「こ」を含む四字熟語
「こ」を含む四字熟語 — 1279 件
秀麗皎潔(しゅうれいこうけつ)
少しの汚れもなく、気品があって美しい様子。 「秀麗」はすぐれていて美しいこと。 「皎潔」は汚れが無く、清らかなこと。
夙興夜寝(しゅくこうやしん)
朝から夜遅くまでずっと仕事に精を出すこと。 「夙興」は朝早く起床すること。 「夜寝」は夜遅い時間に寝ること。 「夙(つと)に興(お)き夜(よわ)に寝(い)ぬ」とも読む。
輸攻墨守(しゅこうぼくしゅ)
攻める方も守る方も知略を尽くして戦うこと。 「輸」は公輸盤、「墨」は墨子のことで、どちらも人の名前。 公輸盤が攻めて、墨子が守るという意味から。 宋を攻めようとしていた楚の公輸盤を墨子が机上の仮説で守り抜き、それを見て感嘆した楚王は、宋を攻めないことを誓ったという故事から。
朱脣皓歯(しゅしんこうし)
美人を言い表す言葉。 「朱脣」は赤い唇、「皓歯」は白い歯。 「朱唇皓歯」とも書く。
珠襦玉匣(しゅじゅぎょっこう)
美しいもののたとえ。 「珠襦」は宝石を縫い合わせた裾の短い美しい服。 「玉匣」は宝石で飾りつけた美しい箱。 どちらも地位の高い人の死を送るために使ったとされている。
出口成章(しゅっこうせいしょう)
話し方が優れていることのたとえ。 口から発する言葉が整った文章になっていることから。 「口(くち)を出(い)ずれば章(しょう)を成す」とも読む。
出谷遷喬(しゅっこくせんきょう)
出世すること。 「遷喬」は高い木に移ること。 鳥が谷から出てきて高い木に移るということから、高い地位を手に入れることのたとえ。
春宵一刻(しゅんしょういっこく)
春の夜は何よりも風情があり、春の夜のひとときには非常に大きな価値があるということ。 「春宵」は春の夜。 「一刻」はすこしの時間のこと。 「春宵一刻値千金」を略した言葉。
上下天光(しょうかてんこう)
空も水面も光り輝いていること。 「上下」は空と水面のこと。 「天光」は空全体に広がる日の光のことで、ここでは、水面に反射した日の光のこともいう。
証拠隠滅(しょうこいんめつ)
真実を証明できるものを隠したり、消したりすること。 「隠滅」は目に付かないようにしたり、消したりすること。 主に裁判のときに不利になるようなものを失くすことをいう。
小国寡民(しょうこくかみん)
国の領土が狭く、人口が少ないこと。 「寡」は少ないという意味。 国家の理想像として老子が唱えた言葉。
尚古思想(しょうこしそう)
古代の文化や制度に深い敬意を抱き、現代においても模範として取り入れようとする思想。
尚古趣味(しょうこしゅみ)
現代にはない良さを昔に感じ、当時のものを好むこと。
商山四皓(しょうざんのしこう)
乱世を避けて、商山に隠遁した四人の老人のこと。 「商山」は中国にある山の名前。 「四皓」はあごひげと眉が白い四人の老人のこと。 中国の秦の時代、東園公、夏黄公、ロク里先生、綺里李の四人が乱世を避けて商山に隠遁したという故事から。 「商山四皓図」とも言われ、水墨画の画題としてよく使われる。
照猫画虎(しょうびょうがこ)
本質を理解せずに、見た目を真似すること。 虎の絵を描くために、見た目が似ている猫を手本にするという意味から。 「猫に照らして虎を画(えが)く」とも読む。
書画骨董(しょがこっとう)
書と絵画と骨董品のこと。 「書画」は書道の作品と絵画。 「骨董」は古い美術品や、値打ちがある使い古された道具のこと。
杵臼之交(しょきゅうのこう)
身分をこだわらずに人付き合いをすること。 「杵臼」はきねとうすのこと。 中国の後漢の時代の公孫穆は、学費を稼ぐために呉祐の家で雇われて、きねとうすを使って米をついていた。 あるとき呉祐が公孫穆に話しかけてみると、高い学識があることに驚き、その後は主従を越えた付き合いを結んだという故事から。
嗇夫利口(しょくふりこう)
喋りは達者だが、身分の低い人のこと。 「嗇夫」は地位の低い役人のこと。 「利口」は喋りが上手い人。 中国の前漢の文帝が、上林苑の動物園に行ったときに、動物園の帳簿について尋ねても誰も答えることが出来なかったが、口のうまい下級の役人だけが答えることができた。 その喋りに感心した文帝は、口のうまい下級の役人を長官にしようとしたが、家臣に口がうまいだけの男を昇進させると天下の混乱に繋がると諫(いさ)められ、昇進を取りやめたという故事から。
