「蓋」を含む四字熟語一覧
蓋を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
帷蓋不棄(いがいふき)
駄目になった物でも、何かに使うことができるので、捨てることを惜しむということ。 「帷」は部屋の仕切りなどに使う垂れ幕。 「蓋」は車を覆うための布。 「不棄」は駄目になっても捨てずにとっておくこと。 「帷」と「蓋」は死んだ動物を覆って埋める時に使うもので、それらを捨てずに取っておくということから、動物を大切にすることのたとえとしても使われる言葉。 「帷蓋(いがい)棄(す)てず」とも読む。
蓋棺事定(がいかんじてい)
その人の生前の評価はあてにならず、死後になってはじめて定まること。 「蓋棺」は遺体を入れる棺の蓋を閉めるということから、死ぬことをいう。 「棺(かん)を蓋(おお)いて事(こと)定まる」とも読む。
蓋瓦級甎(がいがきゅうせん)
屋根を覆っている屋根瓦と階段に敷かれている敷き瓦のこと。 「蓋瓦」は屋根を覆っている屋根瓦。蓋は覆うという意味。 「級甎」は階段に敷かれている敷き瓦。級は階段、甎は敷き瓦。
蓋世之才(がいせいのさい)
やる気に満ちていて、世を覆い尽くすほどの優れた才能を持っている人のこと。 「蓋世」は世を覆い尽くすこと。 「才」は優れた才能のこと。
蓋世不抜(がいせいふばつ)
性格や才能などが、他の人と比べられないほどにすぐれていて、しっかりとしていること。 「蓋世」は世界を覆いつくすという意味から、非常にすぐれていることのたとえ。 「不抜」はしっかりとしていて、安定していること。
蓋天蓋地(がいてんがいち)
この世の全てに仏の教えが広まること。 「蓋」は覆うという意味で、仏法が天地全てを覆うという意味から。 「天を蓋(おお)い地を蓋(おお)う」とも読む。
傾蓋知己(けいがいのちき)
以前からの親友のように、初めて出会った者同士がすぐに親しくなること。 「傾蓋」は車の蓋を傾けるという意味から車を止めること。 「知己」は友人という意味。
才華蓋世(さいかがいせい)
すぐれた才能と知恵で世の人々を圧倒すること。 「才華」は内から溢れ出たすぐれた才能と知恵のこと。 「蓋世」は世の中を覆いつくすほどに意気が旺盛という意味から、世の中を圧倒することのたとえ 「才華(さいか)、世を蓋(おお)う」とも読む。
青蓋黄旗(せいがいこうき)
天子が出現する吉兆、めでたい前兆のこと。 「青蓋」は青い日よけのつけた車で青蓋車。 「黄旗」は黄色い旗のことで、どちらも天子の用いる物。 気が集まって青蓋車や黄旗の形で天に現れるといわれている。
程孔傾蓋(ていこうけいがい)
親しく会話すること。 古くからの友人のように親しく会話すること。 「程孔」は程子と孔子。 「傾蓋」は車の蓋を傾けるという意味から車を止めること。 旅の途中に孔子と程子がたまたま出会い親しく会話したという故事から。
抜山蓋世(ばつざんがいせい)
気力が充実していて、盛んな勢いがあること。 山を引き抜いて、世界を覆いつくすほどの力という意味から。 古代中国の戦国時代、楚の項羽が漢の軍に包囲されたときに、虞美人と最後の酒を交わしながら、自らを鼓舞するために詠んだ詩の一節から。 「山を抜き世を蓋(おお)う」とも読む。
方底円蓋(ほうていえんがい)
物事が上手くかみ合わないことのたとえ。 「方」は四角形。 「円」は円形。 底が四角形の容器に円形の蓋ということから。