才弁縦横について

四字熟語 | 才弁縦横 |
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読み方 | さいべんじゅうおう |
意味 | すぐれた弁舌を自在に使いこなすこと。 「才弁」はすぐれた弁舌のこと。 「縦横」は思い通りに使いこなすこと。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「才」を含む四字熟語
有智高才(うちこうさい)
もとは仏教語で、「智」は生まれた時からもっている聡明さ、「才」は学んで得たすぐれた才能のことで、聡明ですぐれた才能を持っていること。
詠雪之才(えいせつのさい)
文才がある女性のこと。 晋の王凝之の妻の謝道蘊が、降る雪を白い綿毛がある種子の柳絮にたとえた詩を詠み、文才をたたえられた故事から。
王佐之才(おうさのさい)
君主を補佐することができる優れた才能のこと。 中国の三国志などでよくみられる言葉。
懐才不遇(かいさいふぐう)
物事がうまく進まなくて、地位や境遇に恵まれないこと。 「不遇」は能力はあるが、運がよくないために相応の地位や境遇を得ていないこと。
佳人才子(かじんさいし)
理想的な男女のこと。 「佳人」は美しい女性。 「才子」はすぐれた才能の男性。
蓋世之才(がいせいのさい)
やる気に満ちていて、世を覆い尽くすほどの優れた才能を持っている人のこと。 「蓋世」は世を覆い尽くすこと。 「才」は優れた才能のこと。
「弁」を含む四字熟語
懸河之弁(けんがのべん)
つまることなく、流れるような弁舌のこと。 「懸河」は傾斜が激しい流れの速い川。 止まることがなく、勢いよく流れる川のような弁舌という意味から。
高談雄弁(こうだんゆうべん)
思いっきり議論すること。 「高談」は盛んに議論を戦わせること。 「雄弁」は力強く説得力のあることを言うこと。
資弁捷疾(しべんしょうしつ)
「資弁」は生まれつき弁舌が達者、「捷疾」は速いや素早いことから、生まれつき弁舌が達者で、行動が素早いこと。 中国古代の殷の紂王を評した故事が由来。
嗇夫口弁(しょくふこうべん)
喋りは達者だが、身分の低い人のこと。 「嗇夫」は地位の低い役人のこと。 「口弁」は喋りが上手い人。 中国の前漢の文帝が、上林苑の動物園に行ったときに、動物園の帳簿について尋ねても誰も答えることが出来なかったが、口のうまい下級の役人だけが答えることができた。 その喋りに感心した文帝は、口のうまい下級の役人を長官にしようとしたが、家臣に口がうまいだけの男を昇進させると天下の混乱に繋がると諫められ、昇進を取りやめたという故事から。
自己弁護(じこべんご)
自分の保身のために、都合のいい言い訳をすること。 「弁護」はその人の利益になることを主張して、その人を守りかばうこと。
饒舌多弁(じょうぜつたべん)
口数が非常に多いこと。 「饒舌」と「多弁」はどちらもよく喋るという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
「縦」を含む四字熟語
奇策縦横(きさくじゅうおう)
相手の思いもよらない変わった策略を思うとおりに行うこと。 「奇策」は誰も考え付かない、変わった策略。 「縦横」は思う通りに振舞うこと。
驕慢放縦(きょうまんほうじゅう)
自分勝手におごり高ぶっている様子。 「驕慢」は他人を見下して、好き勝手にすること。 「放縦」は自分勝手に振る舞うこと。
機略縦横(きりゃくじゅうおう)
状況の変化に合わせて、思いのままに策略をめぐらして用いること。 「機略」は状況に合ったすぐれた策略。 「縦横」はたてとよことということから、思った通りにできるということ。
擒縦自在(きんしょうじざい)
自分の好きなように人を処遇すること。 「擒」は捕まえること。 「縦」は逃がすこと。 捕まえるのも逃がすのも思いのままという意味から。
七擒七縦(しちきんしちしょう)
敵を捕らえたり逃がしたりを繰り返して、力を見せ付けて屈服させて味方にすること。 「擒」は捕まえること、「縦」は放つこと。 蜀の諸葛亮が、南蛮王孟獲を七回捕らえては逃がすを繰り返しつつ南部を平定して行き、孟獲も最後には二度と反乱を起こさないと誓ったという故事から。
七縦七擒(しちしょうしちきん)
敵を捕らえたり逃がしたりを繰り返して、力を見せ付けて屈服させて味方にすること。 「縦」は放つこと、「擒」は捕まえること。 蜀の諸葛亮が、南蛮王孟獲を七回捕らえては逃がすを繰り返しつつ南部を平定して行き、孟獲も最後には二度と反乱を起こさないと誓ったという故事から。
「横」を含む四字熟語
横行闊歩(おうこうかっぽ)
威張って自分勝手に歩き回ること。 または、自分勝手に振舞うこと。 主に悪人の振舞いのことを言う。 「横行」は身勝手に振舞うこと。 「闊歩」は堂々と偉そうに歩き回ること。
横行跋扈(おうこうばっこ)
我が物顔で歩き回り、横暴に振舞うこと。 「横行」は身勝手に振舞うこと。 「跋」は飛び越えること。 「扈」は水中で魚をとるための”竹がき”のこと。 「跋扈」は”魚が竹がきを飛び越える”という意味から、他を無視して横暴な態度を取ること。 主に悪人の振舞いのことを言う。
横説竪説(おうせつじゅせつ)
縦横自在にいろいろな観点から弁舌をふるうこと。 「竪」は縦という意味。
横草之功(おうそうのこう)
とても簡単なこと、または少しの功績や功労のたとえ。 「横草」は草を踏んで横に倒すという意味。
横徴暴斂(おうちょうぼうれん)
税金などを非常に厳しく取り立てること。 「横徴」と「暴斂」はどちらも強引に取り立てること。 似た意味の言葉を重ねて意味を強調した言葉。
横眉怒目(おうびどもく)
きびしい表情や怒気をみなぎらせた顔つきのこと。 「横眉」は眉を吊り上げること。 「怒目」は怒りに満ちた目つきのこと。