柳暗花明について

四字熟語 | 柳暗花明 |
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読み方 | りゅうあんかめい |
意味 | 「柳暗」は柳が茂って薄暗いこと、「花明」は花が明るく咲くことから、春の美しい景観の形容。 または、芸者や遊女の社会のこと。 |
出典 | 王維「早朝」 |
類義語 | 鳥語花香(ちょうごかこう) |
桃紅柳緑(とうこうりゅうりょく) |
使用されている漢字
「柳」を含む四字熟語
花街柳巷(かがいりゅうこう)
色町のこと。 「花街」は花が咲いている町、「柳巷」は柳の木が多くある街路のことで、遊郭には柳の木が多く植えられていたことと、花の美しさを女性にたとえたといわれている。
花顔柳腰(かがんりゅうよう)
美人を言い表す言葉。 「花顔」は花のように美しい顔。 「柳腰」は柳のように細く、しなやかな腰。
花紅柳緑(かこうりゅうりょく)
人が手を加えていない自然のままの美しさのこと。 紅い花と緑の柳ということから、春の美しい景色を言い表す言葉。 禅宗では、花は紅く、柳は緑という自然そのものの姿こそが悟りの境地であることをいう。
顔筋柳骨(がんきんりゅうこつ)
中国の唐の時代の楷書の四大書家の二人である、顔真卿と柳公権の筆法の重要な部分。 または、それらを習得していること。 「筋」は筋肉、「骨」は骨格のことで、書道のこつや骨組みのたとえ。または、力強いことのたとえ。
尋花問柳(じんかもんりゅう)
春の風景を楽しむこと。 または、花町で遊ぶことのたとえ。 「尋花」は花を探して、素晴らしさを味わうこと。 「花」と「柳」を妓女にたとえ、花町のことをいう。 「花を尋ねて柳を問う」とも読む。
折花攀柳(せっかはんりゅう)
色町で遊女や芸者と遊ぶこと。 「折花」は花を手で折って取ること。 「攀柳」は柳の木に登ること。 美しい女性を花にたとえ、色町には多くの柳の木が植えられていたということから。
「暗」を含む四字熟語
暗雲低迷(あんうんていめい)
悪い状態が好転する兆候もなく、先行き不安のまま長く続いている状況のこと。 「暗雲」は光が届かないほど厚く、今にも雨が降り出しそうな黒い雨雲のことから、悪いことが起こりそうな気配のたとえ。 「低迷」は雲が高さの低い位置で留まること。 主に経済や社会状況、人の気持ちについていう言葉。
暗香蓊勃(あんこうおうぼつ)
どこからかともなく、良い香りが盛んに漂ってくるさま。 「暗香」はどこからか漂う良い香り。 「蓊勃」は勢いが盛んな様子。
暗香疎影(あんこうそえい)
どこからともなく漂う花の香りと、月光に照らされた木々の影の情景。 または、梅のこと。 「暗香」はどこからか漂う良い香りのこと。 「疎影」はまばらに広がる木々の影のこと。
暗香浮動(あんこうふどう)
真っ暗な中でわずかに漂う梅の香りのこと。 「暗香」はどこからか漂う良い香りのことで、梅の花の香りを言うことが多い。 「浮動」は浮き漂うこと。 春の訪れを言い表す言葉。
暗黒時代(あんこくじだい)
戦乱や疫病などが原因で、社会がひどく乱れていて希望の持てない時代。 「暗黒」は真っ暗という意味から、絶望という意味。
暗黒沈静(あんこくちんせい)
暗闇に覆われて、ひっそりとしている様子。 「暗黒」は暗闇のこと。 「沈静」は物音のしない、静かな様子。
「花」を含む四字熟語
桜花爛漫(おうからんまん)
桜の花が開き、鮮やかに咲き乱れている様子。
解語之花(かいごのはな)
美人のたとえ。 「解語」は言葉を理解するという意味で、唐の玄宗が「蓮の花の美しさも、言葉を理解する花には及ばない」と楊貴妃をさして言った故事から。
花下曬褌(かかさいこん)
風流の心の無いたとえ。 「曬」は日光にさらすこと。 「花下(かか)に褌(ふんどし)を曬(さら)す」とも読む。
花街柳巷(かがいりゅうこう)
色町のこと。 「花街」は花が咲いている町、「柳巷」は柳の木が多くある街路のことで、遊郭には柳の木が多く植えられていたことと、花の美しさを女性にたとえたといわれている。
花顔柳腰(かがんりゅうよう)
美人を言い表す言葉。 「花顔」は花のように美しい顔。 「柳腰」は柳のように細く、しなやかな腰。
花言巧語(かげんこうご)
飾りつけただけで、内容のない言葉。 「花言」は見た目だけの内容のない言葉。 「巧語」は飾りつけただけの言葉。
「明」を含む四字熟語
英明闊達(えいめいかったつ)
すぐれた才能と知恵を備え持ち、小さなことにこだわらない大らかな性格の人のこと。 「英明」は才能と知恵に長けていること。 「闊達」は心が広いこと。
淵明把菊(えんめいはきく)
風流をこの上なく愛する人のたとえ。 「淵明」は人の名前で、東晋の詩人の陶淵明のこと。 「把菊」は菊の花を摘むこと。 九月九日の重陽の節句に祝いの酒がなく、することがないので菊の花を摘んでいると、郡の長官の使いが酒を持ってきたので、陶淵明は喜んで飲み干して、酔って家に帰ったという故事から。 『蒙求』の表題の一つ。
恩讎分明(おんしゅうぶんめい)
恩とあだをはっきりと区別し、それぞれに必ず報いること。 「恩讎」は恩と讎(あだ)。 「分明」ははっきりと区別すること。 「恩讐分明」とも書く。
開化文明(かいかぶんめい)
科学力や技術力が上がることにより、生活の水準が上がること。 「開化」は今までにない知識や文化を知り、影響を受けて変化すること。 「文明」は人の創った文化。 日本では特に明治時代初期に、西洋の文化を取り入れて近代化した時代の流れのことをいう。
赫赫明明(かくかくめいめい)
はっきりとしていて、非常に明るく光り輝く様子。 「赫赫」は非常に明るく輝く様子。 「明明」ははっきりとしている様子。
闊達明朗(かったつめいろう)
明るくて些細なことにこだわらずさっぱりしていること。 「闊達」は些細なことにこだわらず、度量の大きいこと。