独学孤陋について

四字熟語 | 独学孤陋 |
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読み方 | どくがくころう |
意味 | 師匠や友に学ぶ友人もいずに一人で学問をすることは、見識が狭くなり、他人の意見を聞こうとしなくなるということ。
「孤陋」は見識が狭く、考えや態度を変えようとしないこと。 「独学固陋」とも書く。 |
出典 | 『礼記』「学記」 |
別表記 | 独学固陋(どくがくころう) |
使用されている漢字
「独」を含む四字熟語
塊然独処(かいぜんどくしょ)
独りきりで動かず静かにしていること。 「塊」は土の塊のことで、「塊然」は動かずに独りきりでいる様子。 「独処」は独りきりで静かにしていること。 『荀子』にある天子の理想を述べた一節のことで、見ようとしなくても見え、聞こうとしなくても聞こえ、考えようとしなくても理解でき、動こうとしなくても功績が上がるために、独りで座っているだけで世の人々が自然につき従うので、一つの身体のようであるということ。 「塊然として独り処す」とも読む。
鰥寡孤独(かんかこどく)
親族が誰もいなくさびしいこと。 「鰥」は年をとって妻がいなくなった夫。 「寡」は年をとって夫がいなくなった妻。 「孤」は親がいない子ども。 「独」は子どもがいない老人。 全て身寄りのないさびしい人を言い表す言葉。 「矜寡孤独」とも書く。
寒江独釣(かんこうどくちょう)
冬の雪が降っている川で、一人で釣りをすること。 または、その姿のこと。 画題として有名。 中国の唐の柳宗元の「江雪」という詩で歌われた情景。
古今独歩(ここんどっぽ)
過去から現在まで、比べるものが存在しないほどすぐれていること。 「古今」は過去から現在までということ。 「独歩」は他と比べることができるものがないということ。
孤独矜寡(こどくかんか)
身寄りのいない寂しい人のこと。 四種類の苦しみを持つ人のことをいい、孟子が優先的に保護する必要があると説いた。 「孤」は父親が亡くなった子ども。 「独」は子どものいない老人。 「矜」は妻のいない老人。 「寡」は夫のいない老女。 「孤独鰥寡」とも書く。
衆酔独醒(しゅうすいどくせい)
周囲の全ての人が道徳を失っているが、自分だけは正しく生きているということ。 周りにいる全ての人は酒に酔っているが、自分だけは酔わずに醒めているという意味から。 古代中国の春秋時代の楚の詩人、屈原が讒言によって追放されたときに、漁師になぜさまよっているかと聞かれて返した言葉で、「衆人皆酔えるに、我独り醒めたり」を略した言葉。
「学」を含む四字熟語
阿世曲学(あせいきょくがく)
世に認められた正しい学問の道理を曲げて、権力や世間、時勢に気に入られるようにへつらうこと。 「阿世」は世に気に入られるようにふるまうこと。 「曲学」は正しいと認められた道理を曲げた学問のこと。
下学上達(かがくじょうたつ)
始めに簡単で身近にあることを学び、少しずつ難しいことを学んでいくこと。 または、簡単なことから初めて、次第に上手くなっていくこと。 「下学」はごく普通にある簡単なことを学ぶこと。 「下学して上達す」とも読む。
下学之功(かがくのこう)
始めに簡単で身近にあることを学び、少しずつ難しいことを学んでいくこと。 または、簡単なことから初めて、次第に上手くなっていくこと。 「下学」はごく普通にある簡単なことを学ぶこと。 「下学して上達す」とも読む。
寡聞浅学(かぶんせんがく)
学問や知識があまり無く、経験が少ないこと。 「寡聞」は実際に見たり聞いたりして得た知識や、経験が少ないこと。 「浅学」は学問や知識が薄いこと。 自身の知識や経験が少ないことを謙遜していう言葉。
邯鄲学歩(かんたんがくほ)
他人の真似をしたがうまくいかず、自分自身の本来のものを忘れ、どちらもうまくいかなくなること。 「邯鄲」は中国の地名。 中国の戦国時代、燕の田舎の国の青年が趙の都会の邯鄲に行って、都会の人たちの歩き方を真似しようとしたが、それに失敗して今までの自分の歩き方を忘れて這って帰ったという故事から。
学知利行(がくちりこう)
人としての道を学んで理解し、学んだことの正しさを考えて実際に行うこと。 「学知」は学んで知ること。 「利行」は正しいと認めて実行すること。 人としての道を学んで実践するための三つの過程の二番目のこと。