諸国漫遊(しょこくまんゆう)
様々な国を気が赴くままに旅すること。 「諸国」は様々な国。 「漫遊」は目的もなく旅をすること。
芝蘭之交(しらんのこう)
良い影響を受ける賢者との交友。 「芝」は霊芝のこと。 「蘭」は藤袴のこと。 どちらも植物で香り高いということから、善人や賢者のたとえ。
心悸亢進(しんきこうしん)
心臓の鼓動が速く激しくなること。 「心悸」は心臓の鼓動が乱れる、動悸のこと。 「亢進」は高ぶること。 病気や精神的な興奮などで、心臓の鼓動が速く激しくなることをいう。 「心悸昂進」とも書く。
新鬼故鬼(しんきこき)
最近死んだ人の霊魂と昔死んだ人の霊魂のこと。 「鬼」は霊魂のこと。
新旧交替(しんきゅうこうたい)
新しいものと古いものが入れ替わること。特に重要な地位や立場での人事や物事の変化を指す言葉。
心慌意乱(しんこういらん)
ひどく慌てて、何がなんだかわからなくなること。 「心慌」は慌てること。 「意乱」は心が乱れて訳がわからなくなること。 「心(こころ)慌(あわ)ただしく意(い)乱(みだ)る」とも読む。
神工鬼斧(しんこうきふ)
人の技術で作られたとは思えない素晴らしい作品のこと。 神が細工を施したような、鬼神が斧をふるって作ったような作品という意味から。 神業や名人芸のことをいう。 「鬼斧神工」ともいう。
深溝高塁(しんこうこうるい)
守りの固い城塞のこと。 「溝」は敵の侵入を防ぐための堀。 「塁」は土石を重ねて作った砦。 深い堀と高い砦ということから。
心曠神怡(しんこうしんい)
心が大らかで、非常に楽しい気分になること。 「心曠」は心が広く、大らかなこと。 「神怡」は心が喜ぶこと。 岳陽楼の上階に登ると、心が広々として愉快な気持ちになり、栄誉も恥も忘れて酒杯をあげ、喜びで胸が一杯になったということから。 「心(こころ)曠(ひろ)く神(しん)怡(よろこ)ぶ」とも読む。
心口如一(しんこうじょいつ)
内心と発言が同じであること。裏表のない様子。 心と口が一つであるという意味から。 「心口(しんこう)一(いつ)の如(ごと)し」とも読む。
心広体胖(しんこうたいはん)
心が広く穏やかな人は、体も大きく落ち着いて見えるということ。 「心広」は心が大きく広いこと。 「体胖」は体が大きくのびのびとしていること。 「心(こころ)広ければ体(たい)胖(ゆた)かなり」とも読む。
深根固柢(しんこんこてい)
基礎をよく固めて、不安定にならないようにすること。 「根」と「柢」はどちらも木の根のことで、物事の基礎のたとえ。 根を深く強固なものにするという意味から。 「根(ね)を深くして柢(てい)を固くす」とも読む。 「深根固蔕」とも書く。
深山窮谷(しんざんきゅうこく)
人が入ったことのないような、奥深い山と深い谷のこと。 「深山」は人里から離れた場所にある山。 「窮谷」は深い谷。
深山幽谷(しんざんゆうこく)
人里から遠く離れ、誰も足を踏み入れたことがないような深く静かな自然の地のこと。 「深山」は人里から遠く離れた奥深い山のこと。 「幽谷」は山奥の静かな谷のこと。
唇焦口燥(しんしょうこうそう)
大きな声で何度も叫ぶこと。 または、思いっきり叫んで疲れ弱った様子。 または、大きな声で激しい議論をする様子。 唇が焼け焦げて、口の中が乾燥するという意味から。 「唇(くちびる)焦(こ)げ、口燥(か)わく」とも読む。
心織筆耕(しんしょくひっこう)
文章を書くことで生計を立てること。 心で機を織って、筆で田畑を耕して暮らすという意味から。 中国の唐の詩人の王勃が人に頼まれて文章を作ると、お礼として車一杯に黄金をもらったということを、人々がからかったという故事から。
心神耗弱(しんしんこうじゃく)
精神が弱くなって、善悪の判断や行動を抑制する能力が弱くなること。 「心神」は心と精神。 「耗弱」はすり減って弱くなること。 医学や法律などで使われる用語で、心神喪失の手前の状態をいう。
