完全無欠について

四字熟語 | 完全無欠 |
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読み方 | かんぜんむけつ |
意味 | 足りない部分や短所などが全くないこと。 「完全」と「無欠」はどちらも不足や弱点が全くないという意味。 同じ意味の言葉を重ねて強調したもの。 |
出典 | - |
類義語 | 完美無欠(かんびむけつ) |
金甌無欠(きんおうむけつ) | |
十全十美(じゅうぜんじゅうび) | |
尽善尽美(じんぜんじんび) | |
全知全能(ぜんちぜんのう) |
使用されている漢字
「完」を含む四字熟語
完全燃焼(かんぜんねんしょう)
最後まできれいに燃え尽きること。 または、全ての力を出し切ること。
完全無欠(かんぜんむけつ)
完璧帰趙(かんぺききちょう)
預かった大切なものを傷一つつけずに返すこと。 「璧」は宝石のこと。 古代中国の戦国時代、和氏の璧という宝石を持っていた趙の恵文王は、秦の昭王から十五の城市と交換するように要求され、藺相如が和氏の璧を届けに行ったが、道中で交換ではなく奪うつもりだと気づき、一度秦の昭王に奪われた後に、上手く言いくるめて取り返して趙の国に持ち帰ったという故事から。 「璧を完うして趙に帰る」とも読み、「完璧」という言葉の語源とされている。
「全」を含む四字熟語
一斑全豹(いっぱんぜんぴょう)
物事のわずかな部分だけを見て、物事の全体を推測したり、批評したりすること。 見識が狭いことのたとえ。 狭い管を覗いて、中から見えた一つの豹の斑文を見て、豹の全体を推測するという意味から。 中国の晋の王献之が幼い時に、学生たちが博打のようなもので遊んでいるのを見て、とある学生の負けを予想すると、一部分だけを見て狭い見識で全体を判断していると言い返されたという故事から。
完全燃焼(かんぜんねんしょう)
最後まできれいに燃え尽きること。 または、全ての力を出し切ること。
求全之毀(きゅうぜんのそしり)
手落ちがないように準備をして、正しい行いをしても人に非難されることもあるということ。 「求全」は万全を求めること。 「毀」は悪口を言うこと。 「全を求むるの毀り」とも読む。
玉砕瓦全(ぎょくさいがぜん)
名誉を守るために未練なく死ぬことと、何もすることなく長く生きること。 「玉砕」は宝石が砕けちるように美しく死ぬこと。 「瓦全」は瓦のようにつまらないものとして長く生きること。 「大丈夫は寧ろ玉砕す可く、瓦全たる能わず」を略した言葉。
十全健康(じゅうぜんけんこう)
病気の部分がなく、完全に健康なこと。 「十全」は完全なこと。 「健康」は体や心に悪いところがないこと。
十全十美(じゅうぜんじゅうび)
不十分な部分がなく、完全であること。 「十全」と「十美」はどちらも全てのものに欠点などなく、完璧であるということ。
「無」を含む四字熟語
悪逆無道(あくぎゃくむどう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「無道」は人としての道理にはずれていること。
鴉雀無声(あじゃくむせい)
周囲に動くものもなく、静まりかえった様子のこと。 鴉(からす)や雀(すずめ)の鳴き声すらしないという意味から。
安心無為(あんじんむい)
信仰することで得た心の安らぎ。
安穏無事(あんのんぶじ)
問題ごともなく、世の中や暮らしが穏やかで安らかなさま。
一事無成(いちじむせい)
一つの物事ですら最期までやり遂げることができないこと。 何一つ成果を得られないという意味から。 「一事成ること無し」とも読む。
一望無垠(いちぼうむぎん)
一目ではるかかなたまで広々と見渡せること。 広々と見晴らしの良い景色をいう。 「垠」は地の果てのこと。 「一望垠(はて)は無し」とも読む。
「欠」を含む四字熟語
一欠十求(いっけつじっきゅう)
官職に一つの空席が出ると、空席をめぐって人が集まること。 「一欠」は官職の中の一つの空席。 「十求」はたくさんの人が欲しがって集まること。 中国の晋の役人の王蘊は、温厚な性格で身分にこだわらず登用していたので、官職に空きが出るたびに人々が殺到していたという故事から。
完全無欠(かんぜんむけつ)
金甌無欠(きんおうむけつ)
何一つ欠けていることがない、完璧なこと。 または、一度も侵略されたことがない国のたとえ。 「金甌」は黄金で出来た瓶のことで、国や天子のたとえ。 全く欠けていない黄金の瓶ということから。 「金甌欠くる無し」とも読む。
欠席裁判(けっせきさいばん)
本人がいない場所で、その人に関係する大切なことを、他の人が勝手に決めることのたとえ。 もとは、被告人が欠席の状態で行われる裁判のこと。
困苦欠乏(こんくけつぼう)
生活に必要なものが足りないほどに生活が苦しいこと。 「欠乏」は必要なものが足りないこと。
抱残守欠(ほうざんしゅけつ)
ほとんどがなくなって不完全な書物や、残った書物の欠片を大切にすること。または、保守的な思想で、革新的な思想を受け入れないこと。 「残」と「欠」は失われたものの残った部分。 「抱」と「守」は抱きかかえるように大切に守ること。 「残を抱き欠を守る」とも読む。 「抱残守闕」とも書く。