「孤」を含む四字熟語
一意孤行(いちいここう)
他人からの意見を聞かずに、自身の考えだけで行動すること。 「一意」は一つのことに専念すること。 「孤行」は一人で行くこと。 相手の意見に左右されず、公平なことのたとえとして用いることもあるが、誰の意見も聞かずに自分の考えだけで判断して行動するという意味でも用いられる言葉。
閑雲孤鶴(かんうんこかく)
世間を離れのんびりと自由に暮らすこと。 または、隠士の心境のたとえ。 「閑雲」はのんびりと空に浮かぶ雲。 「孤鶴」は野で自由に遊ぶ鶴。
鰥寡孤独(かんかこどく)
親族が誰もいなくさびしいこと。 「鰥」は年をとって妻がいなくなった夫。 「寡」は年をとって夫がいなくなった妻。 「孤」は親がいない子ども。 「独」は子どもがいない老人。 全て身寄りのないさびしい人を言い表す言葉。 「矜寡孤独」とも書く。
僑軍孤進(きょうぐんこしん)
誰からの助けもなく、孤立した状態で進軍すること。 または、誰からも助けられることなく、一人で事に当たること。 「僑軍」は別の土地からやってきた軍隊、遠征軍のこと。
苦心孤詣(くしんこけい)
全力で努力して、勉学や技術、芸術に精通していること。 または、深い知識や豊かな独創性を言い表す言葉。
狷介孤高(けんかいここう)
意志を曲げずに、他人と協力しないこと。 「狷介」は自分の意志を固く守り、決して妥協しないこと。 「孤高」は自分一人の狭い視野だけを信じること。
「陋」を含む四字熟語
頑迷固陋(がんめいころう)
頑固で視野が狭く、正しい判断が出来ないこと。 「頑迷」は頑固で物事の道理がわからないこと。 「固陋」は古いものに固執すること。 「頑冥固陋」とも書く。
頑陋至愚(がんろうしぐ)
頑固で分別がなく、極めて愚かなこと。 「頑陋」は頑固で分別がないこと。 「至愚」は極めて愚かなこと。
狷介固陋(けんかいころう)
意志をかたく守り、頑固で他人の意見を受け入れないこと。 「狷介」は自分の意志を難く守り、決して妥協しないこと。 「固陋」は視野が狭く、頑固なこと。
孤陋寡聞(ころうかぶん)
知識が偏っていて、見識が狭いこと。 「孤陋」は他人の考えを聞かず、視野が狭いこと。 「寡聞」は見聞が狭いこと。
固陋頑迷(ころうがんめい)
他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。 「固陋」は古いものに固執すること。 「頑迷」は自分の考えや態度を変えずに見識のないこと。
固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)
他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。 「固陋」は他人の考えを聞かず、視野が狭いこと。 「蠢愚」は愚かで知識がないこと。
「固」を含む四字熟語
意志堅固(いしけんご)
目的を果たそうとする気持ちが並外れて強いこと。 「意志」は目的を果たそうとする気持ちのこと。 「堅固」は丈夫なこと。
頑固一徹(がんこいってつ)
自分の考えや態度をかたくなに変えようとせずに最後まで押し通すこと。または、そのような性格のこと。 「頑固」と「一徹」はどちらも考えや態度を変えずに貫き通すという意味。似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。
頑迷固陋(がんめいころう)
頑固で視野が狭く、正しい判断が出来ないこと。 「頑迷」は頑固で物事の道理がわからないこと。 「固陋」は古いものに固執すること。 「頑冥固陋」とも書く。
狷介固陋(けんかいころう)
意志をかたく守り、頑固で他人の意見を受け入れないこと。 「狷介」は自分の意志を難く守り、決して妥協しないこと。 「固陋」は視野が狭く、頑固なこと。
堅塞固塁(けんさいこるい)
並外れて守りの堅い砦。 「塞」と「塁」はどちらも要塞のこと。
堅牢堅固(けんろうけんご)
守りが非常に固くて、容易に破れたり壊れたりしないこと。 または、極めて丈夫なこと。 「堅牢」と「堅固」はどちらも非常に硬いという意味で、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。