心事高尚(しんじこうしょう)
心の中で思う事の品性が高く、立派な様子。 「心事」は心の中で思うこと。 「高尚」は上品で立派なこと。
深情厚誼(しんじょうこうぎ)
情愛の深くこもった付き合いのこと。 「深情」は相手を深く思う気持ちのこと。 「厚誼」は深い親しみの気持ち。 相手からの心遣いをいう言葉。
進退維谷(しんたいいこく)
どうすることもできないこと。 進むことも退くこともできないということから。 「進退維(こ)れ谷(きわ)まる」とも読む。
心地光明(しんちこうめい)
心が正しく、清く広いこと。 「心地」は心のこと。 「光明」は仏の心身から放たれる、明るく輝く光のこと。
慎重居士(しんちょうこじ)
軽々しく行動せずに、注意深く慎重な人のこと。 「居士」は出家せずに、仏教の修行をする人をからかって呼ぶ名称。
振臂一呼(しんぴいっこ)
自分自身を奮い立たせること。 「振臂」は腕を振ること。 「一呼」は声を出すこと。 腕を振って声を出すということから。
神仏混淆(しんぶつこんこう)
神道と仏教の信仰をうまく融合させること。 「混淆」は区別できないほどに入り混じること。 「神仏混交」とも書く。
深文巧詆(しんぶんこうてい)
罪を犯した人に厳しく法を適用し、法の強さを分からせること。 「文」は法律のこと。 「詆」はあばくこと。
自己暗示(じこあんじ)
自分で自分に特定の意識や理念を抱くように繰り返すことで暗示をかけること。
自高自大(じこうじだい)
大きな態度をとって他人を見下すこと。 「自高」と「自大」はどちらも自分で自分を大きいものだと思うこと。
自己犠牲(じこぎせい)
他人に尽くすために、自分の利益や欲望、命などを捨てること。 「犠牲」は目的を果たすために、大事なものを捧げること。
自己欺瞞(じこぎまん)
自分の本心、良心を裏切り、心を偽ること。 「欺」と「瞞」はどちらも偽るという意味。
自己嫌厭(じこけんえん)
自分で自分のことを嫌うこと。 「嫌厭」は嫌って憎むこと。
自己嫌悪(じこけんお)
自分で自分のことを嫌うこと。 「嫌悪」は嫌って憎むこと。
自己顕示(じこけんじ)
自らの存在に注目させようとすること。 または、自らの功績や成功を自慢すること。 「顕示」は明確に示すこと。
自己中心(じこちゅうしん)
自分のことしか考えずに行動すること。
自己韜晦(じことうかい)
自身の才能や地位、本心などを隠して表に出さないこと。 「韜晦」は才能や学識などを隠すという意味。
自己陶酔(じことうすい)
自分自身の言葉や考えなどを素晴らしいものとして、自分自身に酔いしれること。 「陶酔」はうっとりと心地よい気分に浸ること。
自己撞着(じこどうちゃく)
同じ人の行動や言動が前後で食い違っていること。 「撞着」は辻褄が合わないこと、矛盾していること。
自己弁護(じこべんご)
自分の保身のために、都合のいい言い訳をすること。 「弁護」はその人の利益になることを主張して、その人を守りかばうこと。
自己満足(じこまんぞく)
自身の言動に対して、自身で不満なく満たされた気持ちになること。 「満足」は望んだとおりに事が進んで、満たされた気持ちになること。 否定的な意味で使われることが多い言葉で、他人から見れば満足する水準に届いていなくても、自身が満足することをいう。
自己矛盾(じこむじゅん)
同じ人の考えや行動が前後で食い違い、つじつまが合わなくなること。
自今以後(じこんいご)
現在から先。今から後。 「自今」は「而今」「爾今」、「以後」は「已後」とも書く。
而今而後(じこんじご)
今より後やこれから、今後という意味。
自殺行為(じさつこうい)
行動の結果、自分の身を滅ぼすとわかっていながらも、あえて行う愚かな行動のこと。 「自殺」は自身の意思で自身の命を絶つこと。
時時刻刻(じじこくこく)
時を追って次々と何かが起こる様子。 「その時その時」や「一刻一刻」など。 「時刻」は時間の流れの決まった一瞬のことで、それを重ねて、一瞬一瞬が連続して経過していく様子という意味。
事実無根(じじつむこん)
