
一生懸命(いっしょうけんめい)
全力で物事に取り組む様子。命がけで物事に取り組む様子。 「懸命」は命をかけて取り組むこと。 「一所懸命」が変化した言葉。
一所懸命(いっしょけんめい)
命がけで物事に取り組む様子。全力で物事に取り組む様子。 「一所」は主君から賜った一か所の領地。 「懸命」は命をかけて取り組むこと。 中世の日本で、幕府から賜った領地を命がけで守ることをいった言葉。
雲壌懸隔(うんじょうけんかく)
大きな違いがあること。 「雲壌」は天と地。 「懸隔」は違いの差が大きいこと。
虚堂懸鏡(きょどうけんきょう)
心を空にして、公平に物事を判断すること。 「虚堂」は人も物も何もない、空の部屋。 「懸鏡」は鏡を壁にかけること。 何もなく、誰もいない部屋に鏡を懸けるという意味から。 「虚堂に鏡を懸く」とも読む。
懸崖撒手(けんがいさっしゅ)
勇気を出して思い切って物事を行うこと。 または、一度死んで生き返ること。 「懸崖」は険しい崖、「撒手」はつかんでいるものを離すこと。 もとは仏教の言葉で、険しい崖から手を離すという意味で、それまでの考えを全て捨てて、心を無にして修行し、真の命をつかむことをいう。 「懸崖に手を撒つ」とも読む。
懸崖勒馬(けんがいろくば)
あと少しのところで危険なことに気がついて引き返すこと。 「懸崖」は険しい崖。 「勒馬」は馬の手綱を強く引くこと。 崖から落ちる直前に気がついて、手綱を引いて何とか助かるという意味から。 主に情欲に溺れかけ、そのことを後悔して悟ることをいう言葉。 「懸崖に馬を勒う」とも読む。
「頭」を含む四字熟語
燕頷虎頭(えんがんことう)
武勇に秀でた、勇ましい武者の容姿のたとえ。 または、遠い国の諸侯となる人の容姿のたとえ。 燕のような顎と、虎のような頭のことで、武勇に秀でた人物の骨相をいう。 中国の後漢の班超は筆書の仕事をしていたが、武功を上げたいと占い師に聞くと、遠い地域で諸侯になる人相だと言われ、万里の長城の外で武功を上げ、定遠侯に封じられたという故事から。
円頭方足(えんとうほうそく)
人間のこと。 「円頭」は丸い頭。 「方足」は四角い足。 天と頭はどちらも丸く、大地と足はどちらも四角いために、人と天地が似ているものであると、古代中国では考えられていたということから。
改頭換面(かいとうかんめん)
見た目は変化しても中身が何も変わっていないこと。 「改頭」は頭を新しいものに変えること。 「換面」は顔を新しいものに換えること。 「頭を改め面を換う」とも読む。
寡頭政治(かとうせいじ)
少人数の人で政治権力を握って行う政治。 「寡頭」は少人数の支配者ということ。
頑石点頭(がんせきてんとう)
説得力や影響力が大きいことのたとえ。 「頑石」はただの石。 「点頭」はうなずくこと。 意思のない石ですらうなずくほどに影響力が大きいということから。 僧の道生が石を集めて説法すると、その説法を理解して石はうなずいたという故事から。
狗頭生角(くとうせいかく)
不思議なこと。 または、あるはずがないことが起こること。 「狗」は動物の犬のこと。 犬の頭に角が生えるということから。 「犬頭角を生ず」とも読む。
「刺」を含む四字熟語
引錐刺股(いんすいしこ)
眠気を覚ますために、先の尖った錐で自分の太股を刺すこと。 または、眠くても頑張って勉強すること。 「引錐」はそばにある錐を引いて手元に寄せること。 中国の戦国時代の遊説家の蘇秦は、太股を錐で刺して眠気を覚まし書物を読んでいたという故事から。 「錐を引きて股を刺す」とも読む。
懸頭刺股(けんとうしこ)
刺股懸頭(しこけんとう)
苦労しながらも勉学に励むこと。 「刺股」は穴をあけるための錐でももを刺すこと。 「懸頭」は縄を首にかけること。 中国の漢の時代の楚の孫敬は、勉強をしているときに眠らないように、天井から下げた縄を首にかけて眠るとしまるようにして勉強し続けたという故事と、中国の戦国時代の蘇秦が眠くなるとももを錐で刺して、眠気を覚ましながら勉強したという二つの故事から。
刺字漫滅(しじまんめつ)
「刺字」は名刺の文字のことで、それがすれて読めなくなるという意味から、長い間、人を訪問していないこと。
刺草之臣(せきそうのしん)
普通の人々のこと。 「刺草」は草を刈り取ること。 普通の人が、君主に自身のことを謙っていう言葉。 草を刈り取るだけの卑しい者という意味から。
誹刺諷誡(ひしふうかい)
人のことを批判して、間接的に戒めること。 「誹刺」は他人のことを悪く言うこと。 「諷誡」は遠まわしに戒めること。 「誹刺」は「非刺」とも、「諷誡」は「風戒」とも書く。
「股」を含む四字熟語
引錐刺股(いんすいしこ)
眠気を覚ますために、先の尖った錐で自分の太股を刺すこと。 または、眠くても頑張って勉強すること。 「引錐」はそばにある錐を引いて手元に寄せること。 中国の戦国時代の遊説家の蘇秦は、太股を錐で刺して眠気を覚まし書物を読んでいたという故事から。 「錐を引きて股を刺す」とも読む。
内股膏薬(うちまたこうやく)
自分の意見を持たず、その時によって都合のいいほうについていくこと。または、そのような人のこと。 「膏薬」は練り薬のことで、内股に張ると歩くたびに、右足についたり、左足についたりすることから。
股肱羽翼(ここううよく)
主君を補佐する人のこと。 「股肱」は手足のことで、一番信頼できる人物のたとえ。 「羽翼」は鳥の羽と翼のことから、左右から助けること、補佐のたとえ。
股肱之臣(ここうのしん)
君主の信頼できる家臣。 または、そのような部下のこと。 「股」は足のもも。 「肱」は腕のひじ。 どちらも人が動くために大切な部分ということから、なくてはならない大切なものをいう。
股肱之力(ここうのちから)
主君を補佐する能力。 または、全身の力。 「股肱」は手足のことで、一番信頼できる人物のたとえ。
刺股懸頭(しこけんとう)
苦労しながらも勉学に励むこと。 「刺股」は穴をあけるための錐でももを刺すこと。 「懸頭」は縄を首にかけること。 中国の漢の時代の楚の孫敬は、勉強をしているときに眠らないように、天井から下げた縄を首にかけて眠るとしまるようにして勉強し続けたという故事と、中国の戦国時代の蘇秦が眠くなるとももを錐で刺して、眠気を覚ましながら勉強したという二つの故事から。