『唐詩紀事』を出典とする四字熟語 — 3 件
『唐詩紀事』(とうしきじ)を出典とする四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全3件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
月下推敲(げっかすいこう)「四〇」
詩文の字句や表現を深く考えて、何度も修正して仕上げること。 月の光に照らされた門を開ける動作を「推す」と表現するか、「敲く」と表現するか、考えをめぐらせるという意味から。 中国の唐の詩人の賈島が、科挙の試験を受けるために驢馬に乗って移動している時、詩の表現を「推す」と「敲く」のどちらにすべきか悩みながら進むと、政府の高官である韓愈の行列にぶつかってしまった。 賈島は韓愈に非礼をわびて事情を話すと、韓愈は「敲のほうがよい」と答えた。 それから二人は詩を論じ合ったという故事から。
南華之悔(なんかのくい)
よけいな一言で目上の人の機嫌をそこね、才能がありながら世に出られないこと。 唐の詩人温庭筠(おんていいん)は、自分の使った言葉の出どころを時の宰相である令狐綯にたずねられ、『南華経』(『荘子』の別名)にありますと答えた。 そこでやめておけばよかったのに、「珍しい本ではありません、政務の合間に古典もお読みになるとよいでしょう」と言い足した。 宰相に向かって勉強不足だと言ったのと同じで、面目をつぶされた令狐綯は、あの男は才能はあるが人物がよくないと朝廷に告げた。 そのため温庭筠は、役人になるための試験である科挙に、生涯受かることができなかったという。
白玉楼中(はくぎょくろうちゅう)「李賀」
文人の死をいう言葉。 「白玉楼」は天にあるとされる、白く美しい宝石で作られた楼閣のことで、文人の死後に行くとされている場所のこと。 中国の詩人の李賀のところに天からの使者が現れ、「天帝が白玉楼を作り、李賀を招いてその記を書かせることになった」と言われ、まもなく死んだという故事から。
