突怒偃蹇について

四字熟語 | 突怒偃蹇 |
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読み方 | とつどえんけん |
意味 | 怒った人やおごりたかぶった人の顔を言い表す言葉。 または、岩石が角ばっていて突き出た様子を言い表す言葉。 「突怒」は激しく怒っている様子。 「偃蹇」はおごりたかぶっている人の様子。 |
出典 | 柳宗元 |
「突」を含む四字熟語
曲突徙薪(きょくとつししん)
未然に災難を防ぐこと。 「突」は煙突のこと。 「徙」は移すこと。場所を変えること。 ある家で、かまどの煙突の近くに薪を積んでいた。 煙突を曲げて、薪をかまどから離れた場所に移動しないと火事になると忠告したが、従わず本当に火事になったという故事から。
孔席墨突(こうせきぼくとつ)
休む暇もないほど忙しく駆けまわること。 「孔」は儒家の孔子。 「席」は座席。 「墨」は思想家の墨子。 「突」は煙突のこと。 孔子や墨子は、道を説くために忙しく諸国を回るために、座席が暖まるほど座ることもなく、煙突に煤(すす)がつくほどかまどを使うこともないということから。 「孔席暖まらず墨突黔まず」を略した言葉。
徙薪曲突(ししんきょくとつ)
未然に災難を防ぐこと。 「徙」は移すこと。場所を変えること。 「突」は煙突のこと。 ある家で、かまどの煙突の近くに薪を積んでいた。 煙突を曲げて、薪をかまどから離れた場所に移動しないと火事になると忠告したが、従わず本当に火事になったという故事から。
猪突猛進(ちょとつもうしん)
他のことがどうなるか考えることもなく、目標だけを見て全力でまっすぐ突き進むこと。 「猪突」は猪がまっすぐに突進するという意味から、ひたすら目標だけを目指して行動すること。 「猛進」はものすごい勢いで突き進むこと。
唐突千万(とうとつせんばん)
急で場違いな様子。 「唐突」はいきなり、突然という意味。 「千万」は程度が甚だしいこと。
突怒偃蹇(とつどえんけん)
「怒」を含む四字熟語
横眉怒目(おうびどもく)
きびしい表情や怒気をみなぎらせた顔つきのこと。 「横眉」は眉を吊り上げること。 「怒目」は怒りに満ちた目つきのこと。
嬉笑怒罵(きしょうどば)
感情のこと。 「嬉」は喜ぶこと。 「罵」は悪口を言うこと。
喜怒哀楽(きどあいらく)
「喜び」「怒り」「悲しみ」「楽しみ」といった、人間がもっているいろいろな感情のこと。
狂瀾怒濤(きょうらんどとう)
ひどく乱れている様子。 「狂瀾」と「怒濤」はどちらも荒れ狂った大きな波のこと。 主に世の中や時代の情勢を言い表す言葉。
疾風怒濤(しっぷうどとう)
「疾風」は強く速い風、「怒濤」はうねり逆巻く大波のことから、時代や社会の状況が激しく変化することのたとえ。 十八世紀のゲーテやシラーを中心とした文学革新運動の訳語。
張眉怒目(ちょうびどもく)
怒った顔を言い表す言葉。 眉を吊り上げて、目を大きく見開くということから。 「眉を張り目を怒らす」とも読む。
「偃」を含む四字熟語
偃鼠飲河(えんそいんが)
人の欲望は、その人の分に応じたもので満足するべきであるということのたとえ。 分を弁えるべきであるという教え。 「偃鼠」は動物のもぐら。または、動物のどぶねずみ。 もぐらが河の水をどれだけ飲んでも、もぐらの小さな腹を満たす程度でしかないということから。 中国の聖天子の尭帝が許由に天下を譲ろうとした時に、許由は能力も才能もなければ、今の生活に満足もしていると言って断ったという故事から。 「偃鼠河を飲む」とも読む。
偃武修文(えんぶしゅうぶん)
世が平和で穏やかなこと。 「偃武」は戦を止めて武具を片付けること。 「修文」は学問を修めること。 争いがなく学問に努める事ができるという意味から。 「武を偃せて文を修む」とも読む。
傾側偃仰(けいそくえんぎょう)
世の中の流れに逆らわずに、流れのままに生きること。 「傾側」は世の流れに従って逆らわないこと。 「偃仰」は寝たり起きたりすることや、うつむいたり見上げたりするという意味から、世の中の流れのままに浮いたり沈んだりするということ。
遷徙偃仰(せんしえんぎょう)
世の中の流れに応じて、身の振り方を変えること。 または、時代の変化に応じて、やり方を変えること。 「遷徙」は時の流れに合わせて変化すること。 「偃仰」は伏せたり、上を見るということから、世の流れに合わせて、浮いたり沈んだりすること。
草偃風従(そうえんふうじゅう)
君主の徳によって自然と民衆が従うこと。 「草偃」は草がなびくことで、風が吹けばそれに従い草がなびくという意味。
突怒偃蹇(とつどえんけん)
「蹇」を含む四字熟語
蹇蹇匪躬(けんけんひきゅう)
自身のことはあとまわしにして、主君に尽くすこと。 「蹇蹇」は辛い状況でも主君に忠義を尽くすこと。 「匪躬」は自身が富や名声の得るためではないということ。
突怒偃蹇(とつどえんけん)