『魏書』を出典とする四字熟語 — 17 件
『魏書』(ぎしょ)を出典とする四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全17件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
一門数竈(いちもんすうそう)「裴植伝」
一つの家族が一つの家に暮らしながらも、生計を別々にしてまとまりがないことを非難する言葉。 「一門」は一つの家族。 「数竈」はかまどが複数あること。 一つの家に複数のかまどがあるということから。 元は魏が南方の江南地方の風習を非難して言った言葉。
尩繊懦弱(おうせんだじゃく)「崔浩伝」
気弱で体が虚弱で細いこと。 「尩」は体が弱いこと。 「繊」は体が細いこと。 「懦弱」は心が弱いこと。
回山倒海(かいざんとうかい)
山をころがし、海をひっくり返すほど勢いが盛んなこと。
几案之才(きあんのさい)「李遐伝」
美しい文章を作る才能のこと。 または、その才能を持っている人のこと。 「几」と「案」はどちらも机のこと。 「机案之才」とも書く。
胸中甲兵(きょうちゅうのこうへい)「崔浩伝」
頭の中に計略があること。 または、すぐれた計略が頭の中にあること。 「胸中」は胸の中にあること。 「甲兵」は武具を纏った兵士。 胸の中に軍隊がいるという意味から。
後顧之憂(こうこのうれい)「李沖伝」
物事が終わったあとに残っている心配事。後日のことを心配すること。 「後顧」は後ろを振り返るという意味から、あとに残る思いという意味。 「後顧之思」とも書く。
黄中内潤(こうちゅうないじゅん)「高允伝」
才能や徳を外側に出すことなく、人知れず内側に持っていること。 易経の五行説の言葉で、五色の色は青、赤、黄、白、黒という順番になるということから、「黄」は中央という意味。 「中」は中庸の徳のこと。 「黄中」は人としての徳が内側に満たされていること。 「内潤」は内側にあるつやや、輝きという意味から、才能や徳のことをいう。
山棲谷飲(さんせいこくいん)「粛宗孝明帝紀」
世間から離れて隠居すること。 山の中で暮らして、谷川の水を飲むということから。
昼耕夜誦(ちゅうこうやしょう)「崔光伝」
昼間は農作業をして、夜は勉強すること。または、貧しい生活をしながらも勉学に励むこと。 「昼耕」は昼に農作業をすること。 「夜誦」は夜に本を声に出して読むこと。 「昼は耕し夜は誦(しょう)す」とも読む。
天災地変(てんさいちへん)「崔浩伝」
自然が変化することが原因で起こる様々な災いのこと。 地震や台風、落雷、洪水、津波などの災害をいう。
菟糸燕麦(としえんばく)「李崇伝」
名前と実体が一致していないこと。 「菟糸」は「ねなしかずら」という植物のこと。 「燕麦」は「からすむぎ」という植物のこと。 名前に「糸」や「麦」という字を含んでいるが、「糸」に関連しない、または「麦」ではない植物であることから。 「兎糸燕麦」とも書く。
同心協力(どうしんきょうりょく)「爾朱天光伝」
心を一つにして、皆と力を合わせて物事に取り組むこと。
廃寝忘食(はいしんぼうしょく)「趙黒伝」
他のことを忘れてしまうほど、一つのことに夢中になること。 または、集中して一つのことを頑張ること。 「廃寝」は寝ることをやめる、「忘食」は食事を忘れることで、寝ることもせず食べることも忘れるほど没頭するという意味から。
氷消瓦解(ひょうしょうがかい)「出帝平陽王紀」
物事がばらばらになること。または、完全に無くなること。 氷が解けて消えるように、屋根の瓦の一部分の崩壊から全体が次々と崩れるように、ばらばらになるという意味から。 「氷(こおり)と消え瓦(かわら)と解く」とも読む。 「氷」は「冰」、「消」は「銷」とも書く。 「瓦解氷消」ともいう。
分路揚鑣(ぶんろようひょう)「拓跋志伝」
複数のものが異なった道を進むこと。または、同じ程度の能力の人々が異なる地位を占めていること。また、複数の人々が一人一人特有のやり方で活躍すること。 「鑣」は馬のくつわ、「揚鑣」は馬をはやく走らせて進むこと。
蓬頭垢面(ほうとうこうめん)「封軌伝」
容姿を整えることをせず、むさくるしいこと。 「蓬頭」はよもぎの葉のようになっている、ぼさぼさの髪の毛。 「垢面」は洗わずに垢でまみれている顔のこと。
傭書自資(ようしょじし)「劉芳伝」
人に雇われて文書を書くことを仕事にして、生計を立てること。 「傭書」は雇われて文書を書き写すこと。 「自資」は自身の生計の糧にすること。