事実に基づいていない上に、根拠もないこと。
辞譲之心(じじょうのこころ)
自分の立場や境遇から退いて、それを他者に譲ろうとする心。 儒教の「礼」の糸口とされる言葉。
爾汝之交(じじょのこう)
すごく親しい間柄のこと。 「爾」と「汝」は親しみを込めて相手を呼ぶ言葉。 「お前」や「貴様」のようにお互いを呼び合えるような仲のこと。
実践躬行(じっせんきゅうこう)
理論などを自らの力で実際に実行してみること。 「実践」は実際にやってみること。 「躬行」は自分の力で行うこと。 口だけではなく実際にやってみることの大切さをいう言葉。 「躬行実践」ともいう。
事半功倍(じはんこうばい)
少しの努力で大きなよい結果を出すこと。 他の人の半分の量の努力で、他の人の倍以上の成果を上げるという意味から。 「事(こと)半(なか)ばにして功(こう)倍(ばい)す」とも読む。
寂光浄土(じゃっこうじょうど)
仏の住んでいるとされる静かで汚れのない世界のこと。または、仏道の悟りの境地のこと。 「寂光」は真理の静寂と真智の光。 「浄土」は汚れがなく清らかな国。
重厚長大(じゅうこうちょうだい)
大きくて重量感のある様子。 重く、厚く、長く、大きいという意味から。 人の性格や建物、または、重化学工業などのことをいう。
十全健康(じゅうぜんけんこう)
病気の部分がなく、完全に健康なこと。 「十全」は完全なこと。 「健康」は体や心に悪いところがないこと。
戎馬倥偬(じゅうばこうそう)
戦場で慌しく走り回り、忙しく軍務を行うこと。 「戎馬」は戦争で使うための武器と馬。 「倥偬」は非常に忙しいこと。
熟慮断行(じゅくりょだんこう)
不足がないようにしっかりと考え抜いた上で、固い決意を持って行動すること。 「熟慮」は不足がないようにしっかりと考えること。 「断行」は固い決意を持って行動すること。
受胎告知(じゅたいこくち)
妊娠したことを知らせること。 キリスト教で天使ガブリエルが、聖母マリアの元へキリストを妊娠したことを告げた出来事から。
述懐奉公(じゅっかいぼうこう)
不満などの愚痴をこぼしながら、主人や君主に仕えること。 「述懐」は愚痴を言うこと。 「奉公」は身をささげて仕えること。
朮羹艾酒(じゅっこうがいしゅ)
もち粟が入っている吸い物とよもぎの入っている酒のこと。 「朮」は粟の一種類のもち粟のこと。 「羹」は肉や野菜の入っている吸い物。 「艾」はよもぎのこと。 古代中国の洛陽で、五月の節句を祝うものとされていた。
蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)
故郷のことを懐かしいと思う気持ちのこと。 または、故郷の懐かしい味のこと。 「蓴羹」はじゅんさいの吸い物。 「鱸膾」は魚のすずきのなます。 中国の晋の張翰は、故郷の食事であるじゅんさいの吸い物と、すずきのなますが恋しくなり、官職を辞めて洛陽から帰郷したという故事から。
徇国死義(じゅんこくしぎ)
国の危難に迫られても、筋を曲げることなく死を選ぶこと。 「国(くに)に徇(したが)いて義(ぎ)に死す」とも読む。
上医医国(じょういいこく)
すぐれた医者は、人の病気を治すだけではなく、国の乱れを正すものだということ。 「上医」はすぐれた技術をもつ名医という意味から、才能のある政治家のたとえ。 「上医(じょうい)は国を医(い)す」とも読む言葉で、すぐれた政治家の心得をいう。
状況証拠(じょうきょうしょうこ)
その物事の背景や関係などから推定することによって、間接的に根拠となるもの。
上行下効(じょうこうかこう)
上の立場の人が行動すると、下の立場の人はそれを見て学ぶということ。 「効」は教わることや、真似をすること。 「上(かみ)行えば下(しも)効(なら)う」とも読む。
城狐社鼠(じょうこしゃそ)
君主や権力者の威光を笠にきて悪事を働く者のたとえ。 「城狐」は城に住んでいるきつね。 「社鼠」は神社などの社に住んでいるねずみ。 そのような動物を駆除するためには、その場所を壊さないといけないので、悪いことをしても駆除することが難しいことから。 「社鼠城狐」ともいう